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メカ生体ゾイド辞典_ストーリー_小学二年生

ここでは、小学館の雑誌(学年誌)「小学二年生」で展開されたストーリーを掲載します。
小学二年生には、1988年2月号~1991年2月号に、ジオラマと共にバトルストーリーが掲載されています。

  ※1988年6月号の例

ストーリーは、多種多様なゾイドが登場する群像になっています。
後に「小学館スペシャル・ゾイドバトルストーリー」に収録されたもの、収録されなかったもの、収録されたがストーリーに一部改訂が加えられたものがあります。
ここでは、小二のストーリーを掲載します。ただし都合上、全文の転記ではなく、要約した文章を記載しています。


小学二年生 ゾイドストーリー

88年2月号「デスザウラー対ウルトラザウルス」※バトスト3巻「かわされた必殺の一撃」に収録
共和国軍は、帝国軍最強ゾイド、デスザウラーを倒すべく総力をあげた。
デスザウラーは最強だが、唯一、背中にオーロラインテークファンという弱点がある。

パトロール中のシールドライガーが単独行動するデスザウラーを発見した。その報を受け、サラマンダーとウルトラザウルスが出撃した。
サラマンダーがデスザウラーを引きつけ、ウルトラザウルスがファンを狙う作戦だ。
作戦は予定通りに推移した。サラマンダーがデスザウラーと戦い、その間にウルトラがキャノン砲を放った。

だが砲弾はファンをわずかに逸れ、弱点を撃ち抜く事はできなかった。
デスザウラーは反撃し、荷電粒子砲でサラマンダーを撃墜した。
作戦は失敗した。共和国軍の総力をあげた作戦にもかかわらず、デスザウラーは倒せなかった。
このゾイドを倒す事はできるのだろうか?

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88年3月号「ウルトラザウルス秘密指令」※バトスト3巻「駆け下りた超巨大ゾイド」に収録
厳冬期、帝国軍の山上基地が共和国軍に包囲攻撃された。
サイカーチスが物資を積んで救援に向かったが、対空タイプに改造されたカノントータスに阻止され失敗に終わった。
補給を絶たれた基地は困窮した。
この危機にサーベルタイガーが決死隊として基地を脱出、デスザウラーの救援を仰いだ。

だが出撃したデスザウラーは、雪山で改造マンモス部隊の待ち伏せ攻撃を受けた。
超低温ガスを噴射するマンモスを前に、デスザウラーは遂に行動不能に陥った。
基地は一切の救援を立たれた。

同じころ、共和国軍は増援のウルトラザウルスを現場に到着させていた。
ウルトラザウルスの巨体が山上基地を踏みつぶした。こうして、共和国軍は帝国軍山上基地の攻略を完了した。

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88年4月号「ディバイソン登場」※バトスト未収録
森林でベアファイターが待ち伏せをしている。森に溶け込む迷彩塗装をした特別仕様だ。
通りがかったブラックライモスに側面からの奇襲を敢行、見事に倒した。

ベアファイターは更に待ち伏せを続けた。
次にアイアンコングMK-II(量)が近づいてくる。これを仕留めるつもりだったが、コングは高性能コンピューターアイを装備していた。
位置を暴かれたベアファイターはやられてしまった。

この事態にディバイソンが出撃した。
全力で突進するディバイソン。その威力はコングを吹き飛ばすものであった。
ディバイソンの大勝利だった。

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88年5月号「火山島の戦い」※バトスト4巻「すべて偽りの島」に収録
共和国軍が火山島と呼ばれる小島に秘密基地を作ったらしい。
その情報を知った帝国軍はデスザウラーを島に派遣した。
島の海岸線で迎え撃つ共和国軍。だが部隊は荷電粒子砲を喰らって一撃で全滅した。

上陸したデスザウラーは行動を始めた。だがそこに共和国軍新型ゾイド、アロザウラーが現れた。
アロザウラーはデスザウラーに随伴していたハンマーロック部隊を襲撃、片っ端から倒してみせた。

デスザウラーは慌ててアロザウラーに向かった。だがその瞬間、ディバイソンが現れ猛烈な勢いで体当たりを見舞った。
アロザウラーは囮だったのだ。
よろめくデスザウラーに、ディバイソンは追撃で17門突撃砲を浴びせた。
バランスを崩したデスザウラーは火山に転落していった。

火口でもがくデスザウラー。だがどうにか脱出に成功し、撤退していった。

※バトスト4巻と比較した場合、結末でデスザウラーが脱出している点が異なる

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88年6月号「24ゾイド決死作戦」※バトスト未収録
帝国中央研究所で新型ゾイドが開発されているらしい。
この情報を受け、共和国24部隊に出撃命令が下った。部隊は地下の下水道を通って中央研究所に侵入した。

研究所で迎撃するロードスキッパーをバトルローバーが倒す。
その間にメガトプロスは施設内に潜入、新型ゾイドのコアを発見した。

だが入念に調べる間もなく、改造デスピオン「デスフライヤー」が現れた。
バトルローバーが吹き飛ばされる。
続けてメガトプロスも狙われる。しかしメガトプロスは二連速射砲を放って迎撃、見事にデスフライヤーを倒した。

だがこの戦闘でそれ以上の潜伏は不可能になった。
コアは発見したが、入念な調査は断念となった。一体このコアは何のゾイドなのだろうか。何かの改造ゾイドのようにも見えたが…。

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88年7月号「MK-IIゾイド大決戦」※バトスト未収録
帝国中央研究所で強力な新型ゾイド、グレートサーベルが完成した。
サーベルタイガーを徹底強化したゾイドで、スピードが更に向上している。また夜間攻撃も得意としている。
恐るべきその能力。今夜はシールドライガーが餌食になった。

夜明け、共和国軍はサラマンダーを派遣した。高度250mの低空からミサイルを放って攻撃する。
だがグレートサーベルは反撃、飛行ウイングを広げてなんとサラマンダーと同じ高度にまで飛び上がった。
そのままサラマンダーの首を食い破り勝利するグレートサーベル。

この事態に共和国軍は更なる増援を決定した。
共和国軍は超高空に輸送タイプのサラマンダーを待機させていた。
輸送型サラマンダーは貨物を投下。その中には完成したばかりのシールドライガーMK-IIが入っていた。
共和国軍もまた、シールドライガーの強化に着手していたのだ。
地上に舞い降りたシールドライガーMK-IIはグレートサーベルと対峙した。今、MK-II同士の戦いが始まろうとしていた。

※勝負の行方は描かれず

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88年8月号「恐怖のゾイド、ゴーレム登場」※バトスト4巻「ゴーレムの奇跡」に収録(ただし若干の展開改定あり)
帝国軍が新型24ゾイド、ゴーレムを開発した。素晴らしい運動性と強力な武器を持ったスパイゾイドだ。

ゴーレムに指令が下った。
ゴーレムは共和国軍が潜伏する森林地帯にただ一機で忍び込んだ。
発見したバトルローバー部隊を叩き潰す。恐るべき格闘性能。
だが次の瞬間、ネプチューン部隊とウルトラザウルスが現れゴーレムを包囲した。

ウルトラが近づき、巨大な脚でゴーレムを踏みつぶそうとする。
絶体絶命。だがゴーレムは、踏み潰される瞬間ワイヤーを投げた。
ワイヤーはウルトラの体に巻き付く。それを伝い、ゴーレムは踏み潰し攻撃を逃れた。

ワイヤーを伝ったゴーレムは、そのままウルトラの内部に侵入した。
内部に爆弾を仕掛けて脱出する。
脱出したゴーレムが振り返った時、ウルトラは内部から大爆発を起こしていた。
超小型24ゾイドが史上最大のゾイドを倒す奇跡を成し遂げたのだ。

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88年9月号「超巨大ゾイドの謎」※バトスト未収録(ただし展開の一部が「ゴーレムの奇跡」のエピソードに使われている)
共和国基地で写された写真、そこには見た事もない超巨大ゾイドの姿が映っていた。
このゾイドはいったい何者なのか。これを暴くべく、帝国軍の大作戦が始まった。

キャノン砲を増設したグレートサーベル部隊が共和国基地に突撃した。またゴーレムもその後を追った。
だが基地近づいたその時、上空から強化型サラマンダー「サラマンダーV」が現れグレートサーベルを襲った。
壊滅するグレートサーベル部隊。作戦は失敗か?

だがゴーレムが居た。
ゴーレムはグレートサーベルの残骸からまだ使えるキャノン砲を発見、肩に担いでそれを発射した。
砲弾は基地の扉を直撃。大きな穴が開いた。

急いで基地に潜入する。そこには目標の超巨大ゾイドが居た。
だが超巨大ゾイドの秘密を守るべく、共和国軍も必死だ。
メガトプロスが迎撃に出てきた。
被弾しのけぞるゴーレム。はたしてどうなってしまうのだろうか!?

<次号へ続く>

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88年10月号「マッドサンダー発進」※バトスト未収録
ゴーレムは包囲された。だが間一髪、上空からレドラーが救援にきた。
レドラーに連れられ、ゴーレムはどうにか現場を離脱した。

ゴーレムが持ち帰った情報、新型超巨大ゾイド、マッドサンダーの存在は帝国軍を震撼させた。
ウルトラザウルスを遥かに超えるゾイドではないか。
そこで帝国軍は、整備が完了する前に早期に倒す計画を立てた。
アイアンコングMK-II(量)とグレートサーベルが夜間に基地を襲撃した。

だがその接近は事前に漏れた。またマッドサンダーは既に稼働状態になっていた。
前頭部の角、マグネーザーを猛烈な勢いで回しながらマッドサンダーが突っ込んでくる。コングは成す術もないまま破壊された。
グレートサーベルは超高速を活かしてなおも戦い続けた。
だがマッドサンダーの反応速度は予想以上に早かった。グレートサーベルの動きを捉えたマッドサンダーは、マグネーザーで切り裂き勝利を得た。

あまりにも強いマッドサンダー。倒せるゾイドは存在するのか?
もし可能性があるとすればそれはデスザウラーだけだろう……。

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88年11月号「マッドサンダー対デスザウラー」※バトスト未収録
マッドサンダーが、アロザウラーとベアファイターNEWを引き連れ帝国首都に突入した。
首都には誰も居らず、静まり返っていた。まるで見捨てられた街のようだ。

だがそれは帝国軍の罠だった。
共和国軍が十分に侵入した所で、帝国軍ブラックライモスNEWとブラキオスNEWが飛び出し攻撃を開めた。
アロザウラーがやられる。マッドサンダーは怒りに燃えて反撃を開始、背中の砲でライモスとブラキオスを同時に倒した。

しかし敵はまだ居た。
マッドサンダー背後の大ドームが突如として爆発、その中からデスザウラーは現れたではないか。背中にブースターを増設したMK-IIタイプだ。
振り向きデスザウラーに突撃するマッドサンダー。
デスザウラーはマグネーザーをガッシリと掴んで押し戻し始めた。両機の力比べだ。
この勝負は、一体どうなってしまうのだろうか。

<次号へ続く>

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88年12月号「マッドサンダー、デスザウラー 最後の戦い」※バトスト未収録
両機の凄まじい力比べは続いた。だが遂にデスザウラーが力を振り絞ってマッドサンダーを持ち上げ、そのまま投げ飛ばした。
投げ飛ばされたマッドサンダーに追撃で荷電粒子砲を放つ。
これで勝利か!?

だが激しい閃光の中から、傷一つないマッドサンダーが現れた。
前頭部の装甲は反荷電粒子シールドになっており、荷電粒子砲を防いだのだった。
驚くデスザウラーは一瞬の隙を見せた。
その瞬間をマッドサンダーは逃さなかった。マグネーザーが凄まじい勢いで射出される。必殺技「マグネバスター」だ。

マグネバスターはデスザウラーの両腕に当たり、粉々に潰した。マッドサンダーの逆転勝利だ。
だがデスザウラーは残る全エネルギーで背中のブースターを噴射、間一髪で現場を離脱した。
離脱するデスザウラーはリベンジを誓っていた。

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89年1月号「超高速ライジャー出動!」※バトスト未収録
マッドサンダーの弱点は何だ?
それを求める帝国軍は、新型超高速ゾイド、ライジャーに出撃命令を下した。

マッドサンダー基地にライジャーが突入する。
あまりにも速い動きに誰も対処できない。
コマンドウルフNEW、ベアファイターNEW、アロザウラー。基地を守るゾイドが次々に倒されてゆく。

マッドサンダー格納庫に突入したライジャーは、その性能が詳しく記録されたサイバーディスクを奪取し速やかに離脱した。
これを解読すればマッドサンダーに勝てるゾイドが作れる筈だ。

だが共和国軍も必死だ。飛行ゾイド、レイノスを投入し離脱するライジャーを追った。
さすがに飛行ゾイドの速度にはかなわない。ライジャーはやられそうになった。
しかし現場には更にレドラーが現れた。レドラーはレイノスに体当たり攻撃をする。

この貴重な犠牲により、帝国軍はレイノスの追撃を退けた。
ついにサイバーディスクは帝国基地に持ち帰られたのだった。

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89年2月号「黄金の改造デスザウラー」※バトスト未収録
帝国軍は二機の対マッドサンダー用改造デスザウラーを開発した。デストゲラーとデスクロスだ。
マッドサンダーを発見した両機は攻撃を始めた。

デストゲラーが先制して攻撃を仕掛ける。だがマグネーザーで貫かれて敗北した。
続けてデスクロスが襲い掛かる。
デスクロスは背中に秘密武器のブーメランを持っている。
これを全力で投げつける。するとどうだ、マグネーザーとサンダーホーンが折れ曲がってしまったではないか。

マッドサンダーの最強武器を奪ったデスクロス。
もはやマッドサンダーに勝ち目はない!?

<次号に続く>

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89年3月号「マッドサンダー大逆転」※バトスト未収録
デスクロスはマッドサンダーの最強武器を奪った。
勢い付いたデスクロスはマッドサンダーを持ち上げ、その身を真っ二つに引き裂こうとした。
もはやデスクロスの勝ちは確定したかに見えた。

だが次の瞬間、驚くべきことが起こった。折れ曲がったマグネーザーが、なんと再び真っ直ぐに伸びたのである。
実はマグネーザーは復元性を持っていた。曲がった程度では時間と共に元に戻るのだ。
驚くデスクロス。形勢は逆転した。マッドサンダーはマグネーザーでデスクロスの首を締め上げた。

遂にデスクロスの首がちぎれ飛んだ。首はそのまま脱出装置になっており、彼方まで飛んでいった。
デスクロスに乗っていたのはゼネバス皇帝だろうか……。
いずれにしろ最強の改造デスザウラーは倒された。
この長い戦いは共和国の勝利で終わったという事だろう。共和国軍兵士は万歳を繰り返した。

しかし、次なる戦いはもう始まっていた。
中央大陸に、突如として暗黒軍が現れた。その先頭、デッド・ボーダーが叫ぶ。
「我々は暗黒軍だ。お前たちの長い戦いを海の向こうの暗黒大陸からずっと見ていた。そろそろ戦いを始める時だ」
共和国軍は、新たなる敵「暗黒軍」との戦いに突入した。

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89年4月号「暗黒軍対黄金のマッドサンダー」※バトスト未収録
突如として現れた暗黒軍。共和国軍は次々に倒されていった。
デッド・ボーダーはその手に巨大な槍を持っている。
槍から出る不思議な光を受け、迎撃に出たサラマンダーは動く事さえできなくなった。

共和国軍は全ゾイドに非常出動命令を出した。
現場に駆け付けたウルトラザウルスは、キャノン砲を全開にしてデッド・ボーダーを攻撃した。
だが不思議な事が起こった。
デッド・ボーダーが槍をかざすと、そこから緑色の光がウルトラの足元めがけて走った。
次の瞬間、なんと地割れが起こりウルトラはその中に転落していったではないか。

勝ち誇るデッド・ボーダー。もはや敵はいない。
いやその時、全身をゴールド合金で包んだ改造マッドサンダー「ゴールドサンダー」が現れた。
背中にはウルトラキャノン砲を8門も積んでおり、砲撃力も大幅にアップしている。
驚くデッド・ボーダーの隙をつき、ゴールドサンダーは一斉射撃をした。

被弾し傷ついたデッド・ボーダーは撤退した。
中央大陸はからくも守られた。だが暗黒軍にはまだまだ謎が多そうだ。

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89年5月号「ブラックコング突撃」※バトスト未収録
共和国軍は、暗黒大陸への戦力移動を始めた。この船はマッドサンダー二機を含む強力ゾイドが積載された巨大輸送艦だ。
だが輸送艦は、暗黒軍に捕捉されていた。

暗黒軍は旧帝国ゾイドを自軍に編入し、更に独自技術で強化していた。
暗黒軍は、輸送艦の攻撃にアイアンコング改造機「ブラックコング」を派遣した。

船に飛び乗ったブラックコングは、甲板上のアロザウラーやシールドライガーMK-IIを倒しその場を制圧した。
甲板上の敵を片付けたブラックコングは、続けて水中に入り船のスクリューを壊した。
事態に気付いたウルトラザウルスが駆けつけたが、水中銃を連続で放ってこれを撃沈する。

スクリューを破壊したブラックコングは、再び船に上り今度は内部に侵入した。
だがその頃にはさすがに共和国軍も迎撃態勢を整えていた。
ゴジュラスが背後からコングに掴みかかり、その動きを止める。そしてマッドサンダーがマグネーザーを突き立てブラックコングに迫った。
大きな被害を出しながらも、事態は収束すると思われた。だが負けを覚悟したブラックコングは、何と自爆を選んだ。
大爆発が起こり、その炎は艦全体を燃やした。真っ赤な炎はいつまでも燃え続けるのだった……。

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89年6月号「暗黒大陸の戦い」※バトスト未収録(展開が大幅改定されて新バトスト[二人だけの暗号]に上陸シーンのみ収録)
巨大コンテナを多数積んだ輸送艦「シーマッド」が運悪く嵐に遭遇、漂流し暗黒大陸まで流されてしまった。
恐る恐る上陸する共和国軍。しかし一行は暗黒軍に発見されていた。
デッド・ボーダー部隊が襲いかかる。ゴジュラスMK-II(量)やウルトラザウルスがやられた。
混乱する共和国軍だが、シーマッドが”錨”を投げつける奇策でデッド・ボーダーを撃退、どうにか体勢を立て直した。

だが暗黒軍は更なる増援を派遣した。レッドホーンを強化改造した「ダーク・ホーン」だ。
ハイブリットバルカンが火を噴き、シーマッドが積載するコンテナが次々に撃ち抜かれた。
展開する共和国ゾイドもダーク・ホーンに次々にやられた。
そうこうしている内に、デッド・ボーダー部隊も体勢を立て直して再び襲いかかってきた。

絶体絶命か!?
しかしその時、コンテナの中から黄金の砲が出てきた。
実はコンテナの中には、新開発された共和国軍最新鋭ゾイドが積載されていたのだ。
黄金の砲から猛烈な勢いでビーム砲が放たれた。デッド・ボーダーが穴だらけになって倒れた。

<次号へ続く>

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89年7月号「黄金砲ゾイド、発進!」※バトスト未収録
ガンブラスターの活躍でデッド・ボーダー部隊は壊滅した。
だがダーク・ホーンがガンブラスターに襲い掛かる。運動性で上回るダーク・ホーンはガンブラスターを追い詰めた。
しかしゴジュラスMK-II(量)が救援に駆け付けた。これを機に再び攻めに転じる共和国軍。
形勢は共和国軍優位になった。

だが暗黒軍は、更なる増援を投入した。
恐るべき暗黒技術で巨大化した改造デスザウラー「デスクラッシャー」だ。
その脚でゴジュラスを踏みつぶし、腕で握り潰す。
デスクラッシャーを前に、ゴジュラス部隊は壊滅状態になった。

恐るべきデスクラッシャーを倒すべく、ガンブラスターが吠えた。
砲の全てをデスクラッシャーに向け全力での射撃を敢行、秒間1000発の弾を叩き込んだ。
デスクラッシャーの巨体が爆炎に包まれ、崩れ落ちた。
ガンブラスターは、自身の何倍もある超巨大ゾイドを倒してしまったのだ。ここに新たな超強力ゾイドが誕生した。

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89年8月号「マッドサンダーを襲え」※バトスト未収録
暗黒大陸にマッドサンダーが上陸した。
これを排除すべく、暗黒軍特殊ゾイド、ファイヤーフロッグが出撃した。
運動性を活かして共和国部隊を襲う。部隊先頭のカノンフォートが餌食になった。

マッドサンダーが救援にかけつける。
だがファイヤーフロッグは離脱し次の共和国ゾイドを狙う。
こうして、マッドサンダーは次第に火山地帯におびき寄せられていった。

火山にたどり着いたファイヤーフロックは地面に向けて火炎を放射、その刺激で火山は大噴火をした。
マッドサンダーが爆発に飲まれる。また周辺の共和国ゾイドも同様に飲まれてしまった。
離脱できたのはわずか二機、ハウンドソルジャーとガンブラスターだけだった。

怒りに燃えるハウンドソルジャーは、暗黒軍基地に向けて出撃した。
その動きを察知した暗黒軍は、迎撃にジーク・ドーベルを差し向けた。
一体、共和国軍はどうなってしまうのだろうか?

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89年9月号「ジーク・ドーベル対ハウンドソルジャー」※展開が大幅改定されて新バトスト[地獄の光輪を見た]に収録
ジーク・ドーベルは恐るべき速度を持つゾイドだ。
暗黒軍基地を守るジーク・ドーベルを前に、共和国軍は動きが止まった。
だが共和国軍は決意を固めた。ハウンドソルジャーがジーク・ドーベルを引きつけ、その間にガンブラスターがハイパーローリングキャノンを放った。
基地の門は破られた。

内部に侵入したハウンドソルジャーは、そこで信じられないものを見た。そこにはマッドサンダーが鹵獲され鎖で繋がれていたのだ。
驚くハウンドソルジャーの前に、再びジーク・ドーベルが現れた。
両者の激戦を繰り広げたが、ハウンドソルジャーは隙をついてマッドサンダーの鎖を断ち切った。
解き放たれたマッドサンダーは動き出し、角でジーク・ドーベルを吹き飛ばした。
この戦いは共和国軍の勝利となった。

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89年10月号「地獄から来た黒い鳥」※バトスト未収録
暗黒軍が超大型ゾイドを開発している。かねてよりそんな噂が流れていた。
そして今、共和国軍スパイがそれに関連すると思われる有力な情報を掴んだ。
共和国軍は暗黒軍宇宙基地に攻撃を仕掛けた。

基地には巨大シャトル「ブラックチャレンジャー」が居た。
攻防の末に、共和国軍はこれを乗っ取ることに成功した。共和国軍はブラックチャレンジャーを操縦し、、現場を離れた。
異変に気付いたレドラー部隊が接近したが、ブラックチャレンジャーの対空砲で撃ち落とされた。
ブラックチャレンジャーは、その後も近づく暗黒ゾイドを撃墜した。

だがこれは、噂の超巨大ゾイドではなかった。
ブラックチャレンジャー鹵獲の事態に、暗黒軍はギル・ベイダーの投入を決定した。これこそが噂のゾイドであった。

ギル・ベイダーはブラックチャレンジャーに向けて一直線に飛んだ。
翼をぶつける。するとどうだろう、ブラックチャレンジャーの巨体が真っ二つに割れてしまったではないか。
何という恐ろしいゾイドが誕生したのだろう。

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89年11月号「ギル・ベイダーほえる!」※バトスト未収録
ギル・ベイダーが海上を移動中の共和国艦隊を襲った。
サラマンダーを積んだ巨大空母、そして護衛のウルトラザウルスから成る大艦隊だ。
ギル・ベイダーは急降下で空母に狙いを定めた。
一瞬で空母は真っ二つに折れて沈没する。何という攻撃力だろう。

共和国軍は、地上基地からの攻撃を試みた。
長射程を持つ改造ディバイソン「ディバイソンコブラ」が必殺の中性子ミサイルを放った。
ミサイルはギル・ベイダーを直撃した。
だがギル・ベイダーは生きていた。それどころか傷一つ付いていない。ギル・ベイダーは戦闘を続け、周辺を飛ぶサラマンダーを軽々と撃墜した。
まさに恐るべき強さであった。

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89年12月号「暗黒軍飛行メカ ギル・ベイダー大図解 」※新バトスト「超極秘 ギル・ベイダー内部図解」に収録
ギル・ベイダー内部図解

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90年1月号「マッドサンダー対ギル・ベイダー」※バトスト未収録
マッドサンダーが暗黒軍基地を奇襲した。
迎撃するガル・タイガーやジーク・ドーベルを蹴散らしながらマッドサンダーは暴れまわる。

この事態にギル・ベイダーが駆けつけた。
ギル・ベイダーはその爪でマッドサンダーを掴み、上空に持ち上げた。
共和国軍は救援にサラマンダーF2を派遣、ギル・ベイダーからマッドサンダーを引き剥がした。

落下するマッドサンダー。しかし実は、マッドサンダーは飛行型に改造された「サンダーヘルクレス」であった。
空中で翼を展開し、ギル・ベイダーに向かうサンダーヘルクレス。
マグネーザーがギル・ベイダーの翼に当たった。
ここに史上最大の戦いが始まろうとしていた。

※勝負の行方は描かれず

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90年2月号「ギル・ベイダー大反撃」※バトスト未収録
ギル・ベイダー発見の報を受け、飛行型改造マッドサンダー「マッドジェット」が出撃した。
背中に巨大ジェットエンジンと超合金製の槍を積んでいる。

マッドジェットは一直線にギル・ベイダーに突撃、体当たりで翼を砕き地上に引きずりおろした。
更に追撃する。背中の槍でトドメをさす気だ。
もはや勝利は目前。
だが次の瞬間、驚くべき事が起こった。ギル・ベイダーの胸部が割れ、中から巨大なプラズマ粒子砲が現れたのだ。
ギル・ベイダーは改造タイプ「ギルカノン」であった。

放たれたプラズマ粒子砲はマッドサンダーを貫いた。
共和国軍の作戦は失敗に終わった。

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90年3月号「共和国新兵器 オルディオス出撃せよ!」※バトスト未収録
中央大陸に、改造ギル・ベイダー「ギガンティス」が現れた。ビームスマッシャーを巨大化した超攻撃タイプだ。
街が無残にも破壊されていく。

しかし共和国軍は、ついに最新鋭対ギル・ベイダー用ゾイド、オルディオスを完成させた。
完成したばかりのオルディオスが出撃する。
サンダーブレードでギガンティスの翼を砕く。予想外の敵の出現に、ギガンティスは暗黒大陸に逃げ帰った。

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90年4月号「オルディオス大決戦」※バトスト未収録
中央大陸にギル・ベイダーが現れた。
これを受けオルディオスが出撃しようとしたが、別動隊のデスザウラーに捕まってしまった。
太い腕でオルディオスを掴み、地面にたたきつけようとする。

オルディオスの危機に、キングライガーが救援に駆け付けた。
デスザウラーを攻撃し、注意を引きつける。その隙にオルディオスは離脱に成功した。
上空に逃れたオルディオスは反転しデスザウラーに向かった。
グレートバスターを発射しデスザウラーを倒す。

デスザウラーを倒したオルディオスは、次はギル・ベイダーに向かっていった。

<次号に続く>

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90年5月号「空中の決戦 オルディオス対ギル・ベイダー」※バトスト未収録
空中でオルディオスとギル・ベイダーが対峙した。
オルディオスがレーザー砲を連射する。ギル・ベイダーの翼が穴だらけになった。

火花を散らしながらギル・ベイダーは墜落した。
だがギル・ベイダーは生きていた。地上に降り油断したオルディオスにのしかかる。体格差を活かして地上戦で圧倒した。

だが共和国軍は増援を出した。
鋭い爪を持った新型ゾイド、ゴッドカイザーがギル・ベイダーに襲い掛かる。
ゴッドカイザーの加勢で、ギル・ベイダーは不利になった。

この事態に、ギル・ベイダーは非常用エンジンを使い這う這うの体で脱出した。
強力な新型ゾイドの完成で、もはやギル・ベイダーも怖くはない。

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90年6月号「ギル・ベイダー スパイ大作戦」※バトスト未収録
ギル・ベイダーに1対1で勝てるゾイドが欲しい。そう思った共和国軍は作戦を立てた。

バトルクーガーがギル・ベイダーを挑発するように飛ぶ。
追撃するギル・ベイダーだったが、突如として共和国部隊が現れ襲いかかった。
罠だろうか?
しかし部隊は弱く、ギル・ベイダーは余裕をもって勝利した。この戦闘はこれで終了した。

実は、これは共和国軍がギル・ベイダーを研究するための作戦であった。
一連の戦闘は高性能機器にすべて記録されていた。

記録を元に、ギル・ベイダーをコピーしたゾイド「シルバーベイダー」を作った。
一部に独自の部分もあるが、おおむねギル・ベイダーの外観をコピーした仕様だ。
共和国軍は、このシルバーベイダーでギル・ベイダーを倒すつもりなのだ。

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90年7月号「ギル・ベイダー対偽ギル・ベイダー」※バトスト未収録
シルバーベイダーが暗黒軍基地を襲撃した。
共和国軍がギル・ベイダーそっくりのゾイドを使っている。驚いた暗黒軍だが、とにかくギル・ベイダーを出撃させて迎撃した。
また更に新型ゾイド、ガン・ギャラドも加勢しシルバーベイダーを襲った。

ガン・ギャラドのハイパー荷電粒子砲がシルバーベイダーにヒットする。
逃げるシルバーベイダー。
ギル・ベイダーがなおも追撃する。
両機の距離は離れており、当初シルバーベイダーは逃げ切るかと思われた。だがシルバーベイダーは速度でギル・ベイダーを下回っていた。
次第に距離が詰まる。
ギル・ベイダーは、シルバーベイダーをビームスマッシャーの射程に捕らえた。

ビームスマッシャーがシルバーベイダーに直撃した。
やはりコピー機ではオリジナルにはかなわなかったのだ……。

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90年8月号「謎の海中工場発見」※バトスト未収録
ガン・ギャラドと改造デスザウラー「デスデプス」が、移動中の輸送型改造ウルトラザウルスを発見した。
ガン・ギャラドはハイパー荷電粒子砲でウルトラを撃破した。だがウルトラから小型潜水艇が飛び出し、海底に逃げていった。
デスデプスがそれを追う。その先には共和国軍の海底基地があった。

基地防衛の改造オルディオス「オルディオスマリーン」が迎撃に出る。
マリーンはデスデプスを倒した。だがデスデプスは、やられる直前に味方への通信を入れていた。
暗黒軍の増援が海底基地に向かおうとしていた……。

<次号へ続く>

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90年9月号「現れた巨大ゾイド」※バトスト未収録
暗黒軍の潜水艦が海底基地に到着した。中にはガン・ギャラドとガル・タイガー改が積まれている。
ガン・ギャラドがオルディオスマリーンを倒す。そして両機は基地に潜入した。

基地内部で防衛のゴジュラスMK-II(量)が現れた。
あわててハイパー荷電粒子砲を発射するガン・ギャラド。しかし砲撃はゴジュラスを逸れ、施設の壁に当たった。
海水が浸入する。
現場は混乱したが、身軽なガル・タイガーは更に深部を目指した。

そしてそこでガル・タイガーは、信じられない程に巨大なゾイドを見た。
共和国軍は、ここで史上最大最強ゾイド、キングゴジュラスを開発していたのだった。

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90年10月号「キングゴジュラス登場!!」※バトスト未収録
キングゴジュラスが海底基地から浮上した。海上は猛烈な嵐だったが、キングゴジュラスはものともせずに海を渡った。
そのまま直接暗黒大陸に上陸する。
海岸線を守るグレートサーベルがやられた。ギル・ベイダーも駆けつけたが、激しい嵐により攻撃は断念された。

キングゴジュラスの進撃が始まった。
激しい絶叫をあげながら、キングゴジュラスは進む……。

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90年11月号「パンサーが走る」※バトスト未収録
猛威を振るうキングゴジュラスに、暗黒軍は最新鋭ゾイドのデス・キャットを派遣した(※本号では名称が決まってなかったからかパンサーと呼ばれている)。
だが現場に到着したデス・キャットは地獄のような光景を見た。デスザウラー部隊が一方的にやられているのである。
ビッグクローで首を引きちぎり、別の一機をスーパーガトリングで吹き飛ばす。
複数のデスザウラーを相手に圧勝している。何という強さ。キングゴジュラスの進撃は止まらない……。

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90年12月号「キングゴジュラス大図解」※バトスト未収録
キングゴジュラス内部図解

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91年1月号「キングゴジュラス対ギル・ベイダー」※バトスト未収録
ギル・ベイダーとキングゴジュラスの戦いが始まった。両軍の最強ゾイド同士の戦いだ。
戦いは長く続き、両者とも疲労が隠せない。
この戦いの行方はどうなってしまうのだろうか。

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91年2月号「キングゴジュラス最後の戦い」※バトスト未収録
キングゴジュラスは、ついにサウンドブラスターでギル・ベイダーを仕留めた。
次なる敵はデスザウラーだ。
だがその時、信じられない事が起こった。
宇宙から突如として巨大な隕石が飛来し、ゾイド星を直撃したのである。
それがゾイド星最後の瞬間だった……。

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