機獣新世紀ゾイド ガイロス帝国軍 ウディック<WARDICK>
■ウオディック(魚型) データベース■
発売年月 2001年01月 発売当時価格 800円 動力 Hiゼンマイ
型式番号 EZ-040
スペック 全長17.0m 全高4.2m 重量32.2t 水中最高速度65.0ノット 陸上最高速度70.0km/h 乗員1名
主な武装
ソニックブラスター AZミサイルランチャー 中口径ビーム砲(×2) レーダー 推進用メインエンジン(×2) 対水圧コックピット ハイドロジェットノズル
特徴
オーガノイドシステムを限定的に利用することによリ、ゾイド核の分裂を促進できることを知った帝国技術班は、絶滅寸前のゾイドを大量生産することに成功した。
その中のひとつウオディックは、12000メートルもの深海で活動できる最強の海戦ゾイドである。
水上では背部のビーム砲で。水中では口腔内のソニックブラスターで敵を撃破する。さらに、短時間であれば陸上戦も可能である。
前後より
海戦用ゾイド、ウオディックです。
メカ生体ゾイド版から、カラー変更と一部設定の変更を経て、2001年に再販されました。(メカ生体版のレビューはこちら)
ウオディックはメカ生体ゾイドシリーズにおいては、最初のHiユニット級ゾイドでした。
しかし機獣新世紀ゾイドでは、コマンドウルフやブラキオス、レドラーなどが先に出ており、かなり遅れての登場でした。
再販は2001年です。この時期は新型ゾイドが増えており逆に再販がどんどん少なくなっていた時期です。
1999年のゼンマイゾイド再販数16種類。
2000年のゼンマイゾイド再販数2種類(誌上通販限定のブラックライモス含む)。
こんな状況だったので、もしかしてもうウオディックは再販されないんじゃないかと危惧していました。
当時は、「実はメカ生体ゾイドの金型は壊れてダメになったものが多いらしい」という噂がまことしやかに流れていた時期でもあります。
突然、予想を裏切って再販されたウオディックの事を、とても喜んでいた記憶があります。
カラーリング
カラーリングは、全てのパーツが変化しています。
銀色の部分はガンメタルになっていますが、新世紀版イグアンやヘルキャットよりはやや薄く、粒子も粗い感じをしています。
統一という意味ではイグアンなどと合わせるか、いっそ元の銀色のままにしておいた方が良かったと思います。
背中のタンク等一部パーツは、黒に変化しています。これは良い変化だと思います。
赤だった部分は紫色に変化しています。
これは、よりガイロス的な色になったと肯定的に捉える事も出来ますが、玩具感が増してしまったように感じます。
メカ生体のカラーは、「銀色と赤」という色が、何とも軍艦的なイメージを出していました。
そこから比べると、確かにガイロス帝国らしさはあるもののチープな印象を持ってしまいます。
微妙ですが目の色も変っており、濃い緑から薄い黄緑に変化しています。
なかなか綺麗な色で、これは良い色だと思います。薄い色だけに高級感は減りましたが、視認しやすくなったという意味では効果抜群です。
色も変化していますが、若干だけ金型も変化しています。これは尾部です。
シールドライガーの牙と同じように、玩具安全基準の関係で、尖った箇所に丸いでっぱりが付けられています。
1987年と2001年の基準の厳しさの差を感じます。
といっても、シールドライガーの牙と違い、特に目立つ部分でもなく、これこそがアイデンティティという部分でもないので、大きな問題ではないと思います。
どうしても気になる場合は、削って簡単に対処できるでしょう。
あとは、キャップが変わっています。色もですが、形も変わっており、レブラプターで採用された新型キャップになっています。
これは2000年に再版されたシンカーと共通する仕様です。
ウオディックの場合は、新型キャップになった事で流麗さが増し、より潜水艦らしい外観になったと思います。
良い部分もあり、残念な部分も幾つか感じます。総合的に言えば、個人的にはメカ生体版の色の方が好きです。
設定・戦歴
ウオディックが登場した頃は、ストーリー上で共和国軍が新鋭ハンマーヘッドを開発し、シンカーを圧倒していました。
強力な敵の出現に、より強い対抗機が必要という事情がありました。
機獣新世紀のウオディックは、非常に良い舞台が整った所で満を満たして登場したと思います。
戦歴としてはニクシー基地への砲撃でその健在ぶりを見せつけ、続くアンダー海海戦では敵の新鋭ハンマーヘッドとも戦っています。
この時、ハンマーヘッドを見事撃破するシーンが描かれており、時を経ても色あせぬその海戦能力の高さに興奮を感じます。
一方、水中では大活躍を演じたものの、空からの爆撃には苦しめられ、撃破された様子も描かれています。
苦しい部分もありつつ、しかし新鋭機相手に意地も見せつけた展開は熱いものがありました。
ただ、その後は戦場が暗黒大陸本土内に写った事で登場しなくなってしまったのは悲しい事でした。
バトルストーリーの他、アニメ/0にも登場しています。
砂漠を舞台にトリッキーに暴れまわる姿を見せ、砂でも大丈夫なのか?というツッコミはありつつも楽しませてくれました。
最強の海戦メカ ウオディック
とにかく復活した事と、新鋭ハンマーヘッドを退ける意地を見せつけてくれた事は嬉しかったです。
やはりウオディックと言えばあっと驚く戦果を連れてくるイメージがあります。
貴重な海の戦力であり、仕様用途は限定されるものの、今後ともゾイド世界には欠かせない存在だと思います。
是非とも、海での最強の意地をまた見せつけてほしいと思っています。
バリエーションモデル
暗黒仕様 ウオディック