機獣新世紀ゾイド ヘリック共和国軍 プテラス<PTERAS>

■プテラス(翼竜型) データベース■

 発売年月 1999年8月  発売当時価格 600円  動力 小型ゼンマイ

 型式番号 RZ-010

 スペック 全長10.3m 全高8.2m 重量21.6t 最高速度M2.0~2.2 乗員1名

 主な武装
  空対空2連装自動追尾ミサイル 空対地2連装ミサイルポッド(×2) 16mmバルカン砲

 特徴
  中央大陸戦争時代にゼネバス帝国の空戦ゾイドに手を焼いていたヘリック共和国が、迎撃戦闘用に開発した翼竜型ゾイド。
  垂直離着陸が可能で、いかなる地形でも着陸ができる。低空でのホバーリングが長時間持続可能で、陸戦型ゾイドにとっては驚異的存在。
  中央大陸戦争以後は戦略爆撃隊に配備された。


前後より

飛行ゾイドのスタンダード、プテラスです。
メカ生体ゾイド版から、名称変更とカラー変更、設定の変更を経て、1999年に再販されました。(メカ生体版のレビューはこちら)

再販に際して名称が変っています。「プテラス」という読みは同じですが、英語表記が「PUTERASU」から「PTERAS」に変化しています。
メカ生体版はローマ字みたいな綴りだったので、機獣新世紀版の方が良いと思います。
ところで帝国軍飛行ゾイドといえばレドラーですが、こちらもメカ生体ゾイド版は「REDDRA」、機獣新世紀版は「REDLER」に変化しています。
両軍の飛行ゾイドが揃って変更されたのは面白い事です。

余談を更に続けますが、私はプテラスの英語表記には少し不満を持っています。
特に誰も気にしない事かもしれませんが、プテ”ラス”というとゴジュ”ラス”と同じ終わり方をしています。
さてゴジュラスは「GOJULAS」です。
RASでもLASでも良いのですが、できれば統一した方がいいんじゃないかなぁと、重箱の隅をつつくような細かい事ですが見るたびに気になっています。

まぁ、細かい点は置いておいて。
プテラスは再販第一期組…、機獣新世紀ゾイドの第一期として復活を果たしました。
このスタンダードな飛行ゾイドが早々ラインナップに加わったのはとても嬉しい事でした。

私の思い出を言うと、メカ生体時代には欲しかったけど泣く泣く別のゾイドを選んで蹴ってしまったゾイドでした。
悩んだ末にレイノスを選んだのでした。なので手に入らなかった悔しさのあったゾイドでした。
そんな事もあったので、機獣新世紀ゾイドでようやく入手できてとても嬉しかったのを覚えています。


メカ生体版と共に

カラーリングは爽やかな青になりました。ですが「青空をかける飛行ゾイド」というイメージと一致していて似合っていると思います。
このカラーは地球の戦闘機に近い感じもします。

空母艦載機…海上を飛ぶ飛行機は上面が青系、下面が灰色である事が多くあります。

こちらは米軍のグラマンF6F戦闘機です。この色は上から見た時には海の色に溶け込むように、下から見たときは雲の色に溶け込むように。そんな効果を狙ってのものです。
新世紀のプテラスを見た時は、ちょうどそんなイメージを受けました。
青色の持つ爽やかなイメージと共和国らしさ。そして実在兵器のようなリアルな色選択。これが一致した良いカラーだと思います。

メカ生体版とどちらが好きかと言われたら甲乙つけ難い感じがします。
強いて言うなら青が原色なのが少しキツい感じはします。もう少しだけ彩度を落としてメディアムブルーくらいになっていれば最高でした。
しかし、それを差し引いてもとても良いカラーだと思います。シールドライガーと同じ色になった、というのもポイントです。


活躍

再販第一期組ですが、メカ生体時代ほどの活躍はできませんでした。
というのも、帝国側の再販第一期組には天敵・レドラーが居たからです。
その為か、「今では戦闘機としては旧式化しているが、搭載量の多さを活かして軽爆撃機として運用されている」という扱いでした。
戦闘機としても一応運用されていた…というより当時の共和国軍にはプテラスしかいなかったので当然そのような運用もされたのですが、やはり惨敗。
緒戦での制空権は帝国側が握る事になりました。

メカ生体時代とはあまりにも違う厳しい戦歴です。
いやしかし、それでも活躍はありました。
損失を省みない猛攻撃でメルクリウス湖に展開するブラキオス艦隊を葬り味方部隊突入の活路を見いだしました。

他にも、爆装力を飛躍的に高めたCP「ボマーユニット」が開発されたり、電子装備を背負った「レドームスペシャル」はウルトラザウルス・ザ・デストロイヤーの正確な砲撃をアシストしたりしています。
特にレドームスペシャルの活躍は印象深いです。

かつてと同じようにウルトラザウルスとペアを組む姿は胸が熱くなります。

その後は新鋭機ストームソーダーの配備、レイノスの復活などがありました。
プテラスは地味な旧式機というポジションに置かれましたが、それでもアンダー海海戦に参加するなどしぶとく運用されていたようです。
「息の長い」という点もかつてを思わせます。

ただかつて程の息の長さはなかったようで、アンダー海海戦を境にその後の暗黒大陸での戦い以降は出番が全くなくなりました。
願わくば帝国軍がシュトルヒを復活させた際にでも再び対決して欲しかったのですが。


アニメでの活躍

機獣新世紀ゾイドと並行して放映されたアニメゾイドにも出演しています。
こちらでは共和国主力飛行ゾイドという感じでした。通常状態のほか、ガトリングなどを増設をした仕様が多く登場したのも印象深くありました。

ただアニメではあまり活躍したとはいい難く……、というかどちらかというと毎回撃墜されるネタ的扱いがされていたような記憶が強いです。
特にハーマンが乗ると、攻撃→被弾→うわあああああ!→墜落→パラシュートで脱出・生還 という流れがもはや様式美と化していたような記憶が一番強かったり……。
ハマシュート。あれはあれで面白かったし悪い感情はないんですが、ちょっと複雑な思いも持ってしまいます。

アニメでは次作の/0にも出演し、序盤は主人公チームの一人、ジェミーの愛機として登場しました。
彼の気弱な性格&プテラスという程よく地味な機体が良いペアのように思えたのですが………、中盤で中古として下取りに出されて退場するというあまりにも予想外かつ酷い仕打ちが勃発。そりゃあねえぜと思ったプテラスファンは多いと思います。

その後プテラスの代わりに登場したレイノスが大活躍。 同機のシビれる活躍で全て流された感じがするのも、改めて考えるとこれはヒデぇなあと改めて思います。
視聴していたリアルタイム時は勢いでレイノスカッコいい!!と思っていたのですが。

まぁでも登場シーンは同クラスのゾイドの中では極めて多く、やられ役立ったとしても優遇されていたのは間違いないと思います。

無印ゾイドの初期にはオープニングにも出演していたし、なんだかんだでアニメに登場するプテラスも楽しく追いかけていました。


戦闘爆撃機 プテラス

描写や登場回数こそメカ生体時代に比べて大幅に減りましたが、それでも名脇役としてバトストを大いに盛り上げてくれたと思います。
アニメでもなんだかんだ言って盛り上げに大きく貢献した事は間違いありません。

当初より格上の敵レドラーが存在していました。
それゆえ「新鋭戦闘機」「空での最強時代」こうした要素がなかったのは少し寂しいですが、総じて十二分に活躍したと言えると思います。
改めて良いゾイドなので、今後のゾイドでも存分に登場し世界観を盛り上げてもらいたいと思います。


バリエーションモデル

 メカ生体ゾイド プテラス

 月刊ゾイドグラフィックス プテラス


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