SFC風 ゾイド2-ゼネバスの逆襲-

FCで発売されたZOIDS2-ゼネバスの逆襲-はとても好きなゾイドゲームです。

正直、前作「中央大陸の戦い」は、音楽こそ素晴らしいものの、全体的に見ればシュールなバカゲーというのが率直な感想でした。
しかし2は、ゾイドらしい世界観、練り込まれたストーリー、前作にも勝るとも劣らない素晴らしい音楽などなど、かなりいい感じに進化しています。
そしてもう一つ素晴らしいのが、気合いの入ったグラフィックでした。
ファミコンとしては極めて良質な画面をしており、我々を、よりゲームの中の世界へ誘ってくれました。

とはいえ、あくまで素晴らしいグラフィックというのはファミコンとしての話。
スーパーファミコンなど後発ゲーム機のゲームグラフィックと比べると、仕方の無い事ですが、さすがに厳しいものです。
そこで今回は、「ファミコンゾイド2が、もしもスーパーファミコンで発売されていたらどうなっていたか」と仮定して、ドット絵を打ってみました。
主要シーンを打ち直しています。


タイトル画面(左はオリジナル版。右がSFC風に打ったもの)
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ロゴをパワーアップさせ、更にゴジュラスMK-IIを描きました。今作の主人公機はゴジュラスではないんですが、やっぱり象徴的存在ということで。
各素材の色数はSFCの標準的なゲームグラフィックの仕様に合わせてあります。ゴジュラスのドットの打ち方も、SFC時代っぽい感じを意識して打っています。

 
ゴジュラスは、まず線画を描き、情報量を増やしながら塗り込み、完成させています。アングルが斜めなので大変でした。
装備としては長距離キャノン砲を積んでいますが、腕の4連速射砲は付けていません。またカラーリングはノーマルタイプに近いです。
このゲームは、「ショップで武器を購入してゾイドを強化する」ものでした。なので、「ノーマルに追加装備した」と考えて、こういう風にしています。
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戦闘画面(左はオリジナル版。右がSFC風に打ったもの)
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ゾイド2におけるグラフィックの真骨頂はゾイドにあり! 少ない色数ながら、的確に描かれたゾイドが魅力的です。ただ背景はやや雑なものが多いです。
SFC風では、ゾイドのグラフィックは色数を増やしました。背景は視認しやすく、かつ質感がしっかり分かるようにしています。
また力を入れたのは、画面下のコックピットを意識したパネル類の描き込みです。我ながら、なかなか"らしく"なったと思います。
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ステータス画面(左はオリジナル版。右がSFC風に打ったもの)
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オリジナル版では、エンカウント時に敵のステータスが示されます。戦闘前なのでジックリと好きなだけグラフィックを眺められる素敵なシーンです。
それにしても本当にファミコンのスペック(1機あたり3色で描かなければならない!)で、これだけゾイドを綺麗に描いたものです。スペックが載っているのも楽しいです。
SFC風リメイクでは、「遭遇した敵や味方ゾイドのデータは、図鑑化されてゆく」と仮定して画面を構成しました。
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マップ画面(左はオリジナル版。右がSFC風に打ったもの)
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オリジナル版は、ゾイドのグラフィックに力を入れすぎたのか、マップ画面はやや貧弱です。
SFC風は、いかにもな感じを目指しましたが、マップはメカやキャラに比べて苦手な分野なので、多少てこずりました。

 
ウインドウ無しの状態は左のもの。凄く余談ですが、場所はウラニスクを想定しています。
マップの工場はウラニスク工業地帯。ミッションはこの地帯を破壊し、帝国のゾイドを減少させる事が目的…と考えながら作りました。
マップに使用した素材は右のものです。標準的なSFCのゲームと同じく、「16×16のチップを組み合わせて全体マップを作る」という手順で作っています。
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全く意味の無いリメイクですが、製作していて凄く楽しいものでした。

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