機獣新世紀ゾイド ガイロス帝国軍 メタルライモス<METAL RHIMOS>
■メタルライモス(サイ型) データベース■
発売年月 2001年3月 発売当時価格 880円※誌上通販限定 動力 Hiゼンマイ
型式番号 記載無し
スペック 全長11.3m 全高7.6m 乗員2名
主な武装
記載なし
特徴
記載なし
前後より
ブラックライモスのバリエーション、メタルライモスです。
通常版からカラー変更を経て、2000年に誌上通販限定で販売されました。雑誌は学年誌です。
また、もともと誌上通販限定アイテムの筈でしたが、あまりにも人気が高かった為、急遽2001年の東京おもちゃショーでも追加で販売されるという一幕もありました。
機獣新世紀ゾイドにおいて、ライモスのキットは貴重です。
通常版はコロコロの誌上通販限定で発売され、バリエーションキットは学年誌の史上通販限定…。
この傑作キットが一般販売され店頭に並ばなかったのはとても残念です…が、バリエーションまで発売されたというのは優遇されたような気もするし、複雑です。
追加装備などは一切無く、純粋なカラバリになっています。しかし、色変更が大胆な為、インパクトは十二分に持ったキットに仕上がっています。
カラーリング
カラーリングは大胆に変更されています。ブラックライモスは、名前に「黒」と入っているので、色変えがなかなか難しい機体だったと思います。
そこを、名前を「メタル」に変えてまで変更した事は英断です。細かいですが、「シルバーライモス」ではなく「メタルライモス」にしたのも良いと思います。
特徴的な銀色は、塗装で再現されています。成型色では表現しきれない美しさがあり、まさにメタルな感じです。
塗装済みというと、ゲート部分が目立つのが常です。しかし、メタルライモスは成型色が白系で、その上から塗装が行われているので、極力目立たないようになっています。
この点も素晴らしい点です。
ガンメタル、キャップ、クリアパーツは、機獣新世紀通常版と同じ色です。
銀色は黒に比べて軽さを思わせます。なので重量級のイメージとしては、やはり黒かなぁと思います。
しかし、銀と黒のカラーはとことん渋く、魅力は大いにあります。美しい銀に、緑のクリアパーツも素晴らしく似合っています。
ブラックライモスのバリエーションとしては、初代、NEW、機獣新世紀通常版に続き、4機目です。
しかし、思えば先に出た3機は全て「赤・黒」で、ほとんどマイナーチェンジレベルの違いでした。
そういった意味では、メタルライモスこそ初の本格色変え機と言えるものでしょう。
余談ですが…、
メカ生体ゾイド期のストーリーに、メタルライモスっぽいカラーの機体が登場した事があります。
最も、これは製作中のブラックライモスであり、未塗装ゆえ銀色をしているというだけですが。
しかし、このストーリーが掲載されたのは1987年。そこから13年も経ってメタルライモスが出ているというのは何だかちょっと胸熱です。
ミキシング
単機でも魅力的ですが、パーツを既存機と混ぜると更に魅力が倍加します。
やはり、誰しもが真っ先に思いつくのは銀・赤のカラーだと思います。
銀色とゼネバスレッドの対比が美しい。イグアンやハンマーロックと同じカラーで、さすがに似合います。
初期のゼネバス帝国小型ゾイドは、赤いクリアパーツを使う事が常でした。
クリアパーツにはブラックライモスNEWのものを使用しています。
なかなか贅沢なミキシングですが、このまま飾っておきたいくらいの魅力を持っています。
このミキシングでは、ボディ:ゼネバスレッド、キャップ:灰色を使用しています。
これを、ボディ:赤(NEW)、キャップ:緑(初代)にすれば、シーパンツァーやウオディックと同じ後期型小型ゾイドカラーになります。
こうしてミキシングを楽しめるのは高ポイントです。
銀赤のライモスを作り、余った方のパーツで組むと…、
ほとんど真っ黒のライモスが出来ます。
ちょっと黒すぎですが、これはこれで初期の暗黒軍のような感じで好きです。
ミキシングが特に楽しめるキットという意味でも、メタルライモスはかなり好評価です。
こうしていると、そのうち赤装甲のライモスも出ないかなと思ってしまいます。
重装甲突撃型 メタルライモス
非常に残念なのは、機獣新世紀ゾイドのストーリー上で登場しない事です。
設定的なものもほとんど記載されておらず、通常機と性能に差があるかなどは不明です。
単なる部隊カラーなのか、それとも装甲材質を変更した試験機なのか。銀色に輝く装甲は美しく、そこをクローズアップした設定があっても良かったと思います。
ただ、学年誌独自のストーリーでは登場しており、その中ではウルトラザウルスと交戦し苦戦させていました。
このストーリーが機獣新世紀ゾイドの公式ストーリーになるのかどうかは不明ですが…。
通販やイベント限定という難度の高い形態でしか販売されなかったのは惜しいですが、何とも高級感のある魅力的なキットです。
設定面も作り込んで欲しかったなどの要望はありますが、それでも魅力的でお勧めできるキットになっています。
バリエーションモデル