メカ生体ゾイド ゼネバス帝国軍 最強部隊所属専用メカ ブラキオスNEW<BRACHIOS NEW>

■ブラキオスNEW(恐竜型) データベース■

 発売年月 1988年6月  発売当時価格 1000円  動力 Hiゼンマイ

 型式番号 EHI-05

 スペック 全長12.6m 全高12.6m 全幅5.8m 重量48.8t 最高速度160km/h 乗員1名

 主な武装
  ビームキャノン砲 水密コックピット ビーム砲 ソーラージェネレーター 小型機銃 サブジェネレーター レーダーシステム

 特徴
  水陸両用の重戦闘ゾイドでボディーは厚い装甲で守られている。格闘戦には不向きだが、後方支援や海戦時には強力な戦闘能力を発揮する。
  頭部のソーラージェネレーターは補給の受けられない長期にわたる作戦行動時や背部の主砲発射時のエネルギー供給に重要な役割をはたしている。
  帝国軍最強部隊(MK-II部隊)所属専用機として仕様が変更されニュータイプとして登場。
  装備されている武器もパワーアップがはかられる。


前後より

ブラキオスの改良型、ブラキオスNEWです。(ノーマルタイプのレビューはこちら)
正式には、名称は「ブラキオス」のまま変わっていません。また、当時のカタログでは「ブラキオス ニュータイプ」と記載される事もありました。
しかしここでは名称はブラキオスNEWで統一して記載します。

グレートサーベル、ブラックライモスNEWと共に登場した、帝国最強部隊の一角を担うゾイドです。
設定は、「パワーアップして登場した」ですが、キット的には形状は変化しておらず、色変更のみです。
バトルストーリー的には改良された別機であるが、キット的には純粋なカラバリになっています。

スペックは、最高速度が20km/h向上し、160km/hになっています。また、武器の威力は向上しているとされています。
すなわち外観は同じだが内部的な変化はあるという事ですが、重量はノーマルタイプと全く同じで、設定面をもう少し見直しても良かったのではないかと思います。
ブラックライモスNEWと共通する弱点です。


初代と共に

カラーリングは大きく変化しています。しかし奇抜なカラーではなく、まさに帝国ゾイドと言える中でカラー変更が行われているのは秀逸です。
ただカラーリングは、率直に言ってノーマルタイプの方が好きです。

黒はツヤのある黒になっています。その上、赤がゼネバスレッドから原色の赤になっています。その為、どうも玩具っぽい感じがしてしまっているのは否めません。
また、ノーマルは「銀・赤・黒」の三色で構成されていました。しかしNEWは二色構成になった為、色の面白さも半減していると思います。

グレートサーベルは、同じようなツヤのある黒と原色の赤を採用していました。
しかしグレートサーベルの場合は、ツヤのある黒がいかにもスピーディーな感じを演出していたし、原色の赤も良い意味で鮮烈さを出していたと思います。
華のある機体はツヤのある黒や鮮やかな赤も似合うと思いますが、ブラキオスのような地味な機体の場合、カラーに対しデザインや設定が負けているような気がします。

また、クリアパーツについても思うところがあります。
MK-IIゾイドの多くは、改良型になるとクリアパーツの色を変えます。グレートサーベルは茶色から赤になったし、ブラックライモスNEWは緑から赤に変わりました。
クリアパーツは塗装で色を変える事が困難なので、色変更されてカラバリが増えるのは大きなポイントです。
その意味でいえば、ブラキオスはノーマルと同じ赤が採用されており、少し残念です。


戦歴

戦歴は、ある程度の活躍が確認できます。
ノーマルタイプがほとんど前線に登場しなかったのと対照的に、積極的に前線に投入されています。
主にブラックライモスNEWと戦隊を組んでおり、共和国部隊とよく激突しています。

ゾイドバトルビデオでは、グレートサーベル、ブラックライモスNEW、ブラキオスNEWで戦隊を組む姿も確認できます。

疾走するグレートサーベルに必至で付いて行くブラキオスが妙に可愛らしいくて、好きです。
この他、アタックゾイド部隊を率いる海中部隊の旗艦として活動していたりもします。

ノーマルタイプが後方支援に終始していたのに、NEWになっていきなり前線に出まくっています。これは考える必要があると思います。
思うに、機体設定とは少し矛盾しますが、NEWに仕様変更された時点で、首のアーム力の強化やバイトファングの装備が行われたのではないかと思います。
もともと防御力はなかなかのものがあった機体です。ある程度のの格闘力が備わった事で、前線でも通用する機体に変貌した…のではないかと推測します。

前線で使用されたブラックライモスNEWですが、マッドサンダーが登場した後は、ブラックライモスNEWと共によく撃破されています。

暗黒大陸戦役時では、残念ながら登場シーンを確認する事は出来ませんでした。
同クラスのゾイドとしては、レドラー、ブラックライモスNEW、ライジャーは現役で活躍を続けていましたが、その裏でひっそりと退役していったようです。
さすがにNEWになり強化されたとはいえ、激しさを増した暗黒大陸戦で通用する程の性能にはなれなかったようです。
あるいは、暗黒大陸戦役時には、再び裏方の後方支援機に戻って運用されていたのかもしれません。

しかしいずれにしろ、一時とはいえ裏方を支える地味なゾイドだったブラキオスが、前線で運用され活躍したのは確かです。
元から思えば輝かしい時代を築いた機体であり、誇るべき改良機です。


改・水陸両用メカ ブラキオス

あくまで渋く裏方に徹したノーマルと違い、NEWにはNEWの魅力があり、面白いと思います。
金型が一切変わっていないので、キット的な面白みには欠けますが、その分、ストーリー中ではあっと言わせてくれたと思います。
活躍したものの一時的なものに終わり、暗黒大陸時にはフェードアウトしていったのは悲しいですが。
やはり最終的に地味な機体であるという印象は拭えませんが、意地は大いに感じます。

贅沢を言えば、脚部の改修や頭部目の処理の変更など、金型的な部分でも手をかけて欲しかったと思います。
残念な部分もありますが、単なるカラバリではなく、ストーリー中での見せ場があったた事は良かったと思える機体です。


バリエーションモデル

 メカ生体ゾイド ブラキオス

 機獣新世紀ゾイド ブラキオス


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