アニメの感想 第5話

こちらのコラムに続いて、第5話の感想です。

第5話「サソリゾイドの女」

5話は何と言ってもペンネとスコーピアが初登場の回!


それにしてもサソリにヒロイン(?)が乗るとは凄い時代になったなと思います。
初代アニメでもガイサックが登場しましたが、基本は盗賊仕様やスリーパーでした。
確かにサソリはどちらかというと敵側に似合うイメージがします。
またデススティンガーは言わずもがな。
今回は味方側、しかもヒロインと思しきキャラがサソリに乗るのだから凄い出世です。

さてスコーピアですが、多脚ならではのワシャワシャ動きは勿論、ぐるぐるおめめが可愛い! のが印象的でした。
カッコいいんだけど愛嬌もたっぷりな感じがとても良いです。

またアニメだと色の塗り分けが細かくされていて見栄えが高いです。

キットもアニメを参考に部分塗装がしたくなります。

あとライダーの姿勢をちょっと変えたくなるとも思いました。
キットの姿勢だとかなり辛そうに見えるんですが、アニメの姿勢(上半身を起こしている)だと割と楽そうに見えます。

 

さてアニメの話に戻ります。
5話最大の注目はやはりペンネ。
ペンネが思ってたよりいいコで良かったです。


公式の紹介が「仲間となるが……」という思わせぶりなものだったので、予想としてもっと不二子ちゃんチックな感じと思っていました。
ですが当初はちょっと意地悪な部分を見せつつもアラシを信頼した後は協力してくれるし、色々教えてくれるし根が実に良いコでした。
常識人だし。
常識人だし!
ペンネは色々と事情がありそうな感じがしますが、その事に関しては後ほど書きます。

 

今回は、アラシの未熟な所がまた見えた話でもありました。
なんと今までメンテナンスという概念を知らなかったようだ。
ゾイド(メカニック)を扱う者としてそれは頂けない……。

……と思ったものの、アラシの村はゾイドを恐れその生息域から逃げていた。だから運用のノウハウを知らないのも無理はないのかも。
ある程度の規模の機械を扱った事があれば、定期的なメンテや必要に応じた分解・再組み立てなどが必要な事は分かると思います。
ですが、アラシの村にはそういう機械類も無さそうでした。
今まで機械的なものには無縁だったのかもしれない。ただ父やベーコンはメンテナンスを教えなかったんだろうかとは少し思いましたが……。

しかし無知とは怖いものです。
旅の途中で偶然ペンネに出合えたから良かったものの、出会わなかったらどうなっていた事か。
徐々に弱っていくライガーの理由さえ分からず死に別れていた可能性が……。

無知は、「習っていない・習う機会がなかった」といった場合は仕方がない事です。
責められる事ではない。
ただし責められる事ではないというのは自分で完結する場合においてです。

誰かを巻き込む行動では、知らなかったでは済まされない事があります。
例えば夏は暑いから閉め切った車内は温度がぐんぐん上がる。その知識がない事自体は責められるようなもんじゃない。
経験して学べば良い。あるいは知っている誰かが教えてあげれば良いだけです。
でも知らないまま子供や犬を放置し死なせたら知らなかったでは済まない。
「行動する、しかも誰かを巻き込む行動である」のであれば、事前において自分は無知でないかを徹底して考える必要があります。
アラシには出来ていなかった。悪気はないがメンテを怠りライガーの調子を悪くさせていた。そうした意味でやはりアラシはまだまだ未熟なんだなぁと思います。

ただまだ旅の序盤。
今後色んなことを学んで成長してほしい。その成長に共感しつつ楽しみたいと思います。
今回もアラシはメンテについてライガーに素直に謝っていました。
無鉄砲で危なっかしいのですが、そういう真っ直ぐな心を持っている所がアラシの魅力だとも思います。

 

後半では盗賊(?)の乗ったクワーガが登場。
デスメタル帝国以外にも、ゾイドを使う連中が居るようだ。そんな事情も見えました。
以前からデスメタル側の正義を考えていますが、「盗賊が存在する」事をあわせて考えると更に深く考えていけるかもしれない。


盗賊はおそらくデスメタル以上に厄介な存在だと思います。
盗賊だから好きなように村を襲い欲望のままに略奪するような感じでしょう。

デスメタル帝国は4話で各地の村から兵を徴用している事が明かされました。給与も振り込んでいるらしい。
おそらく兵を提供する村は保護するでしょう。なぜならデスメタル側にうま味があるから。
それらの村にしてみれば、デスメタル帝国は「仕事をくれる」「ゾイドを完全制御できる」「盗賊などから守ってくれる」という存在になるのかも……。
徐々にそんな事情も読めてきた第5話でした。

 

さて5話の感想は上の通りですが、ここからはペンネについて書きます。
予想外に常識人でいい人だったペンネ!
色々教えてくれるし手伝ってくれるし理想の姐さん、ペンネ姐さんって感じでした。


デザインも今風でとてもかわいい。

絵も上手い。マスキングなしの筆一発描きでこれを仕上げるというのは神業。
そんなペンネですが色々と妄想膨らむ感じです。

先に書きましたが、当初は不二子ちゃん的な感じを予想していたんですが予想外に常識人かつ根がいい子で良かったです。
当初いじわるだったのも半分アラシが失礼だったからだし。

根がいいと書きましたが、ゾイド大好きでもあります。
スコーピアを指して「この子」と嬉しそうに紹介したり、アラシといがみあっていたのにメンテされてないワイルドライガーに気付いた途端そっちに向かったり。
そんな所に大きな好感を持ちます。

メンテといえば「ペインティングやカスタマイズが得意」と言っていたのも何気に重要です。
ゾイドワイルドの世界でも様々なカスタムが可能という事が証明されました。
今後、デスメタル側は「ゾイド星のゾイド」のように火器を満載したカスタム仕様を作ったりする可能性も……?

 

さてペンネですが、旅の途中で偶然出会ったただの少女……ではなさそうな気がします。
そもそも一人でゾイドを連れて旅してる時点で普通ではない。何かの事情があると思います。

メンテナンスの手慣れた知識や技術は前もって身に付けていたものか、それとも旅の途中で自然に身に付けたものなのか。
これはアラシへの対応から考えるに、「ゾイドと旅をするからにはメンテの知識や技術はあって当然」と考えているように思えます。
とすれば前もって身に付けていた。
すなわち以前はゾイドのメンテの知識・技術が習得できる場所に住んでいた……?

何故お宝を求めるのか? という問いもごまかしてる感じがありました。
ペンネの出身、旅の事情は気になるところです。

更に後半の戦闘の際に、ワイルドブラストを見て「デスブラスト!?」と反応した事も見逃せないポイントでした。
デスブラストを知っているがワイルドブラストは知らない……。

かなりの妄想ですが、ペンネはデスメタル帝国ないし関連する小国の出身かも と思いました。
そこではデスメタルがゾイドを運用していたので、メンテナンスに関する知識や技術が習得できた。
そしてまた「デスブラスト」を目にする機会もあった……。
ただペンネはゾイド大好きなので、ゾイドを調教してむりやり従わせるデスメタル帝国、更にデスブラストの痛々しい事実を目にして逃げたとかじゃないだろうか。

今作では「この陣営はこの色」とは決まっていません。
それでもスコーピアとギルラプターは色が完璧に同じです。
これは何か関連がありそうな気がします。

更にペンネは絵が得意。
最初の画像の通り、アラシが描いた実に味わい深い絵を図案意図を見事に保ちつつも綺麗に描き直していました。
フリーダム団の図案。

これは深読みしすぎかもしれませんが、けっこうデスメタルの図案に似ている。デザインの方向性がそっくりです。

デスメタルの図案もペンネが描いた?

先に、ペンネはデスメタル帝国ないし関連する小国の出身ではと書きました。
デスメタルの図案を描いたのがペンネだとすれば、デスメタル帝国の中央に近い位置に所属していた可能性も……。
髪の色は手スメタル帝国の帝王ギャラガーと同じです。
まさかとは思いますが………。

5話では敵がデスメタル帝国ではなく盗賊でした。
4話まではすべて敵はデスメタル帝国関係者だったのに、5話で初めて盗賊だったのです。
「ペンネがデスメタル帝国出身である=デスメタル帝国関係者ペンネを知っている」とするなら、6話の敵をデスメタル帝国関係者にできなかった制作事情が読めます。
この事も少し気になる所です。これも深読みしすぎでしょうか。

という事でペンネには何とも妄想ふくらみんぐです。
フリーダム団の一員になりつつも今回でいったんお別れですが(行動を制限しないスタンスはシュプリーム団と同じである)、またどこかで再開するでしょう。
オープニング映像から推測するに、しばらく先でオニギリと共に基本的に一緒に行動する感じになりそうでもあります。
この先の話ではペンネの活躍と謎についても大注目です。

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