機獣新世紀ゾイド ヘリック共和国軍 アロザウラー<AROSAURER>

■アロザウラー(アロサウルス型) データベース■

 発売年月 2003年4月  発売当時価格 1000円  動力 Hiゼンマイ

 型式番号 RZ-067

 スペック 全長13.7m 全高10.8m 重量62.0t 最高速度170km/h 乗員1名

 主な武装
  AZ105mm2連装ビーム砲(×2) 火炎放射器(×2) エレクトロンバイトファング エレクトロンクロー(×2)

 特徴
  旧中央大陸戦争時に、突撃部隊の中核を成す主力ゾイドとして多数配備されたが、旧大戦と大異変によりほとんどを消失。
  中央大陸では次期主力機として量産化(クローニング)が進められていたが、アイゼンドラグーンの侵攻によりその大半が研究施設ごと破棄された。
  だが辛うじて別の基地で実戦配備準備中だった機体と旧大戦時の残存機体のみが難を逃れた。格闘能力の高い機体である。


前後より

格闘用ゾイド、アロザウラーです。
メカ生体ゾイド版から、カラー変更と一部設定の変更を経て、2003年に再販されました。(メカ生体版のレビューはこちら)

発売は2003年と、機獣新世紀ゾイドの中では末期です。
アロザウラーは、個人的にはいかにもゾイドな造形をしたスタンダードだと思っています。
ギミックもゼンマイ機ながら脚の屈伸を行う優れたもので、動くゾイドとしても優秀です。
また漫画版の機獣新世紀ゾイドで早々登場した事もあり(1コマのみですが)、それを見て早期の再販を当時は確信していました。

しかし、なかなか再販されず時間だけが過ぎる。
共和国軍はゴドスの後継機としてガンスナイパーを投入し、もしかしてアロザウラーはもう来ないのかなぁ…と諦めかけていました。
そんな中、ついに再販が決定したので、一報を聞いた時はすごく嬉しかったのを覚えています。

設定としては、武器名称が変更されています。ですがこれは懐疑的です。
背中の連装砲は105mm2連装ビーム砲となりましたが、いくらなんでも大き過ぎです。
105mmといえばゴルドスのキャノン砲と同じ大きさ。いくらなんでも言いすぎです。
小口径砲だし、せいぜい20mmとか30mmとかにしておけば良かったと思います。
同様の事は、近い時期に再版されたゴルヘックスにも言えます。


カラーリング

カラーリングは大きく変わっています。同時期に再版されたゴルヘックスほどではありませんが、それでもなかなか大胆な変更です。
正直に言ってメカ生体版の方が好きです。極端に悪いカラーではないと思いますが。

新世紀版は色のメリハリが少なく、ぼんやりとした印象を受けてしまいます。キャップの赤もアクセントと言うより毒々しい感じで浮いているように思います。
また、装甲のミント味のアイスを思わせる綺麗な色で、どうにも戦闘兵器としては似合っていないというか、そんな風に思います。
もともと2色構成だったのが3色構成になっていますが、腕部・脚部の色を変えたのもあまり成功していないと思います。

そこまで悪くはないカラーだとは思いますが、比べるとメカ生体版の方が良いと改めて思います。


活躍

バトルストーリーでの活躍はあまり確認できません。
同時期に再版されたゴルヘックスは「対ダークスパイナー(ジャミングウェーブ)として有効に使われた」という事で、地味ながら最大級の華を持っています。
それと比べると、今ひとつパッとしなかった印象です。
メカ生体ゾイドではゴドスの後継機として華々しく登場し新世代歩兵ゾイドの力を強く印象付けたものですが。

ただ「ゴジュラスギガのサポート機」というポジションを与えられ、似た性格の機体なので連携は抜群。「最強のチームとなる」とされています。
あの共和国起死回生の期待の新鋭・ゴジュラスギガのサポートを任されたというのは名誉です。
しかし…、肝心のゴジュラスギガがあまり活躍していない。その為、必然的にアロザウラーもあまり目立った成果を残せていません。

ギガさえもっとしっかりしていれば…というのは責任転嫁な気もしますが、残念です。
思いきり暴れるギガと、それをしっかりサポートするアロザウラー。それでもって恐竜型ゾイドにも力強いスポットを当てるようなものがあれば嬉しかったのですが。

公式ファンブックEXでは、動けないギガを助ける為に単身デスザウラーに挑む勇ましい姿が描かれていたりしますが、これだって元はと言えばギガが小型ゾイドの攻撃程度で予想外の故障をしてしまったため。
全体的に、ギガの不調に足を引っ張られ活躍の機会が訪れなかった…ように感じます。


格闘重視機 アロザウラー

活躍があまり見られなかったのは残念です。

とはいえ、復活してくれただけでも一定の意義はあったと思います。
初期の再販ラッシュに漏れ、その後ガンスナイパーやスナイプマスターの登場で存在意義が失していたアロザウラー。
それが復活してくれたのだから、それだけでも喜ばしい事ではあります。

それでも、メカ生体時の活躍を見ていると、どうしても残念だという思いは捨てきれない所もあります。
ぜひともレブラプターや強化されたハンマーロックと対戦し力比べをして欲しかった所です。
新世紀版のアロザウラーは、そんな事を思ってしまうゾイドです。


バリエーションモデル

 メカ生体ゾイド アロザウラー

 ゾイドフューザーズ アロザウラー


Back
index

inserted by FC2 system