その時雷鳴が轟いた


最新鋭機といえば聞こえはいいが、その実最前線で酷使されるメカは常に傷つき、低い生存率に晒されている。
幾重なる出撃で剥げ落ちたアイスメタルは、もう機体を十分に防護しない。
補給もままならない前線基地では、複雑な可変機構を支えるメカニックの整備も行き届かず、戦闘中の変形に不安も残る。
しかし劣悪な状況の中、兵士は今日もゾイドを信じて出撃してゆく。
今日ももう空が白み、夜が明けてきた。
出撃の時刻まで、あと2時間―――――。


「ビームを跳ね返すアイスメタル装甲」「変形機構」と、非常に華々しい機体であるところのガン・ギャラドですが、あえて、それゆえに整備性が悪いのでは?と捉えてみても面白いのではないかと思います。
発想のきっかけは、米軍のB-2ステルス爆撃機です。
特殊な機体形状により高いステルス性を発揮するB-2ですが、常に磨き上げる等しておかなければ、たちまちステルス性を発揮しなくなるとの事。
実戦で出撃→再出撃を繰り返すような状況であれば、卓上理論で無敵でもたちまちその優位性を失ってしまうのではないか、と考えたのがきっかけです。

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