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初めての方へのゾイド解説 ～色々なゾイド～
「ゾイドとは」で初代キットと呼んだタカラトミーの玩具版ゾイドですが、一口に初代キットと言っても、幾つかの種類があります。
ここではそれらを紹介します。
マイクロゼンマイ搭載ゾイド
マイクロゼンマイ(小型ゼンマイ)を搭載したゾイドです。
マイクロゼンマイは、他の多くの玩具にも使用されている規格品です。1983年当時、玩具用ゼンマイとしては世界最小サイズでした。
馬力は低いので、これを搭載したゾイドは全て小型です。
Hiゼンマイ搭載ゾイド
Hiゼンマイ(中型ゼンマイ)を搭載したゾイドです。
Hiゼンマイは、トミーがゾイドの為に開発した独自仕様のゼンマイです。「ハイパワーゼンマイ」「ハイパワーユニット」とも呼ばれます。
大きさは見ての通り一回り大きくなりました。馬力も大きさ相応に高く、これを搭載したゾイドは中型でした。
モーター搭載ゾイド
モーターを搭載したゾイドです。電動ゾイドとも呼ばれます。
馬力はHiゼンマイよりも高く、しかも電池残量がある限り動き続けます。これを搭載したゾイドは主に大型です。
価格帯が当然ながらゼンマイ機よりも高くなっています。なので、電動ゾイドは子供たちの憧れの的でした。
アタックゾイド/コマンドゾイド
バイク程度の大きさの極小ゾイドです。
アタックゾイドやコマンドゾイドと呼ばれます。両者に差はありません(メカ生体シリーズではアタックゾイド、機獣新世紀シリーズではコマンドゾイドと呼ばれました)。
他のゾイドと同じ1/72で作られていますが、極小サイズなので内部に動力を入れるスペースがなく、無動力になっています。
その代わり、各部を手動で動かしポーズをつける事ができます。
流通にも特徴があり、玩具屋ではなく「食玩」や「ガチャガチャ」で流通しました。
24ゾイド
設定上、アタックゾイドと同程度の大きさの極小ゾイドです。
ですが、1/24スケールで造形し玩具としては大型のキットになりました。
設定上は下の画像程度の大きさです。
しかし1/24で造形されているので…、
キットとしてはこの程度の大きさがあります。
1/24を採用した事で内部に動力を入れるスペースができ、極小ゾイドに動力を持たせる事が実現しました。
通常ゾイドよりもビッグな1/24というスケールを活かし、コックピットなども細かく作られています。
同スケールの兵士のフィギュアも付属しますが、これも全身がフル稼働する良い出来のものでした。
コックピットに座らせる他にも、銃持って構えさせる事などもできます。
非常に良い出来でしたが、1/72スケールのゾイドと並べた時に違和感が出るという意味では賛否もありました。
TFゾイド
1/72で小型ゾイドと同程度の大きさながら、動力を廃止したゾイドです。
動力を廃止した代わりに、変形し武器モードになる事ができます。通常ゾイドに合体させて遊びます。
意欲的な仕様でしたが、受け入れられたとは言い難く3種類が出たのみに終わりました。
SSゾイド
1/72で小型ゾイドと同程度の大きさながら、動力を廃止したゾイドです。
TFゾイドと違い、変形し武器になるような事はありません。
変形・合体ではなく、いちゾイドとして可動しポーズが付けられる事を目的にしています。
また、動力がない事から安価です。それゆえ実験的なモチーフを採用したものが多いのも特徴でした。
ブロックスゾイド
ブロック玩具のような「組み換え」を取り入れたゾイドです。動力はありません。
立方体のブロックを組み合わせてボディを作り、それに頭部や脚や武器などのパーツを付けてゾイドを完成させます。
組み合わせは自由自在で、自分だけのオリジナルゾイドを簡単に作る事もできます。
設定としては「人工ゾイド」とされています。
変形・合体して他のゾイドを強化する事も出来ます。TFゾイドとSSゾイドのコンセプトを引き継いだゾイドと言えます。
発売当時は設定や仕様に対して賛否がありましたが、販売としては良好なセールスを記録しました。
TB8
ブロックスゾイドに小型モーターの動力を持たせたゾイドです。
ブロックスゾイドとは高い互換性があります。
バイオゾイド
従来機とはデザインの方向性を大きく変えたシリーズです。メカニックな素体に「ヘルアーマー」と呼ばれる生々しい装甲をまとっています。
大型バイオゾイドはまさに「バイオ」のイメージに合致した姿をしています。小型バイオゾイドは、従来ゾイドと大型バイオゾイドの中間程度のデザインになっています。
アニメ「ゾイドジェネシス」作中に登場するディガルド武国が運用する特殊ゾイドとして登場しました。
動力はなく、各部が可動するアクションキットになっています。ブロックスゾイドとの互換性はありません。
ネオブロックス
ブロックスゾイドを発展させたものです。動力はありません。
従来のブロックスは、立方体の組み合わせでボディを作る事から可動に難がありました。
ネオブロックスは、ボディを「大」「中」「小」のブロックで構成する事で良好な可動を実現しました。
低年齢向けに展開されたシリーズでもあり、ディティールは従来のゾイドよりもあっさりしています。
ブロックスゾイドのパーツとは高い互換性があります。パーツを組み合わせると自分だけのオリジナルゾイドを作る事も出来ます。
LBゾイド
ネオブロックスの規格を使い、従来のゾイドを再現したゾイドです。動力はありません。
ネオブロックスゾイドとは完全な互換が、ブロックスゾイドのパーツとは高い互換性があります。
カスタマイズパーツ、アクセサリーパーツ
ゾイドではなく、ゾイドと組み合わせて遊ぶ為のキットです。
カスタマイズパーツは、ゾイドを強化するための様々パーツです。
手持ちのゾイドが強化できる！ という事で人気を博しました。カスタマイズパーツもかなりの種類がリリースされています。
アクセサリーパーツは、兵士のフィギュアや世界観を広める基地などです。
