閃光師団と懲罰部隊2

前回のコラム(閃光師団と懲罰部隊)の続き。

懲罰部隊と言うのは本当に衝撃的な要素だった。
ところでこれは懲罰部隊なのかは分からないが、旧大戦時の共和国軍にはこんな部隊もあった。


アタックゾイドを駆る有名な「ブルーパイレーツ」だが、学年誌には隊員のプロフィールが載っている。
これがちょっと気になる。
フォッカー大尉は何をやらかしてゴジュラスからショットダイルに乗り換えたんだろう……。
アロザウラーのファンブックEXにはゴジュラスからアロザウラーに機種転換したパイロットの憂鬱が載っていたが、そんなレベルじゃない。

ちなみに、


フォッカー大尉はバトスト1巻でも紹介されている。
「共和国の偉大なエース、フォッカー大尉。家に帰ればやさしいパパぶりでも有名だ」
パパはアタックゾイド乗りになってしまったようだ。

フォッカー以外の隊員のプロフもなかなか個性的。


この部隊は何というか、腕はあるが上官と対立してアタックゾイドしかもらえなくなったとか、そんな感じなんだろうか。
ビッグフット・ジョンとか特に。もはや軍人として終わってしまいそうなことをやっちゃっている。
彼の軍人生活を描いたドラマが見てみたい気がする。
ビッグフット・ジョンという位だからゴドスにでも乗っていたんだろうか。

---妄想---

ジョンはフォッカーと良いペアだ。
フォッカーのゴジュラスとそれを補佐するジョンのゴドス。彼らは戦果を挙げ続けた。
だがD-DAY以降は、猛攻する帝国軍を前に敗退する事もあった。
ある日ジョンは、フォッカーが上官から不当な扱いを受けているのを目撃する。激高したジョンは思わず蹴り飛ばす。
懲罰的にアタックゾイド部隊へ転属させられるジョン。フォッカーはお前にゃ俺が必要だということで一緒についてきたのであった

---妄想終了---

そんなドラマを想像しても面白い。
しかし、それにしてもフォッカーを知る人物はショットダイルへの機種転換を驚いただろう。
「え、お前さん何をしでかしてアタックゾイドになったんだい!?」
あとは、お子さんがショックを受けてなければいいなと思う。

ところでブルーパイレーツが活躍した時期といえば、この直後くらいにゴジュラスは「MK-II量産型」にアップデートする。
しかしパワーアップしたにも関らず、ここからは敗戦に次ぐ敗戦になっていくのであった。
フォッカーは偉大なエースなんだから、「教官」に抜擢して新人パイロットの育成に活かしたほうが良かったんじゃないだろうか。
多少強引にでもそうするべきだったと思う。
逆に言えば、そのような措置をせずゴジュラス乗りの教育を怠ったばかりにあんな敗戦ばかりになったのかな……とも思った。

 

さて話を閃光師団と懲罰部隊に戻そう。
先のコラムには大変多くの感想・意見を頂戴することができた。
そこで極めて有益な情報に気付くことができた。厚くお礼を申し上げる次第である。

ライガーゼロフェニックス付属のファンブックEXによると、懲罰部隊の構成はライガーゼロフェニックスだった。
それについて「新鋭機のゼロフェニックスが29機も与えられていた」「任務の特性(先陣きって強敵に突っ込む)を考えればやってる事は以前と同じ」と頂戴した。

これはハッとなった。そういえばその通りだ。
懲罰部隊というと本来は埋葬とか地雷処理とかをさせられるものだが、全くそうはなっていないない。
ライガーゼロフェニックスはこの時代のライガーゼロ最新最強フォーム。閃光師団だった頃と変わらず、最新鋭機を駆って先陣を切る部隊として活動している。
これは凄い気付きだった。

 

不遇の部隊というと、私は風の谷のナウシカ(漫画の方)の「トルメキア第3軍」を思い出す。
第3軍は高速戦闘を得意とする部隊だが、作中では政治的なゴタゴタに巻き込まれて不慣れな防衛戦を命じられた。
その結果として本来の力を出せないまま壊滅の危機を迎えていた。

「バカな!! 第三軍は神足の機動攻撃を旨とする装甲集団だぞ」「このような拠点防衛には最も不向きな兵種をムザムザと!」

懲罰部隊はこういう感じでもない。
もしも彼らがバリゲーターでもあてがわれて海上護衛をしていたら嫌がらせ的な仕打ちに思える。
だが全然そうはなっていない。
この時代でもなお最高の高速ゾイドであるところのライガーゼロ、しかもその最新最強形態のフェニックスを最低でも29機与えられているわけだから、これは大きく考慮する必要があると思った。

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だがその中に、かつて最強と謳われた「閃光師団」の名前はない。
その生き残りたちはかつての鉄竜騎兵団との戦いで、帝国皇帝ヴォルフ・ムーロアを逃した責任を問われ、懲罰部隊として最も過酷な任務を強制され続けていた。
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こちらはファンブックEX中の一文を抜粋したもの。
たしかに苛酷な任務ではある。投入された戦いが生還率の低い対セイスモサウルス戦だったりはした。
ただ、その苛酷ゆえに彼らは閃光師団の名のままであったとしても「俺達がやります」と言った気がする。

どうやら私は、”懲罰”部隊という名前の印象で踊らされていたようだ。

懲罰部隊というと衝撃的な措置に聞こえるが、その実はあまり変わっていなかったのかもしれない。
ヴォルフを取り逃がした失態があったとしても、そこで捨てるには惜しい。
確かな戦力を持った部隊である。共和国軍としても、その強さで今後の戦況に貢献して欲しいと思っただろう。
ただが失態なのは確かだ。
だから表向きには処罰したという風にしなければならない。
じゃあ部隊名を変えよう。
「懲罰」という名に改定するのはいきすぎた措置かもしれない。ただレイが犯した命令違反を思えばこの名称もやむない。
またレイが再度の命令違反をしないように、部隊への通達は「強制」と捉えられかねない強い口調で通達される事も多くなった。

閃光師団が懲罰部隊に変わった。
それはそんな事だったのかもしれない……と思った。

もう少し補足も考える。

前回は部隊が犯した失態について、「本来は懲罰を受けるべきは最大でもレイと部隊長の二名である」と書いた。
この二人だけが懲罰措置をされていたらどうなっただろう。
二人はおそらく部隊内でも屈指の腕であろう。それを部隊から引き離すことになる。

超エース。しかもおそらく閃光部隊は隊員たちの仲がとても良く最高の「連携」ができる部隊だと思う。
連携はとても重要だ。
部隊は集団戦。集団戦は連携に強い者が勝つ。
そして集団戦を身に付けさせるのは並大抵の苦労じゃない。

共和国軍の偉いさんとしては、
1、失態だから誰かに責任はとらせなきゃいけない。
2、その責は命令違反をしたレイおよび部隊長だ。
3、この二人を移動などの措置にしても良い……、だが閃光師団は最高の連携ができる部隊だ。一部の人員を引き離せば全体の戦力が大きく下がるだろう。
4、どうするべきか。ええいいっそ部隊全体の連帯責任という事にして部隊名を変えて懲罰したとしよう。

と考えたのかもしれない。

また閃光師団時代の部隊は常に最前線の危険な任務をやりまくっていた。それに対して友軍から以下のような声が挙がったのかもしれないと思った。
「奴らにばかり危険な任務をやらせていいのか?」
閃光師団を見て、「俺達だって最前線の任務をやりますよ」という部隊があったのかもしれない。

しかし残酷な話、技量がないと閃光師団の変わりはできない。
あの任務は最新鋭のライガーゼロ、シャドーフォックス、コマンドウルフATなどの最新鋭機で構成された、しかも超エースぞろいの部隊だから出来るものである。
「そこそこの腕のシールドライガー部隊。しかし血気盛んで戦う意思だけは誰にも負けない」が居たとして、彼らを使うわけにはいかない。
この部隊を閃光師団の変りにするとどうなるか。
分かりきっている。その部隊が全滅するだけ。
そして先陣が全滅したらその後も上手く行かないので作戦は失敗する。

戦いは熱意で勝てるものではない。
めちゃくちゃ大変だが、良い装備と高い技量を持つ部隊を酷使せざるを得ない場面は非常に多い。

なので「閃光師団に何らかの措置をしなければならないという問題が起こった」というこの状況を利用したのかもしれない。
懲罰部隊という名前への変更。
「奴らにばかり危険な任務をやらせていいのか?」に対して「あいつらは重大な失態を犯した懲罰部隊だから危険な任務を毎回やって当然だ」という回答を用意したのかもしれない……。

閃光師団側としても、”懲罰”部隊と呼ばれ”失態”と指さされる屈辱を背負ってでも友軍を救う。俺達が戦うんだ・俺達しかできないんだという決意をしたのかもしれない。
そんな事も思った。

都合が良い解釈ではあろう。しかしこうなると熱い。閃光師団/懲罰部隊の私的な解釈はこのようにしたいと思う。

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