Name of "MAD THUNDER"

RBOZ-008マッドサンダー。
ゼネバス帝国を下すに至った機体で、ゼネバス帝国VSヘリック共和国の永きにわたる戦いに終止符を打った最強ゾイド。

個人的にこの機体は最も好きなゾイドであり、というか、好き過ぎて困るくらい好きでいる。
「マッドサンダー」と聞くだけで心躍ってしまうのだから、どれだけ好きが暴走しているんだと突っ込まれそうな気がする。

この機体の名前は不思議なネーミングセンスをしていると思う。
ゾイドの名前の秀逸さに関しては以前に別のコラムにまとめた事があるが、ここではマッドサンダーという機体に絞ってより深く考えたい。

「不思議」というのは「MAD」を使用している点で、「狂気」「むちゃくちゃな」「怒り」等を意味する単語を使用している点において。
正直、この単語だけだと、暗黒軍が好みそうなものだと思う。
ただ、やはりこの由来はデスザウラーの存在だろう。
ウルトラキャノン砲さえ跳ね返し、かつての格闘王ゴジュラスを片手で投げ飛ばす。
悪魔のような強さを誇るこのゾイドに対抗するため、共和国に似つかわしくない「MAD」=狂気を冠した。
このようなネームを採用したのは、いかに共和国がデスザウラーを倒す為に必死になっていたかが覗える一端だと思う。

さてマッドサンダーの「マッド」は、かように色々な意味を持って語られる。
狂気とは何か。
悪魔デスザウラーを倒すゾイドの開発の為に共和国が打ち込んだ熱意は狂気的。
デス=全てのものに死を与えるゾイドに勝ちうるゾイドは狂気である。
荷電粒子砲を真正面から受ける位置にあるメインコックピットに乗るパイロットは、ある意味MADで無いと無理。

バトルストーリーでは「狂える雷神」と表現された。
また広告では「怒りの雷」と表現された事もある。

怒り…。
首都奪還に燃える心意気とか、首都を陥落せしめたデスザウラー・帝国に対する思いを内包した意味と捉える事が出来ると思う。

 
ただ「サンダー」が語られる事はあまり無い。
「雷」を意味する言葉でありマッドサンダー自体が「雷神」と呼ばれる事もある。
ただ何故「雷」なのかを語られる事は無い。
ギャグ的に、トリケラトプス=角が3本=「3だー」だから「THUNDER」にしたという説は見かけたことがあるが……。

ただ、もしかして……という説を思いついた。

共和国の国章。

共和国の国章の中央の線は、雷が図案化されたものである。
余談ながらゼネバス帝国の国章は、短剣とそれに絡みつくヘビの図案。

そう、もしかしてマッドサンダーのサンダーは、共和国国章の雷を意味しているのではないだろうか。
最強デスザウラーを下すゾイドの名前として、狂気の共和国そのものを表すネームを付けた…。
共和国が国を挙げて開発した最終兵器。それこそがマッドサンダー。
結果的にも、帝国VS共和国の長きに渡る戦いにようやく終止符を打ったのがマッドサンダーだから、「共和国そのもの」を表す言葉として使用されたのも似合う事だと思う。

他にサンダーが使われているネームとしては、オルディオスの角の名前はサンダーブレードという。
マッドサンダーの3本目の角の名前もサンダーホーンという。

マッドのサンダーホーンはデスザウラーに止めを刺す武器であるし、サンダーブレードは、当時猛威を振るっていたギル・ベイダーを唯一倒しうる武装だった。
やはり共和国の名を冠するに相応しい名前だと思える。
なおサンダーホーンもサンダーブレードも、「突き刺した後に放電し敵メカを内部からショートさせストップさせてしまう兵器」という点で機構が一致する。
ただ学年誌ではサンダーブレードの解説として「マグネーザーの改良版」と書かれた事があったが…。
最も、マグネーザーも突き刺した後に放電し内部から破壊する兵器なので、どちらの発展型でも良いのかもしれない。
それでも、回転して穿つマグネーザーよりも、単純に突き刺すサンダーホーンの方が、サンダーブレードの原型としては正しいと思うけども。
まぁ、これは余談になってしまった。

さてマッドサンダーの「サンダー」が共和国そのものを表すという説は、なかなか面白い説になったと思う。
ただ、なかなか面白い説だと思う反面、大きな欠点も実はある。

実はサンダーの名を冠するゾイドは他にも居る。
トリケラトプス型トランスファイター級ゾイド・サンダーカノンも、思いっきりサンダーの名前が入っている。
トリケラトプス型でサンダー。
やはりサンダーは角の数の「3だー」なのかなぁ……と思ってしまったりも………。
ただメガトプロスはトリケラトプス型であるのにサンダーを冠していないけども。

最後に変なオチが付いてしまったものの、このようにして機体名を深く掘り下げて考えてみるのは実に面白い事だと思う。

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