機獣新世紀ゾイド Zi-ARMS ブラストルタイガー<BRASTLE TIGER>

■ブラストルタイガー(サーベルタイガー型) データベース■

 発売年月 2004年08月  発売当時価格 2980円  動力 モーター

 型式番号 EZ-076

 スペック 全長18.4m 全高7.7m 重量91.0t 最高速度300km/h 乗員1人

 主な武装
  サーミックキラーサーベル(×2) サーミックストライククロー(×4) 2連装サーミックレーザーガン(×4) AZ208mmショックカノン(×10)
  サーミックビームガン(×2) 小口径ガトリングビーム砲(×4) AZハイパー3連衝撃砲 テイルヒートシンク(×6) カーフヒートシンク(×4)

 特徴
  ブラストルタイガーは、Zi-ARMSが保有していた最後の古代虎の核を元に、ZOITECから奪った核制御システムを利用して完成させた機体である。
  砲撃戦に優れ、特に大気中の熱エネルギーを漆黒のアーマーから吸収し、核で増幅、さらに加熱させてレーザー機銃から撃ち出す必殺技「サーミックバースト」は、
  巨大ゾイドの重装甲を一瞬で融解させる力をもつ。
  ただし、熱エネルギーを常に放出しなければ内部システムが溶解してしまう。
  そのため、長時間攻撃ができない時は、ヒートシンクから放熱しなければならず、再度熱を取り込むには時間がかかるという弱点をもつ。


前後より

超砲撃型高速ゾイド、ブラストルタイガーです。
機獣新世紀ゾイドの第三章「三匹の虎」の展開で登場した伝説の古代虎型ゾイドで、ワイツタイガー、レイズタイガーに続いて最後に登場しました。

「紅の核」と呼ばれる伝説の古代虎型ゾイドのコアを使って開発されています。
他の伝説の虎と同じく「同クラスの機に比べて圧倒的に強力」しかし「量産のできないワンオフ機」という特徴を持ちます。

ブラストルタイガーを初めて見た時は、とにかくそのガッシリとした造りに衝撃を受けました。
一瞬「クマ型か?」と思ってしまった程です。
スマートさは切り捨て、とにかくガッシリとした古代虎(サーベルタイガー)の体型を強調してマッシヴにスパルタンに作られています。
これが何とも魅力的です。

ライオンや虎は確かに素早さも特徴です。しかし機獣新世紀ゾイドでは特に「ライガー系」が乱発された事もあり食傷気味でもありました。
スピードタイプはちょっと飽き気味。
そこへきてこんなにも太くドッシリと構えたブラストルタイガーは「こうきたか!」と思わせてくれました。

ライオンや虎というのは猫科の中ではかなりガッシリとしていてたくましい。なのでこうした造形も似合います。
多くのライガー系ゾイドがありますが、その中でひときわ特徴的なのがブラストルタイガーだと思います。

ブラストルタイガーには、また「全身の装甲や武器が展開する」という特徴もあります。
展開すると見た目が大きく変わります。

なかなか衝撃的です。ここまで展開するのか!という位に徹底的に展開します。
猫や虎は威嚇する時に全身の毛を逆立てます。この展開は、それを表しているようでもあります。

ブラストルタイガーは砲撃力が高いゾイドです。大気中の熱を黒いアーマーで吸収しコアで増幅、そして全身の砲から撃ち出すのです。
各部を展開すると無数の砲が出現します。すべて展開した時の総門数は23にも達します。凄まじい数です。
ブラストルタイガーは通常時は砲が見えません。しかし展開すると一転、これだけの砲が出現するのだから圧巻です。

一斉砲撃はサーミックバーストと呼ばれます。
これは超威力を持ちますが、一方でエネルギーが高すぎるので「熱エネルギーを常に放出しなければ内部システムが溶解してしまう」という弱点もあります。
展開は砲を出現させる事と、装甲(カーフヒートシンク)を機能させ熱を逃がす目的があります。

背中の砲は、その位置の装甲をガバッと上にあげて大きく展開する事ができます。
威嚇し毛が逆立った虎のように見え、大迫力です。

砲は裏面にもモールドがあります。

砲としてはかなり小型ですが、凝った造りでとても良いと思います。
角度から考えて対空用でしょうか。
伝説の虎にはレイズタイガーが居ます。同機は支援機「プテロレイズ」と合体する事で飛行可能な「ジェットレイズタイガー」になります。
もしかすると対レイズタイガー用装備なのかも…と思います。

前脚は、ハッチを開けると肩の三連装AZ208mmショックカノンが出現します。
また装甲を開けて放熱の演出もできます。もちろん「片方だけ」の展開にする事も可能です。
ハッチだけ開けて砲撃シーンを再現するも良し、装甲だけ展開して放熱シーンを再現するも良し、両方展開してその姿を楽しむも良し。色んなパターンで楽しめます。

足首の装甲も展開します。

ここも排熱でしょうか。ただ、位置からしてここは「体にたまった熱を逃がす」というよりは「走行時に負荷がかかり熱くなりやすい足首を冷やす」ような気がします。

脇腹は装甲が展開してサーミックビームガンが出現します。

造形は薄っぺらく、あまり砲に見えない感じもします。ここはもう少し頑張ってほしかったです。
「展開させる」という都合から薄っぺらくならざるを得なかったのかもしれませんが…。

わき腹の装甲が展開するのは面白いです。この位置が展開するといえばシールドライガーを思い出します。
しかし同機は基部が下側にあり「下に降ろす」という展開でした。対してブラストルタイガーは上側に展開するという逆になっています。
偶然なのか意図的なのかは分かりませんが、差が付けられているのは面白い事です。
内側にもディティールがあり、開けた時にメカニカルな感じを楽しめるのも良いと思います。

後脚は、前脚と同じように展開します。こちらには二連装AZ208mmショックカノンが付いています。

キットを見ると撃ったら前脚に当たりそうに見えます……が、おそらく実際は「八の字」に脚を開いて安全に撃つのでしょう。

足首は、前足と同じように展開します。

しかし前脚よりもガバッと大きく開くようになっています。


側面より

側面から見ても太くたくましい造形です。特に足のガッシリ感が目立ちます。
しかし単に太いだけでなく、緩急もあります。
胴体を見ると、肩は大きく盛り上がり胸も太い感じです。しかし腰にかけて急激に絞られています。このラインが実になまめかしいと思います。

通常時の姿と展開時の姿の差も改めて面白いです。
展開はギミック的に楽しいだけでなく、開けた時にメカニックな内部ディティールが見えるのも嬉しいです。
メカニックの造りは特徴的です。流麗な装甲と対照的な質実剛健な感じになっており、この対比がとても面白い。改めてとても良いデザインをしていると思います。

また各部の造りも見逃せません。
特に良いと思うのは、装甲のディティールが虎を思わせる造りになっている事です。

脚部装甲のシマシマは、明らかに虎の模様を意識しているでしょう。
また「爪でひっかいたような」ディティールも各部に使われています。
このようなモチーフと共通するニヤリなディティールが、しかもわざとらしさなど一切なくリアルなメカニックになっているのは大きな魅力です。


フェイス

顔つきは何とも勇ましい感じになっています。
猫科っぽい顔かと言われると微妙な所もありますが、カッコイイのは確かだと思います。

最大の特徴は巨大な牙「サーミックキラーサーベル」です。
最初に見た時は、いくらなんでも長すぎるんじゃないか……と思いました。しかし、長すぎるゆえにこの牙で噛み砕いてやる荒々しい意思を強く感じます。
マッシヴな体形にこの長すぎる牙。初見では驚きましたが実に似合っています。
三匹の虎の他の二機……、ワイツタイガーとレイズタイガーが短めの牙しか持たなかった為、ブラストルタイガーの牙は余計に印象深く映ります。

総じて好きです。
ただし大きな弱点は牙の先が丸まっている事でしょう。玩具安全基準の影響をもろに受けた先端は……、せっかくここまで伸ばした牙の迫力を大幅に削いでいます。
残念と言えば残念ですが、この長さで尖っていたら洒落にならないので仕方ないと思います。
しかし、それでも気になります。この部分はできれば削るなどしてキンキンに研いでやりたいところです。

頭部はコックピットでもあります。ハッチを前方に開けると、おなじみの兵士が入っています。

ブラストルタイガーのコックピットはここだけで、全ての操作をここから行います。

ちなみに、座席は特徴的です。非常に珍しい事に、座席だけを取り出す事ができるのです。

設定上、これは緊急脱出装置とのこと。
緊急時はこの座席が上方へ射出されパイロットの命を救う設計なのです。

緊急脱出シートは、地球では主に戦闘機に搭載されています。

しかし、ブラストルタイガーに緊急脱出シートが付いたのは不思議な事でもあります。
何故かというと、飛行機は脱出シートに意味があります。座席にはパラシュートが付いています。上空で緊急脱出し、パラシュートでゆっくり地上に降りてくるのです。
「空中で脱出して地上に降りる」というのは言い換えれば「戦闘区域から離脱する」事です。
しかし地上で脱出した場合、おそらく「脱出してもしばらくしたら同じ地点に舞い降りる」でしょう。
この座席の形状から考えて、ビークルのように飛べるとはとても思えません。同じ場所に戻るなら、わざわざ脱出させる意味とは……。

もしかすると、 この脱出装置は一般的な脱出装置とは違う目的なのかも……と思いました。
緊急脱出装置は主として戦闘時に撃破された際に使うものです。(※1)
ですがブラストルタイガーは「伝説の紅のコア」を使ったゾイドです。
しかも設定上、「荒々しい野生の本能を活かして設計されている」とされています。
有り余るパワーを持ち、しかも荒々しい。
操縦中、パイロットの意思などお構いなしに暴走する危険性がかなり高いのでしょう。
この脱出装置はそのトラブルを強く意識していると思いました。

これだと意味があります。つまり操縦不能の際に脱出する→打ち上げられ上空に脱出→地上に降下した頃には、暴走したブラストルタイガーはどこかに走り去っている(その後の機体の確保は捕獲部隊に任せる) という事です。
ただ唯一、落下中の座席を発見したブラストルタイガーがじゃれつく猫のように飛び掛らないかと言う事ですが……。

※もちろん地球の脱出装置もエンジントラブル等の際にも使用するので、ブラストルタイガー的な(暴走時の対応としての)使用法も想定されています。


設定/付属DVD

ブラストルタイガーは「伝説の古代虎型ゾイドのコアを使ったゾイド」ですが、詳しい設定はキットに付属するDVDで解説されています。

10分弱の映像ですが、超美麗CGと共にブラストルタイガーのカッコ良さと性能が堪能できます。
またブラストルタイガーだけでなく、ワイツタイガー、レイズタイガーまで含めて三匹の虎全体の解説もされています。

さてDVDによると、ワイツタイガーは長~近距離戦にまで対応できるバランスの良さと最高速度の高さが魅力。
レイズタイガーは速度面ではやや劣るものの圧倒的な格闘力が魅力。その格闘力はゴジュラス、アイアンコングクラスを葬る程。
そしてブラストルタイガーは格闘戦と砲撃戦を得意とする。特に砲撃力は凄まじく、周囲の敵を一気に焼き払う事さえ可能。また速度面では両機の中間程度。
との事です。

砲撃戦で強いのは全身の砲からも当然そう思えますが、格闘力でレイズタイガーに及ばないのは意外です。
イメージ的にはブラストルタイガーはそのマッシヴな体型から格闘戦でも他を圧倒する強さを発揮しそうなのですが。
ただ三機の中で最も野性味を強く残しており荒々しいともされています。
その為、制御するのは並大抵ではない…。
格闘力ではレイズタイガーが評価No.1のようですが、もしもブラストルタイガーと相性の良いパイロットが出会い潜在能力を完全開放できたなら……。
その場合は、格闘力でも凌駕できそうな気がします。


グレートサーベルと共に

カラーリングは黒、赤、銀というゼネバス帝国軍最強部隊カラーを思わせる構成です。
「黒い虎」というとグレートサーベルが思いだされます。
赤の色合いに微妙な差はありますが、かなり酷似したカラーです。

ブラストルタイガーは「三匹の虎」の機体として登場しました。
なので本来ならワイツタイガーやレイズタイガーと並べるべきではありますが、色のイメージからグレートサーベルと一緒に並べるのも良い感じです。

こうして並べると、スピード感と重量感をバランスよく仕上げたサーベル、重量感をとことん追求したブラストルのデザインの差がよく分かります。
バランスの良さゆえサーベルはスタンダードデザインという感じがします。
ブラストルタイガーはマッシヴで異端な感じがします。しかしこれはライガー系が乱発され「バランス型」や「スピーディー型」に新鮮味が薄れていた時代だったからこそ生まれたデザインなのかもしれません。

ところで、この両機には極一部ですが共通するパーツがあります。胸部の三連衝撃砲です。

ブラストルタイガーは、機獣新世紀ゾイドシリーズの最終号機でもあります。
最初の虎と最後の虎が同じパーツを使っているのは感慨深いです。

ただブラストルタイガーは「伝説の虎」という超特別なゾイドです。なのでこんな旧式の量産品を使いまわしている事は若干の違和感があったりもします。
また三連衝撃砲は砲口部だけが唐突に付いている感じになっており、違和感も感じます。
脚を外すとその付き位置の違和感がよく分かります。
まぁ、太い足で通常時はあまり目立ちません。なので構わないといえば構わないのですが…。


拡張性

ブラストルタイガーは拡張性の高い機体でもあります。
既に「ブロックス」が多くリリースされていた時代に誕生した為、全身にブロックス拡張用のハードポイントを持ちます。
両肩、腰、尻から拡張可能です。

更に、背中のパーツはそれごと外す事ができます。

こうすると拡張性がさらに高まります。キットには拡張用パーツとして下のようなパーツが二個付いています。

これを使えば…、

このように、ここからブロックスを接続できるようになるのです。
なかなか抜かりのない設計です。

またブロックスだけでなく、従来型の3.2mmハードポイントも多数付いています。
肩、尻尾、胸部にハードポイントがある為、その気になれば「サーベルタイガー(セイバータイガー)に酷似した武器配置を再現する事もできます。
伝説の虎、究極の虎型ゾイドは初代虎型ゾイドとの共通性を持っているのです。何ともニヤリな事です。

……先ほどの三連衝撃砲は「古い砲をいつまでも使い続ける」事を強く感じるので違和感なのですが、配置については「優れた配置は受け継がれる」事を強く感じます。
これは戦車の「砲」は時代に応じて新型に変わるが、配置そのものは昔から変わっていないというと分かりやすいと思います。


スタンド

キットにはスタンドが付属します。シールには「BLASTLE TIGER」のロゴも入っています。これを使えば専用のスタンドになります。


正直、あまり見栄えのいい台座とは言い難いのですが……、まぁないよりはあった方が という気もします。
ただ脚を浮かせておけるので、ギミックを存分に楽しめるのはとても良い事だと思います。

そんな台座ですが、隠れた利点があります。2パーツで構成されているのですが、この中に拡張用パーツをしまっておく事ができるのです。

これにより、普段使わないパーツをなくしてしまう事態を極力排除しています。これは素晴らしい配慮です。


パッケージとの差

ブラストルタイガーは、パッケージとの差がかなり多いゾイドでもあります。
ゾイドではパッケージに試作品が使われる事が多く、細かな違いがある事は珍しくありません。しかしブラストルタイガーは明らかに異なっている場所が目立ちます。

最も目立つのは脚の装甲が内側まで来ている事でしょう。パッケージの試作版の方が豪華に見えます。
このパッケージを見てから実キットを見ると、少し物足りない感じもします。

胸部の衝撃砲も、パッケージではサーベルタイガー部品の流用ではなく専用の造形になっています。
「伝説の虎」という特別感を出すためにはパッケージの方が良かったでしょう。

全体的にかなり好みのゾイドですが、パッケージを見ていると少し惜しいなぁと思えてしまいます。
特に胸部の砲が残念です。ここが専用なら更にブラストルタイガーの魅力は高まっていたと思います。


ギミック

電動ゾイドなので、電池を入れてスイッチを入れると元気に動いてくれます。
ギミックはなかなかの出来です。

連動ギミックでは、口を開閉しながら、背中の砲を展開しながら、前進します。
脚の動きはサーベルタイガーからの伝統の関節ごとに動きを持つものです。
連動ギミックは、サーベルタイガーやシールドライガーが「口の開閉+前進」に留まっている事を思えば、そこから更にワンギミックを加えたブラストルタイガーはなかなか優秀な設計をしていると思います。

手動ギミックは破格の出来です。全身が開閉し大きく姿を変えられるのは先に書いた通りです。
「各部が展開」といえばシールドライガーですが、明らかにそれを上回る可動箇所を誇り、プレイバリューは最高です。

ただあえて難を言うと、脚の装甲の展開はクリック機構のようなものがないのでプラプラしがちです。
止めたい所で止まらない…といった現象が多発します。
なまじ多くの展開箇所を持つので、他の場所をいじっているとこの装甲が勝手に閉じてしまう…といった事も。
ここだけは惜しいです。

あと更に重箱の隅をつつくような難を言うなら、「付属DVDの映像と開き方が少し違う」事もあります。

付属DVDの映像では尻尾の装甲が展開したりと、より豪華な展開をしています。
キットに不足はない……というかこの尻尾にDVDのような展開ギミックを付ければパーツが細かくなりすぎるでしょう。現在の仕様で正解だと思います
ですがDVDを見ていると少しだけ残念な気もしてしまいます。
これはキットではなくDVDのCGが造り込みすぎて大迫力だったゆえのもどかしい問題です。

しかし、これらを差し引いてもプレイバリューは非常に高いと思います。
ギミック面でもとても楽しませてくれるゾイドです。


戦歴

ブラストルタイガー…三匹の虎の性能詳細はDVDで語られています。
戦歴はコロコロコミックやキットに付属する冊子上で語られました。残念ながら「ゾイドバトルストーリー」「公式ファンブック」のような本としてはまとまっていません。

「三匹の虎」のストーリーは、「強力なゾイドを開発しようとする軍事企業」を背景に進みます。
伝説の虎のうちワイツタイガーとレイズタイガーは共和国寄りの企業「ZOITEC」の、ブラストルタイガーは帝国寄りの企業「Zi-ARMS」の機体として完成しました。

完成したブラストルタイガーは、ワイツタイガー、レイズタイガーとの戦いに身を投じます。
ストーリーでは、ワイツタイガー&レイズタイガーVSブラストルタイガー&強化型デスザウラー「メガデスザウラー」による戦いが起こりました。

伝説の虎とはいえ、さすがにメガデスザウラーに勝るものではありません。この戦いはブラストルタイガー&メガデスザウラー側が勝つと思わました。
しかし戦いの最中、突如として伝説の虎同士のコアが共鳴。
ブラストルタイガーは、自らの意思でワイツタイガー&レイズタイガー側に合流しメガデスザウラーに牙をむきます。
こうして三匹の虎はメガデスザウラーに対峙しました。

ブラストルタイガーはサーミックバーストを発動し、メガデスザウラーの超重装甲を突破。
そしてそのままの勢いで三匹の虎は猛攻を続け、ついにメガデスザウラーを完全破壊します。

その力を存分に開放したシーン。本来の運用を離れ伝説の虎型ゾイドと共鳴した所。
従来の量産機が戦うゾイドバトルストーリーとは一味違うストーリーでしたが、非常に興味深く熱いストーリーでした。
これはこれで、一冊の本としてまとまらなかったのが非常に惜しいです。


灼熱 ブラストルタイガー

やはりマッシヴな姿が何とも魅力的です。
今や数多くある高速ゾイドの中で、そのパワフルさでもって独特の印象を放っていると思います。
スマートさでは劣るかもしれない。でも並の高速ゾイドなんてたくましい腕の一撃でへし折ってやろう。そんなギラついた意思を感じます。
赤と黒のカラーも、そんな凄味をより強調して思わせます。

非常に野心的なゾイドだと思います。そのドッシリとした存在感はいつまでも色褪せず輝き続けると思います。


バリエーションモデル

 ゾイドジェネシス ブラストルタイガー


Back
index

inserted by FC2 system