歴戦のマッドサンダー

テクニカルデータ:
 全長:41.8m 全高:16.6m 重量:585.9t 最高速度:100km/h 乗員:4名

主な武装:
 マグネーザー(×2) サンダーホーン 改・二連大口径衝撃砲 キャノンビーム砲(×2) 4連ビーム砲 ショットガン 二連装ビーム砲(×2) 二連装ミサイル(×4)
 反荷電粒子シールド ハイパーローリングチャージャー レーザーサーチャー(×2)

開発経緯等:
 共和国が総力を挙げて開発した重戦闘機械獣マッドサンダーの、比較的初期に生産された内の一機である。
 幾重なる出撃と酷使によく耐えた武運めでたい機であり、歴戦のマッドサンダーと言える。
 中央大陸戦争終結後は休む間もなく大陸間戦争へ投入され、暗黒大陸での激しい戦いにも耐え抜いた。

 基本スペックは通常タイプと同じであるが、現地改修により細部は微妙に異なっている。
 特に背中の副砲は砲戦時に手痛いダメージを受けた為、修復の際に大きく手を加えられている。
 とはいえ、それ以上はノーマルタイプと変わることない機体であり、その差は微々たるものである。
 むしろ歴戦を表す全身の傷こそが本機の証であると言えよう。


-製作-


見ての通り、基本的にはノーマルタイプと全く変わらぬマッドサンダーです。
配色パターンも基本的には同じです。
これは、私のマッドサンダーへの思い入れが強すぎ、より良い配色は装備が思い付けなかった事があってのものです。

ただ尾部周りに、ささやかな火力増設はさせています。

ゴルへックス2機分の武装を取り付けています。
ハードポイント的には、この位の武装を装備させても似合うと思います。
ハリネズミ的な対空装備が出来、気に入っています。
なにげに、ゴルヘックスの装備の片方はメカ生体版のジャンクを使っていたりします。

製作のきっかけは、マッドサンダーが好きすぎて素組で数機持つに至り、一機くらいは手を加えて作らにゃいかんかなぁと思った事です。

といってもマッドサンダーは改造する余地が無いほど私の中では完璧な存在だったので、コンセプトを見つけるのになかなか苦労しました。
結局、色も形もほとんど変えない事にしました。
しかし質感は戦場の重金属と歴戦の勇者を思わせるものにし、また数少ない弱点であるところの肉抜きや副砲の砲口に「穴」が無い点などを改良しようと思い、
製作を開始しました。


マッドサンダーの数少ない弱点は、副砲・二連大口径衝撃砲だと思います。
大型の砲であるのに砲口に穴が無い。裏面の肉抜きが目立つなど、この点を改修しようと思いました。
副砲だけは、唯一大幅にディティールアップしています。
やはり砲口が付くと見栄えが違ってくると思います。また、砲口に隠れがちですが、各所かなり情報量が増えています。


また、キャノンビーム砲の基部も肉抜きが目立ったので、防いだ上で軽くディティールを入れています。
やはり大型ゾイドたるもの肉抜きは目立ってはイケナイと思います。

塗装は元と同じパターンで塗っていますが、つや消しになるだけでずいぶん渋さがアップしたと思います。
また、多少ダメージ跡を付け、金属感が出るのを狙ってドライブラシを入れています。


マッドサンダーは設定上最も重いゾイドで、ウルトラザウルスやキングゴジュラスよりも70t以上も重い機体です。
その設定に負けないような質感を目指しました。


また今回初めて、泥汚れのような表現を狙って足元や尾部を汚してみました。
なかなか良い効果が出たと思います。

デカールは、航空とか戦車のものから流用していますが、出来るだけメカ生体時代のパターンにのっとった上で仕上げたいなと思って貼りました。


やはりマグネーザー基部に大きく機体番号を書き、アゴに階級証を入れるのは外せないと、リアルタイム世代は思います。
欲を言えば数字は黄色で「56」のナンバーが欲しかったところですが、手持ち品には無く、やむなく赤06を使用しています。
この辺の意味が通じる方が居たら嬉しいのですが……。


余談ですが、実は使用したマッドサンダーは、メカ生体ゾイド時代に初めて買ったゾイドです。
こちらのコラムに出てくる機体です。
まぁ、コラムを読んだら分かえる通り、実際はモーターとクリアパーツ以外は機獣新世紀版なんですが…(それでも私の中ではメカ生体の血統を受け継いだ機体)。
このマッドサンダーの設定も、メカ生体ゾイド時代からの思い出のキットという事をだぶらせて書いています。
比較的初期生産の機体で、幾重なる出撃に良く耐え大戦を生き抜き今も現役……。

ともかく、私としては大好きな機体を表現できた作品であり、とても気に入っているゾイドです。

-追記-


完成後、各種展示会に持参し好評を頂くことが出来ました。

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