ワイルドキャット
テクニカルデータ:
全長:13.2m 全高:5.7m 重量:28.8t 最高速度:190km/h 乗員:1名
主な武装:
2連装加速ビーム砲 収束ビームキャノン 2連衝撃砲 機銃×2
開発経緯等:
ヘルキャットは史上初の実用本格高速戦闘ゾイドであり、革新機と呼べるものであった。
しかしながら史上初であるから問題点もあり、敵国に後発機が登場すると劣勢に立たされる事も多かった。
ヘルキャットは隠密性を重要視し、消音に優れた脚部構造をとっているが、格闘戦はほとんど考慮されていない。
これはしばし格闘戦を得意とするサーベルタイガーと戦隊を組んだ際に問題とされた。
そして共和国軍が対ヘルキャット用ゾイド“コマンドウルフ”を投入すると、いよいよ深刻な問題となった。
そこでヘルキャットに強力な爪を与え、格闘戦にも対応させる改造が行われ、直ちに生産の主流となった。
また爪に加え、格闘戦時の旋回性を上げる為、尾も延長されている。
偵察部隊所属機を除き、既存機から改造されたものも多かったと言う。
こうして格闘戦に対応したヘルキャットは、コマンドウルフによるキルレシオを大幅に改善させた。
また、コマンドウルフはヘルキャット以上の大火力を備えており、それに対抗して火力もアップデートされている。
火力を増強され強力な爪で格闘戦にも対応した本タイプは、音も無く忍び寄り仕留める“ヘルキャット”改め、白兵戦で敵を切り裂く“ワイルドキャット”の愛称が与えられた。
-製作-
ヘルキャットは、素晴らしいデザインをしていると思います。しかし幾つか、疑問もあったりします。
後の猫科ゾイドと比べると、格闘戦の出来なさそうなデザインは、うーん…と思ってしまいます。
そこで、格闘戦の出来るヘルキャットを作れれば良いなと思い、製作を始めました。
頭部は、共通コックピットを使用しているところは、そのまま残しておきたかったので、牙を付けるのは断念しています。
ただ、脚部。脚部に爪がないのは絶対にどうにかしようと思っていました。
足先に、強力なクローを付けています。
爪は、ゾイドジェネシス放送時に販売されていたクイックキット版のムラサメライガーを使用しています。
ヘルキャットの爪の先を切り、取り形を揃え、瞬間接着剤で固定しています。大きさ的にピッタリで、違和感もそれほど無いと思っています。
今回最も気に入っている部分です。
また、元キットは、脚部裏面が豪快に肉抜きされているので、プラ版で埋める作業も行いました。
ゾイドはバッサリと肉抜きの空けられた物が多く、断面が垂直に切り立っている物が多いです。
ヘルキャットの肉抜きを埋める作業は思っていたよりも簡単で、その効果は絶大でした。
背中の武器もバージョンアップさせようと思い、作ってみました。オリジナル武器製作は、これが初めての挑戦でした。
使用素材は、ダーク・ホーンの収束ビーム砲と、戦車プラモのドラム缶と給水タンク、100均に売ってたF-4戦闘機のプラモの羽です。
旋回&仰角変更が出来るように、接続ジョイントも製作しました。これはラウンドホーンで味を占めた結果です。
もちろん、初期装備に戻す事も出来ます。
長い尾に換装したのも特徴です。ヘルキャットの尾は少し生っぽい感じがすると思うので、メカメカしいものに換装したいと思いました。
ネオブロックスシリーズ、ブレイブジャガーの尾を使用しています。先端は少しジャンクパーツでアレンジしてありますが。
また今回は、パイロットも塗りました。
帝国兵と言えばこの色だと思っています。
今回の作品は、爪の換装、オリジナル武器製作、パーツの肉抜きと、自分なりにイロイロなものに挑戦した作品です。
その結果、一定のものは得たのかなと思っています。
この成果は次回以降の作品で活かしたいものです。
ちなみに名称に関しては、第二次大戦の米軍機にあやかっています。
なお、完成後は、幾つかの展示会に持っていく機会に恵まれました。