リアルライトキーホルダー シールドライガー&セイバータイガー

■ゾイドリアルライトキーホルダー シールドライガー&セイバータイガー データベース■

 発売年月 1999年?月  発売当時価格 各600円


周辺アイテム

1999年のアニメ「ZOIDS-ゾイド-」が放映されていた頃に発売された周辺アイテムです。
グッズとしての知名度は、かなり低い部類だと思います。
アニメが放映されていた時は、とにかく多種多様なアイテムが出ました。そんな中の一つです。

小型のライトになっており、シールドライガーとセイバータイガーの二種類が発売されました。
本体の中に、電球と電池が入っています。生産は中国です。

腰あたりにスイッチがあります。ちょうど本家キットでもスイッチがある位置なので、これは良い配慮だと思います。
ただしスイッチは本家キットは縦方向へのスライドだったのに対し、横方向へスライドさせるようになっています。

スイッチを入れてもライトは点灯しません。しかしそれは仕様です。
実はちょっと変わったライトで、スイッチを入れた状態で振ると点滅するようになっています。
おそらく、「ランドセルに付けてもらい、登下校時に自然に揺れて光る」ようなものを想定していたと思います


光り方は、頭部付近が光るような感じです。
内部から光るので、光が透過してきます。なかなか綺麗です。シールドライガーはディティールが浮き出るので、より見栄えが高いと思います。
ただ頭部を光らせるのも良いんですが、どうせならゾイドコア収納付近を光らせても面白かったと思います。

なお、構造にちょっとした問題もあります。
実は、本体はわずか2パーツのモナカ構造になっています。
電球と電池を挟み込み、2つのパーツを左右から張り合わせるようになっています。そしてその状態で接着されています。
つまり電池が切れても分解は不可能という事です。
「電池長持ち」と謳われていますが、所詮はボタン電池。限界はあります。使い捨て前提の構造になっているというのは、少々悲しいアイテムです。

モナカ割りに付いてもう少し補足します。
シールドライガーは、合わせ目がかなり汚く目立ちます。
特に頭部の合わせ目は擁護できないほど酷く、まるでブラックコングの光輪を喰らったミッチャム中尉機のようになっています。
対して、セイバータイガーのものは、ぱっと見では合わせ目が分からないほど綺麗に出来ています。
個体差というわけではなく、全ての製品でその傾向が見られます。


シールドライガー

造形は正直、ご覧の有様だよという感じです。
シールドライガーのずんぐりむっくり感は凄まじいです。とにかく太い。太すぎるという感じで、極限まで太った飼い猫のごとき太さです。
尻尾がほぼ無いのも、スマートさを奪っています。しかも、SDという感じでもありません。

また、よく見ると分かりますが、下の歯がありません。前歯もありません。
エネルギーシールドの上側が、中途半端に開きかけの状態で造形されているのも、なんだかモヒカンのようでカッコ悪いと思います。
ただ、ディティールに関しては思いのほか細かく造形されており、かなり忠実な仕上がりをしています。

成型色は黒一色で、黒以外の部分は塗装されています。はみ出しがあるのは当たり前といったレベルです。
ただ色合いは、割と本家キットに忠実です。パッケージにはアニメのシールドライガーがプリントされていますが、RZ共和国仕様の色になっています。

可動は一切ありません。背中のビーム砲も脇のミサイルポッドも展開しません。脚も完全固定されています。

総じて言えば、ジオラマの遠景に使うにしても、少々厳しい気がします。


セイバータイガー

セイバータイガーは、シールドライガーより随分良い造形です。
太いのは太いのですが、子顔なおかげである程度のスマートさがあります。また、こちらは、下の歯も前歯もあります。
火器類は背中のもののみ再現されています。

成型色は赤一色で、赤以外の部分は塗装されています。セイバータイガーはほとんど赤の機体なので、はみ出しはシールドライガーより目立たなくなっています。
色合いは本家キットとは違っています。赤がやや鮮やかになっており、爪や武器がガンメタル→光沢の無いグレーに変更されています。

可動は一切ありません。砲の角度も変更で出来ないし、脚も完全固定されています。

シールドライガーより随分良い出来で、かろうじでジオラマに使えるかな?と思える完成度です。


リアルライトキーホルダー

電池が切れたら、もうライトとしては使えない。それでも、造形が良ければ観賞用モデルに転用できる。
しかしリアルライトキーホルダーは、残念ながらその域には達しておらず、せいぜいコレクターアイテムの域に留まっているというのが正直な評価です。

なお、本家キットは下の通り。

600円という価格も問題です。
600円というと、当時の小型ゼンマイゾイドの価格と同じ。同じ値段でこちらを買おうというユーザーは、かなり少なかったと思います。
この事は、リアルライトキーホルダーの知名度の低さに直結しているような気がします。
同様のアイテムが後に続いていない事から、あまり受けも良くなかった事が推測できます。

ただ、リアルライトキーホルダーの出来がどうこうというより、1999年のゾイドは本当に盛り上がりがありました。
盛り上がっていたから、それこそ無数のアイテムが出ていました。
そんな環境下であったからこそ、このような変り種も生まれたものと言えます。

単品で見ると厳しいアイテムですが、その時代の盛り上がりを思い出す分には、非常に味わい深いアイテムでもあります。


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