VSマッドサンダーvol.3

こちらのコラム(VSマッドサンダーvol.2)の続き。
前回、マッドサンダーの能力を改めてまとめた。
非常に強い。困難が予想されるが、今回から具体的に勝利策を考えていきたい。

さてマッドサンダーはやはり防御力が凄まじい。
通常時でもすさまじい防御力だが、ハイパーローリングチャージャーを使えば荷電粒子砲を防ぐレベルになる。
攻略する際は、この防御をどう突破するかがキモになろう。

・ハイパーローリングチャージャーを先に潰す、その後に本体を潰す
・ハイパーローリングチャージャーが健在なまま倒す

これをまず決める必要があろう。

前者だと、
・どうにかして潰す→通常武器で飽和攻撃
・どうにかして潰す→荷電粒子砲

で倒せるだろうか。

後者だと、
・複数のデスザウラーで荷電粒子砲を重ね撃ち

で倒せるだろうか。

後者の方が楽そうだろうか。
いかにマッドサンダーでも無限に荷電粒子砲を受けられるわけではないだろう。
マッドサンダーは頭部にメインコックピットがある。ここから考えて、そこそこの安全は見込んであるだろう。
おそらく荷電粒子砲の威力を1とすれば1.5程度には耐えられる安全が見込んであると思う。でなければ、あの位置にコックピットは置くまい…。
しかし2ではない。
つまり二機のデスザウラーが同時に放てば押し切れると思う。

その状況…、二機のデスザウラーが同時に荷電粒子砲を放つ状況を作れるだろうか? というのが問題だ。
初期ならだろうか。
マッドサンダー就役直後の、数でいえばデスザウラーが圧倒的に多い時期。
しかし、残念ながらオベリア決戦の際には同数ないしマッドサンダーが数で上回る状況だったと思う。
更にニカイドス島の戦いではマッドサンダーの数が圧倒的だっただろう。

だがまぁ、今回はそういうことは無視して考える。

まず、1対1ではデスザウラーが勝つ事は不可能に近い。
それについてはこちらのコラム(マッドサンダーVSデスザウラーに関する考察)のように考えている。

では二機居ればどうか。

考えた結果、二機では確証がないと思った。
なぜかというとデスザウラーが二機居れば、
A:正面から同時に撃つ
B:ニ方向から撃つ

ができそうである。どちらをされてもマッドには防ぐ術がない。

しかし、あんがい厄介なのが背中の砲だと思う。
特にアイアンコングを一撃で貫くうえに全周囲旋回可能で連射可能なキャノンビーム砲が辛い。

二機のデスザウラーが荷電粒子砲を放つ準備を始めた!
片方のデスザウラーに正面(シールド)を向けつつ、もう一機のデスザウラーの喉元あるいは口の中めがけてキャノンビーム砲を猛射。

キャノンビーム砲はちょうどデスザウラーの喉元を撃ちやすい理想的な配置になっている。
これは、あんがい狙ってるんじゃないだろうか。
一、ニ撃ならともかく、猛射するキャノンビーム砲を受け続ければデスザウラーとてまずい。荷電粒子砲を撃つどころではなくなるだろう。
荷電粒子砲の発射機構に不具合が出るかもしれない。その状態で撃つと自爆してしまいかねない。

厄介なのはマッドサンダーは索敵力や分析力が高い事だ。
デスザウラーのような大型ゾイドが接近すればすぐさま探知できるだろう。
対してデスザウラーは帝国共通武器セットのレーダーしか持たない。
先に相手を見つけるのはマッドサンダー。
とすれば、今回は使っていない戦法だが「相手が二機と分かれば地中にいったん退避」したりもできる。
視力で上回る事と地中潜航力がある事は大きなアドバンテージだ。

 

まぁ…、地中潜行は今回は無しにしたい。
これをされるとマッドサンダーが負ける事がほぼなくなるのでちょっと面白くない。

 

さて改めて。二機のデスザウラーで勝つならどうすれば良いだろう。
私は、むしろ一機は荷電粒子砲を使わない方が良いと思った。
戦術は以下の通り。

一機がいつものように正面から荷電粒子砲を放つ。
ここで残る一機も荷電粒子砲を撃とうとすれば、上に書いた通りでキャノンビーム砲の猛射を受けてしまう。
これは荷電粒子砲の発射にはチャージが必要だから、その間に狙われるという事だ。

ならば、いっそ荷電粒子砲を使わない。側面から突撃。爪をたててハイパーローリングチャージャーを破壊。更に、近い位置なのでキャノンビーム砲も潰してしまおう。
頭部ビーム砲はシールドライガーを一撃で破壊するくらいに強い。爪だけでなくこれを使っても良いだろう。
どちらでも良い。とにかくチャージャーと背中の砲を破壊する。


それなりに時間はかかるだろう。破壊している間に一機を失うかもしれない。
だが、成功すれば、現場には「損傷した”反荷電粒子シールドの使えない”マッドサンダー」と「”荷電粒子砲を撃てる”デスザウラー」が残る事になる。
こうなれば俄然デスザウラーの優位だろう。

「ハイパーローリングチャージャーが使えない=マグネーザーにも力が入らない」ので、マッドサンダーは決め手を欠く。
ただ……、もちろん荷電粒子砲をチャージし始めれば全力の体当たり位は見舞うだろう。
マグネーザーがフル状態でないにしても、動くこと自体はできるのだから。
この状態の体当たりはいかなる威力だろうか…。

「585tの巨体が三本の角を突き立ててブチ当たってくる」のだから、すごい衝撃だろう。
ここで倒れればデスザウラーは危うい。転倒したところを思い切り踏みつけられれば負けてしまいそうだ。
だが、どうにか体当たりを防いで荷電粒子砲のチャージを完了すれば勝つと思う。

しかし、どうだろう。確証はない。
マグネーザーに力が入らないマッドサンダーの体当たりは、ディバイソンと同じような単純な体当たりと言えるだろう。
これと比較してみよう。
ディバイソンの体当たりはデスザウラーをグラつかせる程度の威力を持つ。

破壊力は「重量×速度」で求める事ができる。
なのでディバイソンは「重量230t×速度130km=威力29900」と計算できる。
マッドサンダーで計算してみよう。「重量585t×速度100km/h=威力58500」と計算できる。
マッドサンダーはマグネーザーを回さない状態であっても、実にディバイソンの1.96倍の威力で体当たりができるのだ。


こう考えると、デスザウラーがマッドサンダーの体当たりに耐えられる確率は割と低い気もする。
体当たりを瞬間的に防いでも、「体当たり→そのまま密着して押し込む」という戦法を採られれば押し切られてしまいそうだ。

余談だが、チェスター教授が不在だったら、共和国軍はディバイソンの拡大発展版として「反荷電粒子シールドとマグネーザーのないマッドサンダー」を造っていたかもしれないと思った。
これはドリルではなく超硬角の大型版を装備したトリケラトプス型超巨大ゾイドだ。


荷電粒子砲は防げない。防御力は高いが単なる分厚い装甲でしかない。
角だって単純な大型超硬角だ。
これでデスザウラーに突っ込んだら荷電粒子砲で消滅させられるかもしれない。
でも、以前からディバイソンでそんな戦法を行っているので問題ない。
ディバイソンは「グラつかせる」だけだった。だがが拡大発展版の本機なら、デスザウラーを転倒させその後に踏みつけるなどして勝利できる可能性がある。

複数のデスザウラーで挑んだらどうなるか。
私は、2対1までならマッドサンダーはかなり頑張ると思った。ただ三機になると、これはもうデスザウラーの勝ちだろう。

ただ、できれば「三機で勝った」と喜ぶことはやめたい。
そりゃぁ三機もあれば勝つだろう。もう少し少ない機数で勝ちたい。
なのでここからは、「このような奇策で」「このような改造で」あるいは「デスザウラー以外で」なんていうのも考えていきたい。

戦術研究は次回に続く…。

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