簡単武器制作方法

ゾイドといえば改造。
そして、ゾイドを最も手っ取り早く簡単に改造する方法といえば、公式のカスタマイズパーツ各種だと思います。


カスタマイズパーツはシリーズ最初期から既に同時リリースされており、最もスタンダードな方法だと思います。
何より、ゾイドのハードポイントに合わせて作ってあるので、差し込むだけで完了というのは非常に嬉しいです。


とはいえ、その追加装備が「似合う/似合わない」あるいは形状的に「使いやすい/使いにくい」が、ゾイドの種類によってあるというのはあると思います。
また、自分だけのオリジナル装備が欲しいと思うこともあると思います。

理想的には自作のカッコいい武器を…。ただ、自作なんて難しそう…。そう思うユーザーは多いと思います。

今回は、出来るだけ簡単に、出来るだけ短時間で、出来るだけ特殊器具を使わないように。
つまり出来るだけ誰にでも出来るような、そんな方法で自作武器を制作しようと思います。
しかも、出来るだけ見栄えの良いものを作りたいとも思います。

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-用意する工具類-


ピンバイス(ハンドドリル)と瞬間接着剤を用意します。以上です。ちなみに、私はどちらも100均で購入しました。
ピンバイスに関しては少し補足します。


ピンバイスは、ドリルの直径が様々あります。
私が行く100均だと、直径の細いものなら2本セットで。ある程度以上のものは1本で売っています。
また、一定以上太いものは、ドリル部分だけで売ってあり、組み合わせて使うグリップも単独で売っています。

ピンバイスは工作には必須なので、様々な径のものを購入すると良いと思います。
この後の工程で、最悪でも、「3.2mm」と「5mm」のものは使用します。
ピンバイスは、100均とはいえ、様々な径を揃えると合計1000円くらいの出費になります。
が、まぁ、よほどのことがない限り壊れないので、思い切って揃えると良いと思います。後々ぐっと作業が楽になります。

あとは、ニッパーやカッターナイフ等があれば工具類は全て揃っています。

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-ゾイドのハードポイント-

今回は、通常シリーズとブロックスシリーズの、両方に対応した武器を作ろうと思います。

ゾイドには様々な武器が付いていますが、特殊なものを除いては、統一された経で作られています。
「通常ゾイドのハードポイント径は3.2mm」
「ブロックス(ネオブロックス)のハードポイント径は5mm」

です。

通常ゾイドのものは一般に3mm径であると言われますが、実際は、直径3mmピッタリのプラパイプにゾイドの武器を通してみると、ユルすぎてすぐに取れます。
逆に、3mmピッタリの穴を作ってゾイドのハードポイントに挿してみると、キツすぎて破損の危険を感じてしまいます。
実際は、3mmより若干だけ太いようで、3.2mmで試してみるとピッタリでした。

ブロックスのものは、5mmピッタリで作られているようです。

つまり、この径に対応した武器を作れば、簡単に取り付けられます。

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-制作する-

武器は、まぁ理想的にはプラ板とかプラパイプでフルスクラッチできれば一番良いとは思いますが、難しいので市販品に頼ります。
模型店に行けば、汎用武器パーツがたくさん売ってありますので、好みのものを用意します。
他の模型の余剰パーツやジャンクパーツでも良いと思います。

これに…、


waveから発売されている、モデリングサポートグッズを組みわせて使用します。
これは、ゾイドには非常にありがたいサポートグッズです。

このサポートグッズですが、上の方に付いているパーツが素晴らしい効果を発揮します。

このパーツですが、内径が3mm、外径が5mmになっています。
通常ゾイドのものに対応させるには穴を更に0.2mm拡張して3.2mmにする必要がありますが…、それを差し引いても、通常ゾイドとブロックスの両方に一気に対応できる
魔法のパーツです。


また穴が3mm、軸が5mmの他に、中間に歯止めがあるのも非常に役立ちます。これは後述します。

それでは、武器を製作します。
まずは、用意した武器パーツを、普通に組み立てます。


まずは仮組みします。普通に組み立てました。
ちなみに、これはコトブキヤから発売されている、単品で売っている武器パーツです。
もともと人型ロボット用に作られているので、グリップが付いていました。そこだけ切り落としています。

仮組みが出来たら、手で持ってゾイドに当てて、この武器のどの辺りに取り付け軸を作ったらいいかな…など考えます。
軸をつける位置が想定できたら、一度パーツをバラします。

ここからは、ピンバイスを使います。

ピンバイスで、軸を付けたい部分に穴を開けます。
ピンバイスは、最初から大きな径のものを使うと、プラが割れます。
多少面倒くさいですが、最初は1mm位のもので穴を開け、以降2mm位ずつ径を大きくしていくと、綺麗に穴が開けられます。
最終的に5mmの穴を開けます。

※この工程で、3.2mmの穴を開けた段階で、既に通常ゾイドのハードポイントには対応します。
 しますが、ここでは、より「使い勝手の良い」「見栄えの良い」武器にする為、制作を続けます。

5mmの穴が開けられたら、先ほどの魔法のパーツを穴に差し込みます。


5mm穴を開けているので、当然ですがスッポリはまります。
また、歯止めがあるのでパーツがピッタリ固定できるのも有難いです。

差し込めたら、裏返します。

裏面に瞬間接着剤を塗りたぐって固定します。
裏面なので、ハミ出しお構いなしで塗り、強固に固定します。

ここで少し補足。

魔法のパーツを横から見た図。斜線部分を開けた穴に差し込みます。
この工程に関し、少し補足します。


このようにパーツの底面を削って接着すれば、穴を開けなくてもいいのでは?と思われるかと思います。
ただ、瞬間接着剤の特性を理解する必要があります。
瞬間接着剤は、塗った面と垂直の引っ張り(この図の場合だと垂直方向)には強いのですが、水平方向の衝撃には非常に弱く、すぐに剥がれてしまいます。
要するに、この張り方では遊んでいるとすぐに壊れてしまいます。
埋め込む方式だと、埋め込んでいるから横方向への衝撃には強い。瞬間接着剤で固定しているから縦方向への引っ張りにも強いという、理想的な強度になります。

さて、瞬間接着剤は「瞬間」という名前ですが、完全に固定するために、数時間は放置しておきます。

接着剤が完全に乾いたら、現在3mmの穴を、3.2mmに拡張します。

3.2mmのピンバイスで穴を拡張します。
この工程で、万一接着剤が剥がれたら、再び接着剤を塗って固めます(十分な量かつ完全に乾いた後だったら、まず大丈夫だと思いますが)。

穴が拡張できたら、パーツを全て組みます。

これで完成です。

同じ方法で、いくらでも量産できます。

このような武器の場合、左右対称でもう一基作ったりすると、使い勝手がグッと上がります。

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-完成図と補足-

ゾイドのハードポイントにピッタリの軸を、非常に高い強度で貼り付けているので、ガシガシ動かして遊んでも大丈夫なのは嬉しいです。

もちろん、軸の内径は3.2mmで通常ゾイド用ですが、軸の外径は5mmなので……、

ブロックスに使用できます。


通常ゾイドとブロックスゾイドの、どちらでも問題なく使用できるのは、かなりポイントが高いと思います。
繰り返しになりますが、強度的には非常に高いので、ブロックスゾイドらしい激しい組み換えに使用できるのも良いと思います。

武器によっては、横向きではなく縦向きにジョイントを作っても良いと思います。

使用する武器の形しだいで、様々な方向の軸を作っておくと、遊びが広がると思います。

武器の形状によっては、5mm経の穴を開けるのが困難な武器も存在するかと思います。
ただ、その場合も、モデリングサポートグッズの別のパーツを使えば、難なくゾイドに対応させられます。

ただ、魔法のパーツを使わない場合、強度的にやや劣るのと、通常ゾイドの3.2mm経には対応するものの、ブロックスの5mmには対応できないという弱点も出ます。
まぁ、そこは仕方がないと割り切る他ないと思います。

その他、ラッキーな武器パーツもあります。

これは、コトブキヤから出ている単体の武器パーツですが…、

最初から、底面に3mmの穴が開いています。
このような武器の場合は、この穴を3.2mmまで拡張し通常ゾイドに対応させるか、5mm穴を開けて魔法のパーツを使い通常ゾイドとブロックスに両対応させるか。
いずれにしろ、作業難度や必要時間がグッと下がると思います。
武器パーツの中には、このようなものも多いので、色々と探してみると面白いと思います。


スナイパーライフルと、対人用マシンガンを装備したバリゲーター・・・。


大口径砲を装備。砲だけを水上に出し、敵を砲撃する砲撃型バリゲーター・・・。


13連装大型ミサイルとレーザーキャノンを装備した強襲型サーベルタイガー・・・。


ガトリングガンで中距離の火力UPを狙った試験型サーベルタイガー・・・。


ブロックス系は、ジョイントを工夫すれば使用用途が広がってゆくと思います。

 

という事で、以上が私流の、出来るだけ簡単に、短時間で、見栄えが良く、強度も良い自作武器パーツの作り方です。
本当に一度やってしまえば、驚く程簡単に、しかも見栄えの良いものが出来てしまうのでオススメです。

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