Zoids Ignitio71回アンケート -活躍シーンを想像する-ゴジュラスMK-II量産型&バリゲーター-- 集計結果

ゾイドバトルストーリーは、悲しいかな登場する度にやられちゃう悲しいゾイドがいます。
勝ち描写に恵まれず、いつもいつも敗北する。そんな悲しいゾイド……。
しかし、そんなゾイドも設定としては「一線で使用される現役の戦闘ゾイド」です。
軍はそのゾイドの生産や運用を続けている。そのゾイドにそれだけの価値があると判断しているわけです。
という事は、「バトルストーリーではたまたま負けシーンばかりが写っているだけで、実は活躍する事も多かった」のだと思います。

今回は、そんなゾイドの「実はこんな活躍をしていたのでは!」「こんな意義があって運用され続けていたのでは」等を想像して頂きました。
今回の機種は、以下の二種類です。

ゴジュラスMK-II量産型
デスザウラーとほぼ同時期(第二次中央大陸戦争中期)に登場した純白&緑目のゴジュラス。
登場するシーンのほぼ全てがやられシーンという悲しいゾイド。ノーマルやMK-II限定型はあんなに活躍しているのに…。
それでも、運用は大陸間戦争終結時まで続いています。

バリゲーター
シンカーやマルダーとほぼ同時期(第一次中央大陸戦争)に登場した共和国のワニ。
最新鋭機として初登場した時の描写が一方的な敗北という衝撃的なデビュー。その後も数多くのゾイドに撃破されています。
しかし共和国海軍の中核を務めた事は確かで、運用は大陸間戦争初期まで続いています。
なお、続く機獣新世紀ゾイドにも登場しますが、やはりこちらでもあまり活躍は出来ませんでした。

代表的なやられ描写が目立つゾイドですが、果たして結果や如何に。


■アンケート項目詳細
 まずは、実施したアンケートの項目を記載します。

 項目1-活躍シーンを想像してください「ゴジュラスMK-II量産型」-

 項目2-活躍シーンを想像してください「バリゲーター」-

第71回アンケートの質問項目は、以上でした。

■投票数
 今回の投票数は14票でした。ご投票いただきました皆様、御礼申し上げます。
 では早速、発表します。


■質問1 -活躍シーンを想像してください「ゴジュラスMK-II量産型」- 回答詳細

新世紀のアイアンコングに「真っ先に狙われる」とありましたが、これはゴジュラスMK-II量産型にも当てはまるのかなと思います。
以前にあれだけの活躍を見せたヤバいゾイドなので、そりゃあ帝国軍にとって優先目標にもなりましょう。
ゴジュラスだからこそ、倒した時の味方の勢い向上と敵の戦意損失も見込める筈です。
またゴジュラスはタフさにものを言わせて真っ先に敵陣に突撃するイメージがあります。
なので、敵の未知なる新兵器、あるいは周到に用意された罠に引っかかる可能性も高いのかなーと思います。
同時に、対峙した「功績を挙げて名を示したい」ようなパイロットはデカい目標を選びそう。
そういった意味でも、腕の立つ敵パイロットに優先的に狙われたのかもしれませんね。

やられシーンが多いのは、やはりパイロットの問題と思います。
ゴジュラス乗りの多くはデスザウラー就役以降に損失している…。そしてゴジュラスは猛者が乗ってこそ真価を発揮するゾイド。
コングMK-II量産型がパイロットの技量をそこまで求めないのに対し、ゴジュラスはここが痛かったのだと思います。
おそらく最低限の促成プログラムで「一応は操縦できる」程度のパイロットがゴジュラスMK-II量産型に乗り、高度な技量も多様な戦術もないまま散っていったのだと思います。
それでもゴジュラスが生産され続けていたのは、上層部にゴジュラス神話が深く根付いていたかもしれません。
日本軍が艦隊決戦を夢見て戦艦にこだわり過ぎていたように…。

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そもそもデスザウラーに優秀なパイロットを多く潰されたため、ゴジュラスの性能を発揮し尽すことは期待出来なくなった。
具体的には装甲とゴジュラスなりの機動力、格闘能力を発揮して敵陣を一から十まで粉砕するなどの働きは難しくなった。
共和国がゲリラになった以上新人を育て上げるのも難しかった。
これは実は共和国の他ゾイドも同様で、そのために各ゾイドに分かり易い特徴を備えさせて「一目的一ゾイド」という感じで運用し、それ以上は望まない方針となった。
シールドライガーMk2もこの方針の下で格闘ではなく機動力のある中砲として生まれた。既存ゾイドの改造ではどうしても合わない地形や作戦目的のためには新型ゾイドを開発した。
このように多目的には使えないがパイロットの技量不足をハードで補う作戦方針はスパイラル的にパイロットの意識を変えてしまった。
例えば「ゴジュラスに憧れてパイロットになったが、いつも砲撃任務しかない。格闘戦は実戦で鍛えなければと言う嘆きの声も生き残った古参パイロットから聴いている。
しかし軍で行われている以上これが部隊として効率的なのだろう」と格闘能力などを切り捨てる発想が蔓延した。
そんなことを知らず陣形が崩れた時にゴジュラスと知って全力で挑んでくる帝国将校には手も足も出ず、「割の良い対ゴジュラススコアを稼げる!」と認識されると更に積極的に狙われるようになった。
これは帝国上層部が共和国の現状を認識しゴジュラス撃破によるスコアを下方修正するまで続けられた。

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ゴジュラスは「攻め」のゾイド。
MK-Ⅱ限定型は「強襲」のゾイド。
ゴジュラスMK-Ⅱ量産型は「守り」のゾイド。
多分、こんな感じ。

サッカーに例えよう。1-0勝ちならディフェンスも評価されるけど、基本的には決勝点の1点を入れた選手に最大の評価がされる。
量産型の活躍シーンが中々描かれないのは、「得点を入れるのが仕事じゃないから」だと思う。
GKのウルトラさんは時々スーパーセービングを取り上げて貰えるけど、地味に体を張って削られる量産型の仕事には・・・華が無い。
また、DFなんだから相手の得点シーンでは登場するのも必然。
デス様がヘディングの競り合いで量産型を豪快に吹っ飛ばすのは絵になる。
「量産型2機と競り勝って、ウルトラの長い首も届かずゴール!」
分かり易いですよね。そりゃクローズアップされちゃいますよ。
また、小柄の選手が体格の大きなDFに競り勝ってのゴールなんて、そりゃ記憶に残る=クローズアップされるでしょう。
その裏で量産型が100回攻撃を防いでいたとしても。

まぁ、単純に時期から考えて、デスによるゴジュラス基地壊滅で生粋のゴジュラス乗りのエースパイロットを大量に失った事や、脱出後は長い海上生活で、ゴジュラスを動かす機会が少なくなり、新規パイロットの練度を思う様に上げられなかった事も、活躍シーンが少ない大きな要因だと思う。
量産型は悪く無い。活躍させられなかった「人」が原因。
それでも、共和国から必要とされ量産され、前線で戦い続けた。
その事実が有れば良いと思うんですよ。

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ゴジュラスMK-IIは曲射可能で理論上は長射程でも、百発百中というわけでもないはず。
量産が軌道に乗り数がいきわたってくると、狙うというよりは多連想ロケットランチャーのような集団で面制圧的な砲撃をしていたと思います。
そのため、敵機を撃破しても誰の砲撃によるか分かりづらく、ゴジュラスMk-2にはエースパイロットという概念があまりなかったのではないでしょうか?
だとすれば、バトルストーリーに取り上げられる機会も減ったのかもしれません。

当時のゴジュラス部隊が組織として理想的な砲撃戦に持ち込むことが苦手だったのかもしれません。
結局Mk-1と同じ戦術を取ろうとして追加装備が邪魔になってしまったり、間接照準の体制に不備があったり、味方が無傷で済むような一方的な砲撃戦を行うには配備数が中途半端に足りなかったりして、敵機に有効な砲撃を与える前に間合いを詰められて立ち往生するという問題があったのかもしれません。

飛翔体迎撃技術の進歩が砲撃戦をややこしくしているかもしれません。
ミサイル自体がステルス化したり、砲弾をレーダーで捕捉して光線兵器で迎撃したり、ガンランチャーシステムのような誘導砲弾が実用化されたり、多弾頭化したり、多少の妨害に耐えられる砲弾が出来たり・・・そういった激動の中で、愚策と言われた接射が一時的に流行してしまい、(操作自体はシンプルなので当てやすく、帝国軍が対策を確立するまでの期間はそれなりに成果があったなどの理由で。)のちに帝国軍が対策を施した結果、損害も多く出るようになったため、結果的に「量産型は弱い」というイメージがついたと想像もできます。

エネルギータンクの省略により、電力を大量に消費するコンピュータに弾道計算をさせていたので砲撃に支障が出たとか(ただしゾイド本体が電子計算機の役目を兼ねられるとしたら、この説は説得力がない。)、駆動系に補助動力を付けていて重量増加に伴う負荷を軽減していたのにそれがなくなるからとか、デメリットがあったのだと想像もできます。
あるいはひょっとすると、キットのカラーリング(白色の緑眼)は工場から出したての色であったり、ごく一部の機体を再現したものであったりして、前線では量産機のほとんどが限定型と同じカラーリングに変更されていたとしたら、戦場写真には量産型が写っているのにカラーリングで限定型の写真と誤解され、現場の兵士たちは限定型も量産型も区別せずただ「強くなったゴジュラス」と捉えて、茶色の量産型はそれなりに活躍していたものの、限定型の影に隠れて固有のエピソードが埋もれ、運の悪いことに白いカラーのものがよく撃破されて、その画像も出回り、弱いイメージが着いたのではないでしょうか?

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○活躍シーンの想像や意見
ゴジュラスMK-2量産型は武装面では長射程キャノン砲と4連速射砲以外はノーマルとほぼ同じなので、長射程キャノン砲による砲撃から4連速射砲や腹部の76ミリ連射砲による近・中距離戦、ゴジュラス自慢の格闘性能による近接格闘戦と、様々な距離での戦闘に対応できると思います。
(接近戦となると長射程キャノン砲がデッドウェイトになるので格闘性能はノーマルよりもやや落ちそうですが・・・。)
戦闘面ではその長距離砲撃能力を持ちつつ近接戦闘にも対応している事を活かし、長距離からの砲撃戦で先制攻撃を加えた後に接近戦で敵を仕留める戦法をとったり、メカ生体時代のPVであるゾイドバトルビデオで描かれた様にウルトラザウルスの随伴機として共に砲撃を行ったり、護衛役としてウルトラザウルスに攻撃を仕掛けてくる敵機の迎撃を行ったりしていたと思います。
また、ゴジュラスを圧倒するデスザウラーの存在は脅威ですが、そのデスザウラーがいない戦場に投入されれば帝国軍にとって十分脅威になると思います。
レッドホーンは言うに及ばず、アイアンコングやサーベルタイガーも苦戦こそすれど、どうにか倒せると思います。
加えて、バトスト3巻の「小さな戦士たち」では、レッドホーンやサーベルタイガーのような大型機のいない状況下でゴジュラスの姿(※)を見たブラックライモスが慌てて退却した様に、ゴジュラスに対抗できる様なゾイドがいない戦場では、かつての無敵時代ほどではないにせよ、かなりの暴れっぷりを見せていて、帝国にとっては十分に脅威であると思います。
(※ちなみにこのゴジュラス自体は同エピソードの主役である子供達が作った土と木でできたハリボテであり、本物のゴジュラスではない)
その他、ゴジュラスMK-2量産型が大陸間戦争終結時まで運用されていたと言う事は、それだけこの機体が優秀な機体であった事の証だと思います。
長距離砲戦やそのパワーを活かした格闘戦は、敵を捕えさえすれば致命傷を与えるのに十分な威力を持っており、特に砲撃能力は、複数機で暗黒軍のゾイド部隊や拠点に長距離砲撃を加えることで大打撃を与えることが出来ると考えられます。
その一方でデッドボーダーの重力砲など、強力な兵器を持つ暗黒ゾイドに対する近接戦はそれこそ大きな危険を伴いますが、腕を犠牲にする覚悟での肉を切らせて骨を断つ戦い方でならば、有効打が望める可能性もあると思います。
最後に纏めると、ゴジュラスMK-2のメリットは、
・「鈍足で4足歩行タイプほどの走破性もないが、2足歩行の恐竜型なので小回りが利き、機敏に動ける運動性能の高さがある。」
・「ゴジュラス本来の重量とパワーを活かした格闘性能に加え、長射程キャノン砲や4連速射砲の装備による射撃性能の向上によって距離を選ばずに運用できる万能性を獲得した。」
の2点があり、それを活かした活躍をしていたと考えられますし、
キングゴジュラス(決戦兵器としての側面もあるのでやや微妙だが・・・。)や後年のゴジュラスギガの様なゴジュラスの役割を引き継ぐ機体がいなかったか、あるいはその必要性が無かった事から、ゴジュラスMK-2量産型は共和国の主力としてメカ生体時代の数々の激戦の中で運用され続けたと思います。

○活躍できなかった(活躍シーンがクローズアップされていない)事への考察
元々気性が荒く乗り手を選ぶ機体であるゴジュラスの量産仕様である事から、万人が乗れる(あるいは乗り手を選ぶ事に変わりはないがノーマルやMK-2限定型よりもハードルは下げられている)様に調整されていると考えられる為、乗り手を選ばない代わりにゾイド本来の生命力が低下してしまっている帝国ゾイドの様に、ゴジュラスが本来持っている生命力が低下してしまい、ゴジュラスの生命力に物を言わせた強引な戦法がとり辛くなっている可能性があり、その分少なからず機体の弱体化が発生した事や、それに伴って格闘戦より砲撃戦を重視する傾向になっていった事で、以前のノーマル機やMk-2限定型の様な派手な格闘戦などを演じていた頃よりもゴジュラスの活躍がクローズアップされ難くなった(砲戦ならより長けたウルトラザウルスがいるのでソッチの方がクローズアップされる)事や、長年活躍しているゾイドゆえに帝国ゾイドの強さを示す一種の指標としても最適であると考えられ、やられるシーンばかりがクローズアップされていると思います。
また、砲戦ではウルトラザウルス以外にも大陸間戦争時代には砲戦タイプの新鋭機であるガンブラスターが就役した事や、ゴジュラスの得意とする接近戦においても突撃戦法を得意とするディバイソンや、デスザウラーキラーであるマッドサンダーが登場した事もゴジュラスMK-2量産型の活躍がクローズアップされなかった事の一因だと考えられます。
これらのゾイドと得意分野が被り、新型機の方がクローズアップ優先的にクローズアップされるとなると、自然とゴジュラスMK-2量産型はそれらのゾイドの引き立て役として、やられ役に徹した描かれ方をされたのではないかと思います。

ゴジュラスMK-2量産型がやられるシーンばかりクローズアップされ、活躍したシーンがクローズアップされなかったのは、共和国の側の視点で見ると、戦争の激化や新型機の華々しい登場の裏で、次々と現れる帝国軍や暗黒軍の脅威を示し、そしてより強力な共和国軍の新型機を引き立てるのにうってつけのゾイドであったからだと思います。
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活躍できなかった理由のみ書かせていただきました。
でもゴジュラスについて↓③は、戦う前に敵をひかせていたわけで戦果をあげない活躍と言えます。
★ゴジュラスは強いので、帝国軍は問題視して対応したから。
◆帝国軍が対ゴジュラスMk-Ⅱ戦法を徹底していたから、ゴジュラスは活躍する場面を封じられていた。戦法は
①ゴジュラスMk-Ⅱより強いデスザウラーなら
 ほかの共和国ゾイドがいたとしても、まずゴジュラスを叩きつぶす。ウルトラザウルスよりゴジュラスのほうが数が多いので、デスザウラーにやられるゴジュラスは多くなる。
②ゴジュラスMk-Ⅱと同程度のアイアンコングMk-Ⅱなら
 アイアンコング+他大型ゾイドでゴジュラスを叩く。つまり2:1でたえずゴジュラスに立ち向かう。もしアイアンコングしかいなかったら、逃げる。
③ゴジュラスMk-Ⅱより弱いレッドホーン他なら
 逃げる‼巨大なゴジュラスは、発見されやすい+移動速度も遅い⇒結果、ゴジュラスキャノンの射程に入る前に、たいていの帝国軍ゾイドは逃げられます。

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・ゴジュラス(量)はデスザウラーに相性が悪く苦戦しつつも量産が続いたのは以下のような理由がある。
1:マッドサンダーは4足歩行のゾイドであり、もともとゴジュラスに乗っていたパイロットが今更4足歩行のゾイドに乗り換えることは非常に難しかったの
  でゴジュラスも生産が続いた。
  (マッドサンダーには、ディバイソンやウルトラザウルスに乗っていたパイロットの中から選出された)
2:ウルトラザウルスよりも安く量産が出来て、いざとなれば格闘戦もこなせることからゴルドスに代わる支援砲撃機としても重宝がられた。
3:ゴジュラス(量)のロールアウト時は、ゴルドスの索敵がディメトロドンによって妨害されることが増えた時期である。背の高いゴジュラスによる「目視」
  も戦場では重要であった。
4:デスザウラーを倒すことは出来ないが、デスザウラーの注意をひきつけることで結果的にゴジュラスの犠牲によって大局的な勝利をもたらすことは度々あった。
  白いカラーリングはむしろデスザウラーに積極的に見つかるためのカラーでもある。
5:対小型ゾイド・対サーベルタイガーとしての性能は4連速射砲の装備により向上しており、「デスザウラーに遭遇さえしなければ」の前提ではあるが戦果も
  生存率も高かった。

2の支援砲撃任務についたゴジュラスは更に生還率が高い。
6:”あの”ゴジュラスが量産されたことにより兵士の士気高揚にも一役買った。

上記のような縁の下の力持ちに徹する任務が増えたため、目立つ活躍は少なくなったがむしろ戦果はいわゆる「無敵時代」にも引けをとらない。
頑丈さ・格闘力・砲撃力の両方を持ったゴジュラスMk-2量産型はデスザウラーには勝てなかったが、戦力としては重要なゾイドである。

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ゴジュラスMK-II量産型は当然強い。
量産用に多少デチューンされていたとしても普通に倒すには既存の中型程度では話にならず、コング並以上を持ってくる必要がある。
新型にしても戦闘用に腰をすえて作られた主力でなければ勝てない。
つまりある程度数が揃い、疑い様もなく強いが、誰もがよく知る古株由来の機体。
そんなゾイドが各地で既存の戦力を蹴散らしても、ある種の現状維持、順当な結果であって話題にならない。
同時に進軍速度は遅く、最強格という訳ではないのでMK-II量産型自体の活躍が要因となって情勢を大きく変えることはない。
MK-II量産型が話題に上がるのは、帝国側で「あの新型がMK-II量産型の守る基地を落とした。」のような場合に新たな自軍戦力のブレイクスルーへ期待を込めて語られることが多かったのではないだろうか。
主力ゾイドが普及型であるMK-II量産型程度に余裕を持てないようでは共和国軍そのものを脅かしえない。
そんな次期帝国フラグシップ候補達が最低限超えるべきラインになっていたのだと思う。
その結果MK-II量産型に平時以上の損害が出るのは形勢が動く兆しとなり、それ故に敗北ばかり毎回報じられたのかと。

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・活躍の想像
支援砲撃や対空砲火等で活躍。弾薬を使い切れば武装を強制排除し、格闘戦に移行する。重武装とかつての最強ゾイドという肩書きで威嚇効果を狙ったとも考えられる。
・運用理由
共和国には高い格闘能力を維持しながら大火力を持つゾイドがいない。マッドサンダーは余計な武装を追加し運動性を下げればデスザウラーに対応できないかもしれない。
ウルトラザウルスは格闘が苦手でそもそも前線向きではない。そこでゴジュラスに白羽の矢がたった。
・活躍できなかった理由
格闘の本質を潰す重武装は、ゴジュラスにはミスマッチだった。気性が荒い上に砲撃と格闘の両方を一人で操縦せねばならず、最大限その性能が発揮できる方が稀だった。
弾薬を使いきらぬまま闘争本能からうっかり前線出てきてしまい、不利な武装を背負ったまま接近戦を挑み散った機体もいただろう。
かつての最強ゾイドという肩書きから、あのゴジュラスを倒せる新型と逆に宣伝にされ、帝国の士気を上げるのに使われたとも考えられる。
実際はかなりの相手に善戦したはずだ。

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開戦以降、ゴジュラスの量産が容易になったにも関わらず気性の荒い大型ゾイドであるゴジュラスを乗りこなせるパイロットは慢性的に不足気味となってしまった。
しかし、MkⅡ量産型が開発された事で、これまでのゴジュラスとは相性の悪かった「格闘時にゴジュラスの野生を抑えきれないパイロット」や「射撃技能があるパイロット」が搭乗し、腕前が物を言う格闘戦における操縦技能の低さには目を瞑っても「最前線でも運用可能な大型砲戦機体」としては十分有用である考え、多くのMkⅡ量産型が最前線へ
送られる事となった。
だが結果は首脳陣の考えとは裏腹に、予想を上回る高速機や強力な装甲を持つ敵機の出現により、最前線に立ったMkⅡ量産型多くが不慣れな近接戦闘に持ち込まれ、敢え無く撃破されていった。

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(※ゾイドバトルリサーチ2巻の同機解説を前提としたご意見です)
精神リンクのコンバーターで闘争心が抑えられていることを逆手にとった作戦。
対レーダー処理とカムフラージュを施し隠密や奇襲用に。
外に出る闘争心が少ないため、相手ZOIDSの敵の闘争心を本能的に察知するのもかい潜り易くなるのではと思いました。
巨体ゆえに山中とかうまくカムフラージュすることが求められますが、うまくいけば…。
あと、コンバーターで安定しているので外からの影響も受けにくい気もします。暗黒大陸編で強力な敵ZOIDSにも怯えずに安定して戦えた気もします。
やられ描写が多いのも戦記報道者がスパイで、共和国ZOIDSの象徴たるゴジュラスのそういうシーンを意図的に多く取り上げ戦時下の不安を煽ったのもあったかも知れませんね。

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中央大陸戦争のヘリック共和国(以下共和国軍)の勝因を精査したガイロス帝国(以下暗黒軍)は、ゴルヘックスの電子作戦能力を高く評価した。
そのため、最優先撃破や電子妨害などあらゆる対策を講じ、共和国軍はゴルヘックスの積極運用を封じられてしまった。
これは、クリスタルレーダーによる索敵手段を奪われたことを意味する。
この事態において、「高い所から眺める」という原始的な手段が復権し、そこそこ数があり長身のゴジュラスMK-II量産型(以下ゴジュラス)が最前線での偵察任務に投入された。
共和国軍側の意図は明白であり、その巨体は目立つ。
しかし、放置すれば情報を持ち帰られるだけでなく、自ら重砲撃を始め、排除するにしてもどの距離でも強烈な破壊力を誇るゴジュラスは危険な相手だった。
そのため、暗黒軍は本来警戒線の形成や後方部隊の護衛に使うべき戦力まで対ゴジュラス戦に集中投入し、必要以上の攻撃に晒されたゴジュラスは敗北することが多かった。
しかし、その犠牲は無駄ではなく、後方に高速ゾイドやTFゾイドが侵入することで、暗黒軍のさらに重要な情報を奪われたり、パイロットの練成・機体調整が不十分なまま試作改造ゾイドを本来格下の相手に討ち取られる事態が相次ぎ、大きな視点からすれば暗黒軍側が敗北する例が相次いだのである。
また、ゴジュラスの頑丈さと生命力から、なんとか生還する例も少なくなかった。

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今ゼネバス帝国はかつての帝国領を取り返し、さらに国境の橋、「アルメーヘン」すらも落とす勢いであった。
その橋の西80kmの山脈に囲まれた砂漠地帯に帝国軍は臨時司令部を設置し、まさに共和国に侵攻を開始するときであった。
ディメトロドンが約100km東からこちらにゆっくりと進撃する一体のゴジュラスの姿をレーダーにて確認した。
「目障りだ。早く片付けろ。」アイアンコング、マルダーはその無謀にもたった一機で特攻をかけんとするゴジュラスに向けて一斉にミサイルを向けるのであった。
だが次の瞬間、隕石のような赤い玉が先頭にいたアイアンコングの腹の装甲を貫いたのだ。

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共和国軍は平地でのデスザウラーとの決戦を避け、山岳地での補給路への攻撃に戦略をシフトした。
これにより、共和国軍は戦局を膠着状態に持ち込んだ。
とは言え、激しい局地戦は各地で続いていた。

 ここは旧共和国領、なだらかな丘陵が点在するとある平野部。
陥落した共和国首都へと続く補給路の要衝のひとつ。帝国軍の強力な守備隊が駐屯している。
両軍は対峙して久しい。共和国軍は戦力の拡充を待ち、帝国軍は陣地の造営に努めた。

 敵はレッドホーン・ブラックライモス・ブラキオスを中心に、強固な防御陣地を構築している。
デスザウラーは確認されない。だが、遊撃部隊として強力なコング部隊(MK-Ⅱ量)がにらみを利かせていた。
不安材料は敵新鋭、漆黒のサーベルタイガー改。制式名は不明だが、おそらく平地の戦場に姿を現すことはあるまい。

 こちらは前衛としてディバイソン・ベアファイター隊、打撃の中核としてゴジュラスMK-Ⅱ(量)・アロザウラー隊、撹乱・遊撃にシールドライガー・コマンドウルフ隊、後方にゴルドス・カノントータスを従えた司令部ウルトラザウルスが鎮座する。戦力は整った。

 この中で最強の打撃力を持つのはゴジュラスMK-Ⅱ隊だ。だが、引き換えに移動速度が遅い。
決定打を持つが速度に難ありのゴジュラス隊をなるべく無傷で敵陣へ到達させること、これが勝利の鍵だ。

 ディバイソン部隊が先陣を切って突撃を開始した。敵はレッドホーンを中心に応戦を始める。
だが、火力がいま一つ散漫だ。後方司令部から敵陣へ、効果的な支援砲撃が行われているのだ。
それに加え、突撃するディバイソン・ゴジュラス自身が形成する濃密な弾幕により、帝国軍は効果的な反撃ができない。

 ディバイソンは強力な制圧射撃と装甲により、主力を敵陣へ送り届ける動く壁役だ。
言わば「攻撃的防御」である。

 以前はゴジュラス自身が壁役を兼ねており、支援は重砲部隊が担当していた。
次第に激化する戦場にゴジュラスの損失は増し、敵に肉薄する頃には消耗で十分な打撃力を発揮できない場面も増え始めた。格闘戦重視から破壊力のアップを求める声が多くなってきたのだ。

 だが、現在は壁役としてディバイソンがあり、支援砲撃はゴジュラス自身で賄えるようになった。
これにより、共和国軍は展開速度、破壊力共に大きく底上げされた。装備が一新された新生共和国軍は、「MK-Ⅱ部隊」として華々しく広報された時期もある。

 さて、先鋒として突撃したディバイソン隊はその性能を遺憾なく発揮し、敵陣地を文字通り突き崩した。
ここへきてようやく帝国軍は効果的な反撃を取り始めた。レッドホーンがディバイソンに火線を集中し、ブラックライモスが負けじと突進する。対して随伴のベアファイターがすばやく二足へ転換し、強烈な前足を叩き込む。だが、数に勝る帝国軍に、さしものディバイソンも無視できない損害が出始める。前進の止まった突撃部隊は、じわじわと押され始めた。

 そこへ無傷のゴジュラス隊が到達、守備陣地へ雪崩れ込んだ。
慌てて応戦するレッドホーン、しかしゴジュラスの足を止めることはできない。戦闘は一挙に乱戦になった。
優先目標は当然大型ゾイドだ。火力を集中できない帝国軍は、一台、また一台とレッドホーンを失ってゆく。
ブラックライモスも直掩のアロザウラーに阻まれ、効果的な反撃ができない。
片腕一本でレッドホーンを掴み上げたゴジュラスはそのままコクピットを握りつぶし、あるいは尻尾の直撃で刎ね飛ばしたレッドホーンは複数の小型ゾイドを巻き込んで擱座した。
レッドホーンを黙らせたゴジュラスが、次にブラックライモスへ襲い掛かる。
ようやくフリーになったアロザウラーが後方のブラキオスを食い殺す。乱戦での肉弾戦は獣脚類恐竜の独壇場だ。

 一方、壁としての役目を終えたディバイソンは、速やかに散開し主力への支援射撃および敵の増援阻止へとシフト。ゴジュラス部隊のうち、後詰の小隊とその直属のゴルヘックス小隊がこれをサポートする。
陣地攻略は共和国の想定どおりに進んでいた。
ゴジュラス隊の打撃をまともに受けた帝国軍は、為す術もなく蹂躙されていった。

 この時、火消し役として控えていたコング部隊が支援砲撃を開始。
遊撃のシールドライガー隊の執拗な妨害を突破し、ようやく射点に到達したのだ。
しかし救援にはあまりにも遅すぎ、陥落寸前の守備陣地はその意義を失いつつあった。
また、状況はコング部隊自身の離脱をも困難にしていた。

 友軍救援に踏み留まったコング部隊だが、それゆえに撤退の判断を誤ったのだ。

 司令部からの猛烈な砲撃がコングに降り注ぎ、その場に釘付けにされている。
そして陣地を攻略したディバイソン・ゴジュラスの部隊が、隊列を整えつつある。
刺し違えた一手がいまや取り返しのつかない状況に拡大し、何もかもが手遅れだ。
コング部隊が守備隊と同様の目にあうことは、誰の目にも明白だった。

 この日、帝国軍の補給路の一つが共和国軍の手に落ちた。

 共和国首都を陥落させた帝国軍だったが、長く伸びた補給線はやがて自身の首を締め始める。
対して国力に勝る共和国軍は、じわじわと補給線を圧迫すればいい。
やがて「切り札」も完成する。デスザウラーと事を構えるのはそれからだ。
今は時間を稼ぐこと、これが勝利をもたらす。
共和国首脳陣は、勝利への青写真を明確に描いていた。


■質問2 -活躍シーンを想像してください「バリゲーター」 - 回答詳細

パイロットと地の利に恵まれてバリゲーターが真価を発揮した場合、「突然僚機が水に引きずり込まれて波を立てて消えた。たぶんバリゲーターだ。」みたいになって画にならないからね。
しょうがないね。
真面目なこと言うと海戦専用(海対海用)ゾイドは種々いるけどバリゲーターの息が結構長いのは本来のコンセプトが違うからかと。
バリゲーターの運用コンセプトは水辺を行軍または渡らざるを得ない中型以下の陸戦ゾイドへの奇襲だと思う。
スネークスが一応同ポジションだけれども射撃主体のスネークスは地の利を奇襲の可否にしか活かせず決定力不足で、喰える範囲は結局決して強力ではないその瞬間火力相応の相手になる。
格闘主体のバリゲーターに奇襲、ぬかるんだ地面、大型バイトファングの瞬間火力と水中引きずり込みの可能性という条件がそろえば目いっぱい甘く見積もって上限サーベルタイガーに仕掛ける価値がありそうだと思う。
メタ的には水中という半即死ゾーンを使って格上を喰うのが主運用というのは正面から戦う装備を積める中型以上や新型がやると卑怯感が際立つし、モチーフとしてワニが似合い過ぎて小型の後続も出せなかったとかそんな感じじゃないでしょうか。
同時にこんな戦法で新型がバリゲーターに沈められても展開として盛り上がらないから活躍描写がない。
海や大湖、ウルトラや改造マッドが浮いて航行するような大河での「海戦」で運用するのがまず間違いなのだけれども、しかし戦いの顔はウルトラ等な以上、そのお供に駆り出された不幸なバリゲーター達はその不本意な最期が多く写真に写り込んで評判を落とし、それを見て舐めていた陸戦ゾイド達が河の藻屑となって野生ゾイドコア幼生の肥やしとなるのだ。

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バリゲーターは水陸両用という能力から戦場では重要なゾイドである。実際に、以下のような場面での活躍があった。
1:陸上ゾイド部隊への海上からの支援砲撃
2:小型としては最強クラスの格闘能力を誇り、特に水が絡む場所では帝国ゾイドに「いつバリゲーターが飛び出てくるか分からない」として恐怖を与え、湖や海を「戦わずして防衛」することが多かった。
戦場において水源の確保の重要性は言うまでも無い。バリゲーター配備までは沿岸部や湖も戦って防衛しなければならなかったため、バリゲーターの登場によって共和国ゾイドの損害は大きく減少した。
3:共和国の小型ゾイドとしては初めて対空ミサイルを装備した実験的な機体でもあり、そのノウハウの蓄積によって共和国のミサイル技術の進歩に貢献した
4:ウルトラザウルスの護衛機として優秀であった。
構造がシンプルで小型のわりには頑丈で量産もきくバリゲーターは、シンカーやブラキオスからウルトラザウルスを守り損害を減らすための壁役として重要である。
勿論ウルトラザウルスが直接戦闘すればシンカーもブラキオスも容易に撃破出来るが、当然敵からの攻撃により少なからずダメージを受ける。
バリゲーターが敵を引き付ける、または壁となる間にウルトラザウルスの砲撃で帝国のゾイド部隊を壊滅させ、貴重なウルトラザウルスを無傷で生還させたことも多い。

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バリゲーターは言うなれば駆逐艦でありましょう。
駆逐艦は単艦での能力を追求するというよりも数をそろえてなんぼのクラスです。
乱暴に言えば損失前提、されど量産して損失したのと同じだけの数を再び戦場に送り出す事が出来ればOKです。
バリゲーターは、まさにその通りのゾイドと言えるでしょう。
バリゲーターを更新するゾイドが遂に誕生していない事からも、その必要にして十分な能力が分かるというものです。

一線にあった期間が凄く長いです。
なので、本体はともかく搭載する装備は大きな進化があった事も予想されます。
初期はシンカーすら落とせないミサイルでしたが、後々にレドラーが就役する事にも運用されているのだから、この点においてかなり発展があったと推測できます。
重装甲SP級(小型)でありながらこれだけ加速度的に発展するゾイド戦役についていったのは凄い事ですよ!
なので、激化する戦線についていきつつも常にアップアップだった事は仕方ないのかなーと思います。

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○活躍シーンの想像や意見
バリゲーターはその大きな口や尻尾を使った格闘戦やビーム砲やミサイルによる射撃戦と、ある程度距離を選ばない武装を持っていますし、水陸両用機としてある程度場所を選ばずに運用できます。
また、機獣新世紀のファンブック一巻のバトストではバリゲーターが最も得意とする格闘戦の間合いに入る前にブラキオスに撃破されていますが、裏を返せば何とかして格闘戦に持ち込めればバリゲーターにも勝機がある可能性があります。
加えて、機獣新世紀版のキットの箱裏の活躍想像図写真でヘルキャットの後脚に噛み付いている様に、水辺での奇襲戦法も機体特性的にかなり有効な戦術であると思います。
おそらくバリゲーターは、ある程度場所を選ばない事を活かして、水辺での奇襲戦法での敵の撃破や上陸作戦で戦果を上げ、また、ウルトラザウルスの随伴艦として対空迎撃や敵の水上・水中戦力の撃破で活躍したと思います。
加えて、機獣新世紀の時代ならばハンマーヘッドとの連携運用による活躍もあったと考えられます。
ハンマーヘッドの攻撃で敵艦隊が散り散りになった所を強襲してトドメを刺したり、ハンマーヘッドが追い立てた敵機を撃破するなど、ハンマーヘッドとの連携で帝国ゾイドをバリゲーターが有利な格闘戦に誘い込む事が出来ると思います。
最後に纏めると、バリゲーターは水陸両用機としての特性を活かした運用の幅広さや得意とする格闘戦の間合いならばブラキオスなどに対しても勝機がある可能性があるなど、共和国の貴重な洋上戦力であると同時に、使える用途の広さや上位機種相手にも喰らい付ける可能性がある事や、リバースセンチュリーのバトストでは磁気嵐対応型のバリゲーターTSが大活躍していた事などから、
実は実力もしっかりあり、影ながら活躍しているゾイドの内の一体だと思います。

○活躍できなかった(活躍シーンがクローズアップされていない)事への考察
まず初っ端からシンカーにやられているのは機体特性の差が如実に表れてしまったのが原因だと思います。
シンカーは水中戦から空中戦までこなせる機動力がある上に、射撃戦を得意としているのでバリゲーターにとっては格闘戦の間合いに入り辛く、ミサイルを撃ち尽くしてしまったら対抗するのは容易ではないと思います。(ましてやシンカーは装甲が厚いので苦戦は必死。)
それ以外にも、帝国の水中戦用ゾイドは射撃兵装が充実しており、バリゲーターの得意な格闘戦に持ち込まれる前に撃破しようとする傾向があるように思います。
また、共和国軍の海洋戦力にはあのウルトラザウルスがいます。
ウルトラザウルスは派手な砲撃戦もさることながら、空母タイプに改造される事によってプテラスなどの航空戦力の運用も可能になるという万能性があり、水上戦では戦艦と空母と言う華のある役割を担っています。
その一方で、バリゲーターはウルトラザウルスを戦艦や空母とするなら、サイズ的にも駆逐艦くらいの役割を担っていると思います。
バトストでは駆逐艦の役割を担うバリゲーターよりも戦艦や空母を担うウルトラザウルスの方が華々しく、クローズアップされがちな傾向になり、その結果バリゲーターの活躍はあまりクローズアップされなかったのだと思います。

その他、メタ的な視点込みで見ると、バリゲーターは口を大きく開ける事が出来るので、やられるシーンでの表情付けがしやすく、やられ役に適任なゾイドとして起用され易いのではないかと思います。
その為、バリゲーターはやられ役という面では華があり、それ故にやられているシーンばかりがクローズアップされるのだと思います。
バリゲーターがやられるシーンやられるシーンばかりクローズアップされ、活躍したシーンがあまりクローズアップされないのは、主な活躍の場である海洋戦でより華があるゾイドが存在する事や帝国の水中戦用ゾイドとの相性の悪さ、やられ役としてピッタリな表情の付けやすさなどがあると思います。

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やられシーンが目立つバリゲーターですが、モチーフから言って弱いゾイドではあるまい!
第一次中央大陸戦争では戦略の大幹たる上陸作戦にウルトラの脇を固め、第二次では山岳部の河川で帝国の補給線を大いに悩ませた!…に、違いない。
暗黒軍との戦いでは、小さな体で一生懸命トライアングルダラスを泳ぎ(本当か!?)、シーマッドと共に上陸!(そしてカエルにびっくり!)
ともかく、ワニということを考えると、水辺では小型でも最強に近いのではないだろうか!?

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4脚をヒレにしたら海中ZOIDOとしてイケる気がします。
モササウルス型のZOIDOで海中を高速で泳ぎ回りウオディックにもガブッと噛みつく海洋格闘ZOIDOなんてのはいかがでしょうか?
噛みついたまま身体を回転すればブラキオスの脚くらいもげそうな気がします。
まあコックピットの問題が解決しない限りあまり深く潜れないのが弱点です。ある程度潜れても口を開けた瞬間に水圧でパイロットが…。
ヘルダイバーなどアタックZOIDOを追いかけ回して狩るくらいしか出来ない気がします(それはそれでいいかも知れませんが)
あとはコックピットが開放式なことを逆手にとって口の中にアタックZOIDOを仕組ませて隠密作戦するとかでしょうか。

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機体設計上、コクピット床面と上顎間の装甲が薄く、噛み付きを行った際、パイロット自身に被害が及ぶ事故が多発した。
例えばヘルキャットを川面へ引きずり込もうとしたがその後後ろ足のキックにより上顎内装甲が破損・コクピットが浸水した事により、ヘルキャットを取り逃がしてしまった。
また、地球のワニと同様「閉じる力は凄まじいが、開く力はそれほどでもない」事が判明した事により、正面からの対決では真上からの攻撃(主に踏み付けやジャンプ)が徹底された事で長所を封じられてしまい、その後隠密行動や奇襲作戦に運用が変更された事で表立っての活躍は見られなくなった。

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これはもうシンカーに尽きるのでは。一応アルダンヌ会戦では少し活躍が書かれてましたね。

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~特殊スーツ使用説~
開放的な操縦席で危険性が指摘されるバリゲーターですが、私の想像では、バリゲーターのパイロットはブラストスーツ(爆発物処理班が着てる防護服)のような機能を持った特殊なパイロットスーツを着て任務に当たっていたと思います。技術的には地球人が持ち込んだパワードスーツ技術の応用で、その防御性能のみを残して固定武装や推進器を省いた、「パイロット用簡易型パワードスーツ」とでも言うべき特殊スーツなのだと思います。
当時のゾイド星ではコックピットを全部装甲で覆うよりもパイロットにプロテクターを着せたほうがメリットがあると判断していたと思います。(蛇足ですが、帝国軍の共通コックピット、ひょっとして防御性能のためというよりは、むしろ索敵能力向上策として人間の目よりもセンサー類を信用したが故にあの形状になったのかも知れません。)

~金色の特殊スーツの実績~
さらに大胆な想像をすると、その特殊スーツは光線兵器対策などで、顔面を含む全身がメッキのような表面仕上げをしていて、旧キットのパイロットフィギュアはそれを再現したものであると考えます。同様の特殊スーツはサラマンダーの後部席にも既に使われていて、水陸両用に改良したものがバリゲーターにも使われたのだと思います。

~特殊スーツと玩具化との相性~
では、なぜ特殊スーツを再現したメッキパイロットが旧キットの全機種に使われていたかというと、旧ゾイドの設定として、バトルストーリーはゾイド星人が書いたものを星間翻訳により日本語にしたという設定があります。キットも同様にゾイド星人が作った玩具を基にしたという説を採用すると、バリゲーターのコックピットを手抜きしたという説だけでなく、「ゾイドのおもちゃに人形を付けるなら、中途半端にリアリティを気にして地味なパイロット人形付けるよりも、サラマンダー後部席やバリゲーターのような重装備のかっこいい人形を付けたほうが売れるんじゃないか?」とゾイド星人の玩具メーカーが考えたという説はいかがでしょうか?

~特殊スーツの発展~
そして帝国軍にも地球人のパワードスーツの技術が漏れ、サイカーチスで同様のものが採用され、さらには24部隊の帝国兵士のパイロットスーツへとつながったと思います。

~残酷な写真の掲載を自粛した? ~
活躍シーンがクローズアップされていない原因は、パーワードスーツと言えど限界はあり、戦場写真においては一般公開できないような、損傷の激しい兵士の遺体が写ったためにお蔵入りになりやすく、バトルストーリーの記述も控えめになったり、生々しさの少ない望遠での写真になったりと活躍が描かれにくかったのだろうと考えます。しかし代替機種もないため使われ続け、時には戦果を上げることもあったでしょう。出血を強いられながら活躍していたのだと思います。
西方大陸戦争以降はバリゲーターの戦術自体が見直され、バイトファングは切断や破砕に使うのではなく、敵機を水中に引きずりこむために程よい力加減で噛み付いて、あくまでビーム砲でとどめを刺すチャンスを作るための限定的かつ補助的な装備になったのだと考えます。そのため、旧大戦時にくらべてパイロットの負傷率も下がり、コックピット周りを強化しなくても現状のままでよいと判断され、かつてメッキ調の表面仕上げだった特殊スーツも技術進歩で灰色の素材に置き換えられ、今もなお特殊スーツに簡易シートという組み合わせが続いているのだと思います。

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・活躍の想像
水陸両用と言う特性は最大の強みだ。浅瀬からの奇襲、海軍力としての運用が考えられる。よどんだ海中から敵のゾイドをかみ砕いたろう。
・運用理由
共和国には強力な推薦用ゾイドがおらず、代わりがいなかった。
ワニ由来の強力なあごはすさまじい破壊力を誇った。小型ゾイドながら、大型ゾイドの装甲を粉砕する事もできた筈。格上相手にも善戦した事もあっただろう。
・活躍できなかった理由
確かにあご自体は強力だ。多くの敵を葬る可能性を秘めていた。しかし大ぶりなあごは小回りが利かず、諸劇で仕留めそこなえば無用の長物。
敵からすれば、アゴと火器にさえ注意していればさほど恐ろしい相手ではなく、対処もしやすかった。
それでも共和国は一発逆転の攻撃力を持ったアゴと強力な推薦用ゾイドで放棄できず、厳しい戦いを強いられた。
ウオディックやデススティンガーと言った超格上でさえ、噛み付きさえすれば致命傷は与えられたに違いない。
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サーベルタイガーの登場は共和国に衝撃を与えた。
各地でマンモスやゴルドスが次々と破壊されていった。
ハンス中佐率いるサーベルタイガーとヘルキャットの高速部隊は、足の遅いゴジュラスの防衛を難なくかわし、中央山脈を越え、ついに共和国領に突入した。
次々と陥落する共和国領の基地や町。ゼネバス高速部隊はエツミ市の中心にまで迫った。
だがこの川の多い入りくんだ土地で、アルファー中尉を長とするバリゲーター迎撃部隊は身を潜め、獲物が来るのを待ち続けていたのだ。
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中央大陸が3つに割れるほどの大異変により、中央ハイウェイをはじめとする共和国の道路インフラは壊滅的な被害を受けた。
多くの集落が孤立する事態に、政府は水路状の海峡を交通路として活用することとし、バリゲーターTSが物資輸送や急患搬送に活躍した。
こうして得られた浅深度でのゾイド運用ノウハウはロブ基地でのハンマーヘッドやウィルソン川水路でのレオゲーターに機種と時代を超えて受け継がれ、共和国の危機を救うことになる。
また、断層を直接観察できたので、地質学の発展に貢献した。
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「D-DAYいらい無敵のウオディック様か…、まったく誰の事だよそりゃ…」
その日、俺は単機での港の偵察任務を命じられていた。
深海より敵地に潜入し、敵情を探り再び引き上げる。単機であるのは、無論隠密性を考慮しての事だ。

「あぁ、確かに無敵だったさ。最初の頃はな…」
敵はウオディックを探知する事すらできなかった。奴らの幼稚なソナーでは、ウオディックの深度を捉えるには明らかに不足だった。
の快進撃を支えたのは、間違いなくウオディックの力が大きい。
だから、ようやく適正試験に合格しウオディック乗りに選ばれた時の喜びは凄いものだった。

だが、現実は厳しかった。
行動時は常に、密閉されたコックピットの中で深海の孤独と恐怖を嫌という程味わう。
上手く敵地に辿り着いても、それで終わりじゃない。寒さと着々と減っていく酸素の中、チャンスが来るのをひたすら待つ。
潜水艦は孤独と忍耐だと、俺は乗った後に知った。

そして、共和国軍はこのところ強引な戦術を採りやがった。バリゲーターを大量投入した駆逐作戦だ。
上陸作戦時、帝国軍はかなりのバリゲーターを破壊した。
しかし、共和国軍の生産量はその上を行っていたのだ。海域に多数のバリゲーターを配置し、強引な作戦は行われた。
それは網を垂らし触れたウオディックを感知するようなレトロな罠だったが、問題はその密度だった。
俺たちは、底知れぬ共和国軍の物量を改めて感じた。

「くそっ……、いいかげん諦めよな」
かく言う俺のウオディックも、このレトロな罠に見事にはまり、周囲をバリゲーターに囲まれている。
それでも、奴らはまだ俺の正確な位置までは探知できていなかった。
俺は海底でじっと耐え、奴等が去るのを待った。

頭上から爆雷が降り注ぐ。
さすがに至近距離で炸裂する爆雷に心臓が縮む。
瞬間、ウオディックの装甲がゆがみコックピットに水が降り注ぐ。
間一髪、隔壁が動きそれを食い止める。

俺はずぶ濡れの姿で燃料放出ボタンを押した。
海上へ燃料が浮かび上がる。
「これで撃破したと思いやがれよ……」

俺は祈るように待った。
だが、バリゲーターは動かない。
「ちッ…、残骸見つけるまで帰らねえってか……」
絶望に飲まれる俺に、更に追い討ちの様に酸素残量の危険を示すアラームが聞こえてきた……。


今回の結果はこのようになりました。
マニアックな質問ゆえ回答数こそ少なかったですが、どれも濃い!ですね。
SSの中にはバトスト1パイロット名鑑の名前もチラホラ・・・。

それにしても、それぞれのゾイドをより深く考察し、説得力を持たせた投稿内容に魅入ります。
読んでみた方々にも、「なるほど」が沢山あったのでは。
そしてこの後には、更にこれらの意見を受けた上で自分の中のゾイド感を高めていければ良いですね。

今回のアンケートは、そんな事を思ったアンケートでした。

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