初めての方へのゾイド解説 ~ゾイドの役割~


ここでは、軍内でのゾイドのカテゴリーや役割を解説します。
ゾイドは、サイズや役割によって幾つかに区分する事ができます。解説は「メカ生体ゾイド」「機獣新世紀ゾイド」の設定を基準にしています。

 

■大きさによる区分

ゾイドの大きさは様々です。様々なサイズのゾイドが存在する事はゾイドの大きな魅力です。

 

小型ゾイド

小型ゾイドの利点は、何といっても生産性の高さとコスト面の有利です。
性能面では中~大型ゾイドに劣りますが、とにかく数をそろえる事ができるので戦場では実質的な「主力」となっています。
例えば、帝国軍高速部隊で目立つゾイドはサーベルタイガー等の大型でしょう。ですが、配備数で言えば小型ヘルキャットの方が圧倒的に多いのです。
操縦性も、大型ゾイドに比べれば容易です。この事も、大量配備に繋がっています。
ゴドスをはじめ、小型ゾイドの中でも特に多く運用されるゾイドは主力歩兵ゾイドとも言われます。

比較的小サイズなので、障害物の多い地形でも運用が容易です。
特に、山岳では大型ゾイドは行動が制限され能力をフルに発揮できない事もあります。小型ゾイドは、サイズゆえにそうした地帯でも上手く立ち回れます。
これらの地帯では、より存在感を増します。

欠点は、やはり中~大型ゾイドに比べて能力で劣る事です。
強力な大型ゾイドが進撃してくれば、複数機で一斉攻撃しても全く抗せず返り討ちの全滅になる事も珍しくありません。
主力でありながら、同時にヤラレメカでもあるのがこのクラスです。

 

中型ゾイド

小型ゾイドよりは強く、大型ゾイドよりは弱い。生産性やコスト面はなかなか優秀。バランスの取れたクラスが中型ゾイドです。
大型ゾイドを戦艦・小型ゾイドを駆逐艦とすれば、中型ゾイドは巡洋艦に相当します。

中型ゾイドの中で比較的強い機体なら、パイロットの腕によっては大型ゾイドを倒す事も夢ではありません。
既に説明したように、基本的に数の上での主力は小型です。
ですが、ゾイドの能力が飛躍的に向上したメカ生体ゾイド後期の頃は、既に小型ゾイドが完全に能力不足になっていました。
なので、その時期には中型ゾイドが主力ゾイドを担った事もありました。

 

大型ゾイド

大型ゾイドの利点は絶大なパワーを持つ事です。パワーを活かして多くの装備を載せる事ができるので、分厚い装甲や巨大な砲を持っています。
その為、単機としての強さでは最も優秀なクラスです。能力をフルに発揮できる地帯なら、敵小型ゾイド部隊が出ようとも単機で蹴散らし勝利する事さえできます。
圧倒的な強さ・決定力を持つ事から、侵攻時や防衛時には欠かせない存在です。

欠点は、やはり生産性の低さです。その為、数の上では主力には程遠い位置にあります。
一方、部隊内に大型ゾイドがあれば一気に戦力が向上するので、その意味では主力とも言えます。

大型ゾイドの中を、更に「大型・巨大・超巨大」に区分する事もあります。
上の画像で言えば、サーベルタイガーは大型、アイアンコングは巨大、ウルトラザウルスは超巨大に区分されます。
当然、超巨大は大型よりも生産性が低くなっています。

大柄なサイズゆえ、発見されやすい事も弱点です。
また、山岳などの険しい地帯では脚をとられ満足に行動できない事もあります。能力をフルに発揮できる地帯は、巨体でも十分に動ける平原などです。
メカ生体ゾイドの中期、帝国軍はデスザウラー部隊を有していながら山岳での敗北を喫しました。
これは、いかに強力な大型ゾイドでも地帯によっては満足な能力を発揮出来ない事をよく表しています。
ただし、大型ゾイドの中でも山岳などの険しい地帯でも問題なく行動できる一群もあります。これは別途項目を設けます。

 

大型ゾイド(高機動)

大型ゾイドの中でも、特に強靭な脚力を持ち機敏に動く事ができるカテゴリーです。主に猫科、犬科をモチーフとしています。
サイズに比して、装甲や火力は控えめに作られています。その代わりに、山岳などでも十分に行動できるだけの脚力を持っています。
大型ゾイドの中では例外とも言える特徴を持っています。

装甲や火力が控えめといっても、あくまでこのサイズとしてはです。当然、強さは小~中型ゾイドを圧倒します。
登場当時、険しい地帯で満足に動ける大型ゾイドは戦場で大きな衝撃を与えました。以降、両軍は多くの同タイプのゾイドを開発しています。
後の時代には、大火力の砲を積んだシールドライガーMK-IIやライガーゼロパンツァー等の機体も登場しており、次第に火力不足は解消されつつあります。
一方、十分な装甲や火力を持った恐竜型ゾイドでも、後の時代にはジェノザウラーやゴジュラスギガといった高機動を兼ね備えた機体も登場しています。

速度が速いので、迅速な作戦行動が可能な点でも優れています。味方の救援や奇襲攻撃にも力を発揮します。
ただし、通常の大型ゾイドと正面から戦えば防御力や武器の威力で劣る事から苦戦は避けられません。
速度で翻弄や離脱をする事は容易ですが、敵が拠点防衛にゴジュラスやアイアンコングを配備していれば任務達成は容易ではありません。
といっても、中型ゾイドで大型ゾイドを倒すよりは遥かに容易です。実際に、アイアンコングを一方的に葬ったシールドライガーも存在します。

 

超小型ゾイド(アタックゾイド/コマンドゾイド)

バイク程度の大きさの簡易ゾイドです。
戦闘力は低く、小型ゾイドにも勝つ事ができません。対歩兵がせいぜいです。ただし、簡易な造りである事も相まって超超量産されています。
歩兵支援や連絡など、小型以上のゾイドではまかなえない任務を器用に行います。サイズを活かして、偵察に使用される事も多くあります。
能力は低いものの、実戦部隊では重宝される重要なカテゴリーです。

 

超小型ゾイド(24ゾイド)

バイク~キャンピングカー程度の大きさのゾイドです。アタックゾイドよりはわずかに大柄です。
アタックゾイドとは対照的に造りが豪華で、性能面を重視しています。その為、大きさに比して生産性やコストが悪くなっています。

比べると、造りの差は歴然です。このサイズとしては、限界近くまで能力を求めています。
例えば、デスピオンはゴドスやスネークスを撃破したことがあります。メガトプロスはウオディックを撃破した事があります。
超小型ゾイドは、簡易なアタックゾイドと高価な24ゾイドが使い分けられています。


 

■能力による区分
例えば大型キャノン砲があるとか強力なレーダーがあるとか、各ゾイドの能力は様々です。
個性に応じて、各機は最適な任務に就いています。細かくするとキリがないのですが、代表的なものを紹介します。

直接戦闘用ゾイド
敵ゾイドと直接戦闘を行い撃破する為のゾイドです。
敵の作戦を最終的に食い止める、あるいは味方の作戦を成功させる鍵を握った重要なゾイドです。
格闘力重視、砲撃力重視、高速、低速など様々な特性を持ったゾイドが居ます。
またゾイド星の各大陸は様々な地形があるので、平地に強いタイプや山岳で真価を発揮するタイプなど特性も様々です。

火力支援用ゾイド
後方に布陣し、長距離キャノン砲やミサイルで敵部隊や施設を攻撃します。
砲撃を十分に行えれば、敵を混乱せしめ直接戦闘用ゾイド部隊が優位に戦う事ができます。

指令ゾイド
味方部隊を統制する指令機能を持ったゾイドです。
味方部隊に対して適切な行動支持を行う事で、味方の戦力は飛躍的に向上します。

偵察用ゾイド
レーダーと通信機能に優れ、敵の情報を探るゾイドです。
また高度な電子装備がなくとも、高速機や飛行ゾイドはその特性から偵察で運用される事が多くあります。

空戦用ゾイド
空戦を行い制空権を確保する目的の飛行ゾイドです。

爆撃用ゾイド
敵地を爆撃する目的のゾイドです。

海戦用ゾイド
開戦を行い制海権を確保する目的の水上/水中用ゾイドです。

輸送用ゾイド
物資やゾイドの運搬を任務としたゾイドです。補給がないと戦えないので極めて重要です。

 

極めて簡易な一例ですが、カテゴリーを紹介しました。
この辺りは地球の軍隊のそれを参考にしても良いでしょう。カテゴリーにおいては、ゾイド特有の要素がそれほどあるわけではありません。

なお、必ずしも単一のカテゴリーだけに属するわけではありません。
例えばアイアンコングは長距離ミサイルがあるので火力支援を行えます。直接戦闘も得意です。小型ゾイド部隊を率いる指令機能もあります。

このように、複数の任務を遂行できるゾイドが多く居ます。特に行える任務が多いゾイドは「万能ゾイド」とも呼ばれます。

 

ゾイドでは、各機が連携して戦闘を行います。
一例を示しましょう。登場するゾイドは以下の通りです。

~戦闘~
①接近する敵部隊の姿をゴルドスが発見した。直ちに迎撃作戦が決定した。部隊が出撃する。


②ウルトラザウルスとゴルドスが砲撃で敵を混乱・漸減せしめる。
 その間にゴジュラスを中心とする低速ゾイド部隊は正面から最短ルートで敵に迫る。
 シールドライガーを中心とする高速ゾイド部隊は速度を活かして敵の背後に回る。挟み撃ちだ。
 プテラス部隊も出撃し、上空から適時に支援をする。

④戦闘中、ゴルドスは敵の動きを常に探知・報告している。その情報をウルトラザウルスが分析し、部隊に適切な指示を与える。

⑤こうして各機がそれぞれの能力を活かして連携した結果、共和国軍は部隊として最高の戦力を発揮できたのであった。
 戦闘後、破損したゾイドがあれば回収はグスタフが行う。

単一のゾイドの強さを考える事が楽しいのは当然です。ですがそれと同じくらい、部隊がどのように連携するかを考えるのも面白いでしょう。
アナタはどのゾイドを使いどう連携し勝利を得るでしょうか?

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