メカ生体ゾイド ヘリック共和国軍 MK-II部隊所属専用メカ ベアファイターNEW<BEAR FIGHTER NEW>

■ベアファイターNEW(クマ型) データベース■

 発売年月 1988年7月  発売当時価格 1000円  動力 Hiゼンマイ

 型式番号 RHI-6

 スペック 全長12.0m 全高6.8m 全幅6.3m 重量45.6t 4足時最高速度200km/h 2足時最高速度95km/h 乗員1名

 主な武装
  電磁キャノン砲(×2) 六連装ミサイルランチャー 超硬度セラミック爪 複合装甲 超強化キャノピー 各種センサー

 特徴
  共和国軍のクマ型陸戦用ゾイド。
  重装甲で身を包み、背に強力な主砲を装備している。
  高速機動性、安定性にすぐれた4本足の砲撃姿勢から、2本足で直立した格闘姿勢への移行が可能である。
  格闘戦時には強力な爪や胸部のミサイルを用いた攻撃で敵を破壊する。
  共和国軍MK-II部隊専用機としてボディーカラーを部隊色に変更し新たなる戦いに備えた。


前後より


ベアファイターの改良型、ベアファイターNEWです。(ノーマルタイプのレビューはこちら)

正式には、名称は「ベアファイター」のまま変わっていません。また、当時のカタログでは「ベアファイター ニュータイプ」と記載される事もありました。
しかしここでは名称はベアファイターNEWで統一して記載します。

形状としてはノーマルタイプとの差は一切無く、色変えのみです。
ただし、設定としては若干の改良があったとされており、速度がアップしています。
地味な向上ではありますが、これにより最高速度は10km/hアップし200km/hになりました(四足時)。
200の大台に達したという事で、地味な向上ながら数値以上の印象を生んでいます。

ノーマルタイプとの差が確認されるのは、最高速度が唯一です。
装甲やビーム砲出力等に差があるかどうかは不明です。


直立形態 前後より

ところで、発売は1988年7月ですが、ノーマルタイプは前年11月発売でした。
すなわち、ノーマルタイプはわずか8ヶ月で廃版となり本タイプに切り替わっています。おそらく、ゾイド史上最も素早い仕様チェンジをしたのがベアファイターです。

参考までに、
シールドライガー→シールドライガーMK-IIは12ヶ月、
コマンドウルフ→コマンドウルフNEWは12ヶ月、
ブラックライモス→ブラックライモスNEWは12ヶ月、
ブラキオス→ブラキオスNEWは9ヶ月、
の間があります。


直立形態 側面より

カラーリングは大きく変化していますが、どちらも良いカラーだなと思います。
特筆点として、どちらのカラーもモチーフに近いという点が挙げられます。
ノーマルはヒグマ、NEWはホッキョクグマを思わせるカラーになっています。


どちらのカラーも良いと思いますが、個人的には、白と青でより共和国らしさを感じやすいという意味でNEWの方が好きです。
NEWの好きなもう一つの理由は、他の機と違和感無く並べられるからでもあります。
ノーマルタイプは同クラスの各機と並べえると統一感が今ひとつでしたが、NEWは白い装甲ゆえ違和感無く並べる事ができます。


戦歴

戦歴は、なかなか魅せるものを持ちます。
通常、改良タイプの活躍は少なくされる傾向にある中にあって(しかも共和国だから尚の事)、ベアファイターNEWは常に奮戦しています。
ノーマルタイプの時からでしたが、その怪力振りを遺憾なく発揮し、時に大型ゾイドをも破壊しています。
シールドライガーMK-IIやコマンドウルフNEWと行動を共にする事も多くありました。

また、マッドサンダー部隊に随伴し護衛任務を務める事も多くありました。

その能力の高さが伺えます。その活躍で共和国軍を支え、第二次中央大陸戦争勝利に大きな貢献を果たしました。
……強いて残念な事を言えば、ブラックライモスNEWとの戦いが描かれなかった事位でしょうか。

続く大陸間戦争でも多くが投入されており、主力歩兵ゾイドとして運用された事が伺えます。
さすがにこの時期になると苦戦も増えましたが、この時代にまで大々的に運用されている事は驚きです。
少なくともギル・ベイダー無敵時代頃までは大量に配備されていた事が確認されます。
その後は不明ですが、配備数から考えて恐らく終結時に至るまで運用が続けられたと推測されます。

凄いのはニ点あります。
一つは、アロザウラーを更新した事です。
ベアファイターNEWが就役した頃は、共和国軍主力歩兵ゾイドの位置にはアロザウラーが君臨していました。
同機はイグアンやハンマーロックを圧倒し、まさに理想的な主力歩兵ゾイドとして活躍しました。出現するや、あっという間にゴドスを更新した傑作機。
そんなアロザウラーですが、ベアファイターNEW出現後は配備数を徐々に減らし、やがて、大陸間戦争ではあまり見られないゾイドとなっていきました。
ベアファイターNEWがこの時代にも大々的に運用されているのは、先に書いた通りです。
バトルストーリーの描写を見る限り、ベアファイターNEWは、どうやら傑作アロザウラーを更新したであろう事が読み取れます。
これは凄い事です。

もう一つは、カノンフォートの主力配備を許さなかった事です。
大陸間戦争では、新型機カノンフォートが登場しています。
カノンフォートはオールラウンドに戦える万能機で、ベアファイターNEWを更新し主力配備されてもおかしくないゾイドでした。
しかし、その配備は極めて少なく留まっています。
高性能新型機が登場したにもかかわらず、それでも大量配備が続けられたベアファイターNEW。これも凄い事だと思います。

この二点において、ベアファイターNEWは格別の意味を持つゾイドであると言えます。


改・重装甲重パワーメカ ベアファイター

カラーリングもとても良いと思うし、戦歴にもグッと惹かれるものがあります。
大陸間戦争後期には、もはや旧式の印象も目だった機体ですが、それでもそのパワーを活かし前線に留まり続けた事には溢れんばかりの魅力を感じるばかりです。
コマンドウルフNEWと共に、戦争終結までを雄雄しく駆け抜けた傑作中の傑作でしょう。

当然ですが、ギミックも健在です。ゼンマイを巻くと、二足でも四足でも変わらぬ動きを見せてくれます。
ただ、純白の色ゆえか軽快に速く動いているような錯覚を思わせてくれます。そんな所もNEWの好きな所です。


バリエーションモデル

 メカ生体ゾイド ベアファイター

 機獣新世紀ゾイド ベアファイター


Back
index

inserted by FC2 system