機獣新世紀ゾイド ガイロス帝国軍 レッドホーン<RED HORN>

■レッドホーン(スティラコサウルス型) データベース■

 発売年月 1999年8月  発売当時価格 2000円  動力 モーター

 型式番号 EZ-004

 スペック 全長20.8m 全高7.6m 重量94.0t 最高速度130km/h 乗員3名

 主な武装
  クラッシャーホーン 80mm地対空2連装ビーム砲 対ゾイド3連装リニアキャノン 全天候3Dレーダーアンテナ(×4)
  地対地ミサイルポッド 高圧濃硫酸噴射砲 TEZ20mmリニアレーザーガン(×2) AEZ20mmビームガン(×2) 

 特徴
  今は亡きゼネバス帝国が「対ゴジュラス用」として開発した恐竜型ゾイド。帝国機甲師団の中核ゾイドで、その重装備、重装甲から「動く要塞」とまで言われた。
  得意戦法は、先頭部のクラッシャーホーンを活かした突進攻撃。機体設計は発展性を考えられていて、多くのバリエーションが存在する。
  ガイロス帝国のダークホーンもその1つ。親衛隊や突撃隊に多数配備され、多くのエースパイロットが生まれた。


前後より

突撃戦用ゾイド、レッドホーンです。
メカ生体ゾイド版から、カラー変更と一部設定の変更を経て、1999年に再販されました。(メカ生体版のレビューはこちら)

機獣新世紀ゾイドにおいては、型式番号EZ-004が与えられていますが、これは帝国ゾイドとしては最も若い数字です(001~003は全て共和国ゾイド)。
帝国ゾイド第一号として復活したのがレッドホーンと言えます。ちなみに共和国で最も若い型番数字を持つゾイドはゴジュラスでした。
この両機が、それぞれの軍の第一号にされているのは、おそらく意図的でしょう。何ともニヤリとします。

かつてのように、レッドホーンが帝国軍を率いて始まった共和国VS帝国の戦いに興奮を禁じえません。
最も、レッドホーン復活の二ヵ月後にはサーベルタイガー(セイバータイガー)、アイアンコング、デスザウラーが揃って再販された為、レッドホーンが帝国を率いた期間は極めて短かったのですが…。

機獣新世紀ゾイドの開始の少し前から、コロコロでは既にバトルストーリーが開始されていました。
その中で「開戦直前」として、レッドホーンの整備中のスナップが多く掲載されていました。

それを見て、復活とこれからの展開に何とも言えないワクワクを募らせていたのも良い思い出です。


カラーリング

カラーリングは、ぱっと見ほとんど変っていないようで、実は比べるとかなり違います。
赤い色が、メカ生体版が少し紫がかった独特で複雑な赤をしていたのに対し、機獣新世紀版は単純な赤をしています。
その為、比べると、やや玩具っぽい印象も持ってしまいます。

しかし「赤い機体である」という部分では共通しており、並べればともかく単体で見れば、両者の印象にさほど違いは無いとも思います。
なお銀色と黒のパーツは、ほぼ同じ色をしています。キャップもかなり近い感じですが、メカ生体版の方がやや薄い感じです。

一点のみ、大きく異なるのはクリアパーツの色です。クリアパーツの色は、茶色から緑へ変化しており、特に目部分で大きな効果を生んでいます。

もともとは赤い装甲に茶色いクリアパーツが付くという都合上、目があまり目立たないようになっていました。
しかし機獣新世紀版では緑になったので、目がかなりクッキリ分かるようになっています。

総じて言えば、装甲の色はメカ生体版の方が良いと思いますが、クリアパーツは新世紀のものに大きな魅力も感じます。


活躍

バトルストーリーにおいては、緒戦では仇敵ゴジュラスに果敢に挑む様子が描かれたり、小型ゾイド相手に大活躍を演じた事が記されています。
ただ、あまり派手さは無く、どちらかというと「地道にもくもくと任務をこなす」といった印象でした。
ゴジュラスに挑んだといっても「帝国大部隊VSゴジュラス1機+数機のゴドス」というものだったし、対小型ゾイドは圧倒的優位な状況での活動でした。
むしろ、レッドホーンが最も映えるように紹介されたシーンは、開戦前の整備シーンだったのでは…と思ってしまうほど…。

共和国軍が反撃体制を整えた後は、シールドライガーに派手にやられたりウルトラザウルスの砲撃で吹き飛んだり、あまりいいシーンはありませんでした。
メカ生体ゾイド時代からのお約束かもしれませんが、やはりあまり派手さというか華の無いゾイドだと思ってしまいます。
ただ背景にはその後も多く映っており、表には出ていないものの主力大型ゾイドとして地道に活動し続けた事が伺えます。

ただバトストと並行して放映されていたアニメゾイドでは、意外な活躍を演じています。
盗賊ロッソが駆るレッドホーンは主人公バンの乗るシールドライガー相手に互角以上の戦いを演じており、大健闘でした。この時点のバンは技量未熟だった点はさて置き…。
普段はあまり華が無く負けの多い機体かもしれませんが、ここぞという時に意地を見せる所も好きです。
この戦いは忘れがたいシーンです。

その他では、漫画版の機獣新世紀ゾイドに登場した改造タイプも印象深かったです。

最新式の巨大なレールガンを背負ったタイプが登場しており、まさにレッドホーンならではの改造タイプといった感じでした。
作中での扱いは、シールドライガーの引き立て約といった感じでしたが…。

全体的に、メカ生体ゾイド時と同じく、登場シーンは多いものの活躍は少ない哀愁の機体といった感じは否めません。
しかしそれでも果敢に突撃し攻めるレッドホーンが大好きです。


主力大型ゾイド レッドホーン

活躍した時期がやっぱり短かったとか、相変わらずやられシーンが多かったとか、最初こそ帝国最強ゾイドだったがすぐに追い抜かれたとか、メカ生体ゾイド時代から相変わらず悲運の機体だと思います。
しかしそれを含めて愛すべき機体だと思います。
華があるゾイドではありませんが、レッドホーンが無ければ帝国軍は始まらないと思います。
今後もゾイドシリーズある所には真っ先に参戦する帝国大型ゾイドの先陣を務めてほしいと思います。


バリエーションモデル

 機獣新世紀ゾイド レッドホーン

 メカ生体ゾイド ダーク・ホーン

 ゾイド妄想戦記 グリーンホーン

 ゾイドフューザーズ ダークホーン

 恐竜博 レッドホーン


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