Zoids Ignitio56回アンケート -幻のRBOZ-007を妄想せよ- 集計結果

2015年3/15~3/30に実施した、第56回アンケート -幻のRBOZ-007を妄想せよ-の集計結果を公表します。

メカ生体ゾイド時代における共和国巨大ゾイドには「RBOZ」の型番が使用されます。
 RBOZ-001ビガザウロ
 RBOZ-002マンモス
 RBOZ-003ゴジュラス
 RBOZ-004ゴルドス
 RBOZ-005ウルトラザウルス
 RBOZ-006ディバイソン
 RBOZ-008マッドサンダー
不思議な事に、006ディバイソンの次は008マッドサンダー。RBOZ-007が不在です。

「開発が進められていたが、何らかの事情により開発中止となり表舞台に姿を見せなかった幻のゾイド」だと思います。

●共和国の巨大ゾイドである
●何らかの理由により開発中止となり、量産されていない

今回は、この二点を踏まえつつ、その幻のゾイドとはどんなものだったかを想像してもらいました。


■アンケート項目詳細
 まずは、実施したアンケートの項目を記載します。

 項目-幻のRBOZ-007とはどんな機体? -

第56回アンケートの質問項目は、以上でした。

■投票数
 今回の投票数は25票でした。ご投票いただきました皆様、御礼申し上げます。
 では早速、発表します。


■質問1 -幻のRBOZ-007はどんな機体?- 回答詳細

■ストームダイバー(飛行型)
 位置的には対デスザウラーを意識した物である可能性が高い…ということで。

 サラマンダークラスの大型ゾイド。 ステルス能力があり、気付かれずにデスザウラーの上空まで接近し、一気に急降下し荷電粒子砲の死角から急降下爆撃を行う。
 急降下に重点を置いているため強力なロケットブースターを搭載。 武装は対デスザウラー用の大型ホーミングボム。直撃させれば撃破することは可能とされている。

 アウトレンジからの砲撃も通用せず、近距離での突撃砲も効き目が悪い。となると次は「上空から強襲する」というコンセプトで開発。
 しかし共和国の大型飛行ゾイドと言えばサラマンダーベースぐらいしかいない。当然ながら量産は見込めない。
 さらにその戦術自体の難易度が非常に高く、貴重な戦力を通用するかどうか判らない物のために使うわけにもいかない、ということで開発中止。
 中止の物に正式ナンバーが与えられているのは、それほど共和国が切羽詰まっていた、という証拠である。

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■ファーマボルト(ドラゴン型)
 全高20m  全長38m  全幅40m  重量300t  最高速度M3.0
 武装:レーザークロー(両足の爪)  十六連ミサイルポッド(腹部)  ガトリング×2(両翼)  二連ビームキャノン(尻尾)  レーダー(頭部)
    長射距離キャノン砲×2(胴体側面)  ロングレンジスナイパーライフル(背中)

 サラマンダーを上回る高性能空戦ゾイド。
 対デスザウラー用として遥か上空からの攻撃を目的として設計されたものの、サラマンダー以上に主翼への特殊改造などに製造コストがかかることと凶暴かつ希少
 な野生態の捕獲が困難なため、量産のめどが立たず、後発のマッドサンダーがロールアウトし、更に対デスザウラーの戦果を上げたことで計画は一時凍結される。
 その後暗黒大陸攻撃用として一時的に計画は再開されかけたものの、課題となっていた製造コストと野生態の捕獲の両問題が解決出来なかった上に、暗黒大陸の気候
 ではその性能を十分に発揮できないというデータが上がったこと、そして同型にして上位性能のギルベイダーが暗黒軍からロールアウトしたことで計画の完全凍結と
 RBOZ-007の欠番が決定した。

 ディバイソンとマッドサンダーの間なので対デスザウラー用として考えて見ました。
 そこで「突撃→突撃→突撃」という偏った開発はしないだろうと考え、「突撃→飛行→突撃」という正反対な感じの戦法をはさむことを考え巨大航空ゾイドにしました。
 名称は「firmament+thunderbolt」の組み合わせで飛行ゾイドから天空と次番号のマッドサンダーから雷をもらって(どちらかというと次番号のマッドがあやかった、
 という設定の方が正しいとは思いますが)「天空の稲妻」といった意味合いで名づけました。
 ちょっとしまりのない感じもしますが雄大な感じの意味合いを持たせられたので個人的にはアリかなと思ってます。

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■ダイノバード (ドラゴン型)
 全長43.2メートル 全高16.5メートル 重量333.0トン 最高速度 マッハ4.0

 ゼネバス帝国領への戦略爆撃により、デスザウラーとの直接対決を回避して帝国軍の戦争継続能力を喪失させようと考えた共和国軍が開発した巨大爆撃ゾイド。
 大陸の外から飛来してきて共和国軍に捕獲されていた謎の巨大なドラゴン型ゾイドをベースに開発された。
 腹部のバルカンファランクスや背部のミサイル、口の中の火炎放射機など基本的な武装配置はサラマンダーに酷似しているが、腹部に収納式の対地ミサイル、背部
 に対空火器が追加されている。
 また、パイロットも頭部のメインコクピットが複座式になったほか、背部に加えて腹部にもバルカンファランクスと腹部対地ミサイルの操作要員用の座席が追加さ
 れている。
 当時の共和国の最新技術を惜しげも無く投入して開発されたが試験運用中に制御装置が不都合を起こして操縦不能となり、その後ゾイド自身の帰巣本能によってダ
 イノバードは大陸の外に飛び去り、行方不明となってしまった。
 そのゾイドは飛来してきた時に来た方向から東方大陸に生息するゾイドと推定されていたため共和国軍は東方大陸に調査団を送り込んでいたが、調査団はそのゾイ
 ドの野生体も行方不明となったダイノバードも発見できず、結局ダイノバード開発計画は必要なゾイドコアを確保できないために中止となってしまった。

 なお、ダイノバードのベースとなったドラゴン型ゾイドは実際には暗黒大陸に生息するゾイドであり、暗黒大陸に帰還した後暗黒軍に捕獲されてギル・ベイダー開
 発の礎となった。

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シールドハンマー (ロブスター型)

 全長21.6m (本体) 最大牽引力360t  多目的アーム×2  重量物牽引装置  乗組員1名(クレーン操作員を除く)
 武装:パノーバー20mm対空ビーム砲×2 マクサー30mmビーム砲 20mmビームランチャー マクサー50mm砲×2 MAD磁気探知機 全天候3Dレーダー

 グスタフに代わる輸送ゾイドとして共和国側で検討された甲殻類型ゾイド。ドラグーンネストとの技術的・品種的なつながりは無い。
 上陸作戦にも対応するように水陸両用となっている。多目的アームは重装甲化されており、盾として使うことも出来る。
 グスタフよりも獰猛な野生体を使用することで強襲作戦などでも怖気づくことなく行動できると考えられていた。
 万能輸送ゾイドを目指してグスタフよりも多くの機能が要求されたため、構造が複雑化して費用対効果も思わしくなかったうえ、メカニックトラブルが多発した。
 デスザウラーに対する決定的な対抗策が無かった当時、デスザウラーを避けて海路から進攻する方法が考えられていたため、開発が続けられていた。
 しかし戦局の悪化で共和国軍に大規模な上陸作戦をする余裕は無く、開発意義は薄れた。
 しかもグスタフよりも複雑で大掛かりな機体構造が災いしてゲリラ戦には不向きであった。
 このように開発が難航していた当機を尻目に、マッドサンダーが一足先に実用化に成功。マッドサンダー量産のために当機の完成は後回しにされてしまった。
 当時の技術では素体を人工的に繁殖させることが出来なかったが、当時は野生体もそれなりに多くいたので、計画当初は量産できると考えられていた。
 しかし惑星大異変で野生体が激減しているだけでなく、輸送用航空ゾイドの発達や戦闘スタイルの変化などもあって、設計自体が旧式化してしまい、ついに量産化
 されることは無かった。
 ちなみに、当機の特徴である大きなハサミが盾(シールド)のような働きをしたり金づち(ハンマー)のように打撃に使えたりすることから「シールドハンマー」
 と呼ばれたのであるが、機種名に「シールド」という単語が含まれていたため、同時期に開発されていた「シールドライガーMk-2」と紛らわしく、結果的に帝国
 側のスパイたちをしばしば混乱させ、間接的ではあるがシールドライガーMk-2の情報流出を遅らせた。

 <キット解説>
  グスタフやシーパンツァーと同様に車輪走行方式に脚が連動する。

 <このような妄想に至った経緯>
  ネット検索したところ、かつてシールドライガーのパッケージの形式番号がグスタフのRPZ-02と同じになっていたというエピソードを知り、また、RPZ-07はシー
  ルドライガーMk-2であり発売時期がRBOZ-06からRBOZ-08の間らしいという情報を得ました。
  そこでRBOZ-07はグスタフと何か縁のあるゾイドではないかと考えました。
  グスタフの後継機を考え、節足動物という共通点があるイセエビを思いつき(列を成して海底を歩くイセエビの姿が思い浮かんだ)、ハサミを大きくしてロブスター
  に変更。
  ネーミングは「グスタフ」が人名だから、「フビライ」という案も考えましたが、どうしてもエビフライを連想してしまうので却下。
  たまたまロブスターの仏語名および独語名がハンマーを意味する単語に由来すると知り、番号に混乱があるというエピソードと、ソ連のアクラ級とタイフーン級の
  潜水艦を巡るNATOコードネームのエピソード(NATO側のコードネームをソ連があえて別の潜水艦の名称にして西側の混乱を狙った話)をヒントに妄想を膨らませ
  て「シールドハンマー」という名前にしました。

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■メトロクラーケン(大王イカ型)
 大王イカ型の超大型空母
 首都を落とされた共和国軍が中央大陸北東の厳寒の海で野生体を発見。
 アクアドン・フロレシオス部隊によって発見・ウルトラ部隊により捕獲された。
 その巨体から海軍の空母としての活躍が期待されたが、イカ型で有るが故の「装甲の脆弱さ」が課題となっていた。
 当時の共和国はウルトラの数倍のサイズのゾイドを戦闘ゾイド化する資源を確保する事は非常に困難で、更に外部装甲の総換装は断念せざるを得なかった。
 そして、機体内部の大空間を最も有効に活用する方法として、巨大移動倉庫兼、非戦闘員の移動ハウスとしての運用が決まった。
 こうして「戦闘ゾイド」RBOZ-007のコードは抹消された。

 戦闘ゾイドとしての活躍の場は失った本艦だが、天候に影響されにくい海中を航行する巨体は高速移動中でも揺れが少なく、今まで海上の輸送船で生活していた市民
 には大評判。
 船酔いの心配も無く、内部には首都を脱出した子供の為の学校や病院、新ゾイドの研究施設が設置されている。
 尚「かまどとツバメ作戦」時に使われた資材や1万人分の簡易トイレは、本艦に保管・設置されていた物を使っており、トイレの減少は艦内で生活する共和国民にか
 なりの不便を強いたらしい。
 中央大陸統一後は海洋調査の為に使われ、タートルシップの野生体を発見する等の功績を挙げている。

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■フィセテル(マッコウクジラ型)
 全長250m 可潜深度2500m

 完全水中型のクジラ型ゾイドであり、造形的な特徴としては円筒形と評していいほどの丸みを帯びた、頭部から胴体部にかけての構造である。
 (飛行型で鋭角的なホエールカイザーとは対照的である)
 その特徴的な姿は内郭(マッコウクジラで言えば内部骨格に保護された部分。)と外郭(骨格外の部分)で構成されており、非常時には保護された内郭のみでの脱出
 が可能となっている。
 このゾイドの最大級の特徴は、外郭に全部で20基の垂直射出セルが収めらている事である。
 使用される弾頭は、着弾後、地表の構成元素と強制的に融合し、半径100kmを爆発力そのものへと変換する戦略級地殻破砕弾頭である。
 一体で戦略そのものを覆しかねないゾイドであったが、「同じ大陸に住む同胞を滅ぼしてまで何を得たいというのだ?」という、大統領の反対によって開発を中止・
 抹消されている。

 ゾイド的ギミックでは、地上をタイヤで走りながら尾鰭胸鰭が動き、垂直射出セルの開口を繰り返すだけで面白くなかった。
 プールでマッコウクジラのような潜水ギミックも可能であったが、そこまで深いプールはなかったので、玩具としても開発が中止したってことでw

 元ネタは地球を数回滅ぼしてお釣りがくるという核弾頭搭載戦略原潜です。
 地殻ごと破砕するミサイルとか、盛るだけ盛ってみましたが、政治的にも在っても困るものであり、更にはゾイド乗りとしてのプライドがある人たちには我慢ならん
 代物でしょうw

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■リヴァイアサン(大モササウルス型)
 ウルトラザウルスを匹敵する全長、デスザウラーの装甲をも食いちぎる強大な顎と、武器と推進器を兼ねる強力な尾、強力なイオンスラスターを持つ。
 火器は首元、尾の付け根に魚雷発射管、背面に多目的VLSを持つ通常型と、背面のVLSを減らす代わりに飛行アタックゾイド用水密格納庫と機銃座を持つ潜水空
 母型が設計された。
 過剰すぎるスペック、野生個体の捕獲の困難さに加え、対デスザウラー用のマッドサンダーの開発が急がれた為、建造途中で中止が決定された。
 もし1隻でも就役していれば、渡航中のマッドサンダー隊の潰滅はなかったであろうといわれる。後にゴジュラスマリナー潜水艦型にノウハウが応用された。

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■アーマナイト(アンモナイト型)
 共和国の巨大潜水艦。
 開発計画の始動は戦間期にまで遡るが、具体的に計画が固まったのはD-DAY後まもなくのZAC2040年代前半。
 RBOZ-006ディバイソンより開発開始は早い。(…私は、ディバイソンの開発開始設定を知りませんので念のため)
 元々は強大なペイロードを持つ巨大輸送船として計画されたが、D-DAY後、敵潜水ゾイド・ウォディックの存在を知り、急遽、戦闘艦へと計画が変更された。
 この変更は根本的な設計変更を要する大がかりなものであり、本艦の開発中止の原因の一つとなる。
 その後、首都放棄作戦に伴う共和国軍の戦略変更の影響で、再び海中輸送艦へとする計画が持ち上がり、明確な指針のないまま時間を浪費。
 対デスザウラー用巨大ゾイド(マッドサンダー)開発決定による国家戦略の変更、それに伴う諸計画の整理に、あえなく開発中止。本艦はついに日の目を見ること
 なく消えた。

 玩具としては、乗員10名、ウルトラザウルス以上の秘密基地感満載の巨大艦で、HIユニットクラスを海上・海中輸送できる透明カプセル(バトストにも出てくるア
 レ)、グスタフのように基地セットの部品も付属。
 さらには、電動ながらお風呂で遊べます!

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■ガルガジュラス(恐竜型)
 全長:31.8m  全高:23.0m  重量:370.5t  最高速度:90.0km/h
 武装:ハイパーバイトファング、クラッシャークロー(×2)、ミサイルランチャー、電磁シールド発生装置(×11)

 RBOZ-007ガルガジュラスは、対デスザウラー用として開発が進められていた大型ゾイドである。ゴジュラスをベースに開発され、将来的にはゴジュラスMk-Ⅱ量
 産型の完全な置き換えも視野に入れられていた。
 本機の特徴は、背部を中心に多数装備された電磁シールド発生用の角である。機体を電磁シールドで覆い、荷電粒子砲を防ごうというわけである。
 しかし、ゴジュラスのコアやフレームを流用したガルガジュラスの出力では、防御力と攻撃力を両立させることは不可能だった。
 シールドにエネルギーを食われるため強力なビーム砲は搭載できず、格闘兵器も単純な超硬チタニウム製のハイパーバイトファングやクラッシャークローなどが限
 界だった。
 対デスザウラー用としてはあまりに中途半端な攻撃力であり、この点は大きな問題であった。
 また、肝心のシールドは荷電粒子砲を防げるだけの性能をもっておらず、超重装甲に加えて対ビームコーティングを施した装甲キャノピーを採用したとはいえ、防
 御力に致命的な問題を抱えることとなった。

 ガルガジュラスはZAC2047年の春までに数機の試作機が完成したが、こうした問題を解決することはとうとうできなかった。
 結局、チェスター教授の救出によるT型ゾイドの開発決定にともなって、本機の量産計画は破棄されたのである。
 最終的にガルガジュラスは、コアを抜かれたのち、全機「おとり」としてセシリア市の西100kmに建設された研究所へと送られ、そこで最期を迎えた。
 組立途中だった増加試作機のパーツも研究所に搬入され、スクラップのゴジュラスに被せられたという。
 機体そのものは表舞台へ出ることはなかったが、ガルガジュラスの電磁シールドは、後にガンブラスターでひとつの完成を見た。
 また、頭部の黄金色に輝く対ビーム装甲は、メタルプロテクターとして日の目を見ることになったのである。

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■スーパーゴジュラス
 全長:31.0m 全高:23.8m 全幅:16.1m  重量:370.0t 最高速度:時速95km
 格闘兵装:ハイパークラッシャーバイトファング ハイパークラッシャークロー クラッシャーテイル
 射撃兵装:76ミリ連射砲改×2 8連装ミサイルポッド×2 2連装対空ビーム砲×2
 防御・電子兵装:試作強化型エネルギーシールド発生装置 高性能レーダー×4 デュアルアイ型センサーユニット
 補助兵装:背部ロケットブースター
 特殊兵装:口腔内超音波振動破砕砲「サウンドブラスター」
 オプション兵装:長距離キャノン砲×2 4連速射砲×2

 対デスザウラー用ゾイドであると同時に、共和国のフラッグシップ機であるゴジュラスの後継機として開発されたゾイド。
 ゴジュラス自体は一線級のゾイドであり続けたものの、 共和国上層部の中には、対デスザウラー戦での度重なる敗北から、 ゴジュラスやその強化型であるゴジュ
 ラスMk-2を超える戦闘力を有した新型ゴジュラスの開発を主張する声があった。
 また、士気の面においても「共和国の象徴であるゴジュラスがデスザウラーを倒す」と言うのは非常に高い効果が見込められた。
 そして、対デスザウラー用ゾイド、RBOZ-007として、従来のゴジュラスから一新された新型ゴジュラスの開発が進められる事となった。
 その機体には、「ゴジュラスを超えるゴジュラス」と言う意味を込めて「スーパーゴジュラス」と名付けられた。

 スーパーゴジュラスはゴジュラスをベースにしつつ、一部にビガザウロ級のフレームを流用しているゴジュラスに対して、 基本フレームから新規に設計すること
 で機体剛性やパワー、俊敏性などの総合的な性能を引き上げ、 武装の面でもゴジュラスのものをベースに改良を加えたものを中心に、対デスザウラー戦を想定し
 た特殊装備などが加えられている。
 本機の爪と牙には先行して開発されたRBOZ-006:ディバイソンの超硬角に採用された特殊合金を採用し、アイアンコングクラスの装甲であれば容易く引き裂ける
 だけの威力を発揮し、デスザウラーの装甲に対しても有効打を望める可能性を有している。
 火器類はゴジュラスのものをベースに、格闘戦などを考慮して腕部のビーム砲や尻尾の先の火器をオミットしつつ、腹部の76ミリ連射砲の火力と速射性の引き上げ
 を行い、尾の付け根には飛行ゾイド対策として背ビレの高性能レーダーと連動した2連装対空ビーム砲を装備、 更に背部には同じくレーダーと連動した8連ミサイ
 ルポッド2基を装備し、格闘戦を重視しつつ、ある程度の中距離戦闘にも対応出来るようにしている。
 加えて、火器類にはオプションとして、ゴジュラスMk-2用の長距離キャノン砲と4連速射砲を、従来のゴジュラスと同様に、背部と腕部に装着可能である。
 また、背部にはゴジュラスと同様にロケットブースターを採用しており、瞬間的な機動力を引き上げている他、その推進剤にはミサイル発射時の熱やミサイルポッ
 ドに被弾した際の誘爆を考慮して、低可燃性のものを用意している。
 更に、ブースターの周りには機体正面の重要部分と同様に、厚めの装甲が用意されており、可能な限り誘爆の危険性を排除している。

 この他、電子戦用装備として、敵の位置を瞬時に捕捉するために、背部の背ビレには高性能レーダーを搭載し、 更にゴジュラスの特徴とも言えるキャノピー越し
 に見える目には、デュアルアイ型のセンサーユニットとしての機能を持たせており、近距離戦や長距離砲撃の際などに、背中のレーダーと合わせて、より正確かつ、
 瞬時に相手を捉える事が可能である。

 また、防御面では、各部の重要箇所を中心に厚めの装甲を採用して防御力を高めると同時に、
 デスザウラーの荷電粒子砲対策として、シールドライガーに採用されたエネルギーシールド発生装置の強化型を胸部に搭載し、万全の体制を整えている。

 そして本機最大の特徴は、口腔内に搭載された超音波振動破砕砲「サウンドブラスター」である。
 この装備は、ゾイドが放つ咆哮に特殊な超音波を加える事によって、 対象の装甲を共鳴による振動で粉砕する事を目的とした超兵器であり、例え粉砕できなくても、
 被弾箇所の装甲は超音波による振動で非常に脆くなり、更に内部機構にも甚大なダメージを与える事が可能である。
 加えて、音波による攻撃なので、理論上、これを防ぐ手段は、この機体の周囲を真空にでもしない限り不可能なので、実質的にこの武器を防ぐ手段は無いと言って
 も過言ではない。
 これらの数々の装備と、基本フレームから一新されたボディと相俟って、スーパーゴジュラスは、デスザウラーを凌駕する新鋭ゾイドとして、華々しいデビューを
 飾る、筈であった・・・。

 採用されなかった理由
 スーパーゴジュラスはボディや各種火器、レーダーの開発こそ順調だったものの、その一方対デスザウラー戦を想定した防御力強化のための策であった強化型のエ
 ネルギーシールド発生装置の開発や、特殊兵装である超音波振動破砕砲の開発が難航しており、それに伴って開発にも大幅な遅れが生じてしまった。
 超音波振動破砕砲は、実験の段階で、ある程度の破壊力こそ発揮できたものの、デスザウラークラスの超重装甲に対して、十分な破壊力を発揮できるまでに至って
 おらず、 更に、スーパーゴジュラスの試作機に搭載して実験した際に、スーパーゴジュラス側にも、発射時の共鳴現象やエネルギー消費など、様々な影響を及ぼし
 てしまうと言う問題が発生してしまい、機体の調整や、超音波振動破砕砲の改良の為に更なる時間を要する事になってしまった。
 加えて、防御面での要である強化型エネルギーシールド発生装置に関しても、シールドの出力を大幅に引き上げた結果、それに比例して莫大なエネルギーを消費す
 る事になってしまった。
 最大出力の荷電粒子砲を防御する事も一応可能ではあるが、試作段階のこの装備では、荷電粒子砲を防ぎきっても、機体のエネルギーの大半を消費する事になって
 しまう事になり、その後の継戦能力に大きな支障をきたすと言う問題が残ってしまった。
 こちらの問題に関しては機体の大型化に伴う補助動力の増設や、シールド発生装置の省エネルギー化などの対策がとられたものの、それでも限界があり、超音波振
 動砲の問題と相俟って、機体の開発を更に遅れさせる原因となってしまった。

 また、ゴジュラス自体が一線級のゾイドであり続けた事から、「このままゴジュラスの運用を続け、より対デスザウラーに特化した新型ゾイドを開発すべきなので
 はないか?」と言う声も上がっていた。
 そして、本機の開発に難航している間に共和国軍は、 帝国軍の捕虜となっていた天才科学者、ハーバート・リー・チェスター教授の救出作戦に成功し、彼を中心と
 した開発チームによる新たなる新型ゾイド(RBOZ-008:マッドサンダー)の開発が本格的にスタートするにあたって、 諸問題の解決に難航し、未だに完成の目処
 が立たないスーパーゴジュラスの開発計画は、コスト面の問題や、RBOZ-008の開発が最優先とされた事もあって、ストップがかけられる事になってしまった。
 こうして、「ゴジュラスを超えるゴジュラス」として開発されたスーパーゴジュラスはついに日の目を見ることは無かったのである。
 なお、余談ではあるが、後の時代に中央大陸戦争時代の試作兵器群の研究をしていたとある歴史家が、発見された本機に関する資料を基に、「スーパーゴジュラス
 の開発は無駄ではなく、特に超音波振動破砕砲「サウンドブラスター」は、後に共和国の最終兵器として誕生した、あのキングゴジュラスの「スーパーサウンドブ
 ラスター」に、その技術が継承された」と言う旨の論文を執筆したが、惑星Zi大異変の混乱で多くの資料が散逸した中で、この論文を裏付ける証拠は未だ少なく、
 推論の域を出ていないとされている。

 外見的な特徴
 全体的にゴジュラスを一回り大きくして、キングゴジュラスやゴジュラスギガのデザインを盛り込んだ感じ。
 全体的なデザインラインはゴジュラスのまま、
 ・腕はキングゴジュラスとゴジュラスギガを足して2で割って爪の部分はゴジュラスとほぼ同じデザイン。
 ・足は付け根はゴジュラスギガで膝から下はキングゴジュラスと言った感じ。
 ・尻尾はゴジュラスのラインを残しつつ装甲で覆った感じ。
 ・胴体はゴジュラスをベースに、正面は胸の部分はゴジュラスギガで、あとは大体HMMゴジュラス風のデザイン(プロポーションは本家キット版寄り)、背面は
  大体本家キット版ゴジュラスのままで一回り大きくなった分に合わせて背ビレとロケットブースターの間に8連ミサイルポッドを背ビレを挟んだ左右に配置する。
  ミサイルポッドはイメージ的にはガンスナイパーのミサイルポッドみたいな感じ。(ブースターの部分を除く)

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■ヴァンドレッド(ティラノザウルス型)
 初期案では開発コストが他と比べて高くなり、初期案は中止され、ゴジュラスからパーツを取ったりしたが、ゴジュラスそのものが不足し、ゴジュラスも製造コス
 トが掛かるので開発が中止され幻の機体になった。

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■テリジノン(テリジノサウルス型)

 ゴジュラスサイズの二足歩行恐竜型ゾイドであり、ディバイソンを補佐する目的で開発されている。
 ディバイソンは全力で体当たりすればデスザウラーにダメージを与え得るものであったが、実際は大多数が突撃時に捕獲されるものであった。
 最高速度で突撃する重量級ゾイドを軽々受け止めるとは、まさに恐るべきデスザウラーのパワーと俊敏性である。
 単体でデスザウラーを撃破する事は難しく、この為ディバイソンを補佐するゾイドが必要とされたのである。

 最大の特徴は、巨大なクローである。パワーはゴジュラスに匹敵する。
 テリジノンがデスザウラーに接近し、クローでがっちり捕獲、その隙にディバイソンが突撃するというものである。
 無論、ゴジュラス級ではパワー不足であり、すぐに振りほどかれる。しかしその一瞬の隙があれば、ディバイソンがみごと突撃を成功させるという算である。

 機体は、装甲と呼べるものはほとんど持っておらず、各部最低限の構成である。また、各部部品も可能な限り流用で作られている。
 防御力は大型ゾイドとしては最低レベルで、ビガザウロと同等である。
 この当時、デスザウラーの攻撃を防ぐものは製作不可能だったのである。ならば、いっそ半端で無意味な装備を施すより、軽量身軽にした方が合理的というわけである。
 それだけに、機動力は抜群である。見た目に反し、最高速度は160km/hに達する。
 同タイプのゾイドだけに、デスザウラーの攻撃も読みやすい。それをかわす事も可能であった。
 装備は、クロー意外は目立ったものがなく、全く貧弱である。頭部はビガザウロのものが流用されており、脱出用ビークルとして機能する。
 デスザウラーに接近・捕獲後、速やかに脱出するものである。
 まさに、ディバイソンと連携しデスザウラーを撃破する事だけを考えた超特化型ゾイドなのである。

 捕獲に失敗すれば破壊は免れない。捕獲に成功しても、逃げおおせる可能性は限りなくゼロに近い。
 作戦が成功しても、破壊される前提の悲しき機体である。パイロットにとっては、脱出用ビークルだけが唯一の命綱である。
 このような無茶な機体が計画された事は、やはりデスザウラーの脅威がいかに高かったかという事である。

 しかし、本機は開発中にキャンセルとなった。その理由は大きく三つあった。
 理想的な状況で運用すれば、確かにデスザウラーを倒す事は可能であった。
 しかし、そもそもデスザウラーが単機で行動する事は稀で、たいていは護衛機を伴うものであった。
 テリジノンの防御では、デスザウラーに取り付く以前に護衛機に劇はされる可能性が高いのである。
 かといって、防御力を上げれば機動性が確保できず、やはりデスザウラーを捕獲する事は不可能である。
 また、運用後は破壊される前提の機体である。コスト面からも倫理面でも非難が出たのは自然であった。
 そして最大の理由は、チェスター教授奪還作戦の成功である。
 これにより、全く新しいデスザウラーを越える機体の開発が現実的になり、本機はキャンセルとなったのである。

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■テリジノス(テリジノサウルス型)

 全高20.3m 全長18.7m 全幅不明 重量250t 最高速度95km
 武装:スラッシュクロー×2 ストライククロー×2 ストライクスマッシュテイル バイトファング ミサイルポッド×2 マクサー20㎜ビーム砲×2
    長距離キャノン砲×2 GPS複合センサー スタビライザー

 対デスザウラー用に開発されたテリジノサウルス型格闘戦用巨大ゾイド。
 スラッシュクローにはディバイソンの超硬角と同じ金属が使用されている。
 その格闘力はデスザウラーに迫るものだったが、一機の生産コストが高く、また野生体の確保自体が困難だったため、データのみを残しプランは凍結した。

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■ホープザウラー(鹵獲したデスザウラーを基にした新型ゾイド)
 デスザウラーを捕獲出来たけど、まぐれだったのかもう無理
 大型の荷電粒子砲を開発するには、資金不足だよ(泣)

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■メタファウロ(パキケファロサウルス型)
 全長24m  全高18m  重量210t  最高速度100km/h  乗員1名
 武装:超硬質ドームハンマー 超強化Eシールド発生装置×4 電磁牙  電磁爪×2 ミサイルランチャー×4  ビーム砲×2

 如何にしてデスザウラーを打ち破るか…共和国軍は、次々と大型ゾイドを失い新型機ディバイソンを以てしても完全撃破は困難な現状を早急に打破する必要があった。
 しかし、あの荷電粒子砲を防ぐ術はまだない。 苦肉の策として浮上した案は、やはり「格闘戦で仕留めること」だった。
 そこで、格闘戦に特化した「ゴジュラスmk-Ⅲ」の構想を経たのち、防御と攻撃の両立が可能なパキケファロサウルス型に注目。
 ドーム型が特徴的な頭頂部を超硬性チタニウムで覆い、低姿勢で相手の懐に飛び込んで強烈な頭突きを喰らわせ、その衝撃で機体内部にまでダメージを与える戦法を
 考案する。
 また、万が一の時のために限界まで強化したEシールドも頭部周辺に装備することになった。

 (量産されなかった理由は…何でしょう、カッコ悪かったから??ちょっと想像してみたらヘルメットかぶってるみたいな姿になったので。
  キット的には、ゴジュラス以降が4足歩行ばかりなので、この辺で2足歩行型を登場させようかと。
  そして、ディバイソンとマッドサンダーの中間のような性能を持っていれば様になるかな、と思いました)

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■アンギロサウルス(アンキロサウルス型)
 シールドライガーよりはるかに強力なエネルギーシールドを備え、機体自体も強固な装甲で覆われた、デスザウラーの攻撃に耐えることに特化し開発されていた
 アンキロサウルス型の巨大ゾイドである。
 無敵と思われたデスザウラーであったが、数機のウルトラザウルスでウルトラキャノンの集中砲火を浴びせる戦法で倒すことが可能なのは分かっていた。
 しかし荷電粒子砲を撃たれるとどうしようも無いのは事実であり、この戦法の成功率は非常に低かった。
 この戦法抜きにしても荷電粒子砲の被害は甚大であり、荷電粒子砲に耐える、このゾイドの開発が進められることになる。
 だが開発途中、当時の技術ではいくらエネルギーシールドを強化してもデスザウラーの荷電粒子砲は防げないことが発覚。
 エネルギーシールドの強化とは別の、反荷電粒子シールドの開発に移行する。
 同時にそれを装備するゾイドもより適したトリケラトプス型の別機体に移行し、アンギロサウルスの開発は中止となったのである。
 開発中止にはデスザウラーをウルトラザウルスの砲撃で倒すより接近戦で倒したい、ウルトラザウルスとアンギロサウルスの共闘ではなく1機で倒したい、そうで
 ないと完全勝利ではないという声が大きかったという理由もあるらしい。
 また、強力なシールドと砲撃力というデスザウラーを倒す戦法を単機で備えたアンキロサウルス型ゾイドが後年開発されているが、このアンギロサウルスとの関係
 は不明である。

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■グランドハンマー(アンキロサウルス型)
 全長38.2m 全高13.3m 全幅16.6m 重量645.0t 最高速度65㎞/h 乗員1名
 武装:グランドハンマー(尾鎚)  マクサー30ミリビーム砲×2(頬) ミサイルポッド×2(脚) パノーバー20ミリ対空ビーム砲×4(尾)

 打倒デスザウラーを目的に開発された共和国軍の超重戦闘機械獣。
 全身を覆う重装甲と尾にハンマーを持ちその重装甲は帝国ゾイドのあらゆる攻撃を跳ね返し、尾のグランドハンマーは直撃すればアイアンコングすら一撃で撃破出
 来る威力がある。
 マッドサンダー完成の少し前に完成した。

 対デスザウラー
   グランドハンマーはデスザウラーの装甲を叩き割る威力があり近接戦ではその重装甲と超重量によりデウザウラーを凌ぐ、反面砲戦ではほとんどダメージを与え
  る事が出来ない。
   また反荷電粒子シールドは未装備なので荷電粒子砲は、背部装甲で2発までしか防げない。しかしデスザウラー撃破に十分な性能を有していることは間違いない。

 量産されなかった3つの理由
  1.重過ぎるグランドハンマーの重量は655.0t有り戦略的な機動性が低く走行すると橋や道路をズタズタにしてしまうこと。
  2.マッドサンダー比較した場合同等のコストが掛りながら指揮管制能力が無いなど、複数の点でマッドサンダーに劣っていること。
  3.当時情勢ではグランドハンマーとマッドサンダーの両方を生産する力は無く同コストで性能に勝るマッドサンダーの生産にリソースが裂かれたため。

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■オーガーストライク(トリケラトプス型)
 名称は「デスザウラーを貫く」という願いを込めて何となくつけてみました…。
 形状・性能はマッドサンダーとほぼ同じ。ではなぜ開発中止となったかというと、偶然入手したディオハリコンを使用していたから。
 入手はできたが、希少かつ、安定的に運用できずに、さらに開発途中で犠牲者が出る事故が相次ぎ…結果的に開発中止、忌まわしいので欠番。
 しかし、コンセプトは引き継ぎマッドサンダー完成、なんてストーリーはどうでしょうか?

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■ディ・アルシノス(アルシノテリウム型Lサイズ突撃用ゾイド)
 全長:30.6m 全高:15.8m 全幅:11.5m 重量:285t  最高速度:180km/h
 武装:超硬角ドリル×2 超硬蹄足×4 耐荷電粒子装甲

 ディバイソンより巨大で突進力のあるアルシノテリウム型ゾイドを元に、ディバイソン、レッドホーン、ブラックライモスのデータを組み入れて作られた。
 デスザウラーに、荷電粒子砲の直撃を受けつつも体当たりし、2本の超硬角ドリルで腹をえぐることができる。

 外見……CDZ-02サイクロプスの角をアルシノテリウム型にし、ディバイソンより巨大化。
 欠点……
  ①群れで暮らすディバイソンと違い単独生活する生態。味方から離脱してしまい、部隊運用ができない。
  ②突撃してもデスにかわされると、すぐに方向転換できず走り続けてしまう(突撃猛進しかできない)。
  ③デスザウラーを倒せるが、ディ・アルシノス自身も中破以上のダメージを受ける。これではパイロットに特攻させるため。

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■パッドギャロップ(馬型)
 【どんなゾイドだったのか】
  「ディバイソンとマッドサンダーの間の型番」という点から、「対デスザウラー用ゾイド」というコンセプトだと思います。
  対デスザウラー戦果は、ディバイソン→前線するも一歩及ばず、マッドサンダー→見事撃破、である事から、「ディバイソンの有効性を発展させ、欠点の解消を
  目指したゾイド」だと思います。
  ■ディバイソンの有効性→加速し全重量を載せたクラッシャーホーンの一撃は、デスザウラーの重装甲にも有効打を与えた
  ■ディバイソンの欠点→共和国伝統のクリアキャノピーを廃ててまで全身重装甲としたが、荷電粒子砲の直撃には耐えられず、近接線まで持ち込めなかった

  RBOZ-007は、ディバイソンの開発チームが、上記の二点を踏まえて開発した新型ゾイドだったと妄想します。
  ■デスザウラーの装甲を貫く近接兵器→角のある野生体ゾイドは希少→外付型武装(プロトタイプ・マグネーザー)で対応
  ■荷電粒子砲の耐えられない→最高速・機動力で「当たらなければどうという事はない」
  結果、馬型ゾイドが選ばれ、「荷電粒子砲を跳躍で回避し、横腹に突撃槍のように設置されたマグネーザーで頭部を穿つ」コンセプトで開発が進められた。

 【なぜ、採用されなかったのか】
  「マッドサンダーが先に完成し、結果も出したから」だったからだと思います。
  この時期は、帝国24ゾイドを中心に頻繁に共和国の潜伏先を探っていた時期なので、開発チームは情報の漏洩を恐れ「頻繁に拠点を変更していた」「帝国に見つか
  りにくい辺鄙な場所への潜伏」「試作機をテストする実験場が限られていた」のではないでしょうか?
  開発チームは上記による研究時間の削減で相当なストレスもあったのでしょう。
  結果、へリック大統領と直接交渉し実行にうつした「かまどとツバメ作戦」により、十分な開発場所、環境(空中ラボ!)、援助が与えられたマッドサンダーの方
  が先に完成した。
  マッドサンダーが、「対デスザウラー」のみならず、他の帝国大型ゾイドにも有効性を示し、更には移動司令部としての性能も有していた事から、共和国は生産能
  力をマッドサンダーに集約し、RBOZ-007は完成後も戦線に投入されることは無かった。

 【その後のRBOZ-007】
  共和国が中央大陸統一後も更なる発展改良は繰り返され、「機動力・敏捷性・攻撃力」の特化を続けていた。
  後に飛行能力が与えられ、「オルディオス」の原型機となる。
  『ゼネバス帝国のデスザウラーによる共和国滅亡の危機には対応できなかったが、ガイロス帝国のギルベイダーによる脅威には、その血統を受け継ぐ新型機が見事
  共和国を守ったのであった。』と書くときれいな流れで妄想を纏められます(笑)

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■イロンブルグ(ヒト型)
 全高17.4m 全幅10.5m 重量135t 最高速度 時速120km/h

 対デスザウラー用ゾイド開発計画の中で開発された、巨大な人間型ゾイド。試作機が6体開発された。
 両手に武器を装着することが出来、この武器を換装することによって様々な戦局に対応できる。
 また、開発陣の中にはグローバリー3世号で地球から来た科学者も含まれており、彼らの熱意で手を分離させて単独飛行させる機能も備えられている。
 当初は対デスザウラー戦で右手にマグネーザー、左手に対荷電粒子シールドを装備させる運用法が考えられていたが、試作機を用いた実験の中で当時の換装技術
 では固定の強度が不足し、実戦の中で兵装が外れてしまうという問題が判明。
 また、人型で重心が高いためかデスザウラーと取っ組み合いになった場合踏ん張りが利き辛く力負けし易いという欠点もあった
 それらの問題点を改良できないうちにハーバート・リー・チェスター教授がマッドサンダーを完成させてしまい、開発中止になった。
 なお、6体の試作機の末路は不明だが、一説によると、ヘリック大統領の発案で親善のしるしとして当時の地球政府に贈られることになったと言われている。
 だが、その地球では、地球人にとっては余りに強大すぎる力を持っており、その力を恐れられて封印されてしまったらしい。

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■ケンタウロス(合体ゾイド)
 ディバイソンの方が開発着手は早かったので形式番号そのものは後である。
 しかしながら、ディバイソンはコクピットの改設計、角と蹄の新素材の開発と量産体制の確立などで予想外にロールアウトが伸びてしまった。
 一方ケンタウロスは基本的に既存ゾイドの合体なので、コストを除けば意外と簡単に実現したため、番号は後でも追い越してしまった。

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■ケンタウロス(合体ゾイド)
 ケンタウロスは兵士には量産するような噂が広まってしまったが、実際は1機しか作れなかった。
 しかし、兵士の士気が下がるため、そのことはごく1部の人間にしか知らされてはいなかった。
 その後、マッドサンダー開発開始。
 マッドサンダーロールアウト後も空席になった。
 一番の理由はゼネバスにもケンタウロスが量産されるというデマがすでに浸透してしまっていたため。
 マッドサンダーロールアウト後に量産される可能性があるという威圧感を与えるため。

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■ゴジュラスギガ(ギガノトサウルス型)
 (直立姿勢時)全長29.5メートル、全高17.0メートル (前傾姿勢時)全長34.9メートル、全高14.4メートル 重量200.0トン 最高速度 時速180キロメートル

 ギガノトサウルス型巨大ゾイドをベースとして、対デスザウラー用として、また、ゴジュラスの後継機として開発された戦闘ゾイド。
 ゴジュラスを上回る強大な格闘能力と多数の対小型ゾイド用小型火器、デスザウラーの荷電粒子砲を最大3発まで防ぐごとの出来るEシールドジェネレーターを備え、
 更に格闘戦に優れる直立姿勢と機動力に優れる前傾姿勢を使い分けることによってその巨大な戦闘能力を最大限に発揮することが出来る。
 試作機も作製されたが実際に格闘能力を計測したところ、どうしてもデスザウラーを撃破する目途が立たず、結局、対デスザウラー用ゾイド開発計画はハーバート・
 リー・チェスター教授のマッドサンダーに一本化することが決定され、ゴジュラスギガは開発中止となってしまう。
 その為ゴジュラスギガは中央大陸戦争で日の目を見ることはなく、その上、後のグランドカスタトロフによってギガノトサウルス型ゾイドそのものが絶滅、ゴジュラ
 スギガは記録こそ残っていたものの惑星Ziの人々からは忘れ去られることとなった。

 こうしてゴジュラスギガは歴史の闇の中に消えていくはずだったが、後世、数奇な運命をたどって惑星Ziに甦ることになった。

 それから半世紀余り後のヘリック共和国とガイロス帝国の戦争において、トミー・パリス中尉からオリンポス山制圧作戦の顛末を知らされたエレナ・ルイーズ・キャ
 ムフォード大統領と共和国政府及び軍の最高幹部たちは対デスザウラー用ゾイドの開発を決断。
 当初はマッドサンダーを復活させることが考えられたが、マッドサンダーは少数の幼体のゾイドコアしか残されていないため、保険として別の対デスザウラー用ゾイ
 ドも考慮に入れておかなければならなかった。だが、その腹案は誰も持っていなかった。
 しかし、それからほどなくして絶滅したと思われていたギガノトサウルス型野生ゾイドが西方大陸で発見され、一度はお蔵入りとなったゴジュラスギガを開発すると
 いう案が急浮上。デスザウラーのゾイドコアは人の管理下に入って大幅に弱体化と思われるのに対し、
 ギガノトサウルス型野生体はグランドカスタトロフ後に弱い個体は死絶えて強靭な個体ばかりが生き残っていたことからデスザウラー撃破は可能と判断され、マッド
 サンダーとともに復活のための研究が行われることとなった。

 グランドカスタトロフ後、ゾイドの制御技術は人間の管理下に入って弱体化したゾイドを前提に発展したためグランドカスタトロフ前と比べて遜色ない力を持つギガ
 ノトサウルス型野生体の制御は難しく、また、マッドサンダーと異なり試作段階でお蔵入りとなったためデータも少なく、開発は難航した。
 だが、古代チタニウム合金装甲を装備するなどの強化や西方大陸での試験機の運用、ケーニッヒウルフ開発データのフィードバック等も経て、ネオゼネバス帝国成立
 から三年後に、中央大陸戦争でお蔵入りとなったゴジュラスギガはついに実戦投入されることになった。
 長きにわたる戦争による国力の低下や工業地帯の多くが破壊されたりネオゼネバス帝国の手に落ちたりしたために小型火器こそオミットしなければならなかったもの
 の、ロールアウト後は共和国軍の切り札として大いに活躍した。


今回の結果はこのようになりました。
総勢25のゾイドが!
方向性がそれぞれあって面白いです。独自の魅力を放ったものや、バトストと照らし合わせるとニヤリできるものなど、様々です。
まさかZナイトと絡めたものや新世紀と絡めたもの、さらにケンタウロスまで出てきたのは驚きでした。

メカ生体ゾイドは、なんだかけっこう抜けてるところは多いです。
型番の抜けや重複があります。
マッドサンダーはRBOZ-008ですが、なぜか付属するシールにはRBOZ-009の文字が入っています。
いや…、実はメカ生体ゾイド期のシールの大雑把さは凄まじく、例えば共和国なのに「EPZ」が入っていたりするのは日常です。
比較的キッチリと全機専用のものが作られた機獣新世紀シールと比べると衝撃的です。

でも、そういったものを逆手にとって妄想するのは何とも面白いなと思いました。
こうやって補完しあえれば世界観がぐっと広がるなと思いました。

また、穴を上手く解釈し世界観を広げていければいいなと思いました。
今回は、そんなことを思ったアンケートでした。

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