Zoids Ignition第36回アンケート -幻の対決②ブラックライモスVSカノンフォート- 集計結果
2014年5/15~5/31に実施した、第36回アンケート -幻の対決② ブラックライモスVSカノンフォート-の集計結果を公表します。
両者とも、中型の戦車タイプのゾイド。このクラスとしては巨大な砲と強固な防御力を有しており、なおかつ機動力も水準以上のものを有します。
スペック的にかなり近しい両機。しかし残念ながら、両者が戦う姿は描かれる事がありませんでした。
今回は、もしこの二機が戦ったらどちらが勝つかを考えて頂きます。なお、両者とも改造は無しで、ノーマル状態で戦う。また、パイロットの技量は同じとしています。
※ブラックライモスは、初代ではなくブラックライモスNEW以降のタイプのスペックとします。
■アンケート項目詳細
まずは、実施したアンケートの項目を記載します。
項目2:-その理由、考察、両機の戦闘の推移などを-
■投票数
今回の投票数は36票でした。ご投票いただきました皆様、御礼申し上げます。
では早速、発表します。
■資料
今回のものは、事前資料がありました。ここでも、その資料を掲載します。
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-砲撃力-
搭載火器はほぼ同等です。
主砲は、ブラックライモスは二門の大型電磁砲で、カノンフォートは二門の重撃砲で、いずれも長距離砲です。
両者とも、仰角を変えて撃つ事が出来ます。ただしブラックライモスの電磁砲は旋回が不可能で、カノンフォートの重撃砲は旋回可能な構造です。
ブラックライモスの接近戦用ビーム砲と、二連装衝撃砲は、共に前方に向けた固定火器です。
腰の誘導対空ミサイルはレーダーと連動して高い命中率を誇りますが、地上敵を狙えるかは不明です。
カノンフォートは胸部に二連ガンランチャーを持ちます。砲の旋回が可能ですが、俯角を付けられるかは不明です。
腰部の四連速射砲は、360度全周囲に旋回できます。仰角や俯角が付けられるかは不明です。
その他の特筆事項としては、カノンフォートは胸部がコンテナになっており、「弾薬などを多数搭載できる為、長期戦闘が可能」とされています。
また、カノンフォートは2人乗りであり、砲撃は専用のガンナーが行います。これにより「パイロットの負担が減り高い命中率を誇る」とされています。
ブラックライモスも2人乗りですが、こちらは具体的な設定はなく、どのようなものかは不明です(各自で推測の上、回答を考えて頂けると幸いです)。
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-格闘武装 運動性能-
ブラックライモスは、突撃戦用超硬度ドリルを持ちます。このドリルは、大型ゾイドの装甲にも容易く貫きます。
確認できるところとしては、ウルトラザウルスの脚部装甲を貫いた事があります。
また特筆すべき点として、ブラックライモスは超硬度ドリルを使用する事で、地中潜行する事も可能です。
カノンフォートはビームホーンを持ちます…が、こちらは実際に描写された例が無く具体的な使用法などは不明です。
カタログ上の機動力は同程度です。
ブラックライモスの最高速度は180km/hで、カノンフォートは190km/hとなっています。
重量はブラックライモスが56t、カノンフォートが55tであり、非常に近い数値になっています。
両者とも、瞬発力や小回りの効きなど、運動性能は不明です。またパワーも、どちらが上かは不明です(各自で推測の上、回答を考えて頂けると幸いです)。
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-策敵-
策敵力はブラックライモスが上回ります。
二種類のレーダーに加え、背中に偵察用飛行ビークルまで持ちます。
カノンフォートには特にレーダー類は設定されていません。設定されていないだけで「ある」可能性もありますが、そこも含めて想像して頂けると幸いです。
ただ、カノンフォートはジャミングテイルを持っている為、レーダーを妨害する事には長けています。
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-他-
箱記載の機体解説を転記します。スペックが同一なので、ゾイドジェネシス版も記載します
ブラックライモス(初代)
現在では旧式となったレッドホーンにかわる突撃戦用の中型ゾイド。ぶ厚い装甲と多数の武器をもちまさに動く要塞といえる。
背部装甲内部には偵察用ビークルが格納してあり、レーダーでは発見できない敵の位置を正確につかむ時など本体から離れて飛行し情報を送る。
突撃戦闘時には先端部のドリル状の角が回転してどんな厚い装甲板でもかんたんに貫いてしまう最大の武器となる。
中型といえども総合能力ではレッドホーンに匹敵する機動力と戦闘能力を有している。
ブラックライモス(NEW)
ぶ厚い装甲と多数の武器をもち、まさに動く要塞といえる。背部装甲内部には偵察用ビークルが格納してある。
突撃戦闘時には先端部のドリル状の角が回転してどんな厚い装甲板でもかんたんに貫いてしまう最大の武器となる。
帝国軍最強部隊の編成にともない、その性能をかわれ部隊所属専用機に抜擢された。
ヘビーライモス(ジェネシス)
ぶ厚い装甲と多数の武器をもち、まさに動く要塞といえる。
背部装甲内部には偵察用ビークルが格納してあり、レーダーでは発見できない相手の位置を正確につかむ時など本体から離れて飛行し情報を送る。
突撃戦闘時には先端部のドリル状の角が回転してどんな厚い装甲板でもかんたんに貫いてしまう最大の武器となる。
中型といえども総合能力では大型にも匹敵する機動力と戦闘能力を有している。
カノンフォート(メカ生体)
暗黒大陸への上陸メカとして開発された戦闘機械獣である。背部の重撃砲は強力な破壊力を持ち、遠くの敵を攻撃する。
搭乗員は2名で、主砲は独立系統になっており、操縦、攻撃をそれぞれが行うことによって、戦闘能力を向上させている。
また装甲材質の軽量硬質化により、機動性を高めている。胸部は格納庫になっており、弾薬などの物質をつみ、単独での長期作戦行動が可能である。
尾は、妨害電波を発生することができる。
カノンフォート(ゾイドジェネシス)
カノンフォートは離れた相手に対しては重撃砲で攻撃を仕掛け、近距離の相手には頭部のビームホーンで立ち向かう。
ジャミングテイルを使えば戦闘中でも相手をかく乱することもでき多彩な攻撃パターンを持っている。
戦闘面だけではなく胸部には物資を格納できるコンテナもあり機能が充実した優れたゾイドだ。
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-戦歴-
ブラックライモスは当時の共和国ゾイドを次々沈め、かなり「強敵」として認知されていたようです。デスザウラー部隊に随伴し、帝国の進撃を支えました。
その後、ブラックライモスNEWに改良され、帝国滅亡まで戦い抜いています。末期には、さすがにマッドサンダー相手には全く抗せず敗退した描写もあります。
暗黒大陸編でも少数ながら登場しており、運用は続いていたようです(確認できるところでは、キングライガーに倒されているものがあります)。
機獣新世紀時代には、不意打ちとはいえディバイソンを討ち取っています。
カノンフォートは、対暗黒軍戦で登場し、ヘル・ディガンナー相手にはよく抗しました。
しかし大型のダーク・ホーンなどを相手にしては全く抗せず、敗退した描写の方が多くなっています。
ガンブラスター以降の新生共和国軍の超兵器的な印象より、中央大陸戦役時の共和国軍らしい兵器という感じがします。
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資料は以上です。それでは、結果を発表します。
■質問1 -どちらが勝つ?-回答詳細
ブラックライモスー……………16票 カノンフォート…10票 引き分け………………8票
結果は以上のようになりました。ブラックライモスがやや有利です。
では、以下に寄せられた意見を。
■質問2 -その理由、考察、両機の戦闘の推移などを- 回答詳細
各意見を、それぞれ記載します。
ブラックライモスが勝つ
■1対1の戦闘ではブラックライモスなのではないでしょうか。
武装配置が似ているので、単純に互いの攻撃力と装甲の差引きで勝敗は決まるように思えますが、それを類推する材料を探します。
私はこの2者は運用コンセプトに違いがあるように思えます。カノンフォートのパイロット同士の役割分担は1対1向きではないと思います。
攻守入り乱れる戦いで、射手を設けても果たして有効なのでしょうか?よほど息が合ったコンビでなくては、かえって戦いにくくないか?と危惧します。
カノンフォートは集団で移動しながら中長距離砲撃を浴びせる戦法とか得意そうです。
一方で、突撃が得意そうなのに索敵にも重きを置くライモスは、単独行動もかなり意識した設計とはいえないでしょうか。
実際バッファローは群れを作る動物なのに対し、サイは単独行動も多い動物のようです。
以上を踏まえると、ライモスはカノンフォートよりも個体としてみて攻撃力や装甲が強力に設計されているゾイドに思えます。
開発はカノンフォートのほうが後ですが、基本スペックは実はライモスが一回り上なのではないでしょうか。
蛇足ですが角も下からカチアゲるライモスの方が有効そう。
さらに全くの蛇足ですがレッドホーンの武装配置って「周囲に群がる小型ゾイドどもを蹴散らす」ような意味合いが感じ取れ、正面を意識しているライモスとはだいぶ
違いますね。
ライモスはレッドホーンとニッチが被るわけではないのかな、と今回改めて思いました。
■まず、カノンフォートのビームホーンはその名のとおり、ビーム砲でしょう。
当然カノンフォートはディバイソンのダウンサイズヴァージョンであり、砲撃力が高いのは間違いないと思います。
が、どちらかというと「狙いを定めて撃つ」のではなく、「手当たり次第に撃ちまくる」というタイプと思われます。
装備が前に偏っており、そのわりに四肢が貧弱で重心が高いです。そのため運動性能には疑問符がつきます。
ブラックライモスはレーダー関連が充実しており、砲撃に関しては「狙いを定めて撃つ」タイプと思われます。
武装も豊富で、決してカノンフォートにはひけをとらないです。
ブラックライモスは重心が低くガッシリとしており、四肢も強そうです。
足に付いているノズルはバーニアと思われ、これを使用することで、一瞬の瞬発力を発揮したり、運動性能の補助的役目もしてそうです。
総合的な砲撃力に勝るカノンが撃ちまくりますが、運動性能が高いライモスには的確に当てる事が出来ず、逆にライモスの正確な射撃で反撃されるでしょう。
反撃により運動性能が落ち、弾切れのところでライモスに距離を詰められ、格闘戦に持ち込まれます。
格闘戦ではライモスの方が数段上でカノンに勝ち目はないと思います。
似かよったスペックを持つ2機ですが、単純な戦いではブラックライモスが圧勝すると思われます。
カノンフォートが勝つには計略をめぐらさないと厳しいと思いますね。
■どちらも突撃型なので、正面からぶつかったと想定いたします。
ブラックライモスが勝つでしょう。 理由は色々あります。ざっと箇条書きに。
・以前バッファローとサイがぶつかってサイが勝っていた動画を見た事。
・カノンフォートの角とブラックライモスの角はブラックライモスの方が頑丈そうな事。
・重装甲で火器が両者とも決め手に欠けそうな事。
・足がブラックライモスの方が太く頑丈そうな事。
以上です。現実では、サイは角が毛で折れやすい事、バッファローの角は骨で折れにくい事。バッファローの方がサイより大規模な群れを作りやすい事からどちらの
方が確実に有利なのかは不明ですが…
■難しいですが・・・最後には接近戦がものを言うかな、と。
まずは遠距離戦で、機動力で勝るカノンフォートが揺さぶりをかけるものの、装甲の厚さで勝るブラックライモスは耐え凌ぎつつ弾幕で相手の動きを制限、ドリルに
よる突進攻撃を狙う。
接近戦でも、ライモスの体当たりでバランスを崩しそうなフォートと最後まで踏ん張りそうなライモスの差はそのまま戦果に結び付きそう。
■カノンフォートは大型機の中距離支援に徹すれば決して悪くない機体と思います、暗黒ゾイドに対抗する為の大型砲は同クラスには脅威でしょう。
でも単独でライモスの相手は余り互角にやれる印象がもてません。
機動力はほぼ互角で装甲もロールアウトの時期的にカノンフォートが上なのでしょうが武装に心配点が2・3
主武装の砲塔はディバイソンのそれみたいに移動しながら放つ事が出来るのか?格闘戦は可能か否か、書けば書く程データ不足が身に染みて来ます…
対してライモスは名機レッドホーンの設計を引き継ぎバランスのとれた性能で単機でも安定した活躍が出来ると思います、使用可能も新世紀版で地面からディバイソン
を突き上げたパワーは同クラスで勝るのは困難だと判断し両機の戦いは足を止めなければブラックライモスの勝機が高いなと判断しました。
(それでもカノンフォートの活躍が未知過ぎる気がフェアじゃ無いなぁ…)
■まずは未来での両機の差が勝敗を分けている気がします。
ブラックライモスはレッドホーンの代替として活躍が見られているにも関わらず、カノンフォートはディバイソンが登場しているにも関わらず、見る影もありません。
適性に差はあれど、装甲師団の中核を担うべき機体に採用されていないのは、野生体の絶滅以外で考えればカノンフォートに何らかの弱点があったからでしょう。
私はそこを打点の低さ故の力不足と見ています。
健闘こそするものの敵機を撃墜することができないのは、武装が相手の装甲を貫ける代物でなかったがために起きた現象ではないでしょうか。
故に装甲はディバイソン並であると考えてみても、平地でブラックライモスに勝つことは難しいと思います。
ただし、仮に重撃砲が17門突撃砲の数門にあたる打点があると考えると、遠距離からブラックライモスに直撃させれば撃墜することができるかもしれません。
遠距離戦での優劣ですが、大型電磁砲はゲームなどの媒体では相手のシステムを一時的にダウンさせるもので、威力は低く設定されています。
トミー製のゲームである以上、これは電磁砲の公式解釈と言ってもいいのかもしれません。
(とはいってもマグネーザーからビームを出す媒体もあるので微妙ですが、おかげでインスピレーションを頂く事もできました。)
故にライモスの戦術は、電磁砲で相手のシステムをダウンさせたあと、ドリルでトドメを刺すと読んでいます。
一対一の戦いでなければ、トドメは僚機に任せ、電磁砲で相手の撹乱に専念するなど、柔軟な運用をすることが出来るでしょう。
■ホーンの後継機とディバイソンの簡易板とではクラスが同じとは言え戦力差は明白。
また、現代の武器で例えると、ライモスが小型護衛艦(陸上だけど)で、カノンフォートは巨大戦車か自走砲。
どう考えてもカノンフォートが真っ向勝負で勝てる相手ではない。
■どっちが強いかはレッドホーン対ディバイソンくらい難しい。 射程も能力もトントンなので泥仕合しか結末が見えません。
ただ、ブラックライモスには隠し武器である「偵察ビークル」があるのでかく乱しながら戦う2対1に持ちこんで勝つ、くらいの勝ちパターンしかありませんが、
ブラックライモスの勝ちです。
■悩んだので近くの先輩後輩知人等々に訪ねて総合して決めた。
結果、ゾイドと縁の遠い方も含めだいたいライモスのほうが重く強そうとのこと。 ただカノンフォートも機動性がありそうなので状況次第で十分勝てそうとも。
■平地での砲撃戦では旋回力などからカノンフォートにやや分があるが、峡谷などの複雑な地形での戦闘に持ち込めばカノンフォートはその優位性を失い、逆にブラック
ライモスが策敵能力で上回って近距離から奇襲が可能になる。接近戦ではブラックライモスが圧勝。
■まず、ブラックライモスが偵察ビークルを飛ばし、その間に地中潜航する。
偵察ビークルを囮にカノンフォートを引き寄せ超硬度ドリルで地中からの奇襲を行う。
機体底部を狙えば、カノンフォートであってもひとたまりもないであろうと考える。もし、それでダメなら、同時に全砲門を開く。
地中潜航を使わない場合でも、偵察ビークルによって地の利を得る事により、ブラックライモスが先手を打つ機会を得る事は難しくないと考える。
偵察ビークルと地中潜航能力により、ブラックライモスは、はるかに地の利を得やすい。
特に市街戦や地形の起伏の激しい場所であればあるほど、ブラックライモスに勝率は傾くものと思われる。
ただし、純粋な砲撃力はカノンフォートの方が上であると推察され、地の利を生かす間を得る事が出来なければ、カノンフォートが一方的に勝利する事も不可能ではない
だろう。
今回の勝敗決定は、偵察ビークルと地中潜航という重装甲低速機同士でありながら、手数や利便性の高さに高く影響されている。
■カノンフォートの武装ではブラックライモスの重装甲を打ち抜けないのではないか?
格闘戦も角(ドリル)のイメージがあってライモスの方が強そうな印象を受けます。
ですが、実体弾を装備しているカノンフォートも距離をとれば負けなさそうです。
■装甲がどれほどのものかわからないですね。
だけど新バトストでディバイソンを討ち取ったように格闘でも戦っていける(不意打ちですが)ブラックライモスの方が有利だと思います。
真正面以外から戦術を広げられるのは強さですね。
■ブラックライモスのレーダーを駆使した地中隠蔽作戦で、カノンフォートを撃破!
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カノンフォートが勝つ
■戦車型であるからには砲撃戦における性能が重要だと思われるが、肝心の主砲の性能が双方ともはっきりしないので、比較が難しい。
重撃砲は頭部に直撃すればデッド・ボーダーすら倒せる威力があり、ブラックライモスの重装甲をもってしても直撃には耐えられないだろう。
また、旋回できる点も有利である。
ブラックライモスの大型電磁砲は、大量の電力を必要とすると思うが、ブラックライモスの出力ではそれほど強力とはいえないのではないか。
また、ブラックライモスの機動力は旋回式砲塔に匹敵するほど高くはないので、正確に的を狙って射撃することができるか疑問である。
カノンフォートの大群と正面から撃ち合うことでもあれば、威力を発揮できるだろう。
対空ミサイルは、たとえ地上目標に対して用いることができたとしても戦車の装甲を貫通するような能力はなきに等しいので(対空ミサイルと対戦車ミサイルはまったく
別物)、カノンフォートの装甲を撃ち破ることはまずできない。
動き回るカノンフォートに対し、正確にその非装甲部分を狙い撃つのは不可能だろう。
カノンフォートは、以外にもブラックライモスより装甲割合が高そうである(青い部分がすべて装甲と考えた場合)。
近接戦では、地中に埋もれての待ち伏せ作戦の実績のあるブラックライモスは、カノンフォートの横腹に角を突き立て、これを撃破することが期待できるかもしれない。
カノンフォートのビームホーンがいかなる兵器なのかわからないので、正面から用意には近づけないだろう。
索敵能力はブラックライモスが圧倒的に上であるが、カノンフォートの開発はそれを把握した上で行われているはずである。
カノンフォートのジャミングテイルは、ブラックライモスの索敵能力を無力化するか、少なくともそれに対抗するだけの能力があるだろう。
四方に向けて射撃ができ、装甲も厚いカノンフォートをブラックライモスが撃破するには、奇襲か数に物をいわせた突撃ぐらいしかないだろう。
■ブラックライモスの装甲面積はカノンフォートよりかなり少ない(側面図を見て驚いた)。だが重量は同程度だ。
そしてブラックライモスだが、側面は装甲率が低い。だが前面から見ると全て装甲でガードされているのが分かる。
ここから導き出されるのは、装甲が少ないのに重量は同等である=全面防御ではなく集中防御方式である。
そして前面のガードに特化している。これはライモスがいかに突撃を重視しているかという事である。
おそらく前面の強固な防御力で敵の攻撃を跳ね返しながら強引に突撃→破壊というものだろう。ライモスは突撃に特化したゾイドだ。
この戦法を取る場合、弱点もある。それは相手が装甲を撃ちぬけない程度の豆鉄砲なら良い。だがもしも装甲を撃ち抜く程の強力な砲を持っていたら致命的だ。
そしてカノンフォート。さすがにこの強力な砲は防げないのではないだろうか。
一直線に突撃するライモスを撃つのは照準も付けやすかろう。ましてカノンフォートは砲塔旋回が可能な上、専用の砲手まで居る。
近づかれる前にカノンフォートが撃ち抜くだろう。
だが、万一接近を許した場合、ブラックライモスが有利だと思う。また、地中からの奇襲を行った場合、カノンフォートにはなす術が無い。
だがこの状況は起こり得ぬものだろう。接近する前に撃ち抜かれるのは先に書いた通りだ。
そして地中からの奇襲だが、カノンフォートは強力なジャミングを持つ。地中から正確にカノンフォートの位置を探る事は困難と言わざるを得ない。
■さすがに新鋭機なのでカノンフォートが優位だと思う。
カノンフォートの構造を見ていると、各部ブラックライモスと似ている。各部の装甲形状などほとんど同じと言っていいレベルだ。
だからもしかしてゴドス:イグアンやサーベル:シールドのように、鹵獲したブラックライモスを解析した結果製作されたのがカノンフォートではないだろうか。
カタログにない部分を想像すると、カノンフォートが上回るのは機動力だと思う。
脚のスタイルを比べると確実だと思う。恐らくライモスは一直線のダッシュは強いが小回りは利かないと思う。
逆にライモスが勝るのはパワーだろう。どっしりと構えた姿はいかにも重パワーだし、何よりサイである。牛よりパワーはあるだろう。
防御力は同等だろうか。 カノンフォートは全周囲を装甲で覆っているが、ライモスは意外にも非装甲部が多い。
が、何となくだがライモスは生命力が強そうなイメージがある。その辺りを加味すると互角。
砲戦ならカノンフォートが優位だろう。
小回りが利く上に砲塔も旋回する。細かい射撃の調整が出来、命中率が高そうだ。
対し、ライモスの電磁砲は前にしか撃てない。そのうえ機体は鈍重で旋回に時間がかかる。「動く相手を正確に捉えて瞬時に射角を調整し撃つ」事は出来まい。
なお策敵に関しては、両者ともあまり差は無いだろう。
ライモスはレーダーを持つが無効化される。カノンフォートはいいレーダーがない。 おのずと直接視認の戦闘となる。
接近戦になればライモス優勢な気がする。 ライモスの脚にはブースターが付いている。おそらく突撃時に瞬間的に加速するようなものだろう。
大パワーで一気に迫り来るライモスをカノンフォートが押し返せるか…。おそらくパワー押しの強引な戦闘でライモスが勝ってしまいそうな気がする。
とはいえ、雌雄は砲戦で決しそうだ。 カノンフォートは腹のコンテナに弾をふんだんに搭載している。残弾を気にせず撃ちまくろう。
仮に接近されたら、それそ一直線に走ってくる敵は狙いやすい。接近される中で命中弾を与えられるだろう。
…と、カノンフォートが勝つと思うんですが、どうも目を閉じればライモスが驚異的なパワーでカノンフォートをなぎ倒すシーンが思い浮かんでしまった。
後発機であり機構的なものから考えてカノンフォートの勝ちとした。
だけどもライモスのデザインからは全身から我こそは陸の王者であるというか、強者のオーラが漂ってると思った。
カノンフォートの勝ちだとは思うが、互角に近いカノンフォートの辛勝。
■カノンフォートは回転式砲塔持ちであり主兵装が正面がちなライモスには砲撃戦では有利と考えます。
ライモス側のレーダーやビーグルによる偵察もジャミングされては不自由なるのではないでしょうか。
ブラックライモスはあくまでも万能機でありあらゆる局面に対応することを目的にしているため何かに秀でた機体にはやや不利になる気がします。
格闘戦に関してはライモスが有利でしょう。
ただ、突撃を回避された場合回転式砲塔ですぐ反撃できるカノンフォートに対し旋回する必要があるライモスは最初の突撃を必ず当てなければならりません。
総合的に判断するとこの二機の場合はカノンフォートが有利ではないでしょうか?
■暗黒大陸戦初期で、共和国が大敗した理由の一つに、『接近戦至上主義』があります。
砲撃戦主体に見えるカノンフォート部隊が大敗した理由も、多分、その影響でしょう。
上陸戦ではロクに砲を撃たずに、無理な突撃を繰り返して他のゾイドと同様の返り討ちにあったに違いありません(笑)
では、何故カノンフォートが突撃を繰り返して負けたのか?
ビームホーン=角から槍状のビームが伸びる格闘武器だからです。
つまり、ビームホーンを使った突撃こそ最強の攻撃で、カノンフォートはそれを活かす為の機体であると言えます。
指揮官機向き?砲撃戦向き? それはあくまでオマケの要素です。
素早く敵に接近する為のジャミングテイルとセンサー類であり、 必殺の間合いまで距離を詰めるまでの繋ぎが重撃砲です。
(ダークホーンにはこの時点で負けただけです)
今回の対決、ほぼ同スペックながら専属の砲手が居ると言う事で、長~中距離ならカノンフォートが少し上でしょう。
ライモスは間合いを詰めて、突撃戦用超硬度ドリルで、カノンフォートの横腹を狙いたいハズです。
…でも、それはカノンフォートの望む所だったのです。
ライモスの突撃を華麗なステップでかわすと同時に、両の角からビームの槍が伸び、ライモスの体に突き刺さります。
華奢に見える上に腹がコンテナで空洞になっているにも拘らず、カノンフォートがライモスと1tしか違わない理由。
『クロスレンジでのフットワークを重視した作りになっており、 基礎フレームと関節の強度が同クラス中では圧倒的に高い。故に重い』
同クラス相手なら中長距離でも近距離戦でも負ける事は無い。
『実は脱いだら凄い』。カノンフォートの勝ちです。
…尚、ビームホーンがただのビーム砲だった場合は、カノンフォートの負けで良いですw
■両機とも互いを仕留めるだけの攻撃力を有していると思われるが、後発のカノンフォートの方が戦訓を生かして開発されているだろうから、6対4ぐらいでカノン
フォート有利ぐらいだと思われる。
具体的に、ライモスの搭載火器はミサイル以外正面にしか撃てるものがないため(大型電磁砲もレールガンで無くガンマ線レーザー砲だと思うので)、砲塔が旋回
でき曲射による長距離射撃が可能な重撃砲・ミサイルも撃てる(と思われる)ガンランチャーを搭載したカノンフォートの方が動き回りつつも相手を狙うことができ、
射程距離も上だと思われるのでカノンフォート有利。
格闘戦は、仮にビームホーンがエレファンダーの鼻先のエネルギーソード(ビームソード?)のようなものだとしてリーチがライモスのドリルより大幅に長ければ
やはりカノンフォート有利。そうでなければ五分五分ぐらい?
策敵は、カノンフォートは具体的に記されていないが最低でもアロザウラーやベアファイターぐらい(新世紀だとB評価ライモスも同じくB評価)なので後発でもある
し剥き出しでなくてもライモスと同じ性能の索敵装備を積んでると思われる。
仮に劣っていててもジャミングテイルの分相手も低下させられるだろうからどの道互角と言える。
たとえライモスが不利でもそれほど絶望的でもないと思う。
■バトストの評価では、出現当時強敵だったディオハルコン付のヘルディガンナーと同等の評価をもらっていたので、雑誌等の描写がなくても活躍していたシーンは多い
でしょうね。
あと旋回砲塔ありは強みでしょう。
■レーダーを妨害しつつ、砲撃。
ライモス側は主砲が側面装備で安定度が劣り、それがそのまま射撃精度に直結してしまう。
ドリルを使いたいが、高速ゾイドと違い攻撃までの自由度が低く、簡単にかわされてしまう。
それ以前に速射砲で敗れる可能性が高い。
■バトストだと良い所無しなカノンフォートですがキングゴジュラス上陸時に吸収したゼネバスゾイドでは歯が立たないので出てきたヘルディガンナーと互角の強さ。
一方ライモスNEWはレッドホーン並の機体を改良した程度。活躍できたのは登場時期が良かったからでしょう。
スペック差があまりないですが、3匹の虎ですら数値的には大した事無いですし、ライモスVSフォートも周りの強さを参考にしました。
■カノンフォートは長い脚を活かした機動力でライモスの攻撃を回避し、砲手による正確な砲撃で勝利。
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引き分け
■引き分けとした理由は大きく分けて3つです。
1.索敵能力
これは2種類のレーダーと索敵用ビークルを持つブラックライモスが優位だと思います。
カノンフォートはジャミングテイル以外の電子戦兵装が明記されておらず、索敵能力自体はそれ相応の性能を持ち合わせているとは思われますが、ブラックライモス
には及ばないと思われます。
しかし、カノンフォートはジャミングテイルを用いた長距離の索敵やビークルとの通信の妨害、中・近距離でのレーダーの無力化が出来るので、この点で索敵能力の
差を埋める事が出来ると考えられます。
2.砲撃力
火力面ではほぼ互角で、双方の主砲は相手に十分な有効打を叩き込めると考えられますが、ブラックライモスはミサイル以外の武装がほぼ固定式で、頭部の接近戦用
ビーム砲は、おそらく首の動きに合わせて多少は左右にも射角を確保できると思いますが、大型電磁砲は仰角以外は本体ごと向きをかえなければならない為、各部の
砲が旋回可能なカノンフォートに対しては、動きながらの撃ち合いになるとブラックライモスの方が不利になると思われます。
その一方で、偵察用ビークルやレーダーを活用して、ジャミングテイルを使われる前にスナイパーよろしく有効射程距離ギリギリから電磁砲で狙撃したり、ミサイル
(地上の敵にも使えると仮定します)を撃ち込んだりすればブラックライモスにも勝機があると考えられます。
3.格闘能力と運動性能
ブラックライモスは、機獣新世紀のバトストで登場した際に、重量級の大型機であるディバイソンを地中からの奇襲もあったとは言え吹き飛ばしています。
また、超硬度ドリルの破壊力はカノンフォートに対しても致命傷を与えるのに十分な威力を有していると考えられます。
一方のカノンフォートはいかんせん近接武装の描写がないため、個人的な推測の上でですが、ビームホーンはおそらくブラックライモスに致命傷を負わせられるだけの
威力は持っていると思われますが、ビームの展開の仕方によってリーチが変わってきます。
角の先端を覆うような形であればリーチはほぼ角の長さと同じですが、ガンダムのビームサーベルのように角の先端からビームを伸ばすのであればリーチの面でブラッ
クライモスに勝ると思います。
また、運動性に関しては、前方への突進力と言う点では脚にブースターらしきものがついているブラックライモスの方が優れていると思われますが、カノンフォートは
脚が長く小回りが効きそうだと思います。
そのため、瞬発力や小回りの面ではカノンフォートが若干優位だと考えられます。
・戦闘のシミュレート
まず、長距離戦になった場合、カノンフォートがまだ気付いておらず、ジャミングテイルを使っていない内ならば、レーダーによる索敵と偵察用ビークルによる観測
データの取得や、ビークルからのレーザーポインターの類によるマーキングを頼りにブラックライモスがミサイルや電磁砲による長距離射撃でカノンフォートを撃破
できる可能性があります。
しかし、この段階でカノンフォートに気付かれたり、既にジャミングテイルによるレーダーの無力化などが行なわれていた場合、接近しての撃ち合いになってきます。
こうなって来ると各部の砲がほぼ正面に固定されているブラックライモスに対して、カノンフォートは各部の砲が旋回できる上に専用のガンナーがいるのでパイロット
がブラックライモスの砲撃や突撃を回避するのに専念しつつガンナーが旋回式の砲でブラックライモスに正確な攻撃を叩き込むことが出来るので、カノンフォートがブ
ラックライモスの死角に回り込みつつ、重撃砲などでブラックライモスを撃破出来る可能性が高くなります。
ですが、ブラックライモスもビークル側のパイロットと連携して何とかカノンフォートの攻撃を回避しつつ接近戦に持ち込まれれば優位に立てる可能性があります。
その場合正面からであれば、おそらくリーチで勝るであろうビームホーンによって返り討ちにされる可能性もありますが、上手く回避運動をとるカノンフォートの横っ
腹を捉えられれば、超硬度ドリルでいっきに致命打を与えてブラックライモスが勝利する可能性があります。
また、機獣新世紀のバトストでディバイソンを撃破したときのように、地中に潜行して待ち伏せをしてからの奇襲でブラックライモスが勝利する可能性もあります。
総合すると、近・長距離(ただしカノンフォートに気付かれてなかったりジャミングテイルを使われてない場合に限る)ではブラックライモスが優位ですが、ジャミン
グテイルでレーダーを無効化された状況であれば中距離の射撃戦で絶えず相手の武器の死角を突くように移動しながら砲撃が出来るカノンフォートが俄然優位となり、
ブラックライモスが近接戦に持ち込めても、おそらくリーチで勝るであろうビームホーンを掻い潜れなければここでもカノンフォートが優位である可能性が高いが、
ビームホーンを掻い潜ってしまえばブラックライモスも一撃必殺の突撃で勝利をおさめる可能性も十分にある為、結果は双方の引き分けという形になります。
■カノンフォートの重撃砲が当たるかあたらないかによると思います。
当初はブラックライモスの勝ちにするつもりで、その理由は
ブラックライモスの方が足と胴体が太くてがっしりしているので頑丈そうに見えますし、突撃戦用超硬度ドリルならデスザウラーの装甲でもない限り貫けそうに見えます
ので。あと、カノンフォートは登場した時期が時期だけになんだか活躍する姿を考えにくい、という感じがしないでもないです。
と、言うものだったのですけれど、カノンフォートの火器は旋回するので、(対空ミサイルはともかくとして)前向きの火器しかないブラックライモスよりも砲戦では
機敏に立ち回れるように見えますし、背中の重撃砲はブラックライモスの装甲を貫けそうです。
ただ、重撃砲は砲手がいるにしても威力がある分命中率には難がありそうですし、ブラックライモスも被弾しないように動き回る筈ですから、当たるのかどうか、が何と
も言えません。
重撃砲が当たった場合、流石のブラックライモスも一撃で戦闘不能になりそうですが、当たらなかった場合、ライモスの電磁砲が外れたとしても格闘戦になればライモス
はカノンフォートのビームホーンを防御して(それ以前にビームホーンが前方固定の火器にしか見えないので格闘戦で使えそうに見えません)ドリルでカノンフォートの
装甲を貫きそうなので……重撃砲が当たるか当らないか、という非常に大きな不確定要素で勝敗が左右される気がします。
■考えれば考える程、似た性能で、甲乙付けがたい・・・。
まずは遠距離戦。
索敵能力に勝るライモスも、カノンフォートのジャミングの前に相殺されてしまいそうです。
重撃砲という長距離砲を持っている以上、カノンフォートにもある程度のレーダー機能は有していると思われますが、明記されていない為、必要最低限の性能だと考えます。
※カノンフォートの運用としては、電子戦ゾイドの支援を受けながら、大量運用による一斉砲火ではないかと予想。
主砲が旋回可能なのは大きな強みではありますが、1対1の戦いで、電子戦ゾイドの支援のない長距離砲は決め手に欠ける気もするので、ここは引き分けと予測します。
続いて、中距離戦。
ライモスの火器は前方集中型で、カノンフォートは旋回可能な全方位型。
また脚部の間接構造から、カノンフォートの方が小回りが利く印象を受けました。
ここではライモスがかなりの苦戦を強いられると予測されますが、副砲ではライモスの装甲の前に決定打にならないと予想します。
※サイの皮膚は地球上でもトップクラスに硬いそうで。
最後に近距離戦。
ウルトラザウルスの装甲をも貫くライモスのドリルは必殺の武器と言っていいと思います。
一方、カノンフォートは格闘戦の描写がなく、近距離戦は苦手だと思います。
ただ豊富で小回りの利く火器を装備し、接近戦を警戒するカノンフォートにライモスが近づけるかどうか・・・。
以上からシミュレートすると、
遠距離戦で牽制→中距離戦で、豊富な火器と継戦能力に優れたカノンフォートがライモスを圧倒→砲火をくぐりぬけたライモスのドリルが炸裂!
と言ったところでしょうか。
結論としては、
中距離戦で脚部などの装甲の薄い部分を撃ち抜けばカノンフォートの勝ち、 見事突破して、接近戦に持ち込めばライモスの勝ち、
と予測します。
どちらにしろ白熱した展開になりそうです!
■まさに甲乙つけがたい両機。
正面からはほぼ互角と思います。単体の遊撃任務にも有効なカノンフォート、指揮機能に長け集団戦で効果を発揮するブラックライモス、判断つきかねます。
■互いを確認した状態で戦う場合、旋回可能な主砲をもつカノンフォートが一歩有利である。火力そのものはむしろライモスの方が勝るようにも思えるが、大型電磁砲の
射界の狭さから、実質的にはカノンフォート有利であろう。
格闘戦においては双方ともに一撃で相手を倒すことのできる武装をもっている。
索敵性能はライモスが勝るが、カノンフォートのジャミングテイルをもってすれば実質的に同等と言えるだろう。
しかし、ブラックライモスによる地中からの奇襲を受けた場合、カノンフォートにこれを回避する術はないと思われる。ブラックライモスによる奇襲攻撃を受けてしまえ
ば、勝敗は明らかである。そして、同様の奇襲攻撃をカノンフォートは行うことができない。
基本的にはカノンフォートがやや有利であるが、状況次第でブラックライモスは互角以上に戦えるであろう。
■まず砲撃力についてですが、これはもうカノンフォートが圧倒的に有利でしょう。
すべての火砲が旋回砲塔であり、なおかつ一定以上の火力を持ち合わせていますので、突撃を回避されればライモスに為す術はありません。
何よりドライバーとガンナーが分業なのが素晴らしい。
逆に突撃砲としてみればライモスの方が優良ではあります。固定砲の方が反動耐性で有利なのは言うまでもありません。
索敵能力では確実にライモス有利でしょう。
ライモスが複座であることについては詳しく設定されてはいませんが、索敵機器が豊富であること、そして背部座席が偵察用ビークルでもあることから、ここではレー
ダー手ではないか、と考えてみます。
となると、煩雑な索敵をパイロットがしなくて済むというのは大きな利点です。英国空軍製二人羽織ことデファイアントが好例でしょう。
アレは夜間仕様に改装された際、パイロットがレーダー手を兼任させられていましたし。
カノンフォートに目に見える索敵機機がないのは、小型化した最低限のものを内蔵しているか、いっそ割り切って友軍機からのデータリンクに依存しているかのどちらか
ではないかと思われます。
とはいえ、ジャミングテイルという隠し球があるカノンフォートにも目がないわけではないです。
せーのでジャミングを全開にすればワンチャンあり得るかもしれません。
格闘能力は……突撃に直結しているライモスやや有利、と見ます。
と言いますか、カノンフォートの格闘能力が未知数もいいところでして、比較しようがないといったほうが正しいのですが。
ディバイソンから格闘能力を継承したと見るか、自衛用のものに留まっているのか……
以上つらつらと各性能を比較してみましたが、性能比較だけなら2体1でライモスの判定勝ちといったところではないかと。
ですが先に述べたように、突撃に失敗すればライモスは側面や後方からフルボッコ待ったなしですので、実戦では索敵に優れるライモスやや有利、ジャミングで対抗し
つつ初手の突撃を回避できればカノンフォートの勝ちが見えてくる……といった感じに落ち着くのではないかと思います。
逆に言えば、ジャミングで索敵をかわしつつ同航砲撃戦に持ち込めればカノンフォートの勝ち確定ですから、やはりカギを握るのは彼我の索敵/妨害の成功ではないかと。
ですので、多少不本意ではありますが、妄想結果に一番近い「引き分け」ということで。
■有利不利を箇条書きにしてもどうもピンと来なかったのでSS風にしてみました。
進撃路にある暗黒大陸軍の要塞に対し、カノンフォートによる威力偵察が命じられた。
カノンフォート砲手(以下CG):「レーダーに感!サイズから推測するとビークルかアタックゾイド」
カノンフォート操縦手(以下CP):「来たか、接近は?」
CG:「してきません、一定距離を保ちつつ本機を追尾」
CP:「とすると偵察ビークルだな。どのみちこちらに対空火器は無い。警戒しつつ前進するぞ」
カノンフォート前進。
先行したビークルより入電。
ブラックライモス操縦手(以下BP):「敵機はカノンフォート・・・やはり威力偵察か。ひとまず先制して出方を探るとするか」
ビークルからの情報を元に諸元を入力、ブラックライモスが電磁砲発射。
CG:「接近警報!速い!!」
CPが反射的に操縦桿を倒し、カノンフォートの身体を捻らせる。
すぐ脇を帯電した砲弾がかすめた。
カノンフォートのレーダーにはまだ敵影は映っていない。
CP:「電磁砲着弾2、弾道から発射ポイントを割り出せ!」
CG:「了解。こちらのレーダー外からの攻撃となると大型ゾイドかもしれません」
CP:「いや、赤ヅノあたりだともっと遠くから撃てるはずだ。中型クラスがさっきのビークルと連携してるんだろう」
CG:「ポイント出ました。確かに射程的に赤ヅノではないですね。門数からすると黒サイかと」
CP:「ライモスか・・・ちと厄介だがつついて出方を見るか」
ビークルより再び入電。
BP:「初弾は躱されたか、反応の良いパイロットらしい・・・ならば!」
ブラックライモスが突撃を開始。
これによりレーダーの見越し距離(20km-レーダー高7m想定)以内となったため、双方のレーダーが敵機を捕捉。
CG:「敵機をレーダーに捕捉!やはり黒サイ、一機が接近中」
CP:「威力偵察と踏んで向こうも単機か。なかなか釣られてくれんな・・・砲戦行くぞ、弾種AP!」
方位・射角を設定し、カノンフォートが砲撃のために足を止める。
重撃砲発射。
※カノンフォートは反動の大きい大口径火砲を連装でしかも砲塔に搭載しているため重心が高く足を止めないと安定した砲撃ができない。
上部に偏った装甲も不安定さを助長している。
BP:「よし!ここだ!」
ビークルから届いたカノンフォートの挙動から発射タイミングを読み、
ブラックライモスも突撃を停止して電磁砲を発射。
双方、発砲後に回避を試みるが、着弾まで2.5秒(弾速8000m/s想定)のブラックライモスの電磁砲に対し
カノンフォートの重撃砲は到達まで10秒(弾速2000m/s想定)かかる。
加えてカノンフォートの場合は砲の反動が大きいため回避運動の開始が遅れる。
結果、砲撃を回避したブラックライモスに対し、カノンフォートは右前脚に被弾する。
CG:「右前脚に被弾!反応速度は低下しましたが走行は可能」
CP:「タイミングを読んで当ててくるとはやるじゃないか。なら削り合いだ!HEで目を潰す!」
カノンフォートは完全に足を止めて重撃砲を連射。
重撃砲の砲弾が再度突進を開始したブラックライモスの周囲で炸裂。
榴弾の破片はブラックライモスの装甲は貫けないが、搭載しているミサイルやレーダーには十分なダメージとなる。
対するブラックライモスは電磁砲のチャージに時間がかかり、次弾が発射できない。
※電磁砲の発射には大電力が必要で、中型ゾイドのコアでは連射ができない。
重撃砲は電力が関係ない火薬式なので、砲身加熱のみ注意すれば連射が可能。
BP:「そうきたか!ならこちらは・・・」
誘爆の危険のある対空ミサイルを投棄し、残るレーダーとビークルからの座標データを統合してようやくチャージの終わった電磁砲を発射。
電磁砲の砲弾は狙い通りカノンフォートの砲塔へ直撃する。
CG:「砲塔旋回機構損傷!自動装填装置にも異常発生、発射速度毎分2発に低下!!」
CP:「さすがにヤバいな、だがあちらもそろそろ・・・」
ブラックライモスを包んでいた榴弾の雨は収まっていたが、電磁砲の命中精度を支えるレーダーやビークルとの通信のためのアンテナはすでに破壊し尽くされていた。
BP:「むぅ・・・これはさすがに厳しいな・・・」
ビークルに拠点への直接帰投を指示する信号弾を打ち上げる。
ブラックライモスの火力そのものはさほど落ちてはいないが、砲撃力に勝る敵新鋭機に抗するための目と耳を奪われた。
BPは戦闘の主導権がカノンフォートに移っていると判断した。
敵を阻止するためには支援を必要とする。
ブラックライモスの突進により彼我の距離は5km程度まで近づいている。
双方が突進すればものの数分で接敵できる距離である。
CP:「ここまでだ、接近戦になると装甲の厚い向こうが有利だ。こっちは脚もやられてるしな、追撃を警戒しつつ後退」
※両機の重量はほぼ同じだが、重撃砲2門に砲塔を持つカノンフォートに対し、 比較的軽量な電磁砲を主砲としているブラックライモスの方が相対的には装甲が厚い。
また、前述のとおり重心の高いカノンフォートに対し、重心のバランスの良いブラックライモスの方が 接近戦での安定性や運動性も優れていると思われる。
CG:「了解しました。しかしここまで来て得た情報が旧型のライモス一機だけとは・・・」
CP:「そうでもないさ、ライモスのパイロットですらあの腕前なんだ。あの砦を落とすのは相当骨が折れるぞ」
BP:「助かったか・・・だが共和国軍、楽な相手ではないな・・・」
ブラックライモスも拠点へと後退を開始する。
これが暗黒大陸での長い戦いの幕開けであった。
単機勝負ならこんな感じですが、純粋に砲兵と考えるなら投射量的にカノンフォートの方が優秀でしょうね。
万能機ブラックライモスと砲撃特化機カノンフォートの差と言ったところでしょうか?
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理由は、以上のような意見が寄せられました。今回も熱い!熱い!!
双方、また引き分けの回答も全て、非常に深く、様々気付かされます。
今回のアンケートは、このような開票結果となりました。
投票結果はブラックライモスの勝利でしたが、旧型であるにもかかわらず勝利したのは快挙だと思います。
逆に新鋭機ながら敗れてしまったカノンフォートにとっては、苦い結果です。
しかし各機の考察は素晴らしく、想像が膨らみます。
趨勢としては…、砲戦ならカノンフォートが優位。格闘戦だとブラックライモスが優位という感じでしょうか。
また運動性はカノンフォート。パワーはブラックライモスという傾向も出たと思います。
索敵はレーダーが充実しているVSジャミングがあるという事で互角程度…?
砲撃で仕留められればカノンフォートの勝ちだが恐るべきパワーと堅牢さでブラックライモスの突撃を止めることは難しい。
ひとたび距離が詰まり格闘戦になればブラックライモスの有利という感じでしょうか。
しかし、想像が膨らむペアであり、
今回の結果を読み返し、更なる脳内シミュレートをすると面白いと思いました。
とにかく、前回に続いて熱い結果になったと思います。やはりゾイドバトルは最高ですね。