機獣新世紀ゾイド ガイロス帝国軍 レドラー<REDLER>

■レドラー(ドラゴン型) データベース■

 発売年月 1999年8月  発売当時価格 800円  動力 Hiゼンマイ

 型式番号 EZ-005

 スペック 全長17.0m 全高6.0m 重量34.0t 最高速度M3 乗員1名

 主な武装 可変レーザーブレード ストライククロー(×4)

 特徴
  今は亡きゼネバス帝国の空中戦闘用ドラゴン型ゾイド。可変翼により高い運動性を持ち、超音速飛行、垂直離着陸ができる。
  テールスタビライザーに装備された可変レーザーブレードで、すれ違いざまに敵の機体を切り裂く。
  ランディングギア兼用のストライククローは格闘戦に威力を発揮する。


前後より

帝国が誇る超音速戦闘機、レドラーです。
メカ生体ゾイド版から、名称変更とカラー変更、設定の変更を経て、1999年に再販されました。(メカ生体版のレビューはこちら)

再販に際して名称が変っています。「レドラー」という読みは同じですが、英語表記が「REDDRA」から「REDLER」に変化しています。
もともとレドラーというのは「RED DRAGON」すなわち赤い竜を意味する機体名でした。
なので、紫になったレドラーが英語の綴りを変化させたのは、ある意味当然と言えます。

機獣新世紀ゾイドでは再販第一期組で早々登場しました。レドラーが第一弾ラインナップに入っていたのは正直驚きました。
メカ生体時代は帝国航空ゾイドが、シンカー→シュトルヒ→レドラーと段階を踏んで進化をしていったのに対し、いきなり究極の超音速レドラーが登場したのだから、無理からぬと思います。
また当時は、レドラーがいきなり出た事から、シンカーやシュトルヒは出ないのか…?もしかして金型がもう残ってないからか…?と心配したりしていたりもしました。
今ではいい思い出です。

個人的な思い出を書くと、実は1999年8月、再販日に真っ先に買ったゾイドです(シールドライガーとバリゲーターとレドラーを一緒に買った)。
メカ生体当時、熱狂的共和国派だったにもかかわらず、レドラーは「悔しいがカッコいい」「好きだ」と言わざるを得ないゾイドでした。
売り場で探した事もありますが、その時は売り切れ。結局、最後まで買えず仕舞いだった事があります。
子供の頃にそんな事があったので、レドラーには特別な思い入れがあったというわけです。
今も昔も熱狂的な共和国派ですが、再販の日に帝国側の機体を買ったというのは、今にして思うとなかなか凄い事だなあと思います。
ともかく、レドラーはその位好きな機体です。
再販第一弾ラインナップにレドラーがあった事は、多少戸惑うと同時に凄く嬉しかった思い出があります。


カラーリング

カラーリングは大きく変化しています。機獣新世紀ゾイド初期の頃にしては変更が大胆だった一機です。
何といっても装甲の色が大きく変り、ピンクレッドから紫色に変化しました。
紫特有の高貴な感じのイメージになりましたが、反面、超音速戦闘機を象徴するような鋭さは、大きく減ったような気もします。
個人的には、レドラーの流麗で鋭いフォルムには、鮮烈なピンクレッドが最高に似合っていると思います。

もう一つ大きな違いはクリアパーツです。
透過性の高いクリアスモークから、透過度の低い濃いブラウンに変化しました。透過度に関しては、頭部の目の部分で比べると分かりやすいと思います。
メカ生体版は中のパイロットが容易に見えるほどの透明度でしたが、機獣新世紀版はほとんど見えないほど低くなっています。

色合いは、ちょうどメカ生体ゾイド・電動ゾイドのバッテリーボックスのような感じです。
面白いのは、
「メカ生体のバッテリーボックスの色=機獣新世紀版レドラーの翼のような茶色」「機獣新世紀のバッテリーボックスの色=メカ生体レドラーの翼のような茶色」
という逆転現象が起きている事です。

左は機獣新世紀版のバッテリーボックスで、右がメカ生体版。理由は分かりませんが面白い偶然です。

その他、微妙すぎる差ですが、黒も変化しています。
メカ生体版の黒は真っ黒ですが、機獣新世紀版の黒は極めて黒に近いグレーの色合いです。
銀色とキャップは、ほぼ同じ色をしています。

ただ、個人的にはメカ生体版の方が好きとはいえ、決して悪くは無いカラーだとは思います。


活躍

メカ生体時においては活躍シーンが非常に多かったレドラーですが、機獣新世紀ゾイドでも、なかなか活躍シーンが多かったと思います。
初期の頃は昔と同じくプテラスを圧倒し、制空権を確保。その力の健在振りを大いに見せ付けています。

また同時期に展開していた漫画版 機獣新世紀ゾイドや、アニメゾイド、電撃ホビーマガジンで連載していたオリジナルストーリーでもよく登場しており、活躍しています。
主に敵側として描かれる事が多く、やはりその役割ゆえに最後には撤退する事も多かったのですが、共通してザコではなく強敵として描かれていたのも特筆です。
メカ生体時から変らぬ登場回数の多さや活躍ぶりは、やはりレドラーのデザイン・設定の傑作振りを改めて認識するものです。

ただレドラーはメカ生体時と違い、比較的早期において、敵側に上位機ストームソーダーが出現した為、無敵時代が持続しなかったのは無念でした。
ストームソーダーは戦闘スタイルも非常に似ており、ほぼ完全な上位互換機と言えるゾイドであり、レドラーにとっての屈辱でした。
更にかつてのライバル、レイノスも復活した為、以降は苦しい戦いを続けています。
しかしそれでも、ブラックレドラーはじめ改造タイプも数多く製作されている事から、帝国主力戦闘機として運用され続けていたのだと思います。
後に同軍のグレイヴクアマが運動性能でレドラーを越えたりと、ますます厳しい状況が生まれました。
しかし何とか、ブロックスが主力になる頃まで空を支え続けていた名機だと思います。


純戦闘機 レドラー

機獣新世紀ゾイドでは、最初のラインナップから登場し存分に暴れまわったものの、ストームソーダー登場以降は以前ほどの存在感を発揮できず、苦しかった印象もあります。
しかし設定的にはともかく、グレイヴクアマや後のブロックスより「速そうに、強そうに見える」という点では遥かに勝っていると思います。
それは思い入れやひいきもありますが、実際にシャープで鋭いフォルムは、いつまでもレドラーを「最強の戦闘機」としての印象に保っています。

正直、機獣新世紀ゾイド以降の新型では、ストームソーダーを除き、レドラーより格上と思える飛行ゾイドは現れなかったと思います。
どんな高性能機であっても旧式化は避けられないもので、いつまでも強いまま居られるものではない。より強い設定のゾイドが現れる事は良いことだと思います。
しかしその際、出来れば、設定だけでなく、見た目からも強さがダイレクトに伝わってくるゾイドが誕生して欲しいと願います。

設定上、徐々に旧式化していったレドラーを見ていると、そう思います。


バリエーションモデル

 メカ生体ゾイド レドラー

 機獣新世紀ゾイド ゼネバス帝国仕様 レッドレドラー

 機獣新世紀 ブラックレドラー

ゾイドジェネシス レドラー スペシャルカラー


Back
index

inserted by FC2 system