両雄激突! ゾイドゴジュラスVSアイアンコング

ZAC2032年、帝国最新鋭機アイアンコング部隊は圧倒的な強さと速さを誇り、ついに共和国領の大平原に突入した。
その数150機の大部隊。
対し、共和国軍は動けるだけのゾイドゴジュラスを全て投入し、これを迎え撃った。
その数実に200。
両軍の最強ゾイドが今、ぶつかり合う…!


-製作-

この作品は、ジオラマです。一度ジオラマを作りたい…とはずっと思っていました。
そして作るならバトルストーリーの再現を…と思っていました。


今回再現に選んだシーンは、ゾイドゴジュラス200機VSアイアンコング150機の決戦です。
ゾイド戦史上とても有名な、そしてメカ生体ファンにとっては特に思い入れの深いシーンだと思います。
オリジナルは上です。両軍の全戦力が結集して行われたこの戦いは、子供の頃に強烈な印象を残しました。

この時代のゾイドはまだ砲戦だけで雌雄を決する事は少なく、ゼロ距離まで接近しての格闘戦でカタをつけるものが主でした。
このバトルは、両軍の最強ゾイド同士の戦いであり、また強引にコングの腕を噛み千切っているゴジュラスが、荒々しい格闘戦の激しさを物語っており、
ゾイド戦役全期を通じても屈指の名シーンだと思います。

ジオラマを作るのは初めてで、非常に敷居が高いものと感じていました。
何とかして難度を下げたいと思い、食玩で作ることにしました。

ゴジュラスもコングも、2000年にフルタ製菓から発売された、ゾイドコレクションのものです。
右の画像のとおり細かい所までよくできた傑作食玩です。

さらに各部が可動するという驚異のハイクオリティーで、メカ生体ゾイド時代のゾイドガムに匹敵
する出来の良さを誇ります。

更に硬質プラなので、塗装も可能という驚異のハイクオリティです。
今回は、このモデルを使用してジオラマを制作しています。

大きさとしてはこの通り。
ゴドスくらいの大きさです。

実際に1/72スケールのキットでゴジュラスVSコングを作ってしまうと、とんでもない大きさになってしまうと思うので、その意味でも小スケールのモデルが存在していたのはありがたい事でした。

2000年に発売されたという事で、当然ながら機獣新世紀ゾイドに準じた色になっています。
色はメカ生体版のカラーに塗り直しています。
また、キャノピーにはクリアブラックを薄く塗り、スモークブラウンに近い色にしました。

さて食玩で難度を下げたとはいえ、まだまだわからないことだらけでした。
インターネット様の力を借りて検索しまくって作ったものですが、何とか完成できて非常に満足しています。

 

食玩だし、初ジオラマだし、あまり肩張らずに気軽に作ろうと思いながら製作してもいます。
ただその中でもこだわる部分はキチンとこだわりました。

オリジナルシーンを再現すべく、コングの腕を強引に噛み千切るシーンが再現できたのは個人的に押しポイントです。


ゴジュラスは食玩の出来が非常に良く、塗った意外はほとんど手を加えていません。
ただ分かりにくいですが、砲口には全てピンバイスで穴を開けています。
食玩とはいえ可動も良く、無改造でコングのぶっ千切った腕を持ち噛む事が出来ました。


コングも食玩の出来が非常に良いものだったのは助かりました。
コングはやられ役ですが、実のところゴジュラスよりはるかに手がかかっています。
ポーズ変えはパーツをバラし関節ごとに曲げて接着しています。
肉抜きは今にして思えば埋めたほうが良かったかも……と思っています。

下地が土なので、足回りやコングのナックル部分には、かなり強めに泥汚れを入れています。
また銀でドライブラシを居れ、使い込まれた兵器感を出したつもりですが、これはかなり過剰だったかもしれません。

色は塗装によりメカ生体版を再現していますが、目などは細かく苦労しました。
またキャップは本来緑にすべきですが、キャップの材質の都合上塗装できず(このパーツのみ軟質プラ)、灰色のままにしてあります。
制作は総じて苦労しましたが、その分、コングに愛着がかなり出てきました。

ベースは100均の写真台に、同じく100均の紙粘土を盛り付け、塗装しました。塗装は水性塗料で、筆で塗っています。

 
他、情景パウダーを撒いたのと、適当にあったジャンクパーツを散らしてはいますが、手間はほとんどかかっていません。

ただ一点、安いし簡単だし、非常に良かったのですが…、100均の紙粘土は、乾くとかなり縮みます。そして反ってきます。
このベースも、完成後に徐々に縮んできています。写真の端を見ると分かると思いますが…。
なので、永続的に残しておきたい場合は、紙粘土の使用は避けたほうが良いかもしれないと思いました。

色々ありますが、ともかく良い経験になったし、作って大満足の作品でした。

ちなみにこのページの最初の画像は、背景をPhotoshopで合成し、目の部分にレタッチを入れたものです。
次にジオラマを作るなら、もう少し台座を大きくし、また後方に背景のシートなども作りたいなと思います。

Back
index

 

inserted by FC2 system