機獣新世紀ゾイド ヘリック共和国軍 シールドライガー<SHIELD LIGER>

■シールドライガー(ライオン型) データベース■

 発売年月 1999年8月  発売当時価格 2000円  動力 モーター

 型式番号 RZ-007

 スペック 全長21.6m 全高9.0m 重量92.0t 最高速度250km/h 乗員1名

 主な武装
  レーザーサーベル(×2) ストライククロー(×4) AMD2連装20mmビーム砲 対ゾイド3連衝撃砲 展開式ミサイルポッド(×2) 対ゾイド30mm2連装ビーム砲
  エネルギーシールド発生装置

 特徴
  中央大陸戦争時代に、ゼネバス帝国のサーベルタイガーに対抗してヘリック共和国が開発したライオン型ゾイド。
  最高時速250キロで走行し、その性能はサーベルタイガーを上回る。
  機体各所に配置されたインタークーラーは動力機関を常に冷却し、各部の武装は空力特性向上のためボディ内部に収納する。
  このように、高速戦闘を実現するための様々な技術設計で開発されている。ヘリック共和国の主力ゾイドである。


前後より

共和国超高速ゾイド、シールドライガーです。
メカ生体ゾイド版から、カラー変更と一部設定の変更を経て、1999年に再販されました。(メカ生体版のレビューはこちら)

機獣新世紀ゾイド最初のラインナップに入っており、喜ぶと同時に驚いた記憶があります。
なにしろサーベルタイガーより先に出た事や、最初から高速機を出してしまうのかという事など予想外だった為です。
しかし深く考えるよりも、なによりゾイドの再販、そしてシールドライガーの再販を喜んでいた記憶が強くあります。

個人的な事ですが、再販時に真っ先に買ったゾイドで、私にとって機獣新世紀シリーズの第一号ゾイドです。
組みたて動かし、その良さを改めて感じさせてくれた思い出深いキットです。

設定としては「主力ゾイドである」という部分に出世したもんだとなぁと感じていた記憶もあります。
この頃はまだ、この先が、ライガーを中心とした「高速こそゾイド」になるとは思っておらず、軽く受け止めていたワードでした。

キットは色を除きメカ生体当時と同じですが、唯一、牙部分に改修が加えられています。

先端に注目。メカ生体ゾイド当時に比べ、玩具安全基準法が厳しくなった関係で、先端は丸くなりました。
メカ生体版の方は、刺さる程とはいかないものの、鋭さを感じる程度には尖っていました。丸くなったのは残念と言えば残念です。
しかし、法律では仕方ないと思います。
この程度の改修なら、削って尖らす事も難しくはなく、ヘビーユーザーにとってはさほど大きな問題ではないと思います。


カラーリング

カラーリングは変更されています。「青い機体」という所は引き継いでいるものの、全体的に「濃く」なっています。
水色は青に。白はシルバーに。ボディや脚部もそれぞれ濃くなっています。

軽快なイメージというと、メカ生体版に軍配が上がると思いますが、濃い色ゆえに重々しい重戦闘のイメージを持つ機獣新世紀版も、捨てがたい魅力があります。
ただ青が原色の青であるのは少し玩具っぽいと思います。濃い青は良いにしても、もう少し深みのある複雑な青にして欲しかったと思います。
この点はダブルソーダの色変更にも共通します。

個人的な好みで言えば、美しい水色の装甲と純白の武器系統が軽やかで、メカ生体版の方が好きです。
いかにも重戦闘的なヘビーなイメージも良いと思いますが、シールドライガーには軽快なイメージをより強く持ちます。
キャノピーの色も、濃いブラウンの方がスピード感を感じます。

しかし、新しいカラーも決して悪くは無く、魅力的であるのは確かだと思います。


活躍

バトルストーリーでは、まさに大活躍といった感じでした。
西方大陸での戦いで圧倒的劣勢の共和国。そんな中、その機動力でもって戦場に登場し、帝国部隊の進撃を止めて見せたのがシールドライガーでした。
メカ生体ゾイドを知る物としては、D-DAY上陸作戦後の描写を思い出します。
やはりシールドライガーはその名が表す通り共和国の偉大な盾であると感じた、思いきりアツい描写です。

性能を大幅にアップして登場したかつてのライバル、セイバータイガーとの死闘や、復活したデスザウラーとの死闘も、手に汗握るものがありました。
その後は新鋭機にお株を奪われた感じでした。しかし主役を務めた期間こそ短かったものの、その描写はどこまでも太くたくましく、誇れるものだったと思います。

アニメゾイドでも登場しており、主人公が乗った最初の機体として活躍しています。
初期のバンはまだまだ未熟な感じで、正直もどかしい感じが抜けませんでしたが、その後立派なエースに成長しています。
その礎を築いたのがシールドライガーだと思うと、非常に誇らしいものでもあります。

アニメでの描写は、Eシールドが過剰にクローズアップされやや単調になった所はあったと思います。
シールドアタックより牙や爪で戦ったほうが良いのでは…と思ったりもしていました。
しかしレッドホーンとの決戦では背中のビーム砲を展開させるシーンがあったり、シールドライガーファンにとってアツい展開も随所にあったと思います。


蒼き疾風 シールドライガー

最初のラインナップに入った事は驚きでしたが、その活躍は大いに魅力的なものでした。
後々の事を考えると、シールドライガーが機獣新世紀ゾイド初期においてあまりにも人気になった為、後の高速ゾイド乱立を招いたような気もします。
ただ、それはシールドライガーの責任ではないと思いますが。

シールドライガーは言うまでも無く傑作ゾイドで、人気が出たのは当然だと思います。
しかし傑作ゾイドは他にも居ます。出来れば他のゾイドも、もう少しクローズアップする機会を与えたら良かったのにと思ったりします。

機獣新世紀ゾイドのシールドライガーは素晴らしい活躍をしたし、素晴らしく魅力的でした。
何度見返しても最高です。
しかし後々の事を知っているゆえに、シールドライガーの責任ではないとはいえ、多少複雑な思いで見てしまうところもあります。
次期シリーズでは、この魅力を保ちつつ、でも他のゾイドも同じくらい描写されるような、バランスの良い展開を期待しています。


バリエーションモデル

 メカ生体ゾイド シールドライガー

 メカ生体ゾイド シールドライガーMK-II

 機獣新世紀ゾイド シールドライガーDCS-J

 復刻版シールドライガーMK-II

 デザートライガー

 シールドライガー コマンダー仕様

 シールドライガー バン仕様


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