機獣新世紀ゾイド ヘリック共和国軍 カノントータス<CANNON TORTOIS>

■カノントータス(カメ型) データベース■

 発売年月 1999年10月  発売当時価格 600円  動力 小型ゼンマイ

 型式番号 RZ-013

 スペック 全長9.9m 全高5.8m 重量33.6t 最高速度100km/h 乗員1名

 主な武装
  液冷式荷電粒子ビーム砲 液冷式2連装高速自動キャノン砲(×2) 複合センサーユニット 反動制御用スパイク

 特徴
  重装甲のボディに大口径の砲塔。これ以上ないシンプルな設計ではあるが、実戦において多大な戦果を共和国にもたらし続ける名機である。
  機動力の低さが唯一ともいえる欠点だが、基本的には後方支援機であり、また対空砲も備えているため、戦場での生存率は、非常に高い。


前後より

共和国重砲撃型ゾイド、カノントータスです。
メカ生体ゾイド版から、カラー変更と一部設定の変更を経て、1999年に再販されました。(メカ生体版のレビューはこちら)

機獣新世紀ゾイドの第二期ラインナップに入っており、早々の復活を果たしています。
メカ生体ゾイドの頃から大好きだったゾイドなので、その復活はとても嬉しかったのを覚えています。

設定が大きく変わったゾイドです。 「重砲撃タイプのゾイド」という所は同じですが、主砲は荷電粒子砲になりました。
ここは大きく触れる必要があると思います。

古典的な実弾砲というシステム、そして突撃砲というネーミング。カノントータスは、こういった”渋”が似合うゾイドだと思います。
この設定変更は、当時受け入れがたく思っていました。当時…というか、今でもどうかと思っています。
ゴドスやサイカーチス等とも共通しますが、たかだか小型ゾイドが荷電粒子砲を装備てしまっては、デスザウラーのカリスマ性が引き立ちません。

しかも、ゴドスやサイカーチスの荷電粒子砲は小型だったからまだしも、カノントータスのものは特大口径の荷電粒子砲です。
出力はともかく口径だけならデスザウラーを大きく上回っています。デスザウラーのカリスマ性がますます引き立ちません。
デスザウラーが「別次元の砲を持つ」という部分は大事にして欲しかったなぁと思います。

デスザウラー云々を抜きにしても、カノントータスは全身のディティールはじめ実在戦車を強く思わせるデザインをしています。
やはり、カノントータスの砲は「実弾砲」「突撃砲」のままで居てほしかったなぁと思います。

旧大戦終結から西方大陸戦争開戦までの技術的進歩。そういった事を考えると、荷電粒子砲装備という事に対し納得や理解を得れないわけではありません。
しかし強く思うのは、”らしさ”をもっと大事にした方がより良いという事です。


メカ生体版と共に

カラーリングは変更されています。「緑の機体」という所は引き継いでいますが、比べると随分違います。
緑色は渋みの強いメカ生体版に比べ、やや青みがかった緑になっています。装甲の色も変化しています。

どちらもいい色をしています。しかし新世紀版は、ちょっとコントラストが弱くなったかなぁと思えるのは惜しいです。
メカ生体版は、黒い装甲が全体をきゅっと引き締め、重防御なイメージをより強調していると思います。

色以外は変化のないように見える新世紀版カノントータスですが、実はわずかに形状も変化しています。

右側面の横腹、二つ並んだ排気口の上にマイナスモールドがありますが、この部分が異なります。
メカ生体版はマイナスが垂直に入っているのに対し、新世紀版は斜めに入っています。
何でこんな部分を改修したのかは謎です。なにぶん古い金型だったので、この部分にガタがきており補修したのかもしれません。
いずれにしろ、手が入っているのは確実なわけで、苦労してまで再販してくれたのはとても嬉しい事です。


活躍

バトルストーリーでは、かなりの登場回数があります。
出ては消え…という駆け足展開が多かった機獣新世紀ゾイドにおいては非常に珍しく、公式ファンブック1~4巻の全てに登場しています。
残念ながら、昔に比べ派手な活躍は少なかったですが、それでも堅実に運用されていた事が伺えます。
途中からは、強化パーツであるCP-05大口径ビームキャノンの装備により近代改修・延命出来た事も大きいでしょう。
やはり戦場にカノントータスが映ると、何とも言えず魅力的に映ります。

アニメでも、なかなかの登場回数を誇ります。
ストーリー中のほか、毎回開始前にあるナレーション時の映像に出ていたのも印象深いです。

また改造機が多く登場していたのも特徴で、中でも二機が連結し大型キャノンを運用する応急型はとても好きです。


後方支援 カノントータス

設定面は残念でしたが、魅力的な重戦車ゾイドがはやばや復活してくれたのは非常に嬉しい事でした。
活躍が上々だったのも嬉しいです。

キットはとても人気が高く、発売当初は近所ではすぐに売り切れていました。
その為、入手するまでヒヤヒヤしたのも今ではいい思い出です。

その砲力を今後とも誇りにし、是非とも活躍を続けて欲しいと強く願います。


バリエーションモデル

 メカ生体ゾイド カノントータス

 ゾイド妄想戦記 バスタートータス


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