超超超巨大ゾイド

大きい事はいい事だ というのはゾイドに当てはまると思う。
大きいゾイドは強力だし、ユーザーとしても大型にはテンションが上がりまくる。

さて、こちらは昔のコンピューター画面風に描いてみたもの。
元ネタはお分かりになるだろうか? 割と有名だと思う。


こちらが元ネタ。

帝国軍の新型ゾイド(後のデスザウラー)の部品を入手した共和国軍は、それをコンピューターで解析した。
はたして導かれた予想図は、ゴジュラスを大きく超える超巨大ゾイドであった…

という、バトスト2巻に収録されているシーンだ。
敵新型の部品の一部を入手し、そこから必死で予想スペックをはじき出す…。
何とも軍事的に緊張した状態を表した名シーンだと思う。また、一部から全体図を想像するというのは、まるで恐竜の化石から復元図を作る作業のようでもある。

さて、この共和国軍がはじきだした予想図を見ると、デスザウラーがかなり大きい。
しかしながら実際に完成したデスザウラーは、


予想データほどの大きさは無く、ゴジュラスとあんまり変わらないものだった。

スラリとした姿は実際以上に大きく見える。しかし、実寸ではゴジュラスとあまり変わらない大きさだ。
予想は外れていた。
これは、「できるだけコンパクトで高性能な仕上げをする帝国」という事であろう。

……なのだが、ちょっと飛躍して考えてみたいとも思う。
この両機を比べて思うのは、デスザウラーはゴジュラスに比べて小顔だなという事だ。

もし、デスザウラーがゴジュラスと同じ位の顔の大きさがあれば。
その顔を基準に体全体を大きくするとどうなるだろう……。

目分量ではあるが、だいたいの大きさを同じにしてみた。
するとどうだろう。だいたい、予想図と同じくらいの大きさになったではないか。
もしかすると、当初はデスザウラーは実際のキットよりも大きなサイズで出すつもりだったのかなぁ……と思った。

この大きさは、後のキングゴジュラスとほぼ一致する。

デスザウラーは、歴代最強ゾイドの中では比較的小柄だ。
しかし、もしかすると、当初はキングゴジュラス級の超超特大キットとしてリリースする予定だったのかもしれない。

 

…ところで、上のシルエットを見ても分かるように、キングゴジュラスも割と小顔なゾイドだ。
デスザウラーで試したように、もしも顔の大きさがゴジュラスと同じ位だったらどうなっていただろう。


で、でかい。
キングゴジュラスも、理想としてはこの位のサイズで出したかったのかもしれない。
実際の大きさでも十分に巨大なのだが。

ちょっと、上の図だと分かりにくいかもしれないので、ゴジュラスとキングゴジュラスだけで比べてみよう。
まず、実際の大きさで向かわせると…、

これ位。繰り返すが、これでも十分に大きい。

対して、製作者側の理想としては、

これ位なのかなぁと思った。でかすぎる。いくらなんでもでかすぎる。
いったい、これだとどの位のスペックになったのだろう。そしてキットはどの位の価格になったのだろうと考えてしまう。
これくらいで出て欲しかったような、現状のものが良いような…。

 

さて、話をデスザウラーに戻す。
当初はもっと大型であると思われていたデスザウラー。それに対し、更に考えてみた。

通常、生物は大型になる程、緩慢な動きになってしまう。
ここで思い出したのは、バトスト2巻付属の漫画「トップハンター」だ。

この作品にて、主人公のトビー・ダンカンは、当初はデスザウラーを上手く操縦できず「のろま」な感じでしか動かせなかった。
後半ではコツをつかみ上手く動かせるようになったのだが…。
ここから、以下のように思った。

・当初のデスザウラーは、やはり共和国軍の予想図の通りの大きさで完成していた。そして、大きすぎる事から操縦性に難があった。
 トビー・ダンカンは、それをエースならではの卓越した操縦でカバーし見事に扱えるようになった。
 結果として、デスザウラーは超強力機と判定され制式採用が決まった。

・しかし、トビー・ダンカン以外のパイロットに同じ操縦ができるか? 量産化にあたっては、デスザウラーを見事に操れるパイロットは極めて少ないと考えられた。
 そこで、量産を前にデスザウラーには調整が加えられた。
 小型化が行われゴジュラスと大差ないまでになったのである。

・小型化によりテスト機よりはややパワーが落ちたが、動きは機敏になり何より多くのパイロットが扱えるようになった。
 またパワーが落ちたといってもゴジュラスを大きく上回る数値を維持しているのは当然である。
 (トビー・ダンカンのみは、テストに使われた機をそのまま引き継いでいるので大サイズのままで実戦を戦った)

我々がキットとして手にしているデスザウラーは、そのような量産タイプである……。
というように考えても面白いのかな と思ったりした。

「トビー・ダンカン機が大型のまま」というのは…、

このシーンを絡めて考えても面白い。
これはトビー・ダンカン機が残した足跡だが、シールドライガーと比べると、明らかに通常のデスザウラーとしては大きすぎる。
しかし、当初に予想されていた大きさなのであればほぼ一致する。

 

デスザウラーといえば、後にギル・ベイダーとの融合を果たし、最強合体ゾイド「ギル・ザウラー」としてキングゴジュラスと最終決戦をした事でも有名だ。

その際、一時的にではあるががキングゴジュラスを追い詰めるまで善戦した。
普通に考えると、いまさらデスザウラーが改造されたところでキングゴジュラスに敵うはずはない。
しかし、もしかしたら、今回妄想したような大サイズの方の(キングゴジュラスと同サイズの)デスザウラーなら善戦できるかも…。
そんな風にも思った。

ゾイドは生物だ。だから、どうしても「個体差」はあるだろう。大きさや、個体毎にパワーの差もあろう。
そのような点を加味しながら妄想を進めると、より楽しくなると思う。

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