ゾイド妄想戦記 ヘビーアームズケーニッヒウルフ<HEAVYARMS KONIGWOLF>

■ヘビーアームズケーニッヒウルフ(狼型) データベース■

 発売年月 2003年8月  発売当時価格 3980円  動力 モーター

 型式番号 RZ-53HA(EST-02)※箱表面ではEST-02、機体解説ではRZ-53HA

 スペック 全長21.24m 全高11.1m 重量120.0t 最高速度260km/h 乗員1名

 主な武装
  デュアルスナイパーライフル AZ5連装ミサイルポッド(×2) 2連装マルチディスチャージャー(×2) エレクトロンバイトファング
  エレクトロンストライククロー(×4) ヘッドギア(暗視カメラ、精密射撃用デュアルスコープ)

 特徴
  背中に、デュアルスナイパーライフルを標準装備したケーニッヒウルフ。
  特殊工作師団の奇襲攻撃隊所属で、夜間戦闘を想定した青いカラーリングが施されている。

 ゾイド妄想戦記 特別編
  共和国軍上層部は終わりの見えない戦況に不審を感じている国民に対して一つのプロパガンダを行った。
  それは新型ゾイドのテスト中に正体不明の敵に襲われ死亡したとされる、ロブ・ハーマン追悼部隊の結成である。
  だが、それは表向きの理由であり実際はセリカ・ルークラフトが提案する『特務部隊』のトライアルケースであったのだ。
  『特務部隊』はデュアルスナイパーライフル、AZ5連装ミサイルポッド等を標準装備したヘビーアームズケーニッヒウルフ(RZ-53HA)を中心とした構成で、
  機動力と攻撃力を兼ね備えた独立遊撃部隊である。
  公式、非公式にかかわらず特務ミッションを遂行するその姿はかつての416部隊「青の軍」の再来を予感させた。


前後より

ゾイド妄想戦記特別編で主人公機を務めたヘビーアームズケーニッヒウルフです。
キットはケーニッヒウルフ+カスタムパーツのカラーバリエーションとなっています。色はノーマル機と大きく変わっていますが、形状には一切の変化がありません。

CP-22 デュアルスナイパーライフルとCP-23 AZ5連装ミサイルポッドセットは、ケーニッヒウルフとの親和性がまさに抜群でした。
標準のケーニッヒウルフは火器がゼロ。そんな事情もあり、むしろCPを標準装備にてくれと言いたくなる程のものでした。特にデュアルスナイパーライフル。
デザインの人気も高かったと思います。
ただ、その割に何故か両CPは市場流通数が少なく、やたら入手難度が高く価格もプレミアになっていました。
明らかに需要と供給が釣り合っていない感じ。
そんな状況で出たヘビーアームズケーニッヒウルフは、本機として魅力的という事はもちろん、CPが入手できるという救済的な意味もありました。

妄想戦記シリーズの機体ですが、ボックスアートはおなじみの開田裕治先生のものではありません。
妄想戦記劇中の絵が、レイアウトを調整してそのまま使われています。これは妄想戦記シリーズのキットとしては本機が唯一です。

開田先生の絵が見たかったような気もしますが、これはこれで綺麗にまとまっていて良いと思います。
装備を換装している感じというか、カスタマイズしている感じが出ているのが好きです。


ノーマル機と共に

カラーリングは真っ青。ノーマルの白から大きく変化しています。装甲の他にも、全ての色が変化しています。
ヘビーアームズケーニッヒウルフを見た時は、ブルーコマンドウルフを思い出しました。

ブルーコマンドウルフの色は、ヘビーアームズケーニッヒウルフと酷似しています。
メカ生体時代のシールドライガーは、ノーマルタイプ水色→強化タイプ白色でした。
共和国軍高速部隊には白と青が定番。そして抜群に似合います。
個人的にはどちらかというと白が好きではありますが、青も魅力的な色だと思います。

本体は全ての色が変わっていますが、デュアルスナイパーライフルやAZ5連装ミサイルポッドはCPのものと同じ色です。

なので、これらの武器はノーマル機に流用する事もできます。
先に書いたように、このCPは流通量が少なく入手困難になっていました。なので、この事にはとてつもない意味がありました。
ヘビーアームズケーニッヒウルフで救われたユーザーも少なくないはずです。(厳密に言うと、肩の増加装甲のみ流用できない色になっていますが…)

青い色が似合っている事、武装がノーマル機に流用できる事。ヘビーアームズケーニッヒウルフは、双方の意味で良いカラーだと思います。
強いて難を言えば、金色の色合いでしょうか。爪やマルチディスチャージャーには金色が使われていますが、どうもぼんやりとした感じで鋭さがありません。
ここはもう少し調整して欲しかったと思います。


ゾイド妄想戦記 特別編

キットには、スペシャルDVDが付属します。

このDVDに、妄想戦記特別編-ヘビーアームズケーニッヒウルフ登場-が収められています。
妄想戦記シリーズの各話は、web上に掲載されるのが基本でした。なので、容量には制限があるものでした。
妄想戦記が展開していたのは2002-2004年なので、その頃のネット事情を思えば容量制限が想像できると思います。

一方、本話はDVDへの収録。なので、他の話よりも長く豪華な構成になっています。
音声が入っているのも特徴です。


本話は、妄想戦記シリーズの総集編的な所もあり過去に登場したキャラが多く登場します。
世界観は、バトルストーリーを基準としつつもアニメの要素が若干入っているようなものになっています。
劇中ではパイロットの軽口・かけあいが出てきたりと、軍部内の雰囲気がよく伝わってくるようになっています。
独自カラーの機やキャノピー&複座型と思われるケーニッヒウルフが登場するのもポイントです。


重装備 ヘビーアームズケーニッヒウルフ

本機としての魅力、CP供給の救済。双方の意味で魅力的なキットです。
悪く言えば、目新しい要素は少ないです。色も装備も順当で意外性はありません。
ですが、意外性はなくとも「そうそう、これが欲しかったんだ」と言わせてくれるものになっています。
CPと映像が一気に手に入るお得なキット。おススメのケーニッヒウルフです。


バリエーションモデル

 機獣新世紀ゾイド ケーニッヒウルフ

ゾイドフューザーズ ケーニッヒウルフMK-II


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