ゼネバス帝国軍 Hiユニット級ゾイド デッドヘイザー
ゼネバス帝国軍 Hiユニット級ゾイド デッドヘイザー(シノグナータス型)
テクニカルデータ:
全長:17.2m 全高:3.6m 重量:51t 最高速度:130km/h 乗員:2名(頭部2名 砲塔部1名)
主な武装:
バイトファング、12.7mm機関砲(×2) 対ゾイド10cm砲(×2) スマッシュアップテイル
機体解説:
戦局の多様化により、それまでにない様々な戦場に対応したゾイドが求められるようになった。
待ち伏せなどゲリラ的な働きの出来るゾイドも急務であった。
「低姿勢で隠密性に優れ、また大型ゾイドに有効な打撃を与えるほどの大火力を持つ機体」をコンセプトに、本機の開発はスタートした。
しかしながら全高の低いゾイドは必然的に軽量となり、重砲の発射衝撃を受けきれぬものとなり、機体開発は難航した。
機体に重りを入れるなども検討されたが、それは許容しがたいほどの機動力の低下を生み、開発は遅々として進まなかった。
その間に24ゾイドやデスザウラーなどが誕生し、戦場の状況は再び変わり、デッドヘイザーの持つ開発重要度は次第に下がっていった。
その為、軍部からの開発指令はキャンセルとなり、メーカー側で自主的な研究が細々と続けられる状況になった。
技術進歩により強力な低反動砲を積めるようになったのは更に数年後であったが、その頃はマッドサンダーを中心とした共和国の猛攻が続いており、
そのような状況で本機が量産される事は無く、ついに日の目を見ることなく皇国の滅亡を迎えた。
尚、その直後、暗黒軍はほぼ同コンセプトの低姿勢ゲリラ戦車“ヘル・ディガンナー”を就役させているのは歴史の皮肉と言える。
戦力に関してはヘル・ディガンナーと砲戦で互角、機動力でやや上回っていたと言われるが、湿地に弱い弱点もあったと言われる。
-デザイン-
デザインはベタに帝国機らしいものにしています。
ただ強いて言えばデスザウラーを意識している部分が多いのと、目つきはライジャーを参考にしています。
砲のデザインはゴジュラスキャノンを参考にしつつ、帝国砲らしい造形に見えるように改変しています。
背中に砲塔を付けているのと、後部に廃熱口があるのは気に入っています。
廃熱口のフタはもちろん手動ギミックで開閉可能という想定です。
このように兵器然とした装備を有するゾイドがとても好きです。
例えばレッドホーンの偵察ポッドとかウルトラザウルスの格納庫、マッドサンダーの司令室などがかなり高ポイントだと思います。
-モチーフ・原画-
モチーフは、2億年ほど昔(三畳紀)に生息した生物で、シノグナータスです。キングナトゥスとも呼ばれます。
特徴は体に対し異常に大きい頭部と、この時代の動物にしては珍しく巨大な犬歯を備えていた事です。
その為、獰猛な捕食者で、他の動物を襲っていたと考えられています。
「哺乳類型爬虫類」というややこしい分類をされる動物で、我々哺乳類の祖先に当たる属です。
哺乳類型爬虫類には、ディメトロドンやエダフォサウルスも属しています。
シノグナータスはその中でも特に、哺乳類の直径の祖先と考えられている種です。
ちなみに、参考にしたシノグナータスは古い図鑑のもので、現在は体毛を持った姿で描かれることが多いです。
原画は上のものですが、実は、別の絵もあります。
デッドヘイザーは、ディープダイバーやガンクロスと同じく、コロコロのアイデアコンテストに送って玉砕したデザインです。
それをリファインしたのですが、ディープダイバーやガンクロスが、もとのデザインをほぼそのまま使用しているのに対し、デッド兵ザーは修正が非常に大掛かりです。
というか、もはや別物です。
この時(2000年)よりも帝国ゾイドへのデザイン的理解が出来たからかな?と思っています。