ミニダイキャストフィギュア

■ミニダイキャストフィギュア データベース■

 発売年月:1999または2000年  発売当時価格:?円  発売:トミー


ミニダイキャストフィギュア

機獣新世紀ゾイド時代に発売された周辺アイテムです。かなりマイナーなアイテムで、コロコロコミックや公式ファンブックを見ても紹介された事がありません。
ですがアニメが絶好調だった時期に発売された事は確かです。
当時はアニメが大人気で、把握しきれないほどの種類のアイテムが流通していました。ミニダイキャストフィギュアもその中の一つです。

わずか数cmの小サイズフィギュアです。ですがダイキャストの名の通り金属でできています。
その為、手に取った時はズシリと重量感があります。小アイテムながら、手に取った時の存在感はかなり格別のものがあります。

ラインナップは全4種で、ゴジュラス、レッドホーン、セイバータイガー、モルガとなっています。
アニメが絶好調の時機に発売された…にも関わらずシールドライガーが不在なのは少し不思議です。

ここからは、各機毎に紹介します。


ゴジュラス

アニメではそれほど活躍したとは言い難いゴジュラスですが、みごとラインナップに選ばれています。
造形は小サイズゆえ省略も多いですが、全体的なバランスは良好で見事にゴジュラスを再現しています。

ただ残念なのは、前面に大きく権利関係の表示が彫られている事です。

これはちょっと頂けない……。
同様の表記は全機に入っていますが、他の機は下面に彫刻されているのであまり目立たなくなっています。
ゴジュラスだけは大きく目立つ位置になっており、外観を大きく損ねてしまっています。

これがなければ実に良い造形なのですが………、と眺めていた所、ふとメカ生体ゾイド時代の名アイテムを思い出しました。
ミニダイキャストフィギュアは、実は「ビッグポーズ」と同じ金型を使って作られています。


並べるとこの通り、大きさも造形も同じです。
ただ権利関係の表記部分のみは違います。

元は首筋に(C)TOMYと彫られているだけでした。
ですがアニメ関連アイテムとして発売されたミニダイキャストフィギュアは、TOMYに加えてアニメ関連の表記も入れなきゃいけない。
それは量が多いので首ではまかなえない。そんな所から改修されたと思われます。

両アイテムが同じ型から作られているのは、このゴジュラスが改造タイプである事からも分かります。
詳しくはビッグポーズのレビューを参照して頂ければと思いますが、肩や脚を見ればよく分かります。

機獣新世紀ゾイドでは多くのアイテムが復刻されましたが、まさかビッグポーズが材質を変えてこのように復活したとはあまりにも予想外でした。


レッドホーン

アニメではロッソの活躍が印象的だったレッドホーンもラインナップです。
アニメではどちらかというとノーマル機よりもダークホーンの方が登場数が多かったような気もしますが…。

造形はやはりビッグポーズと同じです。


相変わらず良い造形です。見事なバランスでレッドホーンになっています。
権利関係の表示も腹側なのであまり気になりません。


セイバータイガー

レイヴンが乗り強敵として立ちはだかったセイバータイガーもラインナップです。
アニメ関連アイテムという事を思えば、おそらくミニダイキャストフィギュアの中では最も人気のあった機種ではないでしょうか。

造形はやはりビッグポーズと同じです。

ですが、砲が「曲がった」感じになってしまっているのが残念です。
ビッグポーズ…、ゴムだったら曲り癖を直す事が可能です。しかし金属製のミニダイキャストフィギュアはまっすぐに直すことは困難です。
強いて言えば金槌のようなもので叩けば真っ直ぐにできるかもしれませんが……。


モルガ

アニメではとにかく数が大量に出てきたモルガもラインナップです。
ラインナップ中では唯一の小型です。

造形は新規なのか改変流用なのか分かりません。

ビッグポーズ版のモルガは改造タイプで造形されていました。しかもゴジュラスと違いひと目で改造タイプと分かる造形です。
なのでそのままでは使えないと判断されたのでしょう。
比べると、サイズや大まかな造形は酷似していますが細部では差もあります。
新規造形されているのか…、あるいは改変して流用しているにしてもかなりの手間がかかっていそうです。

完成度はかなり高く、モルガのフォルムを見事に再現しています。
ただ惜しいのは尻尾の触覚が省略されている事です。


名アイテム復刻 ミニダイキャストフィギュア


まさかビッグポーズが復刻されたとは驚きです。
最初に「アニメ関連アイテムなのにシールドライガー不在なのは不思議」と書きましたが、それもここに理由があるのでしょう。
ビッグポーズにシールドライガーは不在です(そもそもシールドライガーが登場するより以前のアイテムです)。

ただしただの復刻ではありません。
最大の魅力はやはり材質でしょう。小アイテムですがズシリと重く、何とも満足感があります。
ゾイドは巨大兵器です。それを体感できるというか、そんな感じがします。

あとは質感も魅力です。ゴムとは一味違う本物の金属の感じ。しかもスミ入れがされているので高級感は更に高まっています。
総じてビッグポーズよりも高級感のあるアイテムになっています。
ただ一方で言うと、安価で大量に集めて遊ぶアイテムではなくなっています。それはそれで少し寂しい気もします。

欲を言えば、アイアンコング、ヘルキャット、シンカー、ガイサック、カノントータス。これらもアニメに登場したので復刻しても良かったんじゃないかと思います。
また、シールドライガー、コマンドウルフあたりは新造しても良かったんじゃないかなとも思います。
その辺りで少し残念な感じもしますが、逆に言えばラインナップされた四種の魅力が極めて高いという事でもあります。

小サイズのアイテムながら、質感や重量感で魅せてくれるとても良いアイテムです。


関連モデル

 ビッグポーズ

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