アニメの感想 第7話

こちらのコラムに続いて、第7話の感想です。

第7話 「怪亀!その男ゾイド博士」

こちらに続いて、第7話についての感想です。

今回のタイトルは「怪亀!その男ゾイド博士」
なんだか今期シリーズは最"獣"要計画とか古"大"秘宝とか、漢字で遊ぶのが好きな感じがします。
さて今回は怪亀とゾイド博士。すなわちガノンタスとオニギリの登場回でした。

今回はデスメタル側の開発研究所が舞台。
冒頭から早速ワナに引っかかるりアラシとワイルドライガーは研究所に捕えられてしまう……。

 

罠に関して言うと、今回は率先してワイルドライガーが飛び込んで自滅していたような演出でした。
今までは割と「先走るアラシを冷静な目で見ているワイルドライガー」という感じが強かったのですが、ワイルドライガーもけっこうどっこいな感じが……。
あんがい似た者コンビなのかも。

ただ、研究所には捕えられ無理やり改造や研究をされるゾイド達が居ました。
とすると、ワイルドライガーはあえて罠を承知でその地に飛び込み皆を解放したかったと考えることもできます。
今まで冷静だったワイルドライガーがいきなり自滅するのも変な話です。
また一時期デスメタル帝国に捕獲されていたワイルドライガーだから、同国施設の感じは良く覚えているでしょう。
こう考えると、やはり「あえて」飛び込んだ可能性が高い気もします。

さて今回は、全体的にアラシとライガーがホントに互いに信頼しあっている感じがしました。
捕獲されたライガーを呼ぶアラシ。それに応えようとするライガー。
ピンチの時は拘束具を付けたまま駆けつける熱い演出!
徐々に本当に良い相棒になってきているのが好印象です。

1話で絆を結び、2話で改めて向き合い、3話で修行をして、4話からは旅が始まり一緒に居る時間がずっとになって。
ペンネに会ってからはメンテも習ったのでアラシなりに一生懸命やっているでしょう。技術的精度は少し心配ですが……。
その辺の関係が今話の信頼だと思えました。

 

ところで今話はデスメタル側の「開発研究所」が舞台でしたが、これはとても重要だと思います。
ただの研究所ではなく、”開発”研究所です。

デスメタル帝国は現在デスメタルキーを少数だけ保有しています。
これは「オリジナル」と呼ばれて四天王が所持しています。これのコポー品を製造・量産し全員に配備するのが大きな目的の一つです。

…オリジナルのデスメタルキーはどうやって保有するに至ったのだろう。
発掘した? 開発した? 偶然手に入れた?
この辺の妄想も膨らみます。

さて開発研究所はもちろんデスメタルキーのコピー研究をしているわけですが、施設の規模からいって他にも色々な事をしていそうに見えます。
チラッとですがバラしたゾイドのパーツを山積みしているシーン(クワーガ、カブター、ラプトール)があったので、キメラの研究なんかもやっていたりする気がします。
あとは、ゾイドに搭載する重火器なんかも開発していそうな気がします。

 

さて話が逸れたので本筋に戻ります。

今回はオニギリとガノンタスが登場。
オニギリ、ガノンタスの役割は基本的に漫画版と同じで、無理やりデスメタルキーのコピー品開発をさせられている感じ。

オニギリは、正直に言うと今のところあまり好きじゃないかなー……という感想でした。
ガノンタスを人質(ゾイド質?)にとられて無理やり開発をさせられている。しかもガノンタスに高負荷をかけながらという悲壮な状況ですが、あまりそれが見えてこない。
ゾイドを見たとたんにキラキラして語り出す……。


ゾイドが大好きで詳しいのは良いのですが、この状況では「普段はそんなオニギリだが今は話す気力さえない……」となるのではないだろうか。
敵側……オニギリを騙して連行し無理やり働かせている所長。そいつらが乗るゾイドでさえ見たとたんにキラキラして解説を始めていた。
これはちょっと「うーん……、どうなんだろうコイツは」と思ってしまいました。
そりゃあ大変ではあるだろう。でもそこまで悲壮極まってる感じではない印象を持ってしまいました。
嬉々として解説する余裕が大いにあるではないか。
ガノンタスとはその後に絆を結んでワイルドブラストしますが、正直よく結べたなぁというか、そんな感想だったのが正直なところです。

そりゃぁ申し訳ないと思っていたんだろうけど、その想いはそこまで深かったのかい?
キミはそれでどの位悩んだんだい?
ゾイドを見たらテンション上がる気持ちはわかるけど、常に相棒の事は思っていたの?
と思ってしまいました。
厳しいでしょうか。

まぁでもガノンタスは何か優しそうなイメージがあります。
少なくともワイルドライガーのようにプライドの固まりという事はなさそう。
色んな事を分かって受け止めたうえで絆を結んだのかなぁとも思いました。
この辺はいずれ「出会い」のシーンなんかの回想なんかも語られると良いと思います。

ただオニギリの事だけでなく、今回は演出が全体的にイマイチだったかなーとも思った回でした。
いくらなんでもアラシをオニギリと同室に閉じ込めはせんだろうとか。
戦闘中にデスブラストキーのパイプをつなぎ直す所長、それを律義に待ってるアラシ&ワイルドライガー。
なんだかすごく早く動くガノンタス。
などなど。ちょっとご都合描写が多いなというか、今後気をつけて欲しいなと思う事が幾つかありました。

とはいえ、ガノンタスは機体通りの良いゾイドでした。
重量級ゾイドらしい動きも良いし、もちろんワイルドブラストの砲撃も魅せてくれます。


砲撃では砲の仰角をじっくりととる感じが特に良く、オトコノコ心をくずぐります。
破壊力も高く、今後の活躍も楽しみです。

7話は演出面でちょっとなー……と思う部分が多かった回でしたが、深く切り込めそうな情報もあったしワクワクがますます広がっています。
次話以降にも期待しています。

Back
index

inserted by FC2 system