機獣新世紀ゾイド ガイロス帝国軍 ブラキオス<BRACHIOS>

■ブラキオス(ブラキオサウルス型) データベース■

 発売年月 1999年8月  発売当時価格 800円  動力 Hiゼンマイ

 型式番号 EZ-012

 スペック 全長12.6m 全高12.6m 重量48.8t 最高速度140km/h 乗員1名

 主な武装 TEZ20mm2連装リニアレーザーガン 対ゾイド衝撃砲 80mm地対空ビーム砲 キラーバイトファング ソーラージェネレーター

 特徴
  後方支援や海戦時に強力な戦闘力を発揮する恐竜型ゾイド。
  頭部と脚部にソーラージェネレーターを装備し、補給なしでの長期的な作戦行動や重砲撃戦の長時間持続を可能とした。
  前大戦時は格闘戦に不向きな機体であったが、キラーバイトファングを新たに装備することにより格闘戦も可能になった。
  ガイロス帝国強襲戦闘部隊に配備されている。


前後より

帝国軍の水陸両用ゾイド、ブラキオスです。
メカ生体ゾイド版から、カラー変更と一部設定の変更を経て、1999年に再販されました。(メカ生体版のレビューはこちら)

機獣新世紀ゾイドは、戦いの舞台を西方大陸に移して行われるものでした。
なので、その戦いに参加する第一陣として水陸両用のブラキオスが在ったのは説得力があります。
劇中で、ガイロス帝国軍が西方大陸に上陸した際の具体的な様子は描かれていません。
しかし、おそらくブラキオスはここで超重要な役割をしていると思います。

私事ですが、1999年のゾイド復活時に自転車をこいでお店にゾイドを探しに行ったのはいい思い出です。
その時、売り場で最初に見つけたのがブラキオスの箱でした。これで「ホントにゾイド復活したんだ…」と実感したのをよく覚えています。
そんなわけで、妙な愛着があったりします。
最も、その時買ったのはシールドライガーとバリゲーターで、ブラキオスを買ったのは一ヶ月くらい後の事でしたが…。


メカ生体版と共に

カラーリングは、初代とNEWのアイノコといった印象を持ちます。
赤の色合いは、初代とNEWの中間くらいです。
装甲の色は銀色で初代のイメージが強いですが、ボディ内部や砲関係が赤いのはNEWに近い印象を受けます。

装甲の色は、銀一色ではなく銀とガンメタルの二色になっています。
装甲の色を二色に分けるというのは、同じく再販第一弾だったモルガと共通する変更です。
しかしブラキオスの場合は、モルガほどの撃的な効果は生んでいないように思います。

クリアパーツは変わらす赤です。
機獣新世紀ゾイドでは、多くの帝国ゾイドがクリアパーツの色を赤→緑に変更しました。
そんな中にあって色が変更されなかった珍しい例です。

どれも甲乙つけがたいですが、強いて言えば初代カラーが好きです。ボディパーツが黒いのが、全体を上手く引き締めていると思います。
しかしどれも同じようなイメージのカラーす。こうして見るとブラキオスは再販のたびに色が変っていますが、かなり保守的な中で変更をする機体だと思えます。

カラーリングのほか、注目すべきところもあります。それはスペックです。
ブラキオスの最高速度は140km/hとされていますが、これは初代と同じスペックです。
メカ生体時代のブラキオスNEWは、最高速度160km/hを誇ります。

コマンドウルフ、ベアファイター、ブラックライモス。メカ生体時代に「NEW」があったブラキオス以外のゾイドは、そのスペックを引き継いでいます。

例えば初代コマンドウルフは最高速度200km/h。NEWは210km/h。そして機獣新世紀版は210km/hです。
なにゆえ、ブラキオスだけがNEWでなく初代のスペックを引き継いだかは謎ですが、深く考えれば面白いものが見えてくるかもしれません。


活躍

戦歴は、地味ながら地道だったという印象を受けます。

西方大陸緒戦ではアウトレンジ攻撃でバリゲーターを撃破。制海権を会得します。
その一方、プテラスの空からの攻撃には手を焼いています。

緒戦を除きクローズアップされる事の少なかった機体ですが、後年のアンダー海海戦ではウオディックなどと共に帝国主力艦隊を形成する一翼を担っており、この辺りから地味ながら地道な活動を続け貢献していたんだろうなぁと思えます。
派手な勝利シーンは緒戦のVSバリゲーターを除いてありませんでしたが、それでもなかなか誇っていい実績だと思います。

戦歴とは少し違いますが、改造作例も印象深い機体です。

プレシオス。
これは数ある機獣新世紀ゾイドの作例の中でもトップクラスに好きな機体です。
この機体は、当時からもかなり人気がありました。この機体が、更に後年のダークネシオス発売に繋がっているようにも思います。
ただしよく見ると、この改造作例はブラキオスよりレドラーのパーツの使用比率が多いのですが。

一方、アニメには未登場です。これは残念です。
アニメ第二期ガーディアンフォース編では、ウルトラザウルスが海上を航行するシーンがありました。
あのアニメの世界なら、ウルトラザウルスを護衛するブラキオス艦隊なんていう描写も可能だったと思います。
出演が無かったのは無念です。

その他だと、漫画版機獣新世紀ゾイドでの活躍も印象深いです。
あのレイヴンが乗るセイバータイガー相手に機体特性を活かした戦いを挑み、意外な粘り強さを見せています。
結局はやられてしまいますが、特筆級の活躍だったと思います。

総じて、派手さは無いものの堅実な戦歴を持っているように思います。


帝国主力海戦力 ブラキオス

地味なゾイドですが、機獣新世紀ゾイドで「最初に見つけた」ゾイドでもあり、妙な愛着はあります。
メイン級の扱いではなかったものの、機体のの移り変わり激しい機獣新世紀ゾイドにしては比較的長く運用されているのも嬉しいところです。

「ブラキオスがゾイドの人気を牽引した」というわけではないと思いますが、ゾイドの人気を安定させるべく地道にあり続けたゾイドだと思います。
華は無いゾイドですが、その活動はこれからも続いていって欲しいと思います。


バリエーションモデル

 メカ生体ゾイド ブラキオス

 メカ生体ゾイド ブラキオスNEW


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