ゾイド ネオブロックス・バトルストーリー

太陽系から6万光年の彼方にある惑星Zi。その大地には巨大な金属の体を持つ生命体ZOIDSが繁栄していた。
ダイナス帝国は異なるゾイドを合成し、その戦闘能力を格段に増幅するチェンジマイズ技術を発見。
惑星支配の野望に駆られた皇帝は配下の恐竜型ゾイド軍を最強の存在とすべく、合成の生贄を求めて『ビース共和国』を侵略した。
禁断の技術が生んだ巨龍『グランドラーゴ』が首都を蹂躙する中、非合法バトル｢ZiEL｣（ズィール）のトップウォーリア『ブレイブジャガー』が立ち上がる。
怒りの咆哮と共に放たれたビームは巨龍の進撃を止められるか？

巨龍『グランドラーゴ』の攻撃をジャガーは紙一重でかわし反撃を加え、超高速性能で翻弄する。
ジャガーは共和国軍を脱走した新鋭機であった。だが高速稼動の限界を超えオーバーヒートを起こし、急激に動きが鈍くなるジャガーに巨龍は全砲門を向ける！
絶体絶命。次の瞬間遠方より放たれたビームが巨龍に炸裂した。共和国軍『ハードベアー』の援護砲撃だ。ベアーは脱走したジャガーを追っていたのだ。
「こちらベアー！ジャガーを発見したが緊急事態だ！ジャガーと共闘して敵ゾイドの撃破に向かう！」ベアーのクローが唸りを上げた。

ブレイブジャガーとハードベアーは全弾を撃ち尽くしていた。それでも巨龍の猛進は止まらない。
だがベアーは諦めなかった。「戦闘不能！コードＸの許可を要請ッ！」突如空を裂いて現れた新たな増援、ハリケンホークが巨龍を爆撃した。
「チェンジマイズ発動認可！」奇襲が生んだ一瞬の隙にホークはジャガーとベアーに合体コードを送信する！
3つの機体は磁場と光に包まれ、体を構成するブロックを解放。
それらは封じられた真の姿へと再構築される。暴れる巨龍の前に翼をまとったライオン型ゾイドが舞い降りた。
幻獣王『バイトグリフォン』誕生の瞬間だった。

共和国首都制圧の命を受けた『グランドラーゴ』。
この禁断の巨龍の猛攻を阻止したのは、共和国軍の幻獣王『バイトグリフォン』、帝国が独占していたはずのチェンジマイズ技術の産物だった……。
首都を蹂躙した巨龍も、自在に宙を舞う幻獣王の前には歯が立たなかった。
バイトグリフォンのクロー攻撃を受けた巨龍の体が三つに砕けた。否、ラプトイエーガーと２つの遼機に分離したのだ。
｢チェンジマイズパージ！分散して攻撃をかけろ！」空高く跳躍したラプトルがその鋭い爪を幻獣王の装甲に深々と突き立てる。
狩猟本能を剥き出しにした反撃だった。

共和国軍が帝国より奪取したチェンジマイズの技術の結晶、幻獣王『バイトグリフォン』は対峙する帝国軍部隊に予想外の苦戦を強いられていた。
接近戦でラプトルが幻獣王の装甲を鉄爪で斬り裂く。
「ターゲットロックオン、ファイア！」ラプトルが切り裂いた装甲の傷を狙いステゴガンツァーのロングガンツァーキャノンが火を噴く。
帝国軍ネオブロックス部隊は戦局に応じて合体、分離し、目標殲滅に最大限有効な戦法を取る。
チェンジマイズ技術の運用では帝国が共和国を遥かに凌駕していた。
冷酷なスナイパーを前に、幻獣王に戦う術はあるのか？

帝国制圧部隊の猛攻を受け空中へ退避する共和国の幻獣王にブラキオラケーテは対空ミサイルを発射する。
ミサイル攻撃を間一髪でかわし、後退するバイトグリフォン。
しかし帝国軍は再び巨龍『グランドラーゴ』へと合体すると反転し戦線を離脱した。
予想外の敵の出現を知った帝国司令部がグランドラーゴに機動要塞への帰還を命じたのである。
帝国はチェンジマイズ技術を用いてゾイドの進化を利用した戦闘機獣部隊を編成しつつある。
惑星Ziの命運を左右する大戦争が今、始まった。最強のゾイドを生み出すのは帝国か、共和国か？！

共和国首都殲滅作戦がバイトグリフォンの反撃により失敗に終わったダイナス帝国は、地質学者M･オーツ博士が太古の地層より発掘した”レジェンド”ゴジュラスのゾイドコアを強制起動し、ダイナス帝国のチェンジマイズ技術を使い、ゴジュラス強化体として新たに製造した。
「ヘリックの守り神」と言い伝えられたゴジュラスが、最新技術を搭載し、ビース共和国バイトグリフォンに襲いかかる。
その姿はもはや「守り神｣ではなく「魔龍」と呼ぶモノに変貌していた。

帝国が造り出したG2レックス部隊の圧倒的戦力に共和国は各戦地で次々に壊滅状況に陥った。
事態を重く見た共和国本部は予てから「禁忌」とされていた古代のゾイドコアの再活性化に寄る新兵器開発を決定した。
”レジェンド”ムラサメライガーのゾイドコアを有するヴァルキリーシーザーは、バイトグリフォンを上回る巨体を持つ地上戦用高速格闘機獣だ。
共和国の希望を背負ったヴァルキリーシーザー1号機にはブレイブジャガー小隊のレジルド少佐が乗り込み、共和国の首都奪還作戦がはじまるのだった。

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※編注　ネオブロックスゾイドのストーリーは未完のままここで終わりました。