第一弾を組んでの感想1

ゾイドワイルド発売は6/23(土)
この日はさっそく玩具屋へ走ってゾイドを買いました。
実は当初は何度かに分けて購入するつもりだったんですが、売り場に行くと天の声が響きました。

「全種類買うのです・・・・」
はい! そうします!!
高まりきったテンションで抗う理性はなく、レジへ直行したのでした。

久々に組んだ完全新型ゾイドに大興奮です。
さて今回のコラムでは、ゾイドワイルド第一弾を手にしてから組み上げた直後までの感想を書いてみたいと思います。

まずは箱から。

ゾイドは箱がいつも魅力的です。
表面はジオラマ風の構成になっていてとてもカッコいい。やはりゾイドといったらこんなパッケージが似合います!
実キットの写真だから、「組んだらこうなる」というのがダイレクトに伝わるのも良いです。
ゾイドワイルドはアニメ展開がされますが、アニメ的な要素は側面にわずかにあるだけです。


裏面にも情報がギッシリ。特に動きを強調してあるのが嬉しいです。
おなじみの活躍図があるのもニヤリです。


更に側面も情報がギッシリ。全面あますことなく魅力が掲載してある仕様がたまりません。

箱の大きさは…、

ワイルドライガーなどの3000円クラス電動ゾイドはこれ位です。
レッドホーンやシールドライガーの箱と前面面積はほぼ同じ。しかし厚みはやや減っています。
これはランナーレスという仕様により箱が小型化できた恩恵でしょう。

余談ですが、ゾイドジェネシスの半完成キットはその仕様から箱が過度に大きく分厚くなっていました。
組済みの胴体を梱包して中に入れているのだから当然です。
販売店にとっては小型の箱は扱いやすくて、今回の仕様は大いに歓迎されると思います。


小型の箱は従来小型ゾイドと全く同じ大きさです。
しようと思えば更に小型化できた筈です。ですが、これより小型化すると売り場であまりにも目立たなくなる。
それゆえこのサイズになったと思います。

サイズは従来と同じですが、違う部分もあります。今回は吊り下げ用のタグがありません。
おそらくですが、これは玩具屋の変化が原因でしょう。
今や吊り下げ式で展示販売している店など少なくなりました。というか、そもそもシェアの多くがネット販売に移っている時代です。
吊り下げ用のタグが無くなったのは当然と言えましょう。

 

では箱を開けます。

地層風の段ボールがオシャレです。これは「ゾイドを発掘する」という世界観を現しているようです。
さてゾイドワイルドはランナーレスの仕様。どんな風になっているんだろうと思っていたんですが、


パーツは一つの袋にまとめられているのではなく、
・キャップやパイロットの入った「Sパック」
・ボーン状態用パーツの入った「発掘パック」
・装甲などのパーツの入った「復元パック」
というように幾つかの袋に分かれています。
更に「発掘パック」を開けると「発掘パックA」「発掘パックB」のように細かく分かれています。

袋は「動力構成用パーツ」「装甲パーツ」のように区分ごとに分けられています。
この仕様のおかげでパーツの分類が極めて容易になっています。

袋は優しさと面白さにあふれています。
各袋には切れ込みが入っており手で破けるようになっています。
またゾイドが切り裂いたような図案が入っており、ワクワク感を高めます。

これは感激でした。特に切れ込みは嬉しい。これがないと、あんがいこの手のビニールは硬くて(というかどんどん伸びて)開封が困難です。
力任せに開けるとパーツが飛び散ったり。そんな悲劇を防いでいます。

 

電動ゾイドの動力は、従来型と比べてかなり小型化されていました。

左はサーベルタイガー/シールドライガー系の動力、右がワイルドライガー系の動力です。
小型なだけでなく、駆動時の音もかなり小さくなっています。時代の進歩を感じます。

また小型ゾイド用のゼンマイも変化していました。

左の黒いのが従来型、右の白いのが今回のゼンマイです。
こちらは大きさは同程度ですが、 形と色が変わっています。
電動ゾイドの動力はともかく、小型ゼンマイが変わったのは予想外でした。

 

説明書にも注目です。

今回、説明書は「復元の書」となっています。
これも気の利いた配慮です。こうした積み重ねでどんどん世界観に入り込みます。

復元の書は素晴らしい仕様になっています。
単なる組み立て説明書ではなく、機体解説や世界観への踏み込みなど魅力的な情報が満載されています。
組んだら終わり・・・ではなく永久保存版です。


印刷は全ページフルカラーの豪華仕様です。
フルカラーな事について言うと、昨今は白黒線画だとどのパーツかが判別できない子供が増えているそうです。
立体認識力が年々低下している状況。その配慮でしょう。
更に、これでもダメな場合は動画でサポートもされています。(→ワイルドライガー組み立て動画サポート)
凄まじい丁寧さです。

私は理想的に言えば線画で形状把握ができる程度の立体認識力は付けて欲しいなぁと思います。
でも、プラモなどの立体物をいじっているとそんな力が自然と身に付きます。
ゾイドがどんどん子供に売れて立体認識力があがるといいなぁと思っています。
今は動画を見ないと分からないコがいたとして、組むことに慣れてきたら次第に復元の書だけで組めるようになっていくといいんじゃないかなと。

今回、動画と紙の二パターンで組み立て解説をしているゾイドワイルドは最高の仕事をしていると言えるでしょう。

 

さて、箱や復元の書に感動しつつ組みます。
ゾイドワイルドの仕様は、まず「発掘作業」として骨状フレームを組み立てます。
ランナーレスの仕様については別のコラムにしたので詳しくは書きませんが、最強の仕様である事だけ改めて書いておきましょう。
とにかく楽しく組み立てる事ができます。

フレームを組むと、まさにリアルな骨でありリアルなメカになります。この状態でも飾っておきたくなる素晴らしさ。
続けて「復元作業」として装甲などを付けていきます。
装甲を付けるとガッシリとゾイドらしい感じが高まります。こうして完成します。

 

ワイルドライガーの大きさは、従来シリーズ機と並べるとこんな感じです。

シールドライガーやコマンドウルフと共に。

シールドライガーよりはわずかに小さいですが、コマンドウルフよりはかなり大きい。
モーターゾイドらしい大きさが十分にあります。
やはり手に取った時に大きいとズッシリと嬉しい感じがします。

小型ゾイドは従来機とほぼ同じです。

スイッチについても触れておきましょう。
ワイルドライガーは、動力のスイッチが上手く部品と同化していて美観に配慮されたタイプになっていました。

赤く色を付けた部分がスイッチです。デザインに見事に溶け込んでいます。

ガノンタスも同様に部品と同化するスイッチになっていて感動しました。

こちらはフックがスイッチです。やはり見事にデザインと一体化しています。
従来、ここまで完璧に部品に溶け込んだスイッチというとガンブラスターとキングゴジュラスだけだったと思います。
ゾイドワイルドでは初っ端からこんなにも凄い仕様になっています。

ゼンマイゾイドは、つまみが目立たないレブラプター以降のタイプになっています。
しかも形状が巻きやすいよう工夫された改良タイプで、取り回しが向上しています。

ゼンマイゾイドはこのタイプが標準になるのでしょう。

スイッチを入れると、あるいはゼンマイを巻くともちろん動きます。
やはり動くと嬉しいです。

 

動力があるので、もちろん動きます。
ゾイドワイルドシリーズのキットは「ワイルドブラスト」を発動できるのが特徴でもあります。

ワイルドライガーは通常時は前進、そしてワイルドギミック発動でタテガミクローを勢いよく前に倒します。
ワイルドブラストとは、いわば二段階のギミックです。

ワイルドブラストはシリーズの全機が持っています。

定番のブレード展開、隠し武器の出現、展開衝撃的なあご開閉など、方向性は様々。
ゾイドは動力ギミックを持つことが大きな特徴です。今期シリーズではそれが二段階になっていて実に面白いなあと思います。

 

完成後は、気になっていたことを試してみました。
互換性の問題です。

まずキャップ…。

これは問題なく使えます。
ワイルドライガー系/ギルラプター系のキャップは従来の中型キャップが使えます。

更に、

スコーピア系のキャップは従来の小型キャップが使えます。
互換性があるので、「従来キットをゾイドワイルド風に改造」「ゾイドワイルドキットを従来世界観で改造」する際にはとても重宝しそうです。
今後、大型キャップも使う機体も出てくるかも……?

次にハードポイントです。

これも問題なく使えました!
これにて既存キットから様々な武器を移植できます。
改造に互換性があるのは最高です。

 

箱を開けてから組み終わるまで、あっという間。
・箱のカッコ良さと情報量にときめき、
・箱から出した時の優しさに感動し、
・復元の書の豪華さに驚き、
・「発掘」の組み立て作業を行い、「復元」の組み立てを行えば…、
・動力ギミックを楽しめる!
・更に二段階目のギミック「ワイルドブラスト」も楽しめる!

印象は、これはいいゾイドだなーという最高のものでした!
本当に久しぶりにやってきた完全新規キット。
それは昔と変わらず最高のワクワクにあふれていました。

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