ヘリック共和国軍 B/O級ゾイド ディープダイバー


ヘリック共和国軍 B/O級ゾイド ディープダイバー(ノトサウルス型)
 テクニカルデータ:
  全長:23.4m 全高:12.6m 重量:253t 陸上最高速度:140km/h 水上最高速度:38ノット 水中最高速度:28ノット 乗員:1名

 主な武装:
  28cm高速キャノン砲(×2)  6連装魚雷発射管(又は6連ミサイルポッド)  対空機銃(又は対空ミサイル)  マクサー50mm砲(×2)  2連ビーム砲

 機体解説:
  超弩級戦艦ウルトラザウルスは共和国の陸海軍にとって頼もしい新鋭機であったが、量産性の低さと運動性の低さが弱点であり、支援機が必要とされた。
  本機は、当初からウルトラザウルスを支援する機体として設計されている。
  ウルトラザウルスが行動可能な圏内は、全て本機も行動可能となっている。
  必然的に、ウルトラザウルスと非常に似た機体となった。

  運動性はウルトラよりも格段に高く、コンパクト機ならではのものと言える。
  兵装に関してはウルトラと似たものを有し、このクラスとしては非常に強力である。
  しかしコンパクトサイズゆえに積載に限界があり、キャノン砲の口径等はウルトラに一歩譲る。
  全体的には戦艦のウルトラに対し、巡洋艦といったところであろう。

  シンカー出現後に設計された機体である為、対空兵装が充実しているのも特徴である。
  本機は共和国海軍の中核となるべく量産が検討されたが、陸戦ではゴジュラスMK-IIが、海上ではバリゲーターやスネークスが予想以上の戦果を挙げ、
  わざわざ本機の生産ラインを裂かずとも中央大陸制圧は決定的となった。
  その為、残念ながら試作機数機のみで生産は打ち切られた。

  D-DAY以後、多発するウオディックに対抗し本機を再生産する計画も持ち上がったが、各地で敗走する共和国軍に余裕はなく、この時も量産は見送られた。
  設計自体は非常に優秀な機体であったが、運の方はあまり付いていなかったと言える。


見ての通り、コンセプトは小型版ウルトラザウルスです。
「デスザウラー→ジェノザウラー」のような構図を思い浮かべて頂ければ最適です(ディープダイバーもジェノザウラーのような2500円クラスの機体を想定しています)。
ただ、デザイン的にウルトラを小型化するだけでは面白くないので、共和国の様々なゾイドからラインを持ってきています。
その結果、いわゆる共和国らしい共和国ゾイドになったのではないかと思っています。

-胴体部-

頭部はいかにも共和国なラインで処理しています。
首、胴体、尾部の下側のラインに関は、ビガザウロやゴルドスが持つ「ドラム缶のような腹部」をデザインの基準としています。

武装配置はウルトラザウルスを基準にして作っています。
キャノン砲や魚雷発射管位置はそのままですが、ウルトラでいうところの飛行甲板位置に対空兵器を取り付ける等、多少のアレンジも効かせています。

全体的なラインは共和国らしく。しかし新型っぽいラインでいこうというコンセプトで製作しています。
その意味ではなかなか成功したデザインではないかなと思っています。


-脚部-

脚部はベタに共和国らしいラインにしています。
下の方についているノズルは、ハイドロジェットのノズルです。


-原画-

原画を描いたのは、ジェノザウラーが出た頃です。
当時、コロコロで行われていたゾイドデザインコンテストに出して落選したものです(同コンテストで大賞だったのが後のデススティンガー)。
それを下地にして、修正しつつCGで書き直したのが今回掲載したものです。

デザインの直接のきっかけになったのは、ジェノザウラーの写真を見てある事を思ったからでした。
当時、ジェノザウラーが嫌いだったのですね……。
「メカ生体」にこだわる頭の固い所もあったのだろうとは思いますが…、ただ、あまりにもデスザウラーそのまんまなデザインに疑問を感じていたのは確かでした。
(そういう意味で言うと、自分は過武装は嫌いだけどジェノブレイカーの方が「これが俺のデザインだ!」というのを自己主張してくれているので好きです)

「自軍のライン」というのは大切にして欲しいと思いますが、かといってあまりにもそのまんまなのは困り者だと、その部分に関しては今も同じ意見です。
その辺の不満を、具体的にぶつけてみたものの一つがディープダイバーです。

そういった意味で、自分の意見をある程度具現か出来たデザインとして達成感を感じるし、とても気に入っているゾイドです。


-ノトサウルス-


モチーフはノトサウルスです。メジャーかマイナーかというと中間程度の知名度で、ぱっと思い出せる程度に覚えている方は、古代生物通だと思います。
全長1~3m程で、当時としては大型の生物でした。基本的に海中生活で、後に首長竜(プレシオサウルス)に進化したと言われています。
後のプレシオサウルスと比べればささやかですが、長めの首を持っており、また頭部は長く、歯は不ぞろいでした。
指の間にはヒレがあり、泳ぎはそれなりに美味かったと思われています。

この挿絵は、手持ちの80年代の恐竜図鑑から抜粋しています。現在の図鑑では、もう少し違った姿をしています。
従って、正確には「80年代ノトサウルス型」と、すべきものでもあります。


 

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