ヘリック共和国軍 Hiユニット級ゾイド ガンクロス
ヘリック共和国軍 Hiユニット級ゾイド ガンクロス(モスコプス型)
テクニカルデータ:
全長:13.4m 全高:6.5m 重量:55.7t 最高速度:160km/h 乗員:1名
主な武装:
対ゾイド10cm砲(×2) 対空機関砲(×2) レーザー機関砲(×4) 全天候3Dレーダー
機体解説:
中央山脈を舞台にした戦いを想定した場合、優れた電子ゾイドは必須であった。
ゴルヘックスでは、電子能力は充分なものの、機動性と戦闘力に不安があがっていた。
そこで、山岳に適した機動力を持ち、かつ電子能力にも優れた新型機の開発が必要となり、本機は開発された。
電子能力は、背びれを改造する事で装備した。
能力的には、ゴルヘックスのクリスタルレーダーには劣るものの、ゴルゴドスに迫る能力は確保している。
又、クリスタルレーダに比べ、安価で短期間での生産が可能であった事も有利であった。
火力としては、機体肩と腰に、それぞれ大型の砲を備えている。
長砲身の砲身をしており、射程距離が非常に長い。
また、レーダーと連動して動く事により高い命中率を誇り、アウトレンジから敵を砲撃する事も可能である。
脚部は中央山脈の険しい山岳を走破できるものにされており、悪路でも容易に運用することが可能である。
接近戦用装備を持たない為、接近された場合は相手が重装甲スペシャル級であっても多大な危険をはらむ。
しかし、基本的に相手を寄せ付けない構想の下開発された本機にとって、致し方ない点であろう。
-胴体部-
いかにも共和国らしいラインを目指しています。
ただ、ハイパワーユニット級という設定を考えると、やや細かく書き入れすぎたような気もします。
-脚部-
脚部は前脚・後脚が全く同じデザインです。
ただし、角度を変える事でそれぞれ前脚・後脚に見せています。
-モチーフ・デザイン-
モチーフは“モスコプス”という、非常にマイナーな古代動物です。
恐竜よりも前の時代…、 三畳紀に生きた生物で、体長は60~90cm程度です。
特徴的なのは歯がどれも同じ形をしている事であり、進化の過渡期の動物と言われます。
2億年前に絶滅したと思われています。
マイナーながら、形はなかなかゾイド向きな動物だと思います。極力、ラインはモスコプスそのままでデザインしているのが分かると思います。
ただ背びれはやや強調しています。
総合的には、モチーフに忠実度ではそうとう上を狙えるようなデザインになったと思います。
名前の由来でもある対空砲は特徴的に装備させています。
ギミック的には、対空砲の仰角を変えながら歩行…というような感じだと想定しています。
またモチーフはもう一つあり、マッドサンダーです。
脚部や腹部のライン、装甲の付き方や全体の雰囲気を似せ、技術的なつながりを感じられるようにしています。
両者を比較して見て頂けると非常に嬉しいです。
描いたのは、ディープダイバーと同じ時期です。実は初めてデザインしたオリジナルゾイドです。
同じく、コロコロのデザインコンテストへ応募し、落選しています。
当時の絵はこれで、ほとんどデザインを変えていないのは我ながら驚きです。
デザイン的には、先にも書いたようにマッドサンダーを強く意識しています。
「ジェノザウラーへの返答」というような考えで描いていた事を覚えています。
ディープダイバーのページでも書きましたが、ジェノザウラーで感じた疑問を解消しつ描いたもので、ディープダイバー以上にその想いが強いデザインです。
マッドサンダー以外にも色々な共和国ゾイドの作りを参考にしており、例えば背中の排気口の付き方はベアファイターに似ています。
そのような部分からコダワリを感じていただければ幸いです。