初めての方へのゾイド解説 ~ジオラマの魅力~


ゾイドのストーリー展開の大きな軸に「ジオラマ戦記」があります。これを「ゾイドバトルストーリー」といいます。略して「バトスト」です。
バトストでは各ゾイドが魅力たっぷりに登場し、多くのユーザーを魅了しています。

ジオラマは実際の玩具を使用して作られています。もちろん、塗装がされていたり汚しが入っていたり各種エフェクトが入っていたりはします。
玩具では取れないポーズが付けられているものもあります。改造された状態で登場する事も珍しくありません。
ですが、基本的には玩具そのままです。これは極めて大きな特徴です。

どういう事かというと、劇中そのままのものが手に入るという事です。

アニメや映画からのキット化だと、どんなにハイレベルで造形してもイメージに幾らかのズレが生じます。
その点、そもそも販売されている玩具と同じものを使ってジオラマを作っているのだから、そうしたズレはありません。
玩具を買った時の「あのシーンで活躍したゾイドだ!!」感は最高です。

難点もあります。
玩具でジオラマを作っているから、肉抜き部分が見えていたりと無理が生じている部分も一部にあります。

ですが、そのアナログ感もまた魅力です。

先ほど、「改造された状態で登場する事も珍しくない」と書きました。
改造ゾイドです。
小改造から大改造まで、様々な改造ゾイドが登場します。

武器を増設した程度の比較的簡易に作られたものから、超本格的な改造ゾイドまで多種多様です。
難度の高いものはさすがにメインターゲットであるところの年齢では再現が難しいでしょう。
しかし、改造に使う「母体」としては劇中と全く同じものが手に入るわけだから、何とかしてやってみたいという意欲につながります。

ジオラマの魅力は機体だけではありません。 背景も色々なアイデアで作られています。

例えばこのシーンは、背景の制作手順が公開されています。

身近なものからこのような素晴らしい基地セットを作るアイデアはまさに凄い。
素晴らしい完成度のジオラマでワクワク感が満載。しかし一方でアナログ感があるから「自分でもやってみたい」と思わせてくれるバランス。それが最高です。


このシーンでも、ヤクルト容器がエネルギータンク(?)に使われています。
緻密な背景の中にある身近なアイテムを探すのも楽しみの一つと言えるでしょう。

兵士の配置も凝られています。兵士が躍動感たっぷりに動いている事が、画面にリアル感を与えていっそう魅力的にしています。

 

場面としては、とにかく大爆発しているシーンが多く派手派手です。そんなに爆発させんでも…という位にハイテンションな強調したものが多いです。
バックの空も、凄まじい雷鳴が響いていたり赤い夕日が強調されていたりととにかくドラマチックです。

バトストは素晴らしい戦記ストーリーです。子供が夢中になる物語であると同時に、大人が読んでも深く引き込まれる深さがあります。
またもう一つの視点で言うと、ファンが脳内でカッコ良くゾイドを戦わせる想像…まさにそれを再現しているものでもあります。
やっぱり玩具を手に取ると、手に持って戦う姿を想像するものでしょう。
それを最高の形で表現しているのがバトストです。

機獣新世紀ゾイド以降の時代は、ジオラマ戦記だけでなくアニメをはじめ様々な媒体でゾイドが展開するようになりました。
しかし、ジオラマは今後もゾイドの良き相棒として在り続ける事でしょう。

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