トミカブロス ブレードライガ-(青)&ブレードライガー(赤)

■トミカブロス ブレードライガー(青)&ブレードライガー(赤) データベース■

 発売年月 2003年7月  発売当時価格 各680円※イベント(大ゾイド展)限定発売  動力 なし


トミカのゾイド

2003年7月に東京で開催された「大ゾイド博」と、2004年4月に大阪で開催された「ゾイドフェア大阪2004」にて、イベント会場限定で発売されたアイテムです。
名称はトミカブロス。つまりトミカの姉妹品。「ゾイドがあのトミカになった!」そんなアイテムです。
その仕様で、青と赤の二種類のブレードライガーが発売されました。

トミカと言えば言わずもがなトミーを代表する大人気玩具。それとゾイドがコラボした製品が出たというのは何とも感慨深いです。

箱のデザインは、トミカの箱のレイアウトに酷似しておりニヤリとします。トミカの箱のタッチで描かれたブレードライガーが何ともいい感じです。
箱の大きさから分かる通り、キットはトミカと同じくらいのサイズです。スケールは表記されておらず、ノンスケールです。

キットは、一部だけ組み立てが必要です。

この点は、完成状態で入っているトミカと異なります。複雑な造形のゾイドならではです。

材質は、トミカと同じくプラ&ダイキャストで構成されています。
ダイキャストを使用しているので、小さいモデルながら適度なズッシリ感があり、サイズ以上の高級感があります。


ブレードライガー(青)

さすがに極小モデルなので省略やアレンジもありますが、一目見て間違いなくブレードライガーだと分かる造形なのはさすがです。
箱に「トミカの技術から生まれた」の記載がありますが、なるほど納得です。

色は塗装で再現されていますが、オリジナルに忠実な色なうえに、細かい個所までしっかり塗られていて好感です。
キャップが塗られているのも抜かりありません。強いて惜しい所を言えば、キャップは軸は塗られておらず、てっぺんのみ塗装されています。

はみ出しは多少あります。しかし極小モデルなのでさほど気にならないと思います。


ブレードライガー(赤)

同じ金型を使用した、赤いブレードライガーも発売されました。
「ブレードライガー(レオン仕様)」ではなく、あくまで「ブレードライガー(赤)」と記載されています。

金型が同じなので、形状に一切の違いはありません。金型が同じなので、当然こちらもいい出来です。


ギミック

トミカといえば様々なギミックを備えています。
その姉妹品であるところのトミカブロス ブレードライガーも、もちろんギミックを備えています。
そしてそのギミックは、なかなか優秀です。

可動箇所は、首、脚付け根、足首、尾部です。
これにより、なかなかの表情付けが出来ます。

脚の可動は優秀です。脚自体は一体成型ですが、付け根の可動が非常に良く、猫科らしい内股から踏ん張ったハの字立ちまで自由自在です。
また、足首の可動も優秀です。単純なボールジョイントで接続されていますが、それゆえに可動範囲は抜群です。

その為、内股でもハの字でも、接地性は抜群です。

尾部も、足首と同じようなボールジョイントで接続されています。
可動はやはり優秀です。

可愛い系のポーズもキマります。

極小サイズのモデルが可愛いポーズを。これは嬉しいです。
可愛い系のポーズをとらせる際は、首が動くのも役立ちます。
首の可動は上下左右にわずかに動かせるだけですが、それでもその少し動くことが絶大な効果を出しています。

残念ながら口やブレード、キャノピーは動きません。しかしこのサイズなので、さすがに仕方ないと思います。


トミカブロス ブレードライガー

総じて、素晴らしいキットだと思います。
手のひらサイズの極小キットながら、造形は的確。ダイキャストを使用しているのでズッシリ感があり高級感漂います。
可動も気持良く動きます。

唯一、難点があるとすれば価格だと思います。定価は680円。小型ゼンマイゾイドの定価を超えています。あと少し出せば中型ゼンマイゾイドを買える値段でもあります。
この当時のトミカの標準価格が360円という事を踏まえれば、ますます高く感じます。
まぁ、車とゾイドでは造形の難しさは段違いだと思うので、単純比較はできないとも思いますが…。ただ、気軽に手が出しづらいのは否めません。

個人的にはぜひシリーズ化して欲しいクオリティだと思います。
しかしそれでも、トミカブロスと通常の動力ゾイドが同じ位の価格で同じ売り場に並んでいたら、やはり通常ゾイドにより強い魅力を感じてしまいます。
トミカブロスは、ゾイドのイベント会場で限定販売されたゾイドです。その販売方法は、このような事を考えると妥当な判断だったと思います。

モノは良いのは確かです。値段が高いのも納得です。しかし割高な感じも一方で確か。
非常にもどかしい一品でもあります。
色々と難しい問題はあると思いますが、このクオリティのものが埋もれるのは惜しいと思います。
なので、どこかでまた復活して欲しいなぁと思える一品です。


バリエーションモデル

 ダイキャスト製可動フィギュア ブレードライガーミラージュL

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