ゾイドミニコレクション 02 帝国セット

■ゾイドミニコレクション 02 帝国セット データベース■

 発売年:1999年or2000年  当時価格:1500円  発売:トミー


ミニコレクションNo.02

アニメゾイドが大人気だった時代にリリースされた周辺アイテムです。
発売日の詳細は不明ですが、おそらく01共和国セットと同時と思われます。(01共和国セットのレビューはこちら)
人気の帝国ゾイドが硬質ゴム製フィギュアになっています。


ラインナップはセイバータイガー、レッドホーン、アイアンコング、レドラー、モルガの五種類。
裏面には白黒でアニメ絵と共にスペック表も載っています。

造形は基本的に共和国セットと同じです。
ただ帝国セットは小型ゾイドがより小さめに造形されています。なのでモルガなんかはかなり小さめのサイズになっています。

可動は一切ありません。これは共和国セットと同じです。

ここからは、各機を見ていきます。


セイバータイガー

アニメではレイヴンの初代乗機として活躍したセイバータイガーです。
パッケージでは中央に座しており優遇具合が分かります。


造形は良くできていますが、首の角度がやたら下を向いているのは気になります。
例えば崖の上に立たせて眼下のゾイドを睨む……。そんなシーンだと栄えますが、普通に立たせて見る分には落ち込んでいるように見えます。

シールドライガーと対峙させても、なんだかちょっとやる気がない…。

造形は素直に前を向かせて欲しかったです。

アニメ関連商品ですが、レイヴン仕様ではなく一般用セイバータイガーです。
レイヴン仕様は肩の色が塗られている点で異なります。せっかくなのでここは塗っておいても良かった気もします。
もっともそれを言うと、シールドライガーだって牙や爪は銀色の一般仕様なんですが。

色についてはもう少しツッコミもあります。
セイバータイガーの武装はガンメタルをしていますが、ミニコレクションでは銀で塗られています。
なので、セイバータイガーというよりは旧大戦のサーベルタイガーのようでもあります。
目はしっかりと新世紀仕様の緑ですが。


レッドホーン

アニメではロッソの活躍が忘れ難いレッドホーンです。
どちらかというとアニメではダークホーンの方が目立っていた……というよりほとんどダークホーンだったのですが、あえてレッドホーンを選んでもらえた事は嬉しいです。

なにげにレッドホーンはメカ生体時代から周辺グッズに洩れがちでした。
帝国大型ゾイドではサーベルタイガーとアイアンコングは積極的に周辺アイテムに採用されるのに、レッドホーンはたまにしか回ってこない。
今回、ようやくラインナップに入ってとても嬉しいです。


造形はとても良くできています。
バランスは見事にレッドホーン。動く要塞ぶりが遺憾なく再現されています。
セイバータイガーに比べて、帝国共通武器セットが多く再現されいるのも高ポイントでしょう。
ただし、背中の砲のうち80mm地対空2連装ビーム砲は撤去されてしまっています。


アイアンコング

アニメではロッソやシュバルツで印象深いアイアンコングです。
造形はノーマル仕様です………というか肩の装備がないのでどの仕様とも言いかねます。
ただカラーリングが基本パターンなので、やはりノーマル仕様と言うべきなのでしょうか。


造形は肩のミサイルが省略されているのが気になります。ただしそれ以外はアイアンコングが見事に再現されています。
昔からアイアンコング系の周辺アイテム造形は出来が良いものばかりでした。
今回もその伝統にのっとった良い完成度です。
全体的な造形も素晴らしいのですが、特にバックパックの細かいディティール再現は特筆ものです。


レドラー

アニメでは赤いヴィオーラ機や改良型のブラックレドラーの印象が強いのですが、ミニコレクションでは紫の一般仕様で造形されています。
レドラーはメカ生体時代でもゾイドガムのラインナップに入っていました。このクラスのゾイドではコマンドウルフと共にとてもメジャーです。


造形は良くできています。さすがに特徴的なクリアー翼は灰色塗装ですが、シャープさは上々です。
高速機レドラーの雰囲気は満点。よく造形されています。
共和国セットにはプテラスも入っていたので、対決ごっこがしやすいのも優れています。

ただ、大きさはややプテラスの方が大きくなっています。この点は少し惜しいです。


モルガ

機獣新世紀ゾイドではとにかく超量産機という事がアピールされました。
アニメでもとにかく数多くが登場しました。盗賊団仕様や帝国正規軍仕様など。決して単体では強くないけども独特の印象を残すゾイドです。
そんなマニアックな魅力のモルガもラインナップに加わっています。


造形は実に良くできています。全体的なバランスも良いし、モールドの省略も一切ありません。
車輪やキャップの造りも細かいです。単なる円柱ではなく、溝が入って細かく造形されているのが嬉しいです。


共和国セットと共に

01共和国セットと合わせると、手軽に対決シーンが再現できます。
アニメで主要なゾイドが一気に揃う。組み立て不要で塗り分けまでされているから、箱から出してすぐに遊べます。
とにかく手軽に楽しめる。そんなことが嬉しいアイテムです。


ビッグポーズとの比較

手のひらサイズのゴムフィギュアという事で、メカ生体ゾイド時代の名アイテム・ビッグポーズと比較せずには居れません。
ラインナップがかぶっているものを比較しましょう。
かぶっているのは、ゴジュラス、アイアンコング、セイバータイガー(サーベルタイガー)、レッドホーン、モルガです。

 

ゴジュラス

ゴジュラスは、ビッグポーズでは通常版と特賞があります。
やはり尾のラインの違いが目立ちます。また顔も幾分ミニコレクションの方がシュッとしているでしょうか。
全体的に本家キットに忠実なのはビッグポーズですが、シャープなミニコレクションも魅力的です。
ディティールの再現度ではミニコレクションが上で、とても細かいディティールまで造り込まれています。
そして、何と言ってもやはり色が塗ってあるのが嬉しいです。

 

アイアンコング

アイアンコングは、ビッグポーズでは通常版と特賞があります。
ビッグポーズ特賞版はかなり大きいので、ミニコレクションと比べるとまるで親子のようです。
ビッグポーズ通常版、ビッグポーズ特賞版、ミニコレクション版は全て肩のミサイルが撤去されている点で共通します。
ディティールはビッグポーズ特賞版が最も良い出来です。が、どれも極めて良い出来です。
こうして並べると、本当にアイアンコング系の造形は良いものばかりという事が改めて分かります。

 

セイバータイガー

サーベルタイガーは、ビッグポーズでは通常版と特賞があります。
ビッグポーズ特賞版は脚が少し小さく造形されているという不備がありました。
比べると、ミニコレクションの方が良い出来でしょうか。
ビッグポーズ版は口の中が埋まっています。ミニコレクション版は抜けています。その点でもミニコレクション版は優れています。
ただ、下を向いている事だけは改めて残念です。

 

レッドホーン

レッドホーンは、ビッグポーズでは通常版があります。
さすがにサイズが違うので、圧倒的にミニコレクション版の方が良い出来です。
ただし、背中の砲が両方再現されている所だけはビッグポーズ版の方が優れています。
まぁ、ビッグポーズ版も砲が「連装→単装」にアレンジされており完全再現ではないのですが。

 

モルガ

モルガは、ビッグポーズでは通常版があります。
ビッグポーズ版は改造タイプの造形でしたが、ミニコレクション版はノーマルの造形です。
さすがにサイズが違うので、圧倒的にミニコレクション版の方が良い出来です。

 

こうして並べると、実に興味深いものです。
しかしビッグポーズとミニコレクション。両アイテムとも良い出来である事がよく分かります。


手のひらサイズゾイド ゾイドミニコレクション02 帝国セット

お手頃サイズで造形も的確。色も完璧に塗られていて箱から出してすぐに遊べる。
人気のゾイドが一気に手に入る。
共和国セットと共に、非常に価値のある良いアイテムだと思います。

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