メカ生体ゾイド ヘリック共和国軍 超巨大陸上戦闘機械獣 ゴジュラス<GOJULAS>

■ゴジュラス(恐竜型) データベース■

 発売年月 1984年4月  発売当時価格 3800円  動力 モーター

 型式番号 RBOZ-003

 スペック 全長26.0m 全高21.0m 全幅11.1m 重量230.0t 最高速度75km/h 乗員1名

 主な武装
  76mm連射砲(×4) パノーバー20mm対空ビーム(×4) マクサー30mmビーム砲(×4)

 特徴
  単独で行動、局地戦での肉弾戦を得意とする。与圧式のコックピットを備え、厳しい環境下での作戦行動も可能である。


前後より

格闘戦を得意とする巨大ゾイド、ゴジュラスです。ゾイドの象徴的存在とも言われる、偉大なるゾイドです。
ゴジュラスが正式名称ですが、「ゾイドゴジュラス」と表記される事もあります。
というか、メカ生体ゾイド時代においては、むしろゴジュラスと書かれる方が稀で、たいていはゾイドゴジュラスと書かれていました。

ゾイドシリーズでは、ガリウスに続いて2番目に登場した二足歩行ゾイドです。また、大型電動級としては、初の二足歩行ゾイドです。
「大型ゾイドで二足歩行=背が高く目立つ」という事で、ゴジュラスのインパクトは絶大なものがありました。
もっとも、機構としては完全な二足歩行ではなく、尾部に歩行を支える補助輪が付いており、第3の足として機能しています。
しかし見た目の印象としては、二足歩行ゾイドとして違和感なく仕上がっています。

メカ生体ゾイドシリーズは、初の電動ゾイド「ビガザウロ」がヒット商品となり、順調な滑り出しを見せました。
ビガザウロのヒットにより、徐々に世間に浸透してゆくメカ生体ゾイドシリーズ。そしてゴジュラスの発売で、その勢いは一気に加速しました。

ゴジュラスのデザインは、色々な要素が詰まっています。
まず全身に細かいモールドが施されており、メカニカルな魅力にあふれています。
そして各部のデザインは、従来の機体よりガッチリしたパワフルな感じに仕上げてあり、力強さにあふれています。
モチーフは肉食恐竜。見た目からして強そうですが、更に設定でも「最強ゾイド」とされています。
「メカ」や「強さ」に憧れ惹かれる子供としては、見た瞬間、本能レベルで惚れてしまう。ゴジュラスはそんなゾイドでした。

ゴジュラスはビガザウロを大きく越える大ヒット商品となり、メカ生体ゾイドシリーズは一気に飛躍する事になりました。
ゴジュラス発売を機に、ゾイドは小学館の学年誌はじめ様々な雑誌に掲載されるようになっています。
本格的なメディア展開の開始は、ゴジュラスの登場によって始まりました。
まさに歴史的意義のある、伝説的名機と言えます。


側面より

姿勢は直立です。
90年代初頭以前の図鑑に見られる直立体形・・、「古い」恐竜のスタイルをしていますが、そもそもゴジュラスは1984年発売なので当たり前です。

今の目で見ると古臭いスタイルでもありますが、ドッシリ感は非常に強いし、また直立であるからこそ背が高く、高い位置から睨みつける感じが迫力満点です。
新しい前傾姿勢スタイルも好きですが、個人的には、このスタイルも同じくらい大好きです。
今後も、こういったスタイルの新型が出ても良いと思っています。

頭部・腕・脚・尾、各部は全てガッシリしたデザインなうえに大きく、パワフルさにあふれています。
ゴジュラスといえば東宝怪獣に例えられる事もありますが、どちらかというと全体のバランスはティラノサウルスに近いと思います。
実際、箱表記は「恐竜型」ですが、雑誌などでは「ティラノサウルス型」と書かれる事もありました。

尾部を「地を這わせる」のではなく、「先端をピンと上げて」いるのも、パワフルさや躍動感を感じます。
その尾部ですが、非常に複雑なディティールで構成されています。しかしこのパーツは、基部と先端を除き、ほぼワンパーツで出来ています。
一体成型でこの複雑な形状を作ってしまう。1984年製のキットである事を思えば、当時のトミーの技術力がいかに高かったが伺えます。


フェイス、コックピット

頭部のデザインは、素晴らしい魅力にあふれています。
これ以上ないほど複雑に造りこんだゴチャメカで構成されていますが、しかし全体としてはまとまりがあり、美しく仕上がっています。
全て装甲で覆ってしまうとかではなく、「ゴチャメカで構成しながら全体としてはまとまりのある形に」というのは本当に難しいものです。
ゴジュラスの頭部は、奇跡的なまとまり、仕上がりをしていると思います。

巨大なキャノピーも目を引きます。キャノピーのラインは優雅な曲線を描いており、ゴジュラスの頭部の中で素晴らしいアクセントになっています。
キャノピーを開けると、目とコックピットがあります。

「キャノピーの中に目がある」というのは、ゾイドでは初のデザインです。しかし先にはあまり受け継がれておらず、非常に珍しい例となっています。
共和国では、ウルトラザウルスとバトルローバーのみ採用しています。
ただ、かなり後に暗黒軍が、同じような「キャノピーの中に目が」というスタイルを採用するようになります。

ゴジュラスのコックピットは頭部だけで、ここから全ての操作を行います。
従来の大型ゾイド、ビガザウロとマンモスは、いずれも複数人で操作するゾイドでした。
巨大ゾイドにもかかわらず一人乗りであるというのは、ゴジュラスの操縦の難しさを表すと同時に、ゴジュラスがファイターである事も物語っています。

コックピット内もよく作られており、細かい計器類等も素晴らしく造形されています。しかも、微妙に左右非対称に作られており、設計者の執念を感じます。

ここに座りゴジュラスを駆る想像を、子供の頃何度したことか……。というか今でもしてしまいますが。

目は発光ギミックを備えており、電池をセットしスイッチを入れると光ります。「スイッチを入れてからしばらく点灯→点滅」となります。

目の発光ギミックは、後にも多くのゾイドが採用する事になりますが、発光ギミックを最初に採用したのはゴジュラスです。
光る事で妖しさやカッコ良さが倍増します。

なお、ほとんどのゴジュラスは「目のクリアパーツが赤色で、中のムギ球が白色に光る」事で、目が赤く光るようになっています。
ただ極初期出荷版のゴジュラスだけは、「目のクリアパーツが無色で、中のムギ球が赤色に光る」ようになっています。
この仕様のゴジュラスはスーパーレア品となっています。
個人的には、スイッチを切った時も目が視認しやすいという理由で、極初期版より通常版の仕様の方が好きです。

目の発光用の電池は、背中のバックパックに入れるようになっています。

背中のバックパックのロケットエンジンブースターが、上手く電池の形状に対応しつつデザインとして違和感ないものに仕上がっており秀逸です。
なおこの電池は、歩行用の電池とは別の、目の発光専用のものとなっています(歩行用の電池は腹部に入れる)。
なので、歩行させていない状態でも、目だけを光らせて楽しむ事が出来ます。

ゴチャメカでありながら全体としてはまとまりがあり美しい。ギミックも楽しい。頭部のデザインは、そのまま機体全体のデザインをも物語っていると思います。

唯一惜しい所を上げるなら、左側面からコードが出ている所です。
このコードは目の発光ギミックに必須のものですが、外部に露出しているのはやはり見栄えが悪いです。内側を通すようになっていれば完璧だったと思います。
後のデスザウラーやマッドサンダーも発光ギミックを持ちますが、これらは内部にコードを通して、外観上見えないような配慮がされていました。
ですが、まぁ思い入れが強いという事もあり、ある意味、このみっともないコードの露出もゴジュラスらしい個性というか、好きではあります。


ビガザウロ級3号機

初の二足歩行大型ゾイドであり、大型ゾイドとしてはビガザウロ、マンモスに続き3番目に登場した機です。
しかし驚くべき事に動力…、ボディフレームはビガザウロから流用されています。

左はビガザウロのボディフレーム。右はゴジュラスのボディーフレーム。カバーなど一部パーツは違いますが、基本は同一のものを使用している事が分かると思います。

ビガザウロやマンモスが水平に使用していたボディフレームを、ゴジュラスでは「立てて」使用しています。
その結果、ゴジュラスは二足歩行を実現しているわけで、そのアイデア賞ものの構造には脱帽です。
初期のゾイドは、限られた予算の中でしか開発が許されなかったと聞きます。
製作可能な新規パーツは限られているが、そんな状況でもどうしても革新的なものを造りたい。そんな執念がゴジュラスを生んだと思います。

また、周知のようにゾイドは歩行ギミックを持ちます。姿勢を大きく変えたにもかかわらず、ゴジュラスは歩行するという部分を残しています。
しかも無理やり感は少なく、かなりスムーズに歩行してくれます。四足用のボディーフレームを無理やり二足用に流用したにも関わらず、です。
この部分もかなり要注目であり凄い所だと思います。

更に、デザイン的な部分でも、見るべき部分が多いです。
四足用のボディフレームを流用しているにも関わらず、二足歩行用として違和感の無いデザインに溶け込めた所は凄いと思います。
何も言われなければ、おそらく「ゴジュラスのボディフレームはゴジュラス専用のものだろう」と思っていたと思います。

ただ一点、欠点もあります。それは尾部です。
ゴジュラスの尾部は、ビガザウロやマンモスのものより、飛躍的に大型化しています。
にもかかわらず、尾部を固定する接合部は、同じボディフレームを使用している関係上、ビガザウロの時から何ら変わっていません。
なので、ゴジュラスの尾部は、接合部(基部)の強度が不足気味で、破損してしまう事が非常に多くなっています。
ハードに遊ぶと、かなりの率で破損してしまいます。そして構造上、容易には直せません。キットとしては大きな弱点と言わざるを得ません。
デザイン的な部分では最高の尾部ですが、構造的には惜しいです。

尾部の強度はかなりの問題ですが、しかし元がビガザウロである事を思えば本当に「凄い」機体だと改めて思います。


ディティール

共和国大型機は過剰なほどのディティール、ゴチャメカになっているのが定番です。
ゴジュラスもその例に漏れず、非常に複雑な造り込みが行われています。

特徴は、とにかく彫が深いことだと思います。
平面にパネルラインを入れただけではなく、とにかく彫の深いのが魅力です。だからこそリアルな感じを受けます。
四角かったり丸かったり、大きかったり小さかったり、大乗様々な複雑な形状の立体が複雑に組み合わさり、ゴジュラスを形成しています。
この複雑さがゴジュラスの魅力です。

キャップの使い方も、全体的に偏りなく配置されており、秀逸です。
そんなゴチャメカでありながら、全体としては非常にまとまりのある美しい姿に仕上がっているのが凄いと思います。

彫の深いディティールというのは、ビガザウロやマンモスでも行われていました。
しかし後発のゴジュラスは、デザイン的にもこなれてきた感じがあり、より洗練された仕上がりをしていると思います。

複雑な立体の集合体となっているので、一つパーツを眺めているだけでも、飽きがきません。
後のゾイドと比べると、過剰なゴチャメカゆえに旧式っぽく見えるのは否めませんが、それでもゴジュラスのデザインは最高だと思います。


武装

ゴジュラスの武装は、一見すると非常にアッサリというか、シンプルです。

火器としては共和国共通武器セットに加え、76mm速射砲を持ちます。

が、最大の砲さえ口径76mm。しかもシルエットをほとんど乱さず、火砲を搭載している主張をあまりしていない感じで、こじんまりと付いています。
しかしゴジュラスは貧弱な火器しか持たない代わりに、強力な格闘装備を多数持ちます。

強力な腕は、大型ゾイドの装甲さえ簡単に引きちぎります。更に頭部の巨大なあごで喰いちぎる事も可能です。
強靭な脚部はモルガなど小型ゾイドを踏み潰してしまいます。
また尾部もムチのようにしなり、強力な武器として運用できます。
尾部はリーチ・破壊力とも申し分ない性能を誇っており、アイアンコングの腕以上のリーチ・破壊力があります。
実はゴジュラスがアイアンコング以上の格闘力を持つ理由の一つは、この尾部にあります。

以上のように強力な格闘武装を持ちますが、それに加えて驚異的なタフネスを誇ります。
装甲はあまり無くメカむき出し個所も多いゴジュラスですが、機体そのものが驚異的な頑丈さを誇っており、撃たれまくってボロボロになってもなお動きを止めない、驚異的な生命力を持ちます。
この頑丈さがあるからこそ、「決して速くない最高速度」「大した火器は持っていない」にも関わらず、撃たれてもなお近付き、「最後には敵を捕まえて強引な格闘戦で仕留めてしまう」ような戦闘を可能としています。

ゴジュラスはまさに格闘王。機体そのものが武装と言えます。

機体の特徴的な装備は、一通り設定なり描写がされていますが、唯一、背中の背びれだけは具体的な設定が不明です。またこの装備が使用された描写も確認できていません。

形状からいってレーダーなのかなと推測します。
ゴジュラスはその格闘戦が得意なファイターという性格上、単独行動の多い機体です。なので、レーダーを有していても不思議ではないと思います。
ただ、特に策敵に優れているといった描写は無く、むしろ不意打ちを喰らう事が多かった機体でもあります。
仮にレーダーであったとしても、その性能は専門の電子戦機に比べればずいぶん劣ったものであるとは思います。


ギミック

電動ゾイドなので、電池を入れてスイッチを入れると元気に動きます。
ギミックは非常に優秀です。

連動ギミックとしては、首を左右に振りながら、口を開閉させながら、腕を振りながら前進します。
左右を睨みつけながら巨大な口を開閉する姿は迫力満点です。口は、正面を向いた時は開き、横を向いた時は閉じるようになっています。

首、牙が動くのは、格闘戦を得意とする強烈な強さがよく表現できていると思います。

腕は大きく動きます。巨大なたくましい腕が揺れ動く様は、格闘王の呼び声に恥じぬものがあります。
そして脚部も、踏みしめる感じで一歩一歩ゆっくり歩きます。
元が四足用のフレームだったとは思えぬ見事な仕上がりで、改めて驚きます。

その他、頭部の所で書いたように、背中のスイッチを入れると目が点滅します。
もちろん、点滅させた状態で歩行させる事もできます。こうするといっそう迫力が増します。
「歩行させず点滅だけ行う」「点滅させながら歩行させる」どちらも出来るのは素晴らしい事です。

手動ギミックとしては、腕の指を握らせる事が出来ます。

これで小型ゾイドを掴む事もできます。

特にモルガやイグアンフィットするサイズです。こうやって握らせて遊んだ思い出を持つ方も多いと思います。

共和国共通武器セットは、全て角度を変更させることが出来ます。ただし76mm速射砲は完全固定となっています。
その他は、キャノピーの開閉が出来ることです。

総じて良い出来だと思います。
元が四足用のフレームを使いながらこの完成度。何度も書きますが、改めて見事です。

あえて残念な所を探すなら、尻尾が動かない事だと思います。
見た目上、いかにも動きそうな(そして設定上はもちろん動く)尾部は、一体成型のパーツで出来ており、全く動きません。
最も、これは二足歩行させている関係上、やむない措置だとは思います。


戦歴

戦歴は非常に勇ましいです。おそらく共和国…というか全ゾイド中で随一だと思います。

初期においては、その巨大さゆえに動きが緩慢で使えない”のろま”メカだったとされています。
しかし後々に改良されてからは性能を一新。機敏な動きを誇る最強のファイターに生まれ変わります。
そしてその格闘戦の強さを生かした戦いで大活躍。無敵神話を築き上げるまでになりました。

帝国が対ゴジュラス用のレッドホーンを投入しても全く寄せ付けない強さを誇り、帝国領土奥深くまで攻め入っています。
更に対ゴジュラス用ゾイド第2弾のアイアンコングが登場しても、これと引き分ける意地を見せています。
高速戦闘ゾイド、サーベルタイガーには苦戦しつつも最終的には退け、最強のファイターの名に恥じぬ性能で、長らく主力ゾイドとして君臨しました。
直接的な戦闘以外でも、サーベルタイガー開発研究所を襲撃しその機密情報を探るなど、様々な所で活躍しています。

学年誌でも大活躍しており、特に小学一年生では主役機として数々の任務をこなしています。
小一では、ウルトラザウルス率いる共和国部隊がゼネバス首都を攻略する直前に、ゴジュラスが囮部隊として敵地に侵入。敵を引きつけるというエピソードがありました。
「ゴジュラスが敵をひきつけたおかげで首都の守りは弱くなり、ウルトラザウルス率いる共和国部隊の侵入を容易く許してしまった」となっています。
ゴジュラスにとっては何とも華々しいエピソードです。

この囮任務の際、多数のサーベルタイガーとツインホーン、シュトルヒによる複合的な猛烈な攻撃を受け満身創痍の傷を負うも、かろうじで生還し、後に首都攻略本体と合流しています。
更に、合流後はウルトラザウルスを狙う帝国皇帝親衛隊と戦い、なんとコング限定型に勝利していたりもします。

また、バトルストーリー意外でも大活躍しており、学年誌(小一)に掲載されたバトスト外伝的な戦記漫画「すすめ!ゴジュラス」では、名前の通り主役を務めています。
もちろん、大活躍しています。

まさにスーパーヒーローと呼ぶに相応しいゾイドで、ゴジュラス以上に勇ましい戦歴を持つゾイドは居ないと思います。

無敵時代の終焉は、デスザウラーの登場によってで、同タイプで大きく上回るゾイドの登場により、ついにゴジュラスは完全敗北を喫します。
このエピソードはデスザウラーの強さを強烈に印象付けたエピソードで、しかし言い換えれば「あのゴジュラスが!?」という驚きのシーンでもありました。
ゴジュラスが真の強者だったからこそのものであり、負けたものの誇れる戦いをしたと思います。

その後は長距離キャノン砲を積んだMK-II量産型が生産されるようになり、ノーマルタイプの活躍はここで終了となりました。
しかしMK-II量産型はノーマルタイプほどの活躍は出来ず…というかむしろ負け戦ばかりなりという感じで、ほとんどいい所がありませんでした。
そのおかげで、後年において「ゴジュラス=やられ役」という印象が付いてしまった感じは否めません。
しかし、少なくともノーマルタイプのゴジュラスに関しては、共和国軍のスーパーヒーローと呼ぶに相応しい最高の活躍をした歴史的名機であるのは確かです。

なお、MK-II量産型の登場以降はノーマルタイプの活躍は終了したと書きましたが、例外的に、ごく一部では姿を確認出来たりもします。

こちらはニカイドス島攻略戦時のもの。部隊前衛にノーマルタイプが複数確認できます。
もしかすると、後方からウルトラザウルスやゴジュラスMK-IIが火力支援し、格闘力の高いノーマルタイプが突撃するといった戦法…?
そういった方法では、MK-II就役後も運用が続けられていたのかもしれません。
主力がMK-IIになったのは確かですが、その中でも活動をつづけたノーマルタイプを想像するのも面白いと思います。
そして、ファン的には、格闘戦の強さを生かし、活躍していたと信じたい所です。


改造バリエーション

バトルストーリーで活躍しているのは、ノーマルタイプだけではありません。数多くの改造タイプが登場し、戦場に登場しました。
おそらく、全ゾイド中で最も多い改造タイプを持つのがゴジュラスだと思います。
その改造は対レッドホーン用(ノーマルで勝てるから不要な気もするが…)から対ギル・ベイダー用まで様々です。

個人的には、少しズレた回答かもしれませんが、マッドサンダー開発の際に偽新型機に偽装しゴーレムを欺いたゴジュラスが好きです。

やたら重装甲になった感じや、錆びているもののいかにも鉄の質感が出ている所など、子供の頃から大好きな機体です。

この改造タイプの多さは、改めてゴジュラスの大人気ぶりを証明するものでしょう。
劇中に登場した改造機のうち、特に完成度の高かった「長距離砲タイプ」は、後に「ゴジュラスMK-II」として製品化されるのは周知の通りです。

ゴジュラスは、全ゾイド中で最も生産期間の長いゾイドです。
1984年4月に登場し、いらいメカ生体ゾイドが終了する1991年3月まで常に再生産が続けられ、店頭に並ぶ定番アイテムとして君臨しています。
厳密に言うと、途中(1987年6月)でノーマルタイプは生産終了し、以降はMK-II量産型としての生産に切り替わりましたが。
ここからも、ゴジュラスの人気ぶりが伺えます。


最強のファイター ゴジュラス

歴史的名機であり、まさに傑作中の傑作である事は万人の認める所だと思います。
後のスッキリしたデザインのゾイドと並べた時、野暮ったいと感じる事もあります。しかしそれすらも魅力と言ってしまえるのがゴジュラスだと思います。

過剰なディティール。しかし不思議と仕上がりは美しい。
パワフルな各部デザイン。
驚異的なパワーとタフネスを誇り、強引に力でねじ伏せる戦法。
まさにゾイドらしい魅力にあふれた機体です。
改めて「象徴」とされるに相応しい要素を備えた傑作機だと思います。
後発機に不覚をとる事もありますが、今後もその象徴とされるに相応しい存在感を放ち続けて欲しいと思っています。

やはりゾイドといえばゴジュラスは必須だと思います。


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