機獣新世紀ゾイド ヘリック共和国軍 ブルーコマンドウルフ<BLUE COMMANDWOLF>

■ブルーコマンドウルフ(オオカミ型) データベース■

 発売年月 2000年10月  発売当時価格 1000円  動力 Hiゼンマイ  備考 イベント(大ゾイド展)限定発売

 型式番号 記載無し

 スペック 全長:14.7m 全高:7.9m 重量:46.0t 最高速度:231km/h 乗員2名

 主な武装
  50mm対ゾイド2連装ビーム砲座 エレクトロバイトファング スモークディスチャージャー(×2)

 特徴
  訓練を終えたばかりのエースパイロット5名で編成された、共和国超高速戦闘実験部隊「セブン・トゥ・スリー」に配備されているゾイド。
  一般配備されているコマンドウルフと比べ、動力機関の出力が20%高く、特に最高速度は231km/hまで出せるといわれている。

 ストーリー
  ZAC2100年…夜間、北エウロペ大陸中央に位置する砂漠地帯レッドラストにて野営中の共和国軍「主力ゾイド部隊」が、帝国軍の夜間戦闘用ゾイド、
  ブラックレドラー部隊の奇襲を受けてしまった。予想外の敵からの攻撃により、ろくに戦闘態勢の整わない「主力ゾイド部隊」のピンチに駆けつけたのは、
  超高速戦闘実験部隊「セブン・トゥ・スリー」所属のゾイド、ブルーコマンドウルフだった。


前後より

2000年に開催されたゾイド単独イベント「大ゾイド博」で会場限定販売されたブルーコマンドウルフです。
キットはコマンドウルフの色変えとなっています。形状の違いは一切ありません。

コマンドウルフの中では、なかなかマイナーに属する一機だと思います。
大ゾイド博の会場限定販売ゾイドは、ブルーコマンドウルフとブラックレドラーの二種類でした。
ブラックレドラーは、公式ファンブックにもアニメにも(若干形は違うものの)登場したりと、かなり良い扱いを受けています。
一方、ブルーコマンドウルフは扱いは低めです。
公式ファンブックに登場する事も、アニメに登場する事もありませんでした。

後には、本機に近いカラーをした「ミッドナイトブルーコマンドウルフ」「コマンドウルフAC」が登場しています。
コマンドウルフACは公式ファンブックでも活躍し、アニメにも登場しました。
似たカラーのコマンドウルフがメジャーになった事も、本機のマイナーさに拍車をかけてると言えるでしょう。


カラーリング

メカ生体初代、メカ生体NEW、機獣新世紀ノーマル、アーバイン仕様、帝国仕様に続く6つ目のコマンドウルフです。


青いカラーはシールドライガーを思わせます。キャップが白い事もあり、初代シールドライガーを思い出しました。
スモークディスチャージャー等は金色ですが、これはメカ生体NEW版と同じ色です。
設定的には機獣新世紀時代の仕様ですが、どことなく旧大戦を思わせる色でもあります。

青いコマンドウルフは、後に数多くリリースされる定番色になります。
ミッドナイトブルーコマンドウルフ、コマンドウルフAC、コマンドウルフAC(フューザーズ版)です。
マイナーな本仕様ですが、後に与えた影響は大です。


活躍

公式ファンブックに登場する事はありませんでしたが、箱裏には「文字」としてストーリーが語られています。
エースパイロットで構成された実験部隊のコマンドウルフ。出力向上がされ231km/hの最高速度を誇るとの仕様です。
231km/hをどう捉えるかは微妙です。ブレードライガーには遠く及ばないし、シールドライガーやセイバータイガーにも追いつけない。
しかし、コマンドウルフ系列機としては最速の値です。精一杯の改造を施した仕様と言えます。

同部隊は、ブラックレドラーの襲撃を受けた共和国主力部隊を救出するべく出撃します。
残念ながらその後のストーリーは語られず。どうなったかは想像に頼る他はありません。

個人的には、ブラックレドラーが相手なら勝つのは難しいかなあと思います。
地上での最高速度が多少上がったところで、飛行ゾイドからすれば大した値ではありません。

本機にとって不幸だったのは、敵が飛行ゾイドだったことでしょう。
おそらく、セイバータイガー等との戦闘を想定しているものと思います。
出力を向上させた精一杯の仕様だが、依然としてスペックが超える事はなかった。だが本機を受領した部隊はエースパイロットを乗せ更なる戦力向上を狙った。
そしていよいよセイバータイガーと戦う…ような感じだったら。

しかし、戦場で望んだとおり事が進むなんていうのは稀です。
本来の目的とは違った運用をされたブルーコマンドウルフ。結末は描かれていませんが、その奮闘を想像で補いたい所です。


出力アップ ブルーコマンドウルフ

コマンドウルフの中ではマイナーな一機です。ですが、後にメジャーになる「青いコマンドウルフ」の先駆けになった機体として忘れ難い仕様でもあります。
白いキャップ、金色のスモークディスチャージャー。これらがメカ生体時代を思わせる所も心地いい気がします。
青の色合いが薄い、キャップが白い。これらの事から、軽やかなイメージでは青いコマンドウルフの中で随一だと思います。
現在はプレミア化しており入手難度はなかなか高くなっていますが、特有の魅力はあります。惹かれれば苦労して探すのも一興だと思います。


バリエーションモデル

 メカ生体ゾイド コマンドウルフ

 メカ生体ゾイド コマンドウルフNEW

 機獣新世紀ゾイド コマンドウルフ

 アニメゾイド コマンドウルフ アーバイン仕様

 レッドコマンドウルフ

 ミッドナイトブルーコマンドウルフ

 機獣新世紀ゾイド コマンドウルフAC

 ゾイドフューザーズ コマンドストライカー

 コマンドウルフホロテックス

 コマンドウルフLC

 コマンドウルフRGC


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