メカ生体ゾイド ゼネバス帝国軍 帝国軍最速メカ ライジャー<LIDIER>

■ライジャー(ライオン型) データベース■

 発売年月 1988年9月  発売当時価格 1000円  動力 Hiゼンマイ

 型式番号 EHI-09

 スペック 全長20.2m 全高6.5m 全幅5.8m 重量40.0t 最高速度320km/h 乗員1名

 主な武装
  3連電粒子砲 ビーム砲(×2) 連射キャノン レーザーサーベル(×2) ジェットプロテクター 制動用エルロン

 特徴
  帝国軍デスザウラー大隊の中で最新メカとして配備されたライジャー(ライオン型)は、帝国軍戦闘機械獣としては、最速を誇る新鋭メカである。
  ボディは、空気抵抗を最大限に減少させるため、流線形をしている。
  最高戦闘スピードは、時速320km/hで、そのスピードを武器としてあらゆる作戦に配属される。


前後より

メカ生体時代、最後の帝国ゾイドとなったライジャーです。圧倒的な高速性と高機動で戦場を駆け巡ります。

ライオンといえば共和国側のイメージがあり、あえて帝国側で採用されたのは珍しい事です。
ですが、高速機というカテゴリーは帝国が元祖です。
共和国のシールドライガーは、サーベルタイガーをコピー改良した機体。言ってみれば帝国のお家芸を「奪った」ようなもの。
ライジャーは、「ライオンというモチーフを共和国から奪い、サーベルの借りを返した」と考えると、なんともニクい気がします。

ネーミングも素晴らしいものになっています。
「Lion(ライオン)」+「Soldier(戦士)」でLIDIERというのは勇ましいものがあります。
二つの語を複合させるネーミングは、他で言えばレドラーなどが該当します。あまり多くはないですが、非常に好きなネーミングです。
そしてライジャーの名前には、もう一つ「Lightning(雷)」の意味も込められていると確信的に推測します。

「ライオン型の、イカズチのような戦士」
帝国最速としてイカズチの名を冠するのは納得ですが、もう一つ興味深いのは、共和国にもイカズチの名を冠するゾイドがある事です。
それはライジャーと同時期に登場したマッドサンダーです。
しかし共和国が「Thunder」を使用するのに対し、帝国は「Lightning」を使っているのが面白い。細かいところであるが、ここでも対立を表しているのです。

モチーフもネーミングも、ライジャーからは突き抜けたセンスを感じます。


側面より

設定上、「空気抵抗を抑えるために流線型になっている」との事ですが、確かにボディは綺麗なラインを描いています。
ライオン型とはいえ、モチーフの意匠をメカに落とし込むアプローチは、シールドライガーと全く異なっています。

特に、タテガミの処理が異なります。
シールドライガーは、タテガミを頭部だけで処理している感じですが、ライジャーは胴体にまで大きく流しています。
しかもそのラインをもって流麗なイメージを作り出しているのが非常に面白いです。

どちらが優れているという訳ではなく、どちらも素晴らしいデザインです。
また、同じライオン型という中で両軍のデザインの在り方の差を示したことも意義が大きいと思います。


フェイス

ライジャーの頭部は評価が分かれる部分が多いと思います。個人的には、正直に言うとあまり好きじゃないデザインです。
全体的なシルエットは猫科らしいものがあります。側面に付いたタテガミの処理や上部のジェットプロテクターも良いと思います。
しかし目が大きすぎると思います。大きすぎてちょっと怖いくらいで、どうしてもこれが気になってしまいます。
個人的に、ブラキオスとライジャーは目の処理で失敗したゾイドだと思っています。

レーザーサーベルがあるのは、いかにも強そうでカッコいいです。
しかし前から見ると、上下とも前歯が無い…。その為、ライジャーは栄えて見える角度がかなり限定されるゾイドでもあります。
やはりライオンにとって牙は大事な要素です。ここはぜひ頑張って欲しかった所です。

頭部はコックピットになっています。コックピットの開閉手順は独特です。
まずは、上部のジェットプロテクターを後方にスライドさせます。

このギミックはなかなか面白いです。また、この時に要注目なのが、頭部ハッチに入った三本スリットです。
これは帝国共通コックピットを強く思わせます。

Hiユニット級になり共通コックピットは廃れた。しかしそれでもなお、その技術は継承されていると感じる事が出来る…。
ライジャーのデザインで、地味ながら特筆な部分だと思います。
こんな処理があるので、いっそ目の処理も共通コックピット風のスリットで良かったような気もします。
ちょっと無機質になりすぎるかもしれませんが。

ジェットプロテクターを下げた状態でハッチを開けると、中にコックピットがあります。

コックピットはやたら広いです。良く言えばゆったりしている感じですが、悪く言えば、両脇にこれだけ空間があるのだから、パネル類など造形して欲しかった所です。
もう少しリアルにする為の工夫は欲しいです。

ちなみにこのコックピットですが、致命的な弱点があります。それは、パイロットがつっかえてハッチが完全に閉まらない事です。
ほんのわずかですが隙間が出来ます。ほんのわずかですが、なにしろ頭部なので目立ちます。
これは前代未聞の大問題です。全ゾイド中、まさかパイロットを入れるとコックピットが閉まらないなんていうのはライジャーだけです。
もちろん、パイロットを外せば簡単に閉まりますが。

設計が非常にギリギリというか、ほんのもう少しだけシートが深ければ問題なく閉まったのに…というレベルです。
個体差で閉まる機体もあるとも聞きます。しかしぜひとも、個体差含め全機問題なく閉まるように設計して欲しかった所です。
多少荒っぽく、小学生がランナーから部品をもぎ取って作るレベルでも問題なく完成し動くのがゾイドキットのスタンダードなレベルです。
その意味で言えば、やはりこのコックピットの設計はもう少し煮詰め余裕を持たせて欲しかったと思います。


ヘルキャットと共に

ライジャーはヘルキャットの後継機ですが、その設計はかなりの共通性があります。

まず目立つのは脚部の処理で、両者とも爪がありません。猫科モチーフで爪が無いのは、この二機のみです。
ヘルキャットは格闘戦よりも隠密を優先した為このようになっていますが、ライジャーはその辺りの設定が無く謎です。
ハッキリ言って爪が無いのはカッコ悪いと思います。
しかしヘルキャットの場合は、隠密性という設定と、重装甲SP級特有の過度に表情を持たないデザイン性と相まって、まだしも受け入れられるものでした。
ライジャーは、そういった設定は無く、しかもHiユニット級らしい生物感にあふれたデザインをしています。それだけにこの爪の処理は気になります。
後継機という事で共通性を意識していると思いますが、意識しすぎて失敗した感じもします。

火器にも共通性があります。
ヘルキャットの火器は、帝国大型ゾイド用共通武器を連装化したような造りになっていました。
設定的にも「2連装加速ビーム砲、2連高速キャノン砲」であり、やはり共通武器を連装化したものである事が伺えます。
ヘルキャットは、小型ながら大型ゾイド用の武器を運用している点において特筆の機体でした。

そしてライジャーですが、ライジャーもまた共通武器を思わせるものを多数積んでいます。
肩のビーム砲は大型ゾイド用のそれと全く同一の形状だし、腰の3連電粒子砲はそれを三連装化したような感じがします。

ヘルキャットは、共通武器を2連装にして使っていましたが、後継機であるライジャーは3連装にして使用している。これはなかなかニヤリとするものです。

尾部にも、ビーム砲を積んでいます。

形状的に高圧濃硫酸砲な気もしますが、設定はビーム砲です。

ヘルキャットから引き継がれた「大型ゾイド用武器を多数積む」スタイルは素晴らしいと思いますが、武装は位置はやや疑問でもあります。
2門のビーム砲は共に機体左側に取り付けられており、アンバランスな感じがします。何故左側に偏っているのかは謎です。
左右非対称なデザインは好きですが、それは意味のある非対称が好きなわけで、たとえばマルダーやマッドサンダーのような例です。
ライジャーの装備位置はアンバランスさだけが目立つ配置であり、美しさをあまり感じないのは正直な感想です。

全体的なラインは、ヘルキャットに似ていると思います。

「胸部が思い切り太く、そこから一気に絞り込まれる」という所はかなり共通します。
一方、ヘルキャットのくびれがある背中のラインを見ていると、ライジャーももう少し絞れそうな気はします。

カラーリングはヘルキャットに酷似します。
この時期の帝国Hiユニット級ゾイドは、ブラックライモスNewやブラキオスNewのように、「黒と赤」のカラーがスタンダードになっていました。
また、帝国高速戦隊の主力にはグレートサーベルがあったわけで、そういった状況を考えると、ライジャーも黒と赤になりそうな気がします。

しかし、あえて銀色を使用し旧来のゼネバス小型カラーのイメージを色濃く残したのは、やはりヘルキャットの後継機という点を大きく意識していたからだと思います。

全体的に見て、ライジャーを語るにはヘルキャットを併せ見る事が必須な機体だと思います。


ディティール

ネーミングセンスもいいし、ライオン型なのにシールドライガーと全く違う方向性を出したのもいいし、ヘルキャットの後継機を随所で感じさせている感じもいい。
しかし一方で、弱点も多い機体だと思います。

ライジャーは良い部分は多々あるが、詰めが非常に甘い機体だと思います。
弱点の一つは、ディティールの甘さです。
モールドの彫り方が全体的に大雑把で、しかも太く処理されています。
旧来の、非常に細く繊細な線が的確に入っていたゾイドと比べると、リアルさを感じさせるという点において残念ながら低評価は避けられぬものがあります。

胸部には大小さまざまな砲が密集した連射キャノンがありますが、この造形も単なる筒の集合といった感じで魅力に乏しいです。

武器デザインは見せ場の一つだと思いますが、残念です。砲口に穴が開いているのは良いと思いますが…。

尾部も、長いのは優雅で良いと思います。しかしちょっと太すぎる感じがします。
尾部先端に付いているエルロンは、おそらく名称からして機体の旋回を補助する装置だと思います。しかし分厚くダルく造形されているのは難点です。
やはり、高速機を支える装備らしくシャープに仕上げて欲しかったと思います。
玩具安全基準の関係もあったとは思いますが。

ディティールや細部の仕上げの雑さは気になります。ここで大きくポイントを落としてしまっているように思えます。


脚部デザイン

ディティールの甘さは先に書いた通りですが、他にも大きな弱点があります。
それは脚部です。
ライジャーの長い脚は、わずか2パーツで構成されています。少ないパーツを使用し巧みに仕上げようとしている…。それは分かります。
しかし残念な出来です。残念な出来というのは、可動が全く感じられないという事です。

ゾイドは、キットは動かないけど実物は動くと思える箇所が多くあります。例えば一体成型の脚でも、実物は間接ごとに動き見事な走りを見せるでしょう。
しかしライジャーの脚は、動かそうにも装甲が干渉して動けなさそうに見えます。帝国最速という設定に対して、あまりにもチグハグなデザインです。
爪が無いのも気になりますが、可動できなさそうなデザインなのは何より問題です。

ゾイドキットのパーツ数は、出来るだけ少なくなるように設計されています。なのでライジャーの脚が2パーツ構成なのは賞賛されるべきかもしれません。
しかし、ブラキオスの脚は3パーツ。ブラックライモスは3パーツ。レドラーは3パーツ。
コマンドウルフは3パーツ。ベアファイターは4パーツ。アロザウラーは6パーツ。
他のゾイドの例を考えると、ライジャーもせめて3、4パーツで構成すべきだったんじゃないかなあと思えてきます。
なにせ、ライジャーのような高速ゾイドにとって、脚部デザインは最大級に重要な部分です。
パーツ数をここまで極端に減らさなければ、もう少しいいデザインになっていたと思います。

キャップの使い方も今ひとつだと思います。
「各関節にキャップがあった上で、かかとに二連キャップだがある」ったら良いと思います。
しかしかかとにだけ突然二連キャップがあるので、なんでここだけ?という違和感の方を強く感じてしまいます。

ライジャーのボディは、ディティールにやや難があるという以外は良く出来ていると思います。
しかし脚部デザインは、かなり難のある仕上がりであるのは否めません。


ギミック

ゼンマイを巻くと元気に歩きます。ギミックは凡作です。

連動ギミックとしては、口を開閉させながら前進します。
最低限の事はやっているとはいえ、もう少し意外性が欲しいです。
Hiユニット級ゾイドは、堅実なギミックを持つ一方で、「このギミックがあるから俺だ!」というような特徴を持つものばかりです。

泳ぐウオディック。ドリルを回すブラックライモス。見事な首の動きを魅せるブラキオス。大胆に羽ばたくレドラー。
スピード切り替え可能なコマンドウルフ。クリスタルレーダーが動くゴルヘックス。立ち上がるベアファイター。屈伸するアロザウラー。
どれも、「このギミックがあってこそ!」という要素を持っています。
ライジャーは口を開閉させますが、それは既にブラキオスやアロザウラーも持っているギミックで、独自性があるとは言いがたいギミックです。

ライジャーは是非、脚の間接を動かすギミックを入れるべきだったと思います。
そうしてこそ、「帝国最速」の設定を持つ機体として、より相応しい感じが出たと思います。
また、ライジャーは帝国最後のHiユニット級ゾイドです。その事からも、関節を入れるくらいの豪華さがあっても良かったんじゃないかと思えます。
それでこそ有終の美が見事飾れたと思います。

関節を入れるというのは大変な作業だと思いますが、不可能ではなかったと思います。
ギミックが付く事はデザイン的な制約になりやすいと言われます。
しかしゾイドはそれを否定的に捉えず、むしろ積極的に好機と捉え素晴らしいデザインに昇華する事に長けています。

レドラーの翼やアロザウラーの脚は、複雑な動きを生む為に多数のパーツで構成されています。

この辺りは、デザインありきのパーツ構成ではなく、ギミックありきのパーツ構成になっています。
にもかかわらず、仕上がったものはデザインとしても非常に綺麗にまとまっています。
むしろギミックの為のパーツを入れた事でメカニックの程よいゴチャゴチャ感も出て、普通にデザインするよりも魅力的になってるんじゃないか? と思うほどです。

このような事例を見ると、ライジャーの脚部も、ぜひそうあって欲しかったと思います。
ライジャーの脚部デザインは、先に書いたように大きな弱点です。
素晴らしいギミックを持たせつつ、素晴らしい脚部デザインに昇華する。そんなWin-Winの構造に辿り着かなかったのは無念です。

手動ギミックは、ジェットプロテクターの開閉、コックピットの開閉、ビーム砲の仰角変更、3連電粒子砲の旋回です。
ジェットプロテクターを除くとこれといって目立つものが無く、やはり手動ギミックも凡作と言わざるを得ない出来です。
出来れば、尾部くらいは動かしたかったところですが、完全固定です。

尾部は是非動かすべきだったと思います。
というのも、こんなに長いパーツを普通の凹凸で繋いでいるから、ライジャーの尾部付け根は非常に破損しやすいものになっています。
実はライジャーは子供の頃に持っていましたが、買ったその日に遊んでいたら尻尾が折れてしまいました。
可動を入れておけば、衝撃が加わった時に力を上手く逃がす事も出来ます。そういった意味で付けるべきだったと思います。
現状の全く動かず固定な構造は、本当に壊れやすくギミック的にも不満で、大きな難点です。

総じて、ギミックに関しては残念ながら手厳しい評価を与えざるを得ないものと思います。


戦歴

戦歴は、かなり輝かしいものを持ちます。

ライジャーの参戦時期はマッドサンダーが登場した直後くらいで、最悪と言っていいタイミングです。
マッドサンダーは期待通りの力を発揮しデスザウラーを退け、共和国軍は一気に勢いづきます。
そんな中、ライジャーはコマンドウルフを全く寄せ付けない程の力を発揮し活躍します。
しかし帝国軍が全面後退する中で戦局を覆す事はかなわず、そのまま祖国の終焉を迎えています。

ライジャーの戦歴は、ゾイドバトルストーリーでは悲しいほど削除されています。
ですが、学年誌やたれびくんでは相当な活躍を演じています。

その圧倒的な機動力を武器に暴れ周り、コマンドウルフやベアファイター、アロザウラーといった並居る共和国ゾイドを全く寄せ付けない強さを発揮しました。
また時期柄か、マッドサンダー部隊への決死の攻撃も頻繁に行っています。

この時期、アイアンコングやブラックライモスでは動きが遅くマッドサンダーに瞬殺されるばかり。 唯一、対抗可能だったのが超高機動機ライジャーだったわけす。
あのグレートサーベルですら、マッドサンダーの前に散っています。しかしそれを更に上回るライジャーなら、さしものマッドサンダーも捕らえきれなかったようです。
もちろんライジャーだけではかく乱するのが精一杯で倒すには至らない。しかし護衛機を排除しデスザウラーが万全状態で戦えるまでの舞台づくりを見事に遂行しています。
残念ながら、肝心のデスザウラーがマッドサンダーにやられてしまうのですが…。

ゾイドバトルストーリーへの収録が無いのが本当に悔やまれますが、この他にも多数の活躍があり、ディバイソンを仕留めたり共和国秘密基地に忍び込み重要機密を盗み出したりしています。
ライジャーの活躍は、まさに帝国最後のゾイドに相応しいものがあります。

戦況を覆すには至らなかったものの、圧倒的優勢の敵を相手に果敢に戦闘を挑み、みごと幾つかの風穴を開けてみせた傑作機です。
帝国最後のゾイドとして、その誇りと意地を見せつけたゾイドとして、その活躍は記憶しておくべきです。

同クラスのゾイドを圧倒し、大型ゾイドをも仕留め、更に最強マッドサンダーをもかく乱してみせた。
ただ究極とも言える性能を持ちますが、唯一、対空性能だけはあまり持たず、レイノス相手には苦戦した姿も確認できます。

ゼネバス帝国滅亡後は、暗黒軍に編入され継続して使用されています。
主にジーク・ドーベルと戦隊を組み、やはり暴れまわっています。旧帝国のゾイドが暗黒軍次世代高速機の戦闘に随伴できている。改めてライジャーの性能が思われます。
ただ、この頃になると共和国側もライジャーを上回る次世代高速機ハウンドソルジャーを開発していた為、さすがに苦戦するようになっています。

とはいえ、少数のジーク・ドーベルと多数のライジャーという部隊編成も確認でき、かなりの数がこの時期でも一線にあったのは確かです。

ともかく凄まじい性能を誇ったゾイドです。
さすがは最後の帝国ゾイド。歴史にifは禁物ですが、戦況がライジャーに味方していたなら、更に凄まじい活躍を演じていた事でしょう。


最速メカ ライジャー

マイナーに属するゾイドだと思いますが、さすが帝国最後のゾイドだけの事はあり、興味深い事がどんどん出てきます。
それにしても、似合うのは「惜しい」という言葉だと思います。

デザインはいい部分もありますが、残念な部分も多く惜しい。
学年誌やてれびくんでの活躍は凄まじかったものの、バトルストーリーではほぼすべて未収録の憂き目にあっており惜しい。
その秘めたる能力は非常に高いものがありましたが、完全に生かしきれたとは言えず、ちょっともどかしい感じもします。

帝国最後のゾイドという事で、その有終の美を飾れたかというと微妙な所もあります。
しかしゼネバス帝国を愛するファンにとっては、絶対に外せぬ機体だとも思います。

傑作機とは言いがたい部分もありますが、忘れじの名機だと思います。


バリエーションモデル

月刊ゾイドグラフィックス ライジャー


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