機獣新世紀ゾイド ガイロス帝国軍 モルガ<MOLGA>

■モルガ(昆虫型) データベース■

 発売年月 1999年8月  発売当時価格 600円  動力 小型ゼンマイ

 型式番号 EZ-006

 スペック 全長11.8m 全高2.95m 重量19.7t 最高速度200km/h 乗員1名

 主な武装 20mmガトリング砲(×4) レーザーカッター 地対空2連装ミサイル(胴体内に収納) 3Dレーダーアンテナ

 特徴
  陸戦用に開発された昆虫型ゾイド。低い体高と重装甲の独特のスタイルをしている。
  頭部は通常の2倍の装甲が装備されており、突撃強襲作戦や体当たり攻撃に威力を発揮する。
  主に突撃隊、特殊部隊に配備され、戦闘の先陣を勤める。


前後より

帝国が誇るスーパーギミックゾイド、モルガです。
メカ生体ゾイド版から、カラー変更と一部設定の変更を経て、1999年に再販されました。(メカ生体版のレビューはこちら)

機獣新世紀ゾイドでの再販第一弾ランナップとして早々の復活となったモルガですが、これはよくぞやってくれたと思います。大拍手です。
モルガのような地味ながら世界観を盛り上げる、そしてギミックで魅せるゾイドを一発目に持ってきたのはシビれます。

メカ生体ゾイド期においては、私がゾイドに触れたのはメガトプロスを見て以降の事でした。
なので、モルガを含めた極初期の小型ゾイドは存在を知っていただけで、実際の現物には見たことも触れた事もありませんでした。
残念ながら既に生産が終了しており、店頭でパッケージを見ることすら出来なかったのです。

そんなわけで、写真で見た目だけで判断しており、私にとってのモルガは、「まぁイモムシだな」という程度の認識でした。
機獣新世紀で初めて現物を手にしてゼンマイを巻き、そのリアルな動きに大いに驚き、そして魅了されました。
私にとっては機獣新世紀版のモルガは、動きのゾイドの魅力を大いに教えてくれたゾイドです。


メカ生体版と共に

カラーリングは変化していますが、元のイメージを上手く継承した上で変化しています。
装甲の一部が銀からガンメタルに変化していますが、これは非常に良い効果を出していると思います。
もともとは銀一色すぎて、さすがに単調でのっぺりとした印象がありました。

もちろん、その単調さこそが「小型簡易な量産機」というイメージを出していた肯定的な側面もあります。
またゾイドには「装甲」や「内部」といった単位で色を変える法則があります。
その色法則から言えば、同じ装甲なのに二色使用した機獣新世紀版を否定的に見ることも出来ます。

しかしそれでもなお、このカラーは素晴らしい効果を出したと思います。
ガンメタルが増えたことで全体が引き締まり、よりモルガの造形を魅力的に魅せています。
個人的には、機獣新世紀版モルガは隊長機のようなイメージ。メカ生体版モルガは一般機というようなイメージを持っています。

その他、クリアパーツの色は赤から緑に変化しています。また、赤の色合いも変化しています。

カラーリングのほか、設定も一部変更されており、尾部の突起はレーザー砲からレーダーアンテナになりました。
形状からして砲には見えないものだったし、触角的なものからは砲よりも策敵的な装備が似合うと思います。地味ながら、これは嬉しい変更でした。


活躍

メカ生体時も初期においては主力を務めていたモルガですが、機獣新世紀では更にその部分が強調され、「桁違いの生産数を誇る」とされました。
その設定に違わず、圧倒的な数が戦場を埋め尽くしています。
あいかわらずゴジュラスに握りつぶされているシーンもありますが、それも含めて大活躍です。

後には長砲身大威力のキャノリーユニット(AZ120mmグライドキャノン)が搭載され、恐るべき後方支援機として延命処置も施されています。
また輸送部隊としても活躍したようで、その活躍ぶりに心躍ります。

アニメゾイドにも登場しており、やはり単体では強くないが圧倒的な数を誇るような描写がありました。
また、単なるモブ役に留まらず、乗り手によっては意外な活躍もあります。
シールドライガーの操縦に慣れないバンを追い詰めるシーンや、ダークホーンに敵わないまでも体当たりを繰り返し時間を稼ぐシーンなどは印象深いです。

突撃する角度と位置を合わせれば、あのシールドライガーをも転倒させられるというのは大きな可能性を感じます。
また登場回数や活躍に加え、あのモルガ特有の動きがアニメでも完全再現されていた事が大きな喜びでした。

本編でもアニメでも登場数や見せ場が多く、文句無い活躍を誇っていると思います。


帝国最多量産機 モルガ

この地味ながら素晴らしい魅力を放つゾイドが真っ先に復刻され、存分に活躍したというのは素晴らしい事です。
ゾイドの移り変わりが激しい機獣新世紀ゾイドの中では、まずまず運用期間も長かった印象です。その意味でも素晴らしい実績を残したと思います。

人気の方も地味ながら高かったようで(登場回数の多さに助けられた側面が大いにあるとは思いますが)、そのギミックで大いにユーザーを魅了しました。
モルガのようなゾイドが高い実績を残せたというのは、次代のゾイドにとって大きな希望になるとも思います。

今後ともその活躍を期待したいと強く思えるゾイドです。


バリエーションモデル

 メカ生体ゾイド モルガ

 モルガ ロクロウスペシャル

ゾイドジェネシス モルガキャノリー

ゼネバスメモリアル

暗黒仕様 モルガ


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