VSマッドサンダーvol.2

こちらのコラム(VSマッドサンダーvol.1)の続き。
帝国軍に止めを刺したゾイド、マッドサンダー。これをどうにかして攻略してみたい。

今回は、具体的な攻略法の前にマッドサンダーの性能をおさらいしたい。
徹底研究しよう。弱点がはじき出せるだろうか?

 

■攻撃力■
・マグネーザー:デスザウラーの装甲をも貫く
・サンダーホーン:デスザウラーの装甲をも貫く
・キャノンビーム砲:アイアンコングを貫くうえに連射可能
・大口径ニ連加速衝撃砲:中型ゾイドなら一撃で破壊可能

さすがはチェスター教授が命をかけて開発したゾイドだ。とにかく強い。


マグネーザーは回転する二本のドリルでマッドサンダー最大の武器だ。
射出も可能で、これは「マグネバスター」と呼ばれる。
マグネバスターの初期タイプは「撃ちっぱなし」であった。だが後期タイプはチェーンにより巻き取り可能になったようだ。


初期タイプは一度撃てば自分の武器がなくなる諸刃だが、後期タイプは外れたら巻き戻して何度でも撃てる。
大陸間戦争時はこのタイプになっている。地味ながら凄いアップデートだと思う。


サンダーホーンは回転するとかの機能はない。単純な角だ。ディバイソンの超硬角に似た装備と言える。
ただ「ディバイソンの角をマッドサンダーの重量でぶち込む」ような感じだろうか。
ディバイソンの体当たりは「デスザウラーの前面を貫く可能性がある」とされている。
同じ戦法を超重量のマッドサンダーが行うのだから、貫けるのだと思う。

なおマグネーザーとサンダーホーンは「突き刺した後に放電し敵メカを内部から破壊する」という機能もある。
上にサンダーホーンはディバイソンの超硬角に似た装備と書いたが、この点については明確に違う。


キャノンビーム砲と二連大口径加速衝撃砲は、360度旋回可能な上に仰角と俯角がかなり多くとれる。
それゆえ「直上」ならばともかく「斜め上」から飛び込んでも迎撃される可能性が高い。

更に比較的大型のレーダーもある。背中の砲はこれと連動しているだろう。
頭部メインコックピットの他に背部には司令室もある。操縦と射撃を分担できる事も戦闘力の高さに寄与しているだろう。

特殊能力としては地中潜行能力がある。
初期のマッドサンダーはこの能力を使う事が多かった。地中に潜れば敵は一切の手出しができない。索敵も困難になる。奇襲時や離脱時にはかなり有効に機能する。

「マッドサンダータイフーン」という技を使った事もある。


これは
1、マグネーザーを全力で回す事で前方に猛烈な磁気嵐を発生させる
2、これにより敵ゾイドは舞い上がってしまう
3、宙を舞う敵ゾイドを背中の砲で倒す

という恐るべき技だ。
中型ゾイドどころかアイアンコングMK-II(量)までもが宙に舞っている。

マッドサンダータイフーン。アイアンコングが舞うのは凄い。凄すぎる。
個人的な解釈だが、これはさすがにいつでも使えるものじゃないと思う。
中型ゾイド……、ブラックライモス56.0tくらいなら可能。だがアイアンコングMK-II(量)198tを舞わすのは基本的に無理。
ではなぜこのシーンで舞っているか。
これは
「アイアンコングが背中のブースターをふかして突撃してきた。そのタイミングでちょうどマッドサンダータイフーンが起こった。なのでそのまま舞い上がってしまった」
という状況だと思う。
アイアンコングが「ブースターを全力でふかして突撃」というのは半ば飛んでるようなものだ。そこにタイフーンがきたのが不運だったのだと思う。

どっしりとふんばればアイアンコング級のヘビーゾイドが吹き飛ぶ事はないと思う。さすがに。
ただ、逆に言えば「ふんばって耐えねばならない」程度ではあるのだろう。だから動きが大きく制限される。
どのみち、マッドサンダーは楽に勝ってしまえるだろう。

アイアンコングでこれだから、レッドホーン、グレートサーベル、ディメトロドンもロクに動けまい。
唯一正面からタイフーンをものともせずに対峙できるのは、400tの超ヘビー級デスザウラーだけだろう。

 

■防御力■
前頭部の盾は荷電粒子砲さえ跳ね返す。
ただしこれは「ハイパーローリングチャージャーを動かしエネルギーをフルにした状態で防ぐ」という事だ。常時防ぐわけではない。
また諸説あるが、ここではこちらのコラムの内容を採用する。

・前頭部の盾は荷電粒子砲を完璧に防ぐ
・それ以外の部分もシールドが形成されている(ガンブラスターの超電磁シールド的な)
・ただしその部分の防御力は荷電粒子砲を防ぐようなレベルではない。
 といっても並のビーム砲を跳ね返す程度には強い。
 この効力は前頭部に近い位置の方が高い。尾の方に行くと効力が弱く突破されやすい。


上図は青の濃い部分ほどシールドが強い事を示している。
こんな感じだと推測する。

なおエネルギーを貯めていない状態であっても、装甲はとんでもない分厚さがある。
アイアンコングのミサイルを完璧に防ぐ程度には強い。
防御力は「フル状態のマッドサンダー装甲>>デスザウラーのスーパーヘビーガード≧通常時のマッドサンダー装甲>>ウルトラザウルス」位だろうか。

 

■機動力、運動性■
最高速度は100km/h。サイズと足の長さを思えば上々の数値だ。
加速力もそこそこ高だろう。ただ旋回性は低そうでもあるが。
総じて言うと、とにかく鈍いウルトラザウルスと比べると、四足機にしてはかなり優秀な足回りをしていると思う。

といっても四足機なので、運動性はデスザウラーより下ではある。
ただし、それを補うべく首の可動が抜群に良い。
飛びかかるグレートサーベルを振り向きざまの角の一撃で返り討ちにした事もある。

さて攻・防・走の能力を見た。
全体的に極めて優秀だ。改めて強い。というか強すぎる。
中央大陸戦争最強ゾイドは伊達じゃない。

では弱点は。
弱点はある。背中のハイパーローリングチャージャーだ。

ここは装甲がないので他の部分よりも撃たれ弱い。

防御力について「頭部以外の部分もシールドが形成されている(ガンブラスターの超電磁シールド的な)」と推測したが、ハイパーローリングチャージャー位置は前頭部から離れているので効力も少ないだろう。
アイアンコングの六連発ミサイルを連続で撃ち込む、あるいはMK-II(限)の大型ビームランチャーあたりで破壊可能だろうか。
格闘ならアイアンコングでパンチを連続で叩き込めば…。グレートサーベルでも、何度もレーザーサーベルやクローを叩き込めばそのうち破壊できるだろか。

ハイパーローリングチャージャーはマッドサンダーのエネルギーを増幅する装置だ。
これにより反荷電粒子シールドは荷電粒子砲に耐える状態になり、マグネーザーもスーパーヘビーガードをぶち破る威力で回転するようになる。
ここを潰せば防御力も攻撃力もかなり低下する。
この状態に追い込んでから荷電粒子砲を見舞えば撃破可能だろうか。

といっても、ハイパーローリングチャージャーはデスザウラーのオーロラインテークファンほどの弱点ではない。
デスザウラーの場合はファンを潰せば内部に直結しているから本体そのものも深刻な機能低下をした。
一方のマッドサンダーは「エネルギー増幅装置がなくなる」という程度で、被害レベルで言えば深刻だが致命的ではない。
アイアンコングのミサイルに耐える装甲はあるし、本体の生命力・耐久力は極めて高い。
攻撃力も、アイアンコングを一撃で貫くキャノンビーム砲はこの状態でも連射可能だ。この状態でもなお、共和国最強の能力と言えるだろうか。
まだまだ戦える。

 

という感じだろうか。
さぁ、これをどうやって仕留めるか。デスザウラーか。デスザウラーと誰かがペアを組むか。
極めて大きな困難が予想されるが、次回以降に具体的な戦術を考えていきたい。

Back
index

inserted by FC2 system