ゴジュラスの尾部を修復する

ゴジュラスはバトスト的にもキット的にも傑作機。
力強いフォルムは世代を超えて魅力を放ちます。
四足機のビガザウロのフレームを使いながら二足歩行機として仕上げている所も見逃せません。

そんなゴジュラスですが、キットでいうと唯一だけ大きな難点があります。
それは尾部付け根が破損しやすいという事です。

ゾイドで破損しやすいパーツというと、ガン・ギャラドの翼が有名でしょうか。
しかし、個人的にはゴジュラスの尾部はそんなもんじゃない程の破損率を誇ると思います。

ゴジュラスの尾は巨大です。大きいので重さもそれなりにあります。
もともと、ビガザウロのフレームを流用してゴジュラスが作られているのは周知の通りです。
ビガザウロの尾を見てみましょう。


付け根に注目。このようにして尾部は付いています。

さて、ビガザウロとゴジュラスの尾は大きさがあまりにも違います。

並べると歴然。

ビガザウロとゴジュラスのフレームは共通。
元々、尾部付け根はビガザウロの尾を支える事を想定した構造になっています。
すなわち、ビガザウロだと破損する事はそんなにない。

ですがゴジュラスの場合、同位置にむりやり巨大な尾を付けています。想定を大きく超えた大変な負荷がかかっているというわけです。
しかもビガザウロは尾部先端が地面に付き負荷を和らげています。対して、ゴジュラスは先端が浮いているから付け根への不可が極めて大きくなっています。
何から何まで壊れやすい構造と言えます。

ガンギャラドの翼は、まぁ折れても本体だけでそこそこカッコいいからまだマシと思えます。しかし尾が折れたゴジュラスの悲しさと言ったらもう・・・。

ゴジュラスの尾の付け根が折れたという方はかなり多いと思います。
今回はそんなゴジュラスの尾の付け根を修理に挑みます。

 

尾の付け根。繰り返しになりますが、ビガザウロの尾を想定したものに無理やりゴジュラスの尾を付けています。
具体的に言うと、破損するのは下の場所です。右側の赤で示した部分、ここが折れてしまうのです。

折れた場合、瞬間接着剤でくっつけた程度ではどうしようもありませんでした。くっついたと思ったそばからまた折れる…。

いじってみた結果、どうあがいてもプラスチックでは強度が心もとないという結論に達しました。
プラスチックがダメなら他の素材しかない。
プラスチックより強いものは何だ。金属だ。
そんなわけで、

こんな風に試してみました。
ゴジュラスの尾部に、ヒートン(丸フックの付いたネジ)を埋め込んでいます。ヒートンはホームセンターや100均に普通に売られているものです。
私はダイソーで買いました。大小さまざまなヒートンがセットになって売られています。
その中から、実際にパーツに当て込みながら使えそうなものを選びました。

これを装着してみると…。

いけそうだ!
金属なので強度は全く問題ありません。

指し込み具合を時おり確かめながらヒートンを押し込みます。
なお、ヒートンだけで押し込むのは難儀です。ピンバイスで穴を開けた後にネジを通すと楽にできます。

調整できた後にゴジュラスに装着すると…、

この通り、ばっちり修復できました。これは良い修理方法が見つかりました。
修理した個所は、上からカバーをつけるようになっています。カバーを付ければ外からは一切修復した様子が分かりません。

ゴジュラスの尾部は破損しやすい。この場所の修理は今までいろんな方法で何度も試してきました。
何度も失敗ばかりしてきましたが、ようやく今回は理想的な修理方法が見つかりました。
修理に要する難度も低く、なおかつ抜群の強度も得られるものになったと思います。

ただ、そうはいってもゴジュラスの尾部は怖いです。
修理後の強度は元よりもUPしていると思いますが、それでもできるかぎり慎重に扱いたいところです。

ゴジュラスの尻尾はアイアンコングをぶっ飛ばす強力な武器。
破損したゴジュラスが居たら、ぜひ復活をオススメします。
ただし、ヒートンを使う比較的大掛かりな改修となる事と、もしも失敗しても元に戻せない方法を採っています。
そんな事もあり、同じ方法を試みる場合はくれぐれも自己責任でお願い致します。

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