機獣新世紀ゾイド ガイロス帝国軍 サイカーチス<SAICURTIS>

■サイカーチス(カブトムシ型) データベース■

 発売年月 1999年10月  発売当時価格 600円  動力 小型ゼンマイ

 型式番号 EZ-018

 スペック 全長11.9m 全高3.7m 重量17.4t 最高速度390km/h 乗員1名

 主な武装
  対ゾイド20mm2連装ビーム砲 小口径荷電粒子ビーム砲(×2) 複合センサーユニット フレキシブルスラスターバインダー(×2)

 特徴
  旧ゼネバス帝国が、対地攻撃のエキスパートとして開発した小型飛行ゾイドである。
  空戦能力は、プテラスやレドラーとは比べるべくもないが、こと地上ゾイドに対する打撃力という点では最良の機体と言える。
  また、自軍の地上部隊の護衛役としても活躍する。


前後より

帝国軍対地ゾイド、サイカーチスです。
メカ生体ゾイド版から、カラー変更と一部設定の変更を経て、1999年に再販されました。(メカ生体版のレビューはこちら)

特徴として、設定が大きく変更されました。
まず、武器の設定が変わりました。角の長射程ビーム砲は対ゾイド20mm2連装ビーム砲になり、腹部の小口径加速ビーム砲は小口径荷電粒子ビーム砲になっています。

EZ-17イグアンにも共通して言える事ですが、たかだか小型ゾイドが"あの"荷電粒子砲を持つというのは、ちょっと飛躍しすぎた気がします。

武器の他、戦闘スタイル・設定も大きく変化しました。
メカ生体ゾイド時代は、「コックピットには防弾板が無く最前線での使用はとても無理。その代わり長射程の砲を持つので、後方からの援護射撃をする支援ゾイド」でした。
機獣新世紀ゾイド時代は、「低空から敵を撃つ攻撃ヘリ的な対地ゾイド」になっています。
地味ながら、実はかなりの設定変化です。

後方支援機から対地攻撃機になった事で、バトルストーリーにもたびたび登場し、派手な戦闘をするようになりました。

バトルストーリーは最前線での派手なバトルを描く事に死力したもの。設定変更があった事で、メカ生体ゾイド時代と違い画面に映る割合は格段に増えています。
そういった意味では、サイカーチスが支援機から対地攻撃機に設定変更された事は、とても喜ばしい事だったと思います。
一方、地上ゾイドに接近し戦いを挑む姿は、従来の「コックピットには防弾板が無く最前線での使用はとても無理」という設定とは、あまりにも矛盾しています。
この辺、描写が増えて嬉しい反面、従来との設定との矛盾が生じており、痛し痒しな所です。

かなり理想的な意見ですが、このような設定変更をするのであれば、帝国共通コックピットを使用した新ver.にでも改造して再販すれば良かったと思います。
もちろん、キット的にはコンパチにして。


カラーリング

メカ生体版と比べ、赤と銀が反転したようなカラーになっていますが、雰囲気自体は保っていると思います。
多くの帝国小型ゾイドが「銀→ガンメタル」「ゼネバスレッド→赤」の変更で再登場した中、カラー変更がさりげなく大胆だった一機です。
設定の変更といい、サイカーチスは色々な所がさりげなく大胆に変更されているゾイドです。

もともと、装甲と非装甲部の分け方が曖昧だった機体なので、赤と銀が反転したこのカラーも、なかなか面白いと思います。
ただガンメタルは、少し重たそうな色にも見えます。 飛行ゾイドとしては、軽快なアルミシルバーのサイカーチスの方が個人的には好きです。

金型の変更はされていないので、混ぜれば全身真っ赤なサイカーチスや、フルメタルな感じのサイカーチスを作る事も出来ます。


対地ヘリ サイカーチス

メカ生体ゾイド時代のサイカーチスは、登場シーンが少な目なゾイドでした。
一方、ライバルのダブルソーダは要所要所で活躍しており、そういった意味でも哀愁漂う感じがしました。
しかし機獣新世紀ゾイドでは、ライバルに負けないほど描写が増え、最強のゴジュラスにビーム砲を見舞うなど、かなりの進歩が見られました。
そういった意味では大躍進だったと思います。

ただ、機獣新世紀ゾイドと同時期に放映していたアニメには、登場する事が出来ませんでした。
ライバルのダブルソーダは何度も何度も登場したというのに。
バトルストーリーでは追いついたものの、アニメまで含めると、まだまだダブルソーダの方が優遇されている感は否めません。

将来的には、ぜひコックピットの問題を解決し、ライバルのダブルソーダとタメを張る活躍をしてほしいと思っています。


バリエーションモデル

 メカ生体ゾイド サイカーチス


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