メカ生体ゾイド ガイロス暗黒軍 戦闘機械獣 デス・キャット<DES CAT>

■デス・キャット(パンサー型) データベース■

 発売年月 1990年11月  発売当時価格 1980円  動力 モーター+小型ゼンマイ

 型式番号 DPZ-25

 スペック 全長18.4m 全高7.2m(砲展開時10.6m) 全幅5.2m 重量85.0t 最高速度420km/h 乗員1名

 主な武装
  超重力弾砲 超電磁場発生アンテナ(×2) 二連装衝撃砲 エナジープロテクター(×2) 電磁牙 電磁クロー(×2) 超高速駆動機構 後方警戒3Dレーダー
  パワーコネクター

 特徴
  暗黒軍が最終決戦用にと開発した肉食獣型ゾイド。
  陸上戦闘での機動力に重点がおかれ森林戦や市街戦などのいりくんだ場所での戦闘においてもすばやく動き回ることができる。
  高速性能も優れており、時速400キロのスピードを長時間維持しながら走り続けることができる。
  背中に装備された超重力弾砲はこのクラスとしては最大の破壊力を持った超兵器である。
  通常は背中に収納されているが、戦闘時には背上部に設置される。
  体内で製造した小天体ほどもある大質量を持った超高密度の弾体を強力な磁場で包み発射する。
  命中した敵ゾイドの体内にてブラックホール化現象を起こし、内側から吸い込み消滅させてしまう。


前後より(基本形態)

暗黒軍高速重戦闘ゾイド、デスキャットです。
メカ生体ゾイドにおける、最後にリリースされたゾイドでもあります。

長きに渡り展開されたメカ生体ゾイド最後のゾイドは、真っ赤なパンサー型ゾイドです。
メカ生体ゾイドの大陸間戦争期はとにかく高速ゾイドの多かった時期です。
しかし、まさか最後のゾイドまでもが高速ゾイドだとは、驚きです。
当時、いかに高速ゾイドが勢力を伸ばしていたかが伺えるものです。

メカ生体ゾイド最後のゾイドという事で、もちろん暗黒軍最後のゾイドでもあります。
しかし最大最強ゾイドというわけではなく、中~大型クラスのゾイドになっています。
ただ、やはり最後のゾイドの相応しく超強力装備を備えたものでもあります。

その装備は、背中に搭載されています。


前後より(超重力砲展開)

背中を展開し、巨大な砲を展開させる事が出来ます。
これは超重力砲と呼ばれる、デスキャットのみが持つ砲です。
「体内で製造した小天体ほどもある大質量を持った超高密度の弾体を強力な磁場で包み発射する、このクラスとしては最大の破壊力を持った超兵器である」

という、このクラスどころかどんなクラスでもそんな物騒なものは持っていないのでは……と思うような装備です。

暗黒軍は「コンパクトな機体に大型強力装備」という傾向が常にありました。
重力砲を持ったデッド・ボーダー、集光ビーム砲を持ったヘル・ディガンナー、荷電粒子砲を持ったガル・タイガー等です。
デス・キャットは、そのような暗黒軍的装備を極限まで進化させたゾイドと言えるでしょう。

収納時のスッキリした外観と展開時の武器を強烈に主張した姿の違いは、比べてみるととても面白いです。


側面より

通常時と展開時で、かなり印象が異なります。
通常時は目立った武器もなく、極めてシンプルな見た目。しかし展開すると、巨大武器がその付き方も相まって主張しまくりです。
やはり、その大胆な展開ギミックこそがデスキャットの特徴であると言えます。

高速ゾイドで、設定としては420km/hもの速度を持つゾイドです。あのライジャーより100km/hも速いというのは脅威です。
明記されていませんが、無論これは収納時の速度と推測します。
デスキャットを越えるゾイドは唯一マーダですが、それはホバー走行によるもの。純粋に脚で走るゾイドとしてはメカ生体ゾイド中で最速です。
しかも、この速度は長時間にわたり維持できるとされています。

機体は装甲率が意外に低く、暗黒軍ゾイドの中では最低の部類になっています。

中央大陸戦争時代の共和国ゾイドと比べても、剥き出しのメカが多くなっています。上面もあまり装甲がなく、空からの攻撃にも手を焼きそうです。
装甲…、防御力を犠牲にしてまで機動力を求めたという事でしょうか。
確かに、400km/h以上の速度を常に維持できるのならば、あらゆる共和国ゾイドを翻弄できそうです。

ただ、その体形はもう少し改善の余地があったのではとも思います。
ボディがちょっと箱すぎるというか、スリムさが欠片もなく重たそうです。

動力を持つゾイド・キットなのだから、ある程度の太さは仕方ないと思います。しかし、例えばサーベルタイガーやシールドライガーは素晴らしい配慮があったと思います。
   
サーベルタイガーは、装甲のラインがスリムさを演出しています。腰にかけて急激に絞られるラインが分かると思います。
また、シールドライガーはパイプをはじめとにかくメカメカしい造りがあり、「太い」という要素を「力強いメカ」というイメージに置き換える事に成功しています。

もう一つの違いは背中側です。サーベルタイガーもシールドライガーも、肩のあたりが太くなっており、これが大きな効果を生んでいると思います。
起伏に富んだラインというか、肩の辺りは大きく盛り上がり力強さをアピールしている。そして、そこから腰に行くに従って下がる事でスマートさを表現していると思います。
比べると、デスキャットは背中側のラインも最低限の起伏しかなく、単なる箱という印象を強く受けてしまいます。

メカ的な造り込みも薄く、大雑把で最低限に「メカです」と言い訳が経つ程度のパイプがあるだけ。ちょっと寂しすぎます。


フェイス

頭部は、無難に猫科のデザインをしているなという印象です。
ディティールは少なく造り込みにやや欠ける気はしますが、装甲を張り合わせている感じなどは悪くないと思います。
ただ牙が小さく、サーベルタイガーやシールドライガーに比べると、もう一つ強力さをアピールできていないというか、もう少し頑張ってほしかったかなぁという気もします。
全体的に、大型ゾイドとしてはやや物足りないと感じてしまいます。
牙は、設定としてレーザーサーベルではなく電磁牙です。電磁牙といえばコマンドウルフと同じ装備。なので、設定を併せて考えると牙が短いのも納得かもしれませんが。

頭部にはコックピットもあり、キャノピーを開けるとおなじみのパイロットが乗っています。

ハッチは、サーベルタイガーと同じ前開き式です。
デス・キャットのコックピットはここのみで、全ての操作をここから行います。

頭部に関してはもう一つ。
デザインというか色の事ですが、目の色は銀色です。これはちょっと苦手というか…、あまり好きではありません。
銀色とはいえ、成型色の銀なので鈍い光沢でしかありません。
目に力が無く、何というか死んだ魚のような目というか…、生気が感じられません。
できればクリアパーツにして欲しかったなぁと思います。

大陸間戦争期の新型ゾイドは、目の色がクリアパーツではない機が珍しくありません。というか、大半です。
しかし、それらは共和国側は金メッキの目を持っていたし、暗黒側は蛍光緑や黄色といった派手な目立つ色をしていました。
なので、クリアパーツのような高級感は無いが、しかし「目立つ」という事にかけては一定のレベルを持っていたと思います。
デス・キャットの銀色の目は、目立つ事もなく単に死んだ目というだけになっていると思います。

別売のカスタマイズパーツ「アイフラッシャー」を装備する事はできます。

しかし、アイフラッシャーの発光は赤色。赤い装甲に赤い光なので、あまり栄えません。残念です。例えば緑だったらさぞや栄えたのでしょうが。

ちなみにアイフラッシャー本体の付け位置は腹部です。

アイフラッシャーを装備した他の多くのゾイドと同じく、激しく重そうです。


カラーリング

目については先に書きましたが、全体的に色は良くないと思います。
赤が鮮やか過ぎる原色の赤で、兵器としての重々しさにあまりにも欠けます。アイスメタル(銀メッキ)と相まって、何とも玩具感というかチープさを出しているのは残念です。
もちろん、鮮やか過ぎる色が全てダメではないと思います。
例えばグレートサーベルも原色の赤を採用したゾイドです。しかし、チープさはあまり感じません。
むしろ、素晴らしくスマートでカッコいい。鮮やかな色は、使いようによっては鮮烈で強烈なイメージを出せるものです。
それは、本体に徹底した造り込みがあるおかげです。 徹底した造りこそが、本来は安っぽくなる要素をして最高にカッコ良くしてみせる。
しかしデス・キャットの甘い造り込みでは、鮮やかな赤が単に「玩具っぽい」という負のイメージを持たせただけだったと思います。

このカラーならば、保守的ですが黒でスタンダードな暗黒ゾイドらしい感じにした方が良かったと思います。
あるいは、ギル・ベイダーで示した「黒・紫」のカラーにすれば良かったと思います。


超重力砲

既に何度か書いたように、背中には強力砲「超重力砲」を持ちます。
「体内で製造した小天体ほどもある大質量を持った超高密度の弾体を強力な磁場で包み発射する」との事で、その詳細はあまり語られておらず謎の多い兵器ですが、インパクトは特大です。
重力砲は、デッド・ボーダーが使い猛威を振るった装備。その重力砲の”超”なのだから、少なくとも威力は絶大でしょう。

実戦で使用された例は、キングゴジュラスに使用したものが確認できいます。

しかし特に効果を挙げたようには見えず、キングゴジュラスは特に損傷も無く活動を続けています。
超重力砲の威力がそれほど強力でないのか。キングゴジュラスの防御力が強すぎるのか。
あるいは超重力砲は未完成だったのか。
はたまた、この描写では飛びながら撃っています。しかし設定を読む限り、四足を地につけ全力で踏ん張りながら撃たねばならない砲でしょう。このシーンは出力を弱めながら撃っているのか。
色んな考えが出ますが、答えは出ません。

デス・キャットがキングゴジュラス以外と交戦した記録は確認されず、このゾイドや超重力砲の能力を測る事を困難にしています。
それを残念だなぁとも思いますが、「最終ゾイドに搭載された未知なる兵器」という事を考えると、これはこれで良かったのかなぁとも思います。
威力や構造は各人の中に…といった所でしょうか。

デザインとしては、通常時は背中に収納されています。
収納状態では、まさかここに巨大砲が隠れているとは思いもよらぬものになっています。

ここから砲が起立し、巨大装備となるわけです。

超重力砲は、砲本体と左右の超電磁場発生アンテナ、そしてそれを支える軸から成ります。軸は三本です。
超電磁場発生アンテナの影響で、ちょっと象のようにも見えます。ですが、かなり大げさな装備で、超強力砲の設定に違わぬデザインではあると思います。
微妙に左右非対称な所も良いと思います。

砲を支える軸は長く、付き位置はかなり高いです。

おそらく「超高密度の弾体を強力な磁場で包み」という設定から考えるに、本体からできるだけ離れた位置にしなければ、磁場の影響を本体自身も受けてしまうのではないかと推測します。
ですが、軸はかなり細く、不安定で今にも折れてしまいそうな印象を受けてしまいます。

もう少し太くシッカリした印象の支柱だったら良かったのになあと思います。例えばパルスキャノンの軸のようであれば良かったと思います。
収納/展開ギミックを有する事もあり、なかなか難しい問題だったとは思いますが。


細部デザイン

超重力砲が特徴のゾイドですが、他部分にも注目します。
全体的には、マズさが目立つと思います。
まずディティールや造り込みに乏しく、メカ的な魅力に欠けるのは否めません。
ボディやフェイスの所でも書きましたが、これはデス・キャットの大きな弱点だと思います。

例外的に脚部はディティールが多いですが、ゴチャゴチャしてはいますが、それが何のためのディティールであるかがあまり感じられません。

ジーク・ドーベルでも「サスペンションをえぐりながら付いたキャップ」がありましたが、この時期、メカの目的を意識しきれていないデザインが増えているのは残念です。
足首位置に六角のディティールがあったり、かかとからブレードかウイングのようなものが出ているのも、唐突感が否めません。
超高速メカの為の徹底した脚部デザインというより、とりあえずディティールを付けておいたという印象です。
ただ、肩がアイスメタル装甲で覆われており、付け根がガッチリ強固に保護されている感じなどは良いと思います。

クローは、掌は妙に大きいのに爪の大きさは不足気味で、迫力に欠けます。

あまり強そうには見えません。

尾も、先端に何かの装備は欲しかったかなぁと思います。
ディティールも最低限といった程度です。

胸部には、パワーコネクター用のラッチや二連衝撃砲があります。
二連衝撃砲は、サーベルタイガーやシールドライガーのそれに比べ非力な印象です。
デス・キャットには超重力砲以外には目立った火器が無く、この二連衝撃砲くらいのものです。
首から胸部にかけてのラインを見ていると、どことなくギル・ベイダーと共通したものを感じます。
ギル・ベイダーのように、小口径火器を首から胸にかけ幾つか密集させておいても良かったのかなぁと思います。

あるいは、このサイズで超重力砲を運用するのだから、他に回すエネルギーなど限られていたのかもしれません。

総合的には、ちょっと雑な造りという印象です。
ただ設定上では超強力なゾイドなので、かなりアンバランスな感じは受けてしまいます。
このデザインなら、性能より生産を重視した簡易ゾイドといった印象を受けます。
暗黒軍最後のゾイドなので、強力という設定にならざるを得なかったのだと思いますが。
あるいは、「暗黒首都に迫る共和国軍という逼迫した戦況を受け、次世代の超強力ゾイドながら、開発工程は圧縮され突貫でとりあえず完成させた」ような、当時の暗黒軍の状況を加味して考えるべきデザインなのかもしれません。


暗黒軍高速戦隊

デス・キャットは、暗黒軍高速ゾイドの頂点に位置するゾイドです。
速度はアイス・ブレーザーをも越え最速で、攻撃力も超重力砲がある事から最高でしょう。
しかし、今までに書いたようにデザイン的には難も多く、魅力的にはもう一歩という気もします。

それにしても、こうして並べると色の統一感が何ともないなあと感じてしまいます。
やはり装甲に黒を使用していないガル・タイガーとデス・キャットは浮いているように思います。
赤と言えばゼネバス帝国というイメージがありますが、あえて暗黒軍最終ゾイドで帝国軍を強く思わせるカラーを使った事も、改めて疑問です。


ギミック

ギミックは、かなり特徴的なものを持ちます。

連動ギミックは、口を開閉しながら歩行します。最低限といった感です。
脚は一体成型で、関節ごとの動きはありません。その為、かなりぎこちない感じは否めません。
キットの定価としてはサーベルガイガーと同じですが、ギミックは大きく後退したなという印象です。

後部にはグレードアップユニット装着用のコネクターを持ち、追加装備を付ける事も出来ます。

ですが、実はここは「付けられるだけ」です。
グレードアップユニットは「装備すると連動する」のが大きな特徴でした。
例えばジーク・ドーベルにパルスキャノンをつければ砲身が回転するし、ジャイロクラフターを付ければプロペラが回ります。
ですが、デス・キャットに付けても残念ながら連動しないのです。
コネクターの内側を見ると、連動しない事が良く分かると思います。

受け口はあれど内部にギアが無い…。
まぁ、付けられないより付けられる方がいいのは当たり前ですが…、連動しないのならその魅力は半減です。

グレードアップユニット装着用のコネクターはハウンドソルジャー以降の全てのゾイドが持ちます。
そして、連動しないのはデス・キャットのみです。ちょっと悲しいです。

ところで「ON/OFF」の文字が見えると思います。デス・キャットのグレードアップユニット用コネクターは、歩行のスイッチになっています。
このコネクターをスライドさせるわけです。かなり珍しい発想だと思います。
なお、その横に見えるスイッチっぽいものは歩行用スイッチではありません。こちらに関しては、後に解説します。

グレードアップユニット用コネクター付き位置は、かなり後に偏っています。
これは背中の大部分が超重力砲の格納スペースになっており、必然的に後ろに追いやられている為です。
その為、グレードアップユニット装着時は重心がかなり後に寄った感じになるというか、据わりがあまり良くない印象を受けてしまいます。
なお、「付き位置が後だから連動がカットされた」というのは違うと思います。
なぜなら、付き位置が前に偏ったグレードアップユニット対応ゾイドは多数あるからです。

連動ギミックは、かなり厳しい印象です。
連動が少ない事はまだしも、他のゾイドが標準で持っているものすらないというマイナス面は否定しがたいです。

ただ、手動ギミックは特徴的なものを持ちます。
超重力砲が展開する機体ですが、その展開が秀逸です。
機体後部には超重力砲展開用のスイッチがあり、ここをスライドさせるとワンタッチ傘のように超重力砲が自動で展開するのです。


歩行用スイッチの横にある、棒状のものです。
ここをスライドさせると…、

このような動きを見せます。

エナジープロテクターが開き、超重力砲が超電磁場発生アンテナを開けながら起立する。
一連の動作が全て自動なのだから嬉しいです。
このギミックに限れば、デス・キャットはメカ生体ゾイドの最終ゾイドに相応しいインパクトを持っていると言えるでしょう。
ただ、さすがに収納は手動で行う必要がありますが…。

超重力砲の中にはゼンマイが入っており、また、エナジープロテクター部分にはバネが仕込まれています。
このように手の込んだ造りが、このギミックを生んでいます。

ただし、メカ生体ゾイドのキットの造りの制約の一つが「一つの動力からどれだけ凄いギミックを作れるか」であるそうです。
(月刊スターログ85年8月号掲載の記事より)
その点で言えば、デス・キャットは「最後だからその制約を取っ払って作った、ある意味で反則なゾイド」とも言えます。
デス・キャットの超重力砲展開ギミックはかなりのインパクトを持ちますが、しかし「動力は一つだけ」という従来機の全てが守っていた制約から逸脱している事を思えば、評価が分かれるものでもあると思います。

超重力砲の他に目立った手動ギミックはなく、コックピットの開閉のみです。
全体的に、評価の分かれるギミックを持ったゾイドと思います。


戦歴

戦歴は先にも少し触れましたが、謎が多いです。
デス・キャットの活躍は、学年誌のみで見ることができます。そしてその全ては対キングゴジュラス戦です。


このシーンも、全力でキングゴジュラスに向け走っているシーンです。
強いて言えば、二機写っている事からある程度量産されたであろう事と、ジーク・ドーベルを僚機にしている事が分かるのは貴重です。

キングゴジュラスと対峙したデス・キャットですが、悲しいかな全て相手にすらされていません。
あまりにも強すぎるキングゴジュラスという事なのか、デス・キャットは設定はともかく大きさ相応の強さなのか…。
他のゾイドと戦った事は確認できず、その強さの本当の所を見極めるのはかなり困難です。
少なくともシールドライガーMK-IIやハウンドソルジャー以上ではあると思いますが。

上記以外の戦歴が確認されないのは、最大の脅威であるキングゴジュラスを破壊すべく、強力砲を持ったデス・キャットはそれ以外との交戦が許されなかったのだと推測します。
戦争が後々まで続いていれば、量産もされ色んなゾイドと戦っていた事と思いますが。
しかし、現実はそうならず彗星衝突という未来を迎える事になります。


最終ゾイド デス・キャット

全体的に、厳しめの評価になってしまうゾイドです。
最終ゾイドという特別な存在だから、どうしても求めすぎてしまっているのかもしれませんが…。
それでも、定価は1980円でサーベルタイガーと同じ。それでいて脚は一体成型。メカの造り込みも薄いのだから、造り込みに乏しいと感じるのは無理からぬと思います。

その心の実力を見せることが無いまま彗星衝突を迎えた悲劇性には惹かれる所もありますが、全体的には高評価は付けがたいという印象です。
末期に衰退しジリ貧になっていったメカ生体ゾイド。キングゴジュラスは、それでも踏みとどまり集大成と呼ぶべき完成度でメカ生体ゾイドの意地を見せたと思います。
しかしデス・キャットは、急激に衰退したメカ生体ゾイドを象徴しているようにも感じてしまいます。


バリエーションモデル

なし


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