装甲巨神Z-KNIGHT ブルースター連合軍 Z・A03 TYPE-K Zナイト

■Zナイト データベース■

 発売年月 1991年4月  発売当時価格 3800円  動力 モーター(単三電池×1)

 型式番号 Z・A03 TYPE-K

 スペック 全長:17.42m 全高:10.51m 肩高:13.54m 乾燥重量:93t 戦闘重量:135t 最高速度(磁力ホバー):800km/h 最高速度(走行):120km/h

 出 力  通常時:120000shp 最大時:不明 最小:0.0007shp(仮死睡眠状態)

 主な武装
  ビームソード(40mmパルスレーザー組み込み) LMシールド 80mm熱線砲(×2) 9mm対物レーザー(×4) 3連ビームネイル(×2) 30mm対戦車レーザー(×2)
  マルチグレネードショット シールドディスチャージャー 超高電圧制御方式戦闘学習型コンピュータ「紅KURENAI」

 特徴
  ブルースター連邦軍の装甲巨神で形式名称はZ・A03 TYPE-K。
  騎士型の装甲巨神であり、ボディはライブメタルという自己修復能力を持つ強固な装甲で作られ、更に対ビーム兵器用のセラミックコーティングが施されている。
  背部のバックパックには電子シールドを発生するための大型電磁力装置を装備し防御力は万全である。
  武器としては熱戦砲、レーザー砲、ロケット砲、ビームネイルなどを装備、ビームソードは銃剣として白兵戦で威力を発揮する。
  他にミサイルランチャーやレーザーランス等の用途別重武装も装着可能としている。
  ブルースター連邦軍ノーザナイツ所属のランス中尉がパイロットとしてZナイトを操る。


前後より

メカ生体ゾイドの後継、装甲巨神Z-KNIGHTシリーズの第一弾キット、Zナイトです。
伝説の装甲巨神の中の1体であり、設定的には主人公が乗り込む機体です。華々しさに彩られています。

一目見て分かるように、人型メカです。そして人型の中でも、ナイトの名が表す通り騎士型です。
デザインとしては、よくあるロボットモノのメカ的デザインというより、過剰なほどにメカニックを露出させた、ゾイドテイストを色濃く感じます。
キャップも使用されており、人型ゾイドとも言えるものになっています。

余談ですが、学年誌での次号予告ページにはこんなものがあったりします。

思いっきり新ゾイド登場と書かれています。
この時点(91年2月号)の段階では「装甲巨神」という名称が決定していなかったのか、あるいは伏せられていただけなのかは不明です。


ゾイドと共に

キットとして「電動で歩行するキットである」所で、ゾイドと共通します。また「組立キットである」「ゴムキャップで各部を止める構造」という点も共通します。
更に、パーツ数も極力少なく抑えられており、この点もゾイドと共通すると言って良いでしょう。
大きさはシールドライガー以上ゴジュラス未満といった程度で、かなり大型のキットです。なおスケールは1/72であり、ゾイドと統一されています。

メインターゲットが子供であるから、キットがとにかく頑丈である点も共通しています。
キットの耐久性は非常に高く、ゾイド譲りの素晴らしい点です。

デザイン面でも、並べると改めて共通性を感じます。
何といっても、露出したメカを強調したデザインになっています。一般的なロボットモノのデザインが大部分を装甲で覆ったものになっているのに対し、非常に特徴的です。
全体防御ではなく、重要部分や被弾率の高い箇所に特化して施す集中防御方式。類似したものはなかなかありません。
(強いて言えば、ファイブスター物語・レッドミラージュの影響が、多少あるようには感じます)
装甲の形状も、モチーフ(騎士)を再現しつつ、その中にメカ的な要素もあるもので、ゾイド的です。

まさに人型ゾイドと言って良い造りをしています。


設定

設定は非常に細かく、ゾイド以上に造り込まれています。
ゾイドは、最初期は曖昧な感じの世界観であり、それが次第にカッチリと固まっていったように思います。
しかしZ-KNIGHTシリーズはその反省を生かしてか、かなり細かい作り込みが最初から行われています。

Z-KNIGHTの世界は、「バトルアーマー」と呼ばれる量産型ロボット…、いわゆるリアルロボットが主力兵器として運用されている世界です。
そんな中、世界に6体だけ「装甲巨神」と呼ばれる、スーパーロボット的能力を持つ究極の兵器が存在しており、それらが互いに入り乱れながら戦いを繰り広げています。
装甲巨神が話の中心になっているのは、装甲巨神がまさに一騎当千の能力を持っており、その気になれば数日で世界を壊滅させる事が出来る程の能力を秘めているからです。
Zナイトは、そんな装甲巨神の中の一体です。

量産機の運用でゾイドのようなリアルな戦場を演出する一方、そこに別格のヒーローも存在させている。
上手くリアル系とファンタジー要素が組み合わさった、面白い世界だと思います。

装甲巨神は「ゾイドのコアを使用して作られた生体兵器」とされています。
「ゾイド星に漂着した地球人は、どうにか宇宙船を修理し地球に帰還。その際に6つのゾイドコアを地球に持ち込んだ」
そのコアを使用して作られたのが装甲巨神です。
装甲巨神が6体という数に制限されている事、装甲巨神がバトルアーマーを遥かに越える一騎当千の能力を持っているのは、このような理由からです。

世界設定の細かさに呼応するように、機体の設定も細かいものが用意されています。中でも、出力の設定があるのは特に細かいと思います。
一方、最大出力は不明とされていたり、強いがまだまだ底が無いというか、広がりも感じさせる、上手い具合に想像の余地も残されている秀逸な設定だと思います。


人型メカ

残念ながら、デザインには弱点も多いと思います。
そしてその弱点というのはデザイナー的な問題というより、Z-KNIGHTシリーズのキットであるという部分に由来していると思います。

第一弾キットという事でシリーズのフラッグシップであると思いますが、とにかく武骨で重厚な姿が印象的です。
多くの人型ロボットは、スマートさからくるカッコ良さを追求しています。
ガンダムはその最たる例であると思うし、ザクやドムは重厚ですが、それは「スマートな中にある武骨さや重厚さ」であると思います。
Zナイトは徹底してメカ部分を露出させており、全身のプロポーションも、何とも太ましくガッチリ作られています。
とにかく武骨さが「主」であり、他には無い独自の魅力を打ち出す事に成功しています。

ですが、いくらなんでも武骨すぎるように感じる所もあります。メカの露出はともかく、プロポーションに関しては問題で、率直に言って太すぎかつ短足すぎます。
この体形ゆえに、「メカの露出」という要素が、カッコいい方向に向かず、悪い方に働いていると感じます。
全体的に、重機的な魅力は十二分に感じますが、ヒーローメカ的なイメージは受け辛いです。
設定上、「伝説の装甲巨神」でありスーパーヒーローメカなのに、ちょっとアンバランスな感じがします。

メカ生体ゾイドの後継玩具であり、電動歩行ギミックを持ちます。
動力がある関係上、どうしても足の裏が非常に大きく、また重心の関係上、脚の長さにも限界がある。ボディも全体的に太めにならざるを得ない。
この武骨なデザインは、それゆえの産物です。
おそらく、デザイナーとしても脚は長くしたかっただろうし、腰の辺りは絞り込んで細くしたかったと思います。ですが動力がそれを許さなかった。

ゾイドもZナイトも、「動く」という特徴を持ちます。それゆえに「動力ボックスのせいでデザインに制約があった」とはよく言われます。
その点は、ゾイドにはむしろプラスに働いたと思っています。
確かに動力ボックスより細く作る事は出来ない。また歩いても転倒しないように、短足気味かつ足の裏を巨大にしなければならない。
しかしそれこそが、動物型特有のドッシリ構えた感じを出していて、いかにも重パワーで迫り来る感じが出ていたと思います。

ただ、人型メカは、人型であるゆえに最低限のスマートさは必要であると思います。
Zナイトは、当時の冊子で図面が公開されています。

改めて、ちょっと、いくらなんでも短足かつ太すぎると思います。
確かにドッシリとした重厚感はありますが、あまりにも偏りすぎな気がします。
また気になるのが腰部分で、横一文字にスッパリ切れています。Zナイトは腰をひねる連動ギミックがありますが、その弊害でこのような処理になったのだと思います。

Zナイトは「電動で人型」という時点で、正直、自滅の道を歩み始めていたと思います。
動く事は嬉しい。しかし人型なのでギミックに差をつけにくい。
プロポーションは太めかつ短足に制限される。動物型のように、それが良い方向に働かない。

中には、エギールやデザートウォーカーのような成功例もあったと思います。
彼らは人型といっても、かなり特殊な体形でした。それゆえに電動である事が障害にならず、上手く消化できたと思います。
ですが「人型」をストレートに打ち出したZナイトやギルガ等には、電動という事は大きすぎる障害になったと思います。

またもう一つ。
歩行ギミックを持つゆえに、いわゆる「ハの字立ち」が出来ない点。これも、人型メカとしては大きな障害だったと思います。

デザインはよく出来ていると思います。Zナイトだけでなく、ギルガもマリンカイザーも。
なので、それをキットに落とし込む際、「電動」によってプロポーションを制限された事は、ちょっと惜しいなと思ってしまいます。
デザインを引き継ぎつつ、電動の縛りを取っ払って、ある程度の武骨さは残しつつもスマートを加味した、そんなモデルがあれば…と思ってしまう所はあります。

ですが、「人型かつ電動を採用したゆえの弱点」を書きましたが、それでも、その制約の中で最大限良いものを作っているのは確かです。
やや短足で太すぎる事は否めませんが、各部デザインは造り込みも激しく、見応えがあります。
この辺りは、さすがゾイド譲りだなと思います。

人型メカであるから、剣と盾を持っています。これらの装備は、背中や腕など、各部に付け替える事が出来ます。
剣と盾には3mmの二連凸があります。そして機体の各部には、2連凹があります。

対応する場所に装着可能というわけです。
剣も盾も大型ですが、二連になっているおかげで保持力は良好です。肩、ひじ、腰、背中のバックパックに、合計9個の取り付け可能箇所があります。

もちろん、手に握らせる事もできます。

このあたりは抜かりない出来で、さすがだなと思います。

手のこぶしは、親指は完全固定。残りの4本がくっついた状態で成型されており、一緒に動きます。
ガンプラで言うとMGクラスでないと指の可動が無い。それを事を考えると、これは非常に豪華な設計であると言えます。

また、中にスプリングが入っています。これにより関節がヘタる事が無く、良好な保持力をずっと維持するようになっています。
指に関しては、1991年の設計としては非常に先進的で、トミーの技術力の高さと意欲が伺えます。
スプリングが入っているので、可動も気持ち良いです。
ただデザインとしてはもう少しメカニカルな感じにして欲しかったと思います。現状だと、少し生っぽい感じがします。


ビームソード、LMシールド

剣と盾があり、それぞれ持たせたり機体各部に装着できるのは先に書いた通りです。
そしてそれぞれのデザインは、なかなか凝ったものになっています。

剣は、上部に40mmパルスレーザーを持ちます。正式名称はビームソードです。ビームなのかレーザーなのか混乱する感じで、ちょっと詰めが甘い気もします。
ですが造形としては、銃剣という古臭いスタイルが逆に新鮮で、なかなか面白いと思います。
作中では、Zナイトは火砲はあまり使用せず、この剣を主武器として戦っています。

盾の方は、正式名称をLM(ライブメタル)シールドと言います。
盾自体の装甲ではじき返すのではなく、電磁シールドと設定されており、それを示すようにパイプが見えています。
また磁器ホバーとしても機能します。
この盾の上に乗り、最高速度800km/hで高速移動する事が可能な便利アイテムでもあります。

惜しい点を言うなら、どちらも一体成型な事です。
ビームソードは特に複数パーツで構成して欲しかったと思います。というのも、刃は薄く長く成型されているので、曲がり癖が付きやすくなっています。
いちど曲がり癖が付いたら戻すのはなかなか大変です。 剣と言えばロボットのカッコ良さの命でもあるわけで、これは少々頂けません。
刃部分を別パーツにして色を分ける等があれば、見栄えが上がりつつ、なおかつ曲がりをおさえる事が出来たと思います。


カラーリング

カラーリングは紺・赤・ガンメタル・黒で構成されており、何とも渋い仕上がりです。そこはかとなくダグラムのカラーに似ているような気もします。
ともかく、このカラーが武骨さを強調している事は間違いありません。
主人公機にあるまじき渋さで、確かに悪くない色だとは思いますが、ヒーローメカなのにこんな渋カラーでいいのか!?と思わずには居れません。

メカ生体ゾイドはその末期展開において、派手派手すぎるカラーを積極採用し批判を買った過去がありました。
なので、この渋いカラーはその反動かなと思います。ただちょっと極端すぎたかなと思ったりもします。

カラーリングについては、後に、改良型であるグレートZナイトが、ヒーロー色の強い白いカラーで登場する事になります。

全体的に渋いZナイトのカラーですが、唯一、赤だけは非常に彩度の高い原色を採用しています。
この色は、頭部や胸部では良いアクセントになっていますが、腰やバックパックでは、玩具っぽい感じをだしてしまっていると思います。
バックパックは全体が赤で出来ており、安っぽい感じが否めません。
またわき腹の赤も、このような部分に鮮烈な赤を使用してしまった事で、機体の太ましさがことさら強調されています。

トータルで見ると、悪くは無いものの、もう一歩煮詰めて欲しかったと思います。


騎士型

各部デザインは良く出来ており、中でも頭部デザインは非常に精悍です。まさに中世の鎧騎士とメカがミックスされた素晴らしい仕上がりです。
ガンダムはじめ既存のロボットで、似たようなデザインをしたものはあまり無いと思います。
独自性がありながら精悍でカッコいい出来。秀逸だと思います。

特徴的なのは、全身を装甲で覆っているわけではなく、前面のみ覆っている事だと思います。
いくらZナイトが装甲箇所を限定した集中防御方式であるといっても、頭部くらいは全面覆う事は容易だったと思います。
あえてむき出しのメカ+全面のみの構造にしているようにも思えます。
むき出しのメカがあり、それを覆う装甲が付いている…。なんとなく、後年の、エヴァンゲリイオンの拘束具的なイメージもあるような気がします。
設定的に、装甲巨神はメタルハートを持つ半生体兵器であり、その辺をからめて考えてみると面白い気がします。

目の色は通常は赤ですが、付属するシールを貼る事で金色にもできます。手持ちのキットは金色にしてあります。
ただ設定的には覚醒したら金になるとかいう事は無く、金に出来るのは単にオマケ的な要素と捉えた方が良いかもしれません。
激中に登場した時は全て赤目で登場したので、赤目がデフォルトと考えた方が良いと思います。
ともかく、赤か金か。ユーザーに選択権があるのは良いと思います。
ただ、ギミックに関しては後述するとして、先に書いておくと、目が光るギミックは搭載されていません。
ゾイドの後釜シリーズであり、なおかつそのフラッグシップなのだから、できれば目はクリアパーツで再現し電飾で光ら瀬手欲しかったとは思ってしまいます。

頭部にはコックピットもあります。前面装甲を上げると、中にコックピットがあるのが確認できます。
更にその状態で後頭部のトサカ状のパーツを倒すと、中のシートがスライドして出てきます。

ちょっとした仕掛けですが、なかなか、オトコノコの心をくすぐる好ギミックです。
中にはゾイドと同じフィギュアが入っています。ただZナイトのフィギュアは金色でも銀色でもなく、白色です。

頭部にコックピットがあるのは珍しい部類で、マリンカイザーやギルガは胸部にコックピットがあります。
なにゆえZナイトが頭部にコックピットを持つのかは謎です。

秀逸な頭部デザインですが、キット的には少し弱点もあります。
というのも、頭部はボディの上にポンと載せるだけといった感じで取り付けるようになっており、少しの衝撃で取れてしまいます。
開閉ギミックを楽しもうとしたら首ごと取れたなんていう事も頻発で、もう少し強力に固定する方式をとっておいてほしかった所です。
また、首の角度を変更する事は出来ません。
上を向く事も下を向く事も横を向く事もできず、表情を付け難いという点において残念に感じる点です。

頭部だけでなく、全身も騎士をモチーフにした仕上がりになっていいます。
騎士…甲冑のデザインを取り入れた力強いディティールは、何とも魅力的です。
そしてその中に火器やエンジンなどメカニックが詰まっており、Zナイト特有の魅力となっています。


改めて、プロポーションの悪さだけが問題で、何とも惜しいなと思います。


ギミック

電池をセットし、スイッチを入れると元気に動きます。単三電池一本で動くようになっており、なかなか省エネな感じです。
電池ボックスは背中のランドセルで、デザインにうまく溶け込ませているのは秀逸です。

ギミックですが、まず二足で歩行します。
二足で歩行する電動玩具というのは、実はZナイト以前から、それなりにありました。
トミーの超次元戦隊RATSシリーズのモーゼス(1985)や、バンダイのウォーキングロボRK(1985)等です。
しかしZナイトが革新的だと言われるのは、それらに比べ、飛躍的にプロポーションが向上し、足の裏に安定板などが無く綺麗に出来ている為です。
動力の無いプラモデルと比べれば不格好な点は否めない。それは先に書いた通りですが、一方、電動玩具としては奇跡的な完成度になっているのも確かです。

脚の関節がきちんと動くのはさすがです。安定性もなかなか高いです。
また連動個所として、腰をひねり、腕を振ります。更に、胸部装甲と赤いフィン状のパーツを大きく開閉させます。
これらにより、まさに生体。生きているような印象を受けるようになっています。

惜しい所を言えば、目が点灯しない事です。
定価は3800円。ゾイドで言うとゴジュラスやアイアンコング級です。
この価格帯以上のゾイドは、目が光るギミックが付いているのが定番であり大きな魅力でした。
残念ながらZナイトの目は光りません。

手動ギミックとしては、先に書いたコックピットのギミックと、武器の付け替え、武器を握らせる事ができます。
また、ひじ関節は手動で自由に動かせるようになっています。

剣を持つ角度を変える事も自由自在です。内側を向ける事も容易で、痒いところに手が届く仕上がりです。

全体として素晴らしい仕上がりをしています。
一方、単体で見た時は確かに素晴らしいのは確かですが、人型としてやるべきギミックは全て一通りこなしている感じが、逆に今後の不安を感じさせます。
つまり人型である以上、今後のラインナップは同じようなギミックの期待ばかりになるのではないかという事です。
この点は後日現実となります。


活躍

戦歴は勇壮で、さすが主人公機だけの事はあり大活躍しています。
ストーリーは、学年誌、コロコロ、OVA、漫画など複数の媒体で展開されたので、それぞれ矛盾はあります。
しかしおおまかに共通する所としては、ブルースター連合軍によって発掘され、ランス中尉をパイロットとして運用開始されます。
そうこうしている内に敵側がもう一つの装甲巨神・マリンカイザーの運用に成功し、攻めてくる。Zナイトの初陣はマリンカイザーとの一騎撃ちで、いずれの媒体でも苦戦しつつも辛勝しています。

その後、学年誌の方では、スカルバイパー、エギール、デザートウォーカー部隊の襲撃を次々受け、辛くも撃退を続け、ついに強敵FAギルガと対決しています。
学年誌の方では興味深い展開がありました。
というのもギルガとの戦いで状況不利の絶体絶命になった瞬間、シールドライガーがいきなり登場したりしています。


この時、シールドライガーはZナイトに加勢し、ギルガと激しい格闘戦を繰り広げます。
シールドライガーは動物型特有の接近戦の強さでもってギルガを追い詰めるものの、最終的にパワーと装甲で勝るギルガに引き裂かれてしまいます。
この時、シールドライガーの腹部からコアがこぼれ落ち、なんと傷ついたZナイトのメタルハートと融合。スーパーパワーアップを果たすというミラクル展開があったりしました。
これが公式設定なのかどうかは不明ですが、研究に値する興味深い資料です。

OVAの方でもギルガと激戦を繰り広げています。
こちらでは、戦いの中で最終兵器NOVAを発動。敵を何とか撃退するも自らも重傷を負い、自己修復を開始。
そしてグレートZナイトに進化しています。

ストーリーに関しては、文句なく主役として相応しい大活躍だったと思います。


騎士型装甲巨神 Zナイト

デザインは秀逸で、設定面も秀逸、更にストーリーでの描写も秀逸だったと思います。
しかし電動玩具である事に制約を受け、プロポーションに難が残り、また後続機も差別化が難しく似たようなギミックのものばかり出てしまったのは痛恨だった思います。
ゾイドと違い、Z-KNIGHTシリーズは、電動を廃した可動フィギュアの類を目指した方が良かったような気もします。
もちろん、電動玩具としては究極とも言える出来であり、その意義は非常に大きかったと思いますが。

あらゆる面で出来が良く、しかしそのまとめ方に少しの難が感じられる。
Zナイトは自分にとって複雑なもいで見てしまうものです。


バリエーションモデル

復刻版 Zナイト


Back
index

inserted by FC2 system